メランコリア

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『火の鳥6 望郷編』(角川書店)

2016-05-29 11:11:14 | マンガ&アニメ
『火の鳥6 望郷編』(角川書店)
手塚治虫/著 初版1986年(1999年 34刷) 1400円

※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


あらすじ(ネタバレ注意
自然の中で育ち、ジョージと恋に落ちたロミ。

人口の増え過ぎた地球は、ロミの島を改造する計画をたて、
ジョージは費用を盗んで、格安で買った星へ2人で逃亡するが、
すぐ騙されたと知り、水の工事で事故になり、ジョージは死ぬ。

ロミは、子孫存続のために冷凍眠室に入り、ジョージとの間に生まれた子カインと再会。
生まれたのは男の子ばかりで、岩の下敷きになったカインは、ロミに再び眠りにつくことを願う。

その後、目覚めたロミは、長男(孫?)との間に男の子ばかりもうけ、
このままでは破滅してしまうと、火の鳥はどんな環境でも長生きできるムーピーを1人移住させ、
末っ子と結びつき、女の子をたくさん産んで、兄弟の子の結婚相手にし、
次にロミが目覚めた時、女王とされるくらい王国エデナが完成していた。

目は閉じたまま、触角で見て、耳もない彼らは、生まれてすぐに成人して、働き者。
ロミは、安住の地にいながら望郷の念をつのらせ、1日でもいいから地球に帰りたいと
コムの念力で動く、岩のUFOに乗って星を出る。


地球連絡員の牧村に会い、次々と荒廃した星を見て、
悪徳商売人ケルポ星人に若返りの治療をしてもらうが、
あと3日しか生きられないと知り、ロボットに隠れて密入国。

今や地球も荒廃の一途をたどり、外に逃げた移民が帰ってくるのを拒んで殺している始末。

ようやく自然を見たロミとコム。
牧村は裁判にかけられ、2人を消しに来るが、ロミは死に、コムは花に化身。

商人ズダーバンは、エデナで女王がムーピーだと言い、
強欲になる液体をばらまき、あっという間にエデナを悪に染める。

火の鳥は、女王の死を教え、最後の審判を下し、地震によって一気に滅亡。
その後の遺言通りにロミの骨を埋めに、牧村が立ち寄る。

魂となったロミは、ジョージと再会。
火の鳥は、永遠に忘れないだろうと言って飛び去る。



『星の王子さま』を引用しているのが興味深い。
まるで神秘のうちに姿を現したムー大陸の伝説みたい。

理想国家をたった2人からはじめて、
女性が次々と自分の子どもと交わって、増やして築いたっていうのがすごい。



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