メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『オリンピックの身代金』(2013)

2013-12-02 20:59:54 | ドラマ
『オリンピックの身代金』(2013)
原作:奥田英朗 監督:藤田明二
出演:竹野内豊、松山ケンイチ、黒木メイサ、速水もこみち、笹野高史、岸部一徳、田中哲司 ほか

「祭りには生贄が必要だ」

戦後、爆発的に経済成長を突き進む日本の影には、格差社会、オリンピック工事における大勢の犠牲者がいた。
豪華キャストで、フィクションながら、当時の記録フィルムもとりまぜて、2夜連続で緊迫した爆発事件を描いた社会派ドラマ。

trailer

▼story
1964年。東京オリンピックまで56日。1回目の爆発事件が起こる。狙われたのは須賀幕僚長の自宅。
警察には以前、連続爆弾事件を起こした草加次郎の名で脅迫文が届く。
2回目の爆発は中野の警察学校、3回目は外務省、いずれも「無線と科学」に掲載された目覚まし式時限爆弾で、
脅迫文もその切抜きが使われていた。
幕僚長は、オリンピックは日本が経済復活を遂げたことを海外に示す国家的事業であるから極秘で捜査するよう命じる。

父と絶縁状態にある次男・須賀忠(TVディレクター)が学生運動家・藪谷と交流があったことから疑われる。
北野火薬でダイナマイトが25本盗まれたことが分かり、東大生の島崎が捜査線上に浮上する。
島崎の兄は人夫として働き、心臓麻痺で亡くなったとされていたが、実際は過酷な労働の末、
疲労回復のためにヒロポン中毒となり、粗悪なヒロポンを使って死亡していたことが分かる。

4回目に狙われたのは暴力団事務所、5回目はモノレールの柱。
現場で島崎とスリの村田が目撃された。
捜査一課五係・落合昌夫の妹・有美が島崎と付き合っていることが分かる。
北野の敷地内にヤクザあがりの人夫・樋口の死体が発見される。

犯人から8000万円の身代金要求がくる。
今度は警視総監宛に小包が送られ、落合は爆弾を地下まで運ぶ。
再度8000万円と声明文をTVで発表するよう自筆の手紙が届く。

「新幹線工事に210人、高速道路工事に50人、地下鉄工事で10人、モノレールに5人、
 ビルその他合わせると300人以上の人夫が亡くなった。
 人夫のほとんどは地方から出稼ぎに来た貧しい労働者で、1日16時間の連続労働をしている」

1964.10.10の開会式。身代金を米軍バッグに入れて神宮プールに置くよう指示がくる。
国立競技場内の観衆は約7万人。島崎は虚無僧として潜入する。

「今の日本は本当に幸福だと?」



プロレタリアート=資本主義社会における賃金労働者階級のこと。無産階級。

結局、この事件は、国内・国外にも報道されずにもみ消されることとなる。
外国人観光客の目に触れないようにヤクザが街から出るよう命令されたってゆうのは事実なのかな?

笹野さんが大活躍してて嬉しいv 島崎を戦争で亡くした息子とダブらせていたんだよね。
「拳銃抜いた警官には向かっていくな。死ぬなよ」


 
田中さんは、火薬会社の社長・北野役で第1夜の早い段階で登場。
「これがダイナマイトさ。どうだエクスタシー感じるだろ?」って怪しすぎ! 小指たててるしw


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