メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『わたしの愛する孤独』

2011-08-31 22:28:11 | 
『わたしの愛する孤独』(立風書房)
メイ・サートン/著 落合恵子/訳

タイトルのカッコよさと、葉祥明を思わせる灯台の表紙絵(メイさん本人が描いたのか?!驚)に惹かれて、借りたら詩集の分野なのかな?
著者のメイ・サートンさんは、ファンが多いみたいだけど、初めて知った。
若い頃は演劇畑にいて、詩は若い頃から書いていて、その後、出版してファン層を広げていった。
本書は『The world of light』ってゆうドキュメンタリー映画の撮影がきっかけで、
その作品に収め切れなかった彼女の言葉を集めたものらしい。

「わたしたちものを書く女 奇妙な怪物たちは
得がたい答えを求めて みずからのこころの内を旅しつづける」

ヴァージニア・ウルフ、ジョルジュ・サンドなど、
歴史上の著名な女流作家の名前をたくさん出しつつ、
彼女も女性にインスパイアされて詩を書く作家であり、
自らの作品を紹介しながら詩作の構成なんかも説明している。

朝の3時間のワークがもっとも大切な時間であるとか、
小説を書くのは選択の問題だけれども、詩を書くことは選ばれた者たちだけだとか、
メタファー(隠喩・暗喩)がもっとも重要だとか、
1回読んだ限りでは深すぎてよく分からない部分も多いが、
わたしも書くことが好きだから、文章で表現するとはなんぞやみたいな話に興味津々。

「怒りという感情からも学ぶことはある」みたいなひと言もリンクした。


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