メランコリア

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『傑作選集2 ザ・クレーター2』(秋田書店)

2016-07-09 14:08:34 | マンガ&アニメ
『傑作選集2 ザ・クレーター2』(秋田書店)
手塚治虫/著 初版1990年 1000円

※2002.5~ part2のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

前作を読んで、2巻目があると知らなかった。
短編集だからつづきではないが、フシギで魅力的なストーリーばかり。

あらすじ(ネタバレ注意

「八角形の館」
漫画家か会社員か迷って、老婆のコインで漫画家になり、行き詰って八角形でボクサーになった別の自分にうつるが
恋人に裏切られ、半身ずつになってしまう。

「墜落機」
戦死した軍神に崇められた男が生きていたと分かり、再び戦死する命令を受けるが、
朦朧とした彼は自分の司令塔に突っ込む。

「鈴が鳴った」
原罪とも呼べる良心の呵責の物語り。
鈴虫の音を車で轢いた女の子の霊と会う男。
戦争で殺した母子、洪水で死んだ夫、ヘビに食わせた飼い猫と思う者。
(なんだか意味が分からんが、こんなメモだから仕方ない

「ブルンネンの謎」
山の喫茶店の美しい女性は湖のニンフだった。
少年が熱を出して泊めてもらい、ニンフと恋人と父親が争い、翌日消えた。

「紫のベムたち」
白痴の弟は、夜、山奥で紫色の宇宙人()に、兄から聞いた桃太郎話を聞かせ、
地球侵略を企てる彼らに核爆弾がきび団子に入っていた話をして追い払うw

「生けにえ」
メキシコのマヤ遺跡で生贄にされる前に「10年生きたい」と神に願い、
現代で男と結ばれ、10年後、幸せを胸に首を切られる。

「クレーターの男」
月探索で宙ぶらりんのまま残されて死んだ男は、フシギなガスで生き返る。
2014年の地球人に発見されるが、核戦争で地球は滅び、男はミイラのまま生き続ける。
(まだ地球があって良かったね

「海の姉弟」
沖縄の海で海女をして暮らす姉弟。アメリカ兵のレイプで生まれ、村八分にされていることを知り、
姉は本島の男と結婚する。夫は海にホテルを建設。壊される母なる海に傷つき姉は死ぬ。

「ぬし」
信州上午(かみうま)の庄助沼に住むネッシー()と浪人が心を交わし、
大坂攻めを計画する侍に利用されそうになって傷つき、契りを交わして沼に帰る。



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