『ハッピーフライト』（2008）

■『ハッピーフライト』（2008）
監督：矢口史靖
出演：田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、寺島しのぶ、田畑智子、平岩紙、田山涼成、田中哲司、岸部一徳　ほか

▼trailer

▼story
副操縦士の鈴木和博は、機長への昇格訓練のためホノルル行きのフライトで
教官・原田と共に操縦することになる。
これまで国内線にいたＣＡの斉藤悦子は、国際線デビューとなり、
チーフパーサーが厳しいことで有名な山崎麗子で失敗するたびに叱られてトイレで泣く。

離陸して間もなく、翼になにか付いているのが見えると乗客から報告があり、
その後、次から次へとトラブル発生！
さまざまな部署で働くスタッフが乗員の安全を守るため一致団結して動き回る。


気軽に見れる航空会社を舞台にしたヒューマンコメディかと思っていたら全然違った
ハイジャックなどでもなく、飛行機に関する緊急事態だけで１本の映画にするっていう新しいパニック映画。

まずは、「バードストライク」。カモメなどの鳥が当たって、時には重大なトラブルになるなんて
空港には「バードさん」と呼ばれる鳥除け担当者もいて、空砲によって散らしている/驚
飛ぶ前の点検にしても、道具類はすべて個人の鍵で管理されていて、
整備工場では、たった１個モノがなくなっただけでも全員で探して見つかるまで帰れないとか

天候の変化は常に最新情報をチェックしているが、台風＋落雷＋積乱雲は予想が困難。
そして停電によるコンピュータ停止状態

これは絶対機内では観たくない部類の映画/滝汗
以前はアメリカ、ヨーロッパへ行くのに何十時間も乗ったけど、今はムリ。
てか、こんなフライトトラブルはぜってームリ
映画を観ているだけでも緊迫感で体中の筋肉が硬直して疲れた。

無事に空港に降りれたから良かったって問題じゃないんじゃないかな？
これでトラウマになって恐怖症になる人だっていると思う。
鳥さんがぶつかって死なないように万一ぶつかってもトラブルが起きない飛行機をぜひ作ってください/切願

その他にも、飛行機マニアの写真オタクやら、なんにでもキレるクレーム客、
ＧＨと呼ばれる地上勤務、とにかく大勢の人間が関わって飛行機を飛ばしていることが分かった。

今作を観れば「緊急着陸時」の対処のシミュレーションにも役立つかも。
アクセサリー、メガネ、入れ歯！などの尖ったモノは外して、ＣＡは「保安要員」に変身。
「体を伏せてヘッドダウン！」・・・てか、なぜ機長とかスタッフも英語使っているのかい？？？

綾瀬はるかが主演かと思っていたら、そうでもないチームワークでの物語り。
平岩紙ちゃんは、ちょっとトボけたＧＨの役。
そして、ここにも出ました、どこにでも溶け込む笹野高史さん！嬉
あきらかにズラがズレちゃってて、乗り物酔いしやすいお客さん役で見ていて同情しきり

ラストは豪快なシナトラの♪Come Fly with Me が流れるけど、
そんなに明るく歌われても、こんな飛行機の旅はイヤですよ

ＤＶＤのメニューも飛行機仕様で飛行機好きにはたまらんかも
クラス別に特典が違っていて、サイドストーリーが入ってたりする。
「ＦＬＹ！ＦＬＹ！ＦＬＹ！」のＤＶＤシリーズも
ドキュメンタリーでより飛行機について深く知ることが出来そうで興味深い。