メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

江戸時代初期

2009-12-14 21:05:52 | 
『少年少女日本の歴史12 江戸幕府ひらく / 江戸時代初期』
著者名:監修/児玉幸多 まんが/あおむら純

<主な登場人物>
徳川家康:征夷大将軍となり江戸幕府を開く。武家諸法度などを公布。
●豊臣秀頼:秀吉の子。方広寺の鐘銘「国家安康」「君臣豊楽」という文字が問題とされ、その後の大坂の陣で破れ、母・淀殿とともに自害。
●徳川家光:三代将軍。参勤交代制を定め、鎖国令を出す。日光東照宮を建てる。
●天草四郎:美少年でデウス(神)の使者と呼ばれ、島原の一揆の首領になるが皆殺しとなる。

佐渡、石見(島根県)などの金山・銀山を開発し、貨幣を統一して商業を発展させた。
こないだのブラタモリでも見たけど、江戸は元々湿地が多くて、埋め立てた場所だったのね。
日光東照宮に家康が神として祀られてるってことも知らなかった。
朱印船でオランダやスペインと貿易を進める一方で、それまでのポルトガル経由のキリシタンを弾圧した。
東南アジアに進出した日本人が「日本町」を作って、日本式の暮らしをしていたのも驚き。


『少年少女日本の歴史13 士農工商 / 江戸時代前期』
著者名:監修/児玉幸多 まんが/あおむら純

<主な登場人物>
徳川綱吉「生類憐みの令」を出し、犬公方と言われた五代将軍。儒学、朱子学を学び、孔子を祀って湯島聖堂を建てた。上野の寛永寺に霊廟あり。
●大石良雄:主君浅野長矩が吉良義央との一件で切腹したあと、同志を集めて吉良邸に討ち入る。
●井原西鶴:「好色一代男」「日本永代蔵」など多くの小説を書いて人気となる。
●菱川師宣:浮世絵版画の始祖。「見返り美人」などを描く。
●松尾芭蕉:弟子・河合曽良とともに旅をしながら独自の俳諧をつくる。「奥の細道」などの紀行文を著す。

本郷の本妙寺から出火した火事はわずか2日間で江戸城ほか江戸の町の大半を焼き尽くした(明暦の大火)。
その後は火除け地や、隅田川に両国橋が造られ、神田明神を残してほかの寺社は浅草などへ移転するなど
江戸はさらに大きく再建され、その後の町の原型となった。
富士山の噴火もあり、宝永山ができたのもこの時代。

年末になると特番になる「忠臣蔵」もこの頃の話。
勅使の接待役を任せられた赤穂(兵庫)城主・浅野長矩は作法を教えてくれる吉良義央と仲が悪くて、
殿中(将軍のいる御殿の中)で刃傷事件を起こしたため領地没収の上、切腹を命令される。
喧嘩両成敗ではなくて、吉良はお咎めなしだったために怒った赤穂浪士46人は12月吉良邸に押し入り敵を討つ。
忠義を貫いたとは言えみな切腹の処罰となる。これが歌舞伎の題材となって大人気となったとのこと。
なるほど。今までなんとなく見てた話もやっとあらすじが分かった(今頃・・・

大坂や京では商業の発展とともに町人文化(元禄文化)が花開く。
浮世草子の井原西鶴、人形浄瑠璃(今の文楽)の作者・近松門左衛門、浄瑠璃太夫の竹本義太夫、
歌舞伎の市川団十郎(江戸)、坂田藤十郎(上方)、屏風や蒔絵の尾形光琳など。

参勤交代などのために設けた五街道(東海道・中山道・甲州道中・日光道中・奥州道中)が発達した。
中でも京都~江戸間を結ぶ東海道は重要で、箱根の関所は出る人も入る人も厳重に取り締まった。


「奥の細道」の旅を終えた松尾芭蕉は江戸に戻って3年後、九州への旅に出かけ、
途中の大坂で病となり10月、51歳でこの世を去る。死を前にして詠んだ句は、

「旅に病んで 夢は枯野をかけめぐる」
(旅の途中で病気になっても、夢の中では、草の枯れた野原を旅している)



コメント    この記事についてブログを書く
« 『徳川家康』(1988) | トップ | 連戦連敗 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。