過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
■『ベン・ハー』(1959)
監督:ウィリアム・ワイラー 出演:チャールストン・ヘストン、スティーブン・ボイド ほか
確かに戦車競争のシーンの迫力はスゴイ。
イエスが存在していたローマ時代は『最後の誘惑』を思い出させる。
とにかくスケールの大きさには舌を巻く。
■『L'ARGENT』(1983)
監督:ロベール・ブレッソン 出演:クリスチャン・パティ、カロリーヌ・ラング ほか
死んだような全体の静けさ、これが現実の生活の真の姿ではないだろうか。
映画はそこに虚構を加えることで夢物語を見せてくれるが、
この作品は現実生活の冷たさ、単調さ、またはその中の恐さを描いている。
普通の男が静かに殺人者と化してゆく姿は哀しいものがある。
■『バレンチナ物語』(1982)
監督:アントニオ・ホセ・ベタンコール 出演:パロマ・ゴメス、アンソニー・クイン ほか
こんな幻想的な雰囲気を持つ作品がわたしは好きだ。
子どもながらに、しっかり恋をしているところがステキ。
特に進行も後退もしない話だが、好きになれる作品。
■『私は人魚の歌を聞いた』(1987)
監督:パトリシア・ロゼマ 出演:シェイラ・マッカーシー、ポール・バイヤージオン ほか
残念ながらビデオが終わってしまって途中までしか観れなかったが(おいおい
野心家の同性愛者ガブリエルの完璧さに惚れるポリー、
ガブリエルの女友達も含めて、この3人の関係はとても面白い。
芸術の批評家ほど悲しく、惨めな職業はこの世にないだろう。
なぜなら、批評家が自分の感性を信じている間しか続けることが出来ないからだ。
■『SUDDEN DEATH』(1985)
監督:ジグ・ショア 出演:デニーズ・コワード ほか
主人公の女優は『チャーリーズ・エンジェル』のようなノリで綺麗だった。
テレビ的な話だが、現代アメリカの主要な問題の一つだということで
レイプ事件を扱った映画が増えてきた。
正当な裁きでは裁ききれない部分を誇張した作品。
■『淋しい夜』(1969)
監督:ダニエル・M・ペトリ 出演:ロイ・ブリッジス ほか
こういう種類のロマンスものは、大抵話が似通っているのに、
俳優がステキだとついつい暇つぶしに観てしまうんだ
■『野ゆき山ゆき海べゆき』(1986)
監督:大林宣彦 出演:林泰文、鷲尾いさ子 ほか
所々コミカルに早いコマ送りになっている工夫が面白い。
いさ子ちゃんが思わずポロっと胸を出しているシーンには驚いたが、
終始マドンナに徹しているところがイイ。
尾美としのりは、地味だが年々厚みのある役柄にチャレンジしていて、いい役者。
しかし、最近やけに戦中戦後の作品が増えてきた。
私たちの世代には、あまりピンと来ない情景なのだが、
『トトロ』、『星をつぐもの』、『少年時代』など、
それもだいたい「日本の夏」の背景が多い。
この世代の監督たちが皆ノスタルジックになって、
映画の中で自分の少年時代を再現したがっているのかもしれない。
その後の原爆の映像も象徴的。
■『UNCOMMON VALOR』(1983)
監督:テッド・コチェフ 出演:ジーン・ハックマン ほか
『影のリンチ』の主人公をやってたパトリック・スウェイズがほんの脇役を演じている。
■『夜の騎士道』(1955)
監督:ルネ・クレール 出演:ジェラール・フィリップ、ミシェル・モルガン、ブリジット・バルドー ほか
哀愁を帯びたラストはフランス映画ならでは。
ジェラールが今作でも数多くの女性の心を射止める
■『ザ・デプス』(1989)
監督:ショーン・S・カニンガム 出演:グレッグ・エビガン ほか
ほとんど『エイリアン』のノリで、セットもモンスターも借りてきたのかしら?と思うほど
深海という逃げられない設定はこれからも大いに利用価値あり。
しかし、あんな怪物はいくらなんでもいないだろうし、
海面まで上がってこれるのは、なんとも信じ難い体の構造なんだね。
『13日の金曜日』の監督だから、人を殺すアイデアは豊富なことだろう。
恐怖で我を失った一人が、水圧でやられてゆくシーンはすごい迫力
(こうゆうB級ホラーも、たまには観たくなってきた。夏の暑いうちにw
■『サイボーグ大作戦』(1973)
監督:リチャード・アービング 出演:リー・メジャーズ・、バーバラ・アンダーソン ほか
一昔前の『ロボコップ』みたいだが、砂漠を走りきったりして、
とにかく体一つでなんでもやろうとする根性がイイ
ラスト、本来の任務につく前で終わってしまって、後が気になるじゃん
■『ナイト・クロッシング』(1982)
監督:デルバート・マン 出演:ジョン・ハート、ジェーン・アレクサンダー ほか
待望のジョンの隠れた名作。
「ベルリンの壁」から気球に乗って脱出しようと試みるところがいかにも夢があってイイ。
ジョンは、家族想いの素人っぽいいい父親役を温かく演じている。
「1990年、ベルリンの壁は破壊された」という最後のナレーションは後で付け加えられたのだろう。
■『ショック療法』(1972)
監督:アラン・ジョシュア 出演:アラン・ドロン ほか
若返る治療を受けるサナトリウムに新しく女性が入ってきて、
彼女はそこで起きる殺人事件とサナトリウムの秘密をかぎつけたために狙われる。
自分の若さが保てるなら、他人の犠牲に眼をつぶる人々の連帯感が不気味で空しく描かれている。
何も知らずにまた新たに若さを求めて男女が送られてくるのを見ている女性のシーンは印象的。
アラン・ドロンの海辺でのヌードシーンはショッキングで話題になったらしい。
■『サボテンの花』(1969)
原作:ニール・サイモン 監督:ジーン・サックス
出演:ウォルター・マッソー、イングリッド・バーグマン、ゴールディ・ホーン ほか
この前の『黄色いロールスロイス』と同じくバーグマン晩年の作品だけれども、
その清楚でキラリと光る魅力は変わりない。
コミカルな役で、後半になるにつれ、魅力的な女性に移り変わってゆく過程もイイ。
ハッピーなエンディング。
part2からのつづき。
■『ベン・ハー』(1959)
監督:ウィリアム・ワイラー 出演:チャールストン・ヘストン、スティーブン・ボイド ほか
確かに戦車競争のシーンの迫力はスゴイ。
イエスが存在していたローマ時代は『最後の誘惑』を思い出させる。
とにかくスケールの大きさには舌を巻く。
■『L'ARGENT』(1983)
監督:ロベール・ブレッソン 出演:クリスチャン・パティ、カロリーヌ・ラング ほか
死んだような全体の静けさ、これが現実の生活の真の姿ではないだろうか。
映画はそこに虚構を加えることで夢物語を見せてくれるが、
この作品は現実生活の冷たさ、単調さ、またはその中の恐さを描いている。
普通の男が静かに殺人者と化してゆく姿は哀しいものがある。
■『バレンチナ物語』(1982)
監督:アントニオ・ホセ・ベタンコール 出演:パロマ・ゴメス、アンソニー・クイン ほか
こんな幻想的な雰囲気を持つ作品がわたしは好きだ。
子どもながらに、しっかり恋をしているところがステキ。
特に進行も後退もしない話だが、好きになれる作品。
■『私は人魚の歌を聞いた』(1987)
監督:パトリシア・ロゼマ 出演:シェイラ・マッカーシー、ポール・バイヤージオン ほか
残念ながらビデオが終わってしまって途中までしか観れなかったが(おいおい
野心家の同性愛者ガブリエルの完璧さに惚れるポリー、
ガブリエルの女友達も含めて、この3人の関係はとても面白い。
芸術の批評家ほど悲しく、惨めな職業はこの世にないだろう。
なぜなら、批評家が自分の感性を信じている間しか続けることが出来ないからだ。
■『SUDDEN DEATH』(1985)
監督:ジグ・ショア 出演:デニーズ・コワード ほか
主人公の女優は『チャーリーズ・エンジェル』のようなノリで綺麗だった。
テレビ的な話だが、現代アメリカの主要な問題の一つだということで
レイプ事件を扱った映画が増えてきた。
正当な裁きでは裁ききれない部分を誇張した作品。
■『淋しい夜』(1969)
監督:ダニエル・M・ペトリ 出演:ロイ・ブリッジス ほか
こういう種類のロマンスものは、大抵話が似通っているのに、
俳優がステキだとついつい暇つぶしに観てしまうんだ
■『野ゆき山ゆき海べゆき』(1986)
監督:大林宣彦 出演:林泰文、鷲尾いさ子 ほか
所々コミカルに早いコマ送りになっている工夫が面白い。
いさ子ちゃんが思わずポロっと胸を出しているシーンには驚いたが、
終始マドンナに徹しているところがイイ。
尾美としのりは、地味だが年々厚みのある役柄にチャレンジしていて、いい役者。
しかし、最近やけに戦中戦後の作品が増えてきた。
私たちの世代には、あまりピンと来ない情景なのだが、
『トトロ』、『星をつぐもの』、『少年時代』など、
それもだいたい「日本の夏」の背景が多い。
この世代の監督たちが皆ノスタルジックになって、
映画の中で自分の少年時代を再現したがっているのかもしれない。
その後の原爆の映像も象徴的。
■『UNCOMMON VALOR』(1983)
監督:テッド・コチェフ 出演:ジーン・ハックマン ほか
『影のリンチ』の主人公をやってたパトリック・スウェイズがほんの脇役を演じている。
■『夜の騎士道』(1955)
監督:ルネ・クレール 出演:ジェラール・フィリップ、ミシェル・モルガン、ブリジット・バルドー ほか
哀愁を帯びたラストはフランス映画ならでは。
ジェラールが今作でも数多くの女性の心を射止める
■『ザ・デプス』(1989)
監督:ショーン・S・カニンガム 出演:グレッグ・エビガン ほか
ほとんど『エイリアン』のノリで、セットもモンスターも借りてきたのかしら?と思うほど
深海という逃げられない設定はこれからも大いに利用価値あり。
しかし、あんな怪物はいくらなんでもいないだろうし、
海面まで上がってこれるのは、なんとも信じ難い体の構造なんだね。
『13日の金曜日』の監督だから、人を殺すアイデアは豊富なことだろう。
恐怖で我を失った一人が、水圧でやられてゆくシーンはすごい迫力
(こうゆうB級ホラーも、たまには観たくなってきた。夏の暑いうちにw
■『サイボーグ大作戦』(1973)
監督:リチャード・アービング 出演:リー・メジャーズ・、バーバラ・アンダーソン ほか
一昔前の『ロボコップ』みたいだが、砂漠を走りきったりして、
とにかく体一つでなんでもやろうとする根性がイイ
ラスト、本来の任務につく前で終わってしまって、後が気になるじゃん
■『ナイト・クロッシング』(1982)
監督:デルバート・マン 出演:ジョン・ハート、ジェーン・アレクサンダー ほか
待望のジョンの隠れた名作。
「ベルリンの壁」から気球に乗って脱出しようと試みるところがいかにも夢があってイイ。
ジョンは、家族想いの素人っぽいいい父親役を温かく演じている。
「1990年、ベルリンの壁は破壊された」という最後のナレーションは後で付け加えられたのだろう。
■『ショック療法』(1972)
監督:アラン・ジョシュア 出演:アラン・ドロン ほか
若返る治療を受けるサナトリウムに新しく女性が入ってきて、
彼女はそこで起きる殺人事件とサナトリウムの秘密をかぎつけたために狙われる。
自分の若さが保てるなら、他人の犠牲に眼をつぶる人々の連帯感が不気味で空しく描かれている。
何も知らずにまた新たに若さを求めて男女が送られてくるのを見ている女性のシーンは印象的。
アラン・ドロンの海辺でのヌードシーンはショッキングで話題になったらしい。
■『サボテンの花』(1969)
原作:ニール・サイモン 監督:ジーン・サックス
出演:ウォルター・マッソー、イングリッド・バーグマン、ゴールディ・ホーン ほか
この前の『黄色いロールスロイス』と同じくバーグマン晩年の作品だけれども、
その清楚でキラリと光る魅力は変わりない。
コミカルな役で、後半になるにつれ、魅力的な女性に移り変わってゆく過程もイイ。
ハッピーなエンディング。