メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 5 岡本太郎』

2011-03-24 23:14:50 | 
この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 5 岡本太郎(ポプラ社)
著作・編集プロジェクト新・偉人伝

図書館の児童書コーナーにもタロウさんに関する本を見つけたので借りてみたら、
マンガから入って、見やすいレイアウト&構成、読みやすく分かりやすい文章で、
おおまかな人生の流れが見えてきた。
印象的な言葉も多数あって、メモもたくさんになってしまった。

p.21
かっぽれとは、見返りを求めずに命がけで愛するという意味で、感謝・思いやりを表す言葉でもある」

p.22
ウォール街で起きた株の大暴落をきっかけに、世界中が不景気になった世界恐慌。
ロンドンで開かれた国際会議の取材のために一平は派遣され、一家は大勢の見送りに驚いたそう!

19世紀に創刊されたイギリスの風刺漫画雑誌「パンチ」から日本の「ポンチ絵」と呼ばれ、
「戯画」が「風刺漫画」に変化し、これが漫画文化のはじまり。

太郎が観て感動したのは、ピカソの『水差しと果物鉢』

p.26
非具象芸術=見たものをそのまま表現するのではなく、ものごとからある要素を抜き出してつかみとる芸術のこと

p.48
「純粋な生命はいつも孤独だ」
究極の友がカラスのガア公。動物を束縛するなんて、らしくないな。

p.102
「彼の爆発とは、全身全霊が宇宙に向かって無条件にひらくことでした」

p.106
「太郎は、芸術こそ、人々に不思議なパワーを与える現代の呪術だと言いました」

p.128
「対極主義」とは、対立する2つのことがらを、共存させるという考え方。

p.142
「閉じ込められた芸術なんて、見る価値がない。誰もが好きなだけ近づいて、好きなだけ見られればいいんだ」

ほぼ日「BE TARO」

オリラブの田島さんもこの本の協力に名前を連ねていて、♪明日の神話 はタロウさんにインスパイアされて書いた曲なんだとか/驚
スペインで発見された原画を再生して日本に展示するために結成された再生プロジェクト「太郎の船団(TARO'S BOATS)」。

▼その他メモ
ドイツ軍がパリを占領したので、タロウは最後の引き揚げ船・白山丸で帰国する。
その後、花田清輝らと「夜の会」を結成。平野敏子との運命的な出逢いをする。
『ルオー展』で初テレビ出演。

旧都庁の壁画「日の壁」「月の壁」を制作(1956)
長野スポーツランドに彫刻作品の第1号「動物」を制作(1959)
池袋駅前広場「ヴィクトリーポール」(1963)
飛行船「太郎号」(1973)
長野の諏訪大社「万治の石仏」に感動
映画「岡本太郎~マルセル・モースの肖像」が受賞(1975)
雪まつり「雪の女神」を制作(1979)
新宿西口広場で絵画文字「挑む」の公開制作(1980)
科学万博つくば'85「未来を視る」を制作(1985)


著書 『青春ピカソ』 『今日の芸術~時代を創造するものは誰か』も読んでみたい。
東京国立博物館の縄文土器も気になるし。
「この人を見よ!歴史をつくった人びと伝」シリーズもなかなか面白そうだ。


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