メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

イスラム世界

2010-02-26 15:43:07 | 
『世界の歴史 学習漫画6 マホメットとイスラムの国ぐに~イスラム世界』
監修:木村 尚三郎 漫画:古城武司

イスラム教は、キリスト教、仏教とともに世界の三大宗教なのに、ほかの2つほどはよく知らない。
イスラム教は、キリスト教やユダヤ教の教えから影響を受けているから親戚みたいなものらしい。ブッダもイエスも預言者だが、マホメットは最後にして最高だとされてる。
それでもこないだたまたまつけたTV「そうだったのか! 池上彰の学べるニュース」で池上彰さんが今各地で起こってるテロはイスラム教のシーア派(アリーとその子孫だけが正しいカリフだと主張)とスンニ派(ウスマイヤ家が正統だと主張)の争いだと説明してたけど、その原因もこの本に書かれてた。
「唯一の神のもと(一神教)に人々は平等で、世界に平和、人々の心に平安を」を説いた宗教がもとで戦争やテロになってるなんて皮肉。
池上さんて以前NHKの「週刊こどもニュース」の時から分かりやすく時事を説明してくれてなにげに好きなんだよね(松本出身なんだ!

それからこないだ読んだ『弟の戦争』でアラブ人がアラビア数字をはじめ現在も様々な形で人の暮らしに役立ってる知識のもとを考え出したってことも知って驚いたし!
古代ギリシア文化から学んだ哲学・医学・天文学・数字・地理学などを毛級し、さらに発展させた人たちなんだ。
「ブラタモリ」では新大久保で神にお祈りを捧げる信者がいることも紹介してたのもビックリ。


ペルシア帝国とローマ帝国は国境を接していたため争いが絶えなかったため、シルクロードが断たれていた。
そこで商人らは海を越えてアラビア半島から通行するようになった。
カーバ神殿:アラビア半島の町メッカにある、あらゆる自然神を集めた立方体の神殿。巡礼者が絶えず、クライシュ族が守っていた。

マホメット
アラビア人の間ではいつか偉大な預言者が生まれ、人々を導くと信じていた。
メッカのハーシム家に生まれ、父はすでに他界、母も幼い頃に亡くなった。イスラム教を開いた。
神や預言者の顔を描いてはいけないという教えから偶像・絵画などは禁じられているため漫画でも顔が影で黒い
隊商貿易の女主人ハディージャと結婚(15歳も年上!)。
洞窟にこもり瞑想している時、大天使ガブリエルから「ただひとつの神アッラーの使途として伝えよ」と啓示を受ける。
まず身近な妻、従兄弟のアリー、養子のザイド、親友のアブー・バクルが教徒となる。
常に命を狙われていたためヤスリブ(後にメジナ=預言者の町と呼ばれた)に移り、メッカ軍と戦って勝利した感謝の気持ちとしてラマダーン(9月)に断食を行うようになる。
メッカはイスラム教の聖地となり、アラビアの多部族がはじめて統一された。メッカからメジナに戻った632年63歳で亡くなった。

ラマダーン:日の出から日没まで断食すること。実際は、日の出前に食事を済ませ、日没後に夕食をとる。

カリフ
マホメットの死後、イスラム教徒の指導者は選挙で選ばれた。初代カリフはアブー・バクル。
第二カリフはウマル(キリスト教徒により暗殺)。三代カリフはウマイヤ家のウスマーン(マホメットの娘ルカイヤの夫)が選ばれたが殺され、アリー(マホメットの娘ファーチマの夫)が四代目になり彼も暗殺された。ここまでを正統カリフと呼ぶ。
聖戦(ジハード):アッラーの教えを広めるために戦うことを聖なる戦いとして認めている。
コーラン:「読むもの:という意味。大天使ガブリエルを通じてマホメットがアッラーから授けられた言葉を記録したもの。イスラム軍は占領した人々に「コーラン・税・剣」を選ばせたという。つまり改宗・宗教はそのまま税を払う・支配のこと。
・バグダッド:アッバース朝はウマイヤ朝を滅ぼして、バグダッドを都として栄えた。銅やすずを金に変える錬金術が研究され、世界に広まり、科学の進歩に大きく貢献した。
・カイロ:アッバース朝が分裂し、ファーチマ朝がおこりカイロを都とした。兵隊に雇ったトルコ人が力をつけて王国をつくる。これに対して聖地エルサレムを奪還しようと十字軍が作られ戦いが続く一方、行き来も増えてベネチアやジェノバなどの商業都市が発展する。
・アルハンブラ宮殿:約50年かけてムハンマド一世が建てた。
千夜一夜物語(アラビアン・ナイト):ペルシア文学の「千物語」をもとにして作られた。「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」「船乗りシンドバッドの冒険」などがある。

★アラビア語で今でも使われている言葉:
アルコール、ソーダ、ガーゼ、コットン、ショール、ソファー、マガジン、パジャマ、マジック、キャラバン、バザール!、シュガー、シロップ、レモン、オレンジ、アスパラガス、チューリップ、マンドリン、タンバリン、ゼロなどなど。身近なものばかり/驚

イスラム文化はやがてヨーロッパに伝わり「ルネサンス」(文化革新運動)につながり、スペインとポルトガルではコロンブスやマゼランが活躍する大航海時代を迎える。
ガーナで採取される大量の金と、アラブ商人が持ち込んだ岩塩の交易などで、さらにイスラム教も広まってゆく。
ガーナのあとはマリ王国が栄え、ムーサ王の巡礼は人々を驚かせたのも大航海時代~アメリカなどの新大陸発見のきっかけとなる。



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