メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1993.9~ part1)

2012-12-16 09:56:04 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は水色のノートから10作ずつをご紹介。
この時期は音楽系のビデオにハマってたみたい。

  

photo1:基本形
photo2:相変わらずテニス観戦メモ
photo3:読書感想文も多い。この頃は児童書名作シリーズてところか?

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『エドワードⅡ』(1991)

監督:デレク・ジャーマン 出演:スティーブン・ウォーディントン、ティルダ・スウィントン ほか
『ガーデン』『カラヴァッジオ』に続く3作目のジャーマン体験。
今作も古典的題材で、英国王と、その寵愛を受けた男、そして彼らをなんとか引き離そうと企む貴族らの
ドロドロとした争いをデレク流の美しい映像で気品溢れる映画に彩られている。
エドワード2世が歴史上、どのような人物だったのか、また、その当時の英国はどうだったのかは知らないが、
政治腐敗、そしてなんといっても人と人との崇高な愛の物語として充分堪能できる。
音楽や詩を好んだ王らしく、作品中のセリフも一つ一つが詩的で、それゆえに暴君になりきれなかった弱さもうかがえる。
一気に奈落の底に墜ちたモーティフが言うセリフ。
「これは円のようで、頂点を極めたら、あとは転落するだけ。もしそうなら自分の悲運を嘆いても仕方あるまい」
というのは、いかにもイギリスらしいアイロニーが効いていた。
男同士の絡みがあり、ホモセクシュアルの描写が展開される中、
王が牢獄で見た処刑の悪夢は、抑圧された罪悪感のようなものが感じられてとてもショッキング。
日英合作というのが不思議だが、どこに日本が関係しているのか?


『CO-CONGA vol.9 sharisharism 7』(1989)
出演:米米CLUB
収録ナンバー:ope-co、美熱少年、どうにもとまらない、EnMi Corrzon、El Co Conga、
Lollipop、Make up、Nuncr Contigo、トーキョードンピカ、OH!、サササササヨナラ、ライスシャワー

とってもエキサイティングな発汗ビデオ 観て、聴いて、踊り出さずにはいられないテンポとリズム
バンドの人気が急上昇して、なんかやたら変わったノリのいいバンドとして注目されて、
今よりもうちょっと色物っぽく見られていた感じがする。
ONODAさんも最初から登場して、全体がラテン調で、なんといってもデッカイ恐竜「ピーコちゃん」
ステージ狭しと横たわっていて、煙をバーっと吐きながら、鳴き方はちょっと迫力不足

いつも思うけど米米のメンバってみんな笑いのセンスを持っているんだよね。
ミュージシャンは客に見せるエンタテイメント精神がなくちゃねv
その点、石井さんを筆頭に、ラテンやっても、レゲエでも、演歌にポップ、ロック、バラード、
いろんな要素を演出できるところがほんとにお見事。人数が多い分、きっとアイデアも豊富なんだろうな。
いつもコンスタントにあの盛り上がりと熱気を持続しているとしたら凄いパワー
シュークリームシュのセクシーなダンスと衣装は、いつもバンドの華だし

特に今回は、キューバの方をゲストに“本場ハバナからの音”?を披露していて、
一層真っ赤な太陽にボンゴ?の鳴り響く濃いラテン系の熱気が感じられて、
ほぼ1時間ずーっと盛り上がりっぱなしのノリにのったミュージックビデオに仕上がっている。
この世紀末的盛り上がり、このハイテンションなモチベーションは一体いつまで続くかしら・・・なんてことも思ったりする
♪ライスシャワー の終わり際のオマケを見逃した人も少なくないんじゃないかな?

美熱少年


『Keisuke KUWATA Acoustic Revolution』(1991)
迫力ある曲ばかり たっぷり2時間聴かせてくれるアンプラグド。
シンプルでハートフル、桑田さんいわく「中・高・大学時代にラジオの深夜放送から流れる音楽、
すばらしい音を共有したい」ということで、“肥大化したラーメン屋”!?
それほど大きくはないステージで、最初はギター3人で静かに始まり、
次第にバイオリン、キーボード、ドラム、コーラス、しまいには妖しげなミスターレディっぽい方々の悩殺ダンスまであるw
ちょっと変わった嗜好のステージ。

曲の傾向をみると、桑田という日本を代表するミュージシャンがどんな音楽を好んで聴き、
後の大ヒットメイカーとなるまでに影響を受けたミュージシャンは誰かが見えてくる気がする。
ディラン、クラプトン、ストーンズ、ニール・ヤング、S.ワンダーほか、
D.ボウイやボラン!、ドアーズまで混ざっているのがビックリした。
でも、やっぱり大きく取り上げているのはビートルズで決まり。

どれを歌っても、しっかり桑田さんの音楽になっているところがさすが。
しっかりした自分の音楽性を分かってやってて、“これが日本のロックだ!”て当人たちにも紹介できる。
軽そうなノリで七変化する顔を見ているだけで飽きないけど、結構奥深くまでこだわる一面が覗ける。
とにかく大好きな曲がいっぱい、いい選曲!知らないのも今後もっと知りたいってものばかりだった


『イレイザーヘッド』(1977)
監督:デヴィッド・リンチ 出演:ヘンリー・スペンサー ほか
5年の歳月をかけたという、今や時の人、リンチの処女作。
モノクロで、その理解不能な異次元世界は、現在の感覚と変わらない異質なもの。
なんだかストーリーだけ話すとフツーに聞こえるけど、未熟児が『悪魔の赤ちゃん』以上のモンスターで
突然発疹が出たり、スープを吐き出したり、なんとも陰険。ベッドの中でミルクの海に飲まれるシーンは印象的。
夢の中で、あんぱんみたいな頬をした少女が、妙な生き物をこれでもかってほど踏みつけたり、
♪Heaven, everything's fine~と歌うシーンなんか『ツイン・ピークス』にも通じるものがあり、
リンチの発想は凡人をはるかに超えてるよね
このジョン・ナンスは、作品全体を引っ張るだけの個性充分だけど、今はどうしているのかしら???
リンチの原点を探るにはとても興味深い作品なことは間違いない。


『米米CLUB大全集 vol.10 SHARISHARISM TARO Ti-Ti』(1990)
収録曲:opening Melon Tea、Big War、New Style、Beautiful、Hey Hey Boy、Safaca、
でった~、TiTiTiTiTi、J.O Time~OH!米GOD!、GO FUNK、美熱少年、I CAN BE、
FUNK-A-ねーちゃん、かっちょいい!(introduction)

アンコールがオープニングで、最初から「ここまでやりたくはなかった」ってテロップが笑える
でも、今回のビデオは、なんだかショー中心で歌は二の次って感じ。
♪Beautiful あたりのバラードはいつも石井さんが顔一杯汗の粒を光らせて熱唱!
て決まってるんだけど、だんだんそのパターンも見えてくるもので、
オープニング熱唱もののバラードJ.O Timeあとは盛り上げるだけ盛り上がってエンディング
そのパターン化が見えていたのか、石井さんがいつもの「太鼓持ち」から目覚めて、モニターの中のJ.O とやりあうシーンはイイ。
今回はあの『エイリアン』そっくり、メタリックで危ないコスチューム(腰から下はカブトムシ風
メドレーもイントロだけだったりで、♪かっちょいい!も尻切れトンボ状態。
アナウンサーが出てきて終わりを告げるんだけど、ビデオの始まりのアンコールにつながるってわけ。
肝心な盛り上がり絶頂の♪shake hip あたりはビデオには収録されていないからちょっと残念。
今度のセットも見物。妖しげな子どもの大仏?みたいで、キョンシーみたい(古いけど)赤い札を貼ったりする。
別に確固たるテーマはないようで、でも、相変わらず相当お金がかかってるのが一目で分かる

かっちょいい


『I.B.W TOUR 1990』BAKUFU-SLUMP(1990)
収録曲:えらいこっちゃ、The Tsurai、Runner、まっくろけ、週刊東京「少女A」、
うわさになりたい、愛がいそいでる、45歳の地図、ハイランダー、I.B.W-It's a beautiful wourld、
1986年の背泳、せたがやたがやせ

なかなかイイ1本。久々に爆風を聴いたけど、独特の熱気とパワーがあるんだよね
やっぱりバンドはいいなあって思う。音楽番組がすたれてきてる感じがあって、
どうしてるのかしら皆さんって疑問があったけど、それぞれ根強いファンがたくさん集まって盛り上がってライヴ活動してる。
テレビだと安っぽい商品扱いになりがちだけど、客を前にしてちゃんと聴かせることの出来るライヴは日本の音楽シーンにはいいことかも。
最初♪ボレロ なんかで始まって、バレエの世界でも広がるかと思いきや、
♪えらいこっちゃ etc ハイテンションで「ああ、この感じ、そうそう」て思い出した。

後半は、大きなスクリーンを使っての政治的メッセージ。
以前24時間テレビのライヴにも積極的に参加してる爆風の別の一面が今作でも覗ける。
どこか日本的、庶民の生活に密着してるところも特徴。
音と映像を効果的に利用して視聴者に訴えるメッセージを強めるやり方はほかのビデオを観ても、
みんな上手く使ってるって最近思うけど、今回の小学生の一連のストーリーは、かなり現実的でインパクトあり。
実際、都心の子どもが皆こんな無機質な毎日を送っているかと思うと先が思いやられる

エンディングは巻き戻した映像で、ちょっと凝ってる。
他のメンバもきついキャラばっかりで特に河井さん、ヤメテ!ってゆう危ないパフォーマンスも披露。
でも、この人、歌うとすごく透き通ったいい声だからビックリ

涙の陸上部
以前、爆風の好きな曲はひと通り紹介したから、それ以外で。


『ORAGAYO ワールド・テレビ』BAKUFU-SLUMP(1991)
収録曲:週刊東京「少女A」、ひどく暑かった日のラヴソング、東の島にコブタがいた、
組曲「天下御免の回り物」より第二章 明日は晴れるだろう、幸福追求の権利、
ORAGAYO~愛のテーマ、リゾ・ラバ、組曲より第一章 カネ(マネーに捧ぐ)、
おおBEIJING、The blue bus blues

中野さんのユニセックスなジャケといい、河井さんのメチャクチャ外国語のニュース形式といい、
軽いノリのビデオと思いきや、実はラヴ&ピースのアパルトヘイト反対ものあり、
ベルリンの壁もの等々、かなり政治的なメッセージを持つMV。

個人的には政治的意味合いを除けば♪幸福~ がなかなか気に入った。
次の♪ORAGAYO ではジャケの派手さをさらに上回る全身ギンギラねえちゃん、
そのローブの下はギンギラパンツ一杯で歌う妖しい愛の歌

実際、外国各地に乗り込んだ様子も絡めて、特に頭真っ白になって歌詞を忘れちゃった
アパルトヘイトの集会では、ヘタクソな誘導にあんな大きな反応があって、
なんてピュアでいい人たちなんだ!と心の広さに感動してしまった。
ドイツでもドラムのほんの1叩きにもちゃんと通行中の人だかりができて、
ああゆうストリートパフォーマンスが日常に溶け込んでいることがよく分かる。

ライヴでは♪カネ で河井さんの算盤パフォーマンス
1回目見事正解に次ぐ、2回目とんでもない問題に答えもあやふやなまま歌に戻っちゃうのが笑えるw
とにかく不況だのの今、問題になっている題材を歌にして、
ともすれば新興宗教団体の集会じみた雰囲気になりがちだけど、
あのスキンヘッドに、あの衣装、そしてロックに乗せると胡散臭さは少し薄れるかなw


『スヴェンガリの魔力』(1983)
監督:アンソニー・ハーヴェイ 出演:ピーター・オトゥール、ジョディ・フォスター ほか
まだまだこんなマイナーな作品がいくつもどこかに隠れているんじゃないかしら?
オトゥールとジョディが共演していたなんて
ジョディは22歳、オトゥールは50歳の役で、それぞれ実年齢に近い役どころ。
ヤンキー娘っぽいジョディと、いかにも英国紳士で王立演劇学校で学んだシェークスピア舞台劇に
ピッタリのオトゥールというこの顔合わせが実に面白い。
なんといってもジョディの歌が存分に楽しめる。これがなかなか歌手でも売り出せそうなくらい結構聴かせる
彼女の不思議な魅力とハスキーな声だけで、作品自体はなんでもいいと思えるんだけど、
ノーマルなストーリー展開の中にも、なんだか分からない心落ち着く静かな感動がある。
これって単なる今の季節(秋)の感傷かしら?それともこの作品に流れてる'80年代の香りへの想い入れかしら?
ネブラスカ出身の恋人を追いかけて出てきた女の子のスターダムへのしあがる様子は実際にもありそうな話。
若い娘に恋したおやじの哀愁もひしひし伝わってくる。


『私の夜はあなたの昼より美しい』(1990)

監督:アンジェイ・ズラウスキー 出演:ソフィー・マルソー ほか
今年観た映画の中でもベストに入る1作
13歳でデビューして、たちまちアイドルスターとなってから、その美しさだけでなく
一作ごとに確実に女優として成長し続けているソフィー。
今やフランスを代表する若手として今後も大いに有望だけど、当時彼女は24歳。
女性としても魅力溢れて、トランス状態から現在・過去・未来をすべて見通してしまう不思議なパワーを持つ女性を演じている。

ズラウスキー作品はこれで3作目くらいだと思うが、
彼の描き出す女性像はどれも絶望的な弱さと激しい美しさを持っている気がする。
重要なパートに高級ホテルの管理人とボーイの小人がいる。
彼らは男の狂気に走った脳の産物なのだろうか?
「小人はみな、芸術家なのさ」「分からない」「愛など誰も分からないんだ」
「男は女を変えようとする」「変えられないわ」
怒り、泣き、笑い、驚き、賛美し、絶望し、、、感情をストレートに出すこと。
言葉はいつも空しく限界があるけど、素直に表現することは自己の解放、肉体やすべての解放につながる。
その点でフランス人はなんて羨ましいんだろう!

(この当時から今と同じ問題を抱えていたのか


『マスカラ』(1987)
監督:パトリック・コナード 出演:シャーロット・ランプリング ほか
シャーロット・ランプリングという女優も特異なキャラだよね。そのキャリアを見ても分かるけど。
灰色がかった緑色の眼は捉えどころがなくて、その薄い唇のようにクールかと言えば、奥には深い魅力を持っている。
フランス映画にもアメリカ映画にも出演してるけど、なぜだか異常性愛の作品が多いみたい。
同じゲイでも『ロッキー・ホラー・ショー』のティム・カリーみたく明るければいいけど、
表向きは堅い職業で、裏では湿っぽい秘密があるってのはいただけない

でもこの作品中で一番目を引いたのは、海岸沿いの砂浜に建てられた古い城みたいなマンション!
砂地は玄関まで続いていて、眺めも雰囲気も浮世離れしてる。
こんな広い窓一面海の見える部屋に住んでいたら、細かいことなんかどうでもよくなっちゃうよねえ!
職場まで3時間かかったって気にならないかも?
年上の女性に一目で恋に落ちる若きデザイナーという役の俳優も好演している。

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