メランコリア

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『風と木の詩』7巻(小学館叢書)

2015-06-14 13:26:56 | マンガ&アニメ
『風と木の詩』7巻(小学館叢書)
竹宮惠子/著

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【内容抜粋メモ】

[第6章 陽炎]
庭師は、セルジュがジルベールと同室だと聞くと血相を変える。
ワッツに聞くと、2年ほど前、優秀だった庭師の甥アーネスト・ブリエがジルベールに狂い、
沼で心中事件を起こして、正気をなくして退学したという。

 


庭師は、ジルベールを見て、鉢植えで殴り殺そうとする

「あのじいさん、何度も僕を殺そうとした。そして毎度失敗するのさ。アーネストと同じようにね」

セルジュは、沼にアーネストの怨霊がいると信じ込んでいるジルベールを安心させるために沼で泳いでみせる。




セルジュとジルベールの元にボウから「マルセイユに来ないか」と誘いが来る。


すっかり自分を取り戻すジルベール

「君はこことはまるで正反対の人間だ。君が太陽なら、私は暗黒の星。
 ジルベールは、太陽の惑星であろうとすることに思い迷う冥王星のようなものだ」(ボウ


セルジュがジルベールに勧めた本はヴェルヌの『月世界旅行』!

ジルベールを好きかね? それは困った。私も彼を愛している。むろん単に肉親としてではない。
 それゆえ少し変わった子になった。だから彼を学校にやったのだ。普通の子どもにするために。
 だが、君のせいで呼び戻さねばならなくなった。君には渡さない。それを知らせるために君を呼んだ。
 彼は求める。私は満たす。他の者には代わりは出来ない。私はこの世でただ一人の彼の相手だ」

「愛しているっておっしゃいました。でも信じられないんだ。あれは、人間の扱いじゃない!」

そう、彼は私のペットだ。そう育てたよ。私の権限と責任において。こんな話を誰かにしておくのもいいかもしれない」

セルジュは、クスリ入りと知りながら、ボウから勧められたワインを飲み、レイプされる。
「そう。これが君の欲しがった答えだ。忘れなさい。学校へ戻って健康な毎日を過ごすがいい。君にはそれが似合っている」

 
“知っていた。知っていて、僕はあの液体を飲んだのだ”

 
「犠牲のことは考えるな。得たもののほうが大切だ。考えてごらん。おまえが得たものは? 得ようとしたものは?」

「君は将来何になりたい? 僕はピアニストになりたいんだけど」
「なんにもならない」

「じゃあどうするの学校を卒業したら」
「卒業なんかしないよ。学校なんかに帰らないもの。ずっとここで暮らすんだオーギュと」

「オーギュがもし結婚したら? 年とってオーギュが先に死んだら?」
「僕もいっしょに死ぬからいい」

「オーギュは卑怯だ。君を騙してる。君を愛していると言ったけどウソだ。
 愛していたら、ペットだなんて言うもんか! ペットとして育てたってそう言った!」

 


セルジュはボウが自分をなぶりものにしたことも告げる。
翌朝の一番列車で学校に戻るセルジュを追いかけるジルベール。



学校に戻ると、ジルベールはセルジュの言う通りに服を着て、聖歌隊にまで入ろうと努力する。
ブロウは、父親の考えで「婚約者を与えられちゃ、是が非でも卒業しなきゃならない」と彼女の写真を見せる。



セルジュは、毎晩、ボウの夢にうなされる。



長い夏季休暇の後は、部屋替えで上級生も下級生もごった返す。
セルジュとジルベールを別々の部屋に分けたワッツの元へ、セルジュは抗議しに行くが、同室になった生徒が先に文句を言いに来ていた。



「僕だって妙なことで疑われたくないもの。どっかの誰かさんと違ってしっかり者でもないしね。
 とにかく今までみんなが納得してたように、汚いものは隔離するのが一番いいんじゃないですか!

(他と違うものを排斥しようとする差別から、戦争も始まるんだ

カールが監督生を辞めて、自分の監督室を空けると言う。

ジルベールは、セルジュに好意を抱きつつも、体に触れてこないことに苛立ち始める。
「そうだ。これは病気だ。オーギュの。他人の肌に触れただけで総毛立つ。そして次には体が火照る」

更衣室で思わずセルジュにキスしているところを上級生に見られ、裸にされて辱められる。



パットは、セルジュに会いたいと兄パスカルに手紙を出す。
「パットと付き合ってみないか?」と言い出すパスカル。



パットに惹かれつつ、ジルベールを気にしているセルジュを見て、一緒に探そうと言うパット。
「人は誰でも気になることを一番に取り除かなきゃいけないの。そうしないと、そのうち息が詰まってきてよ」



ジルベールはずっとそんな2人を尾けていた。それを知っていたパット。

「あいつは八方美人で、嘘つきで、鈍感で、トンマなまぬけヤローさ」
「まあ、珍しい見解だわ。だって私はセルジュが大好き。誰もがそう思うと信じていたもの!」

「そんなこと、人前で言うなんてどうかしてるよ。女のくせに・・・」
「どうして? 女だから告白してはいけないの? そんな道理はどこにもないわ。
 私たち・・・とてもいい友だち同士になれると思うの」


「セルジュだ・・・セルジュがおまえに悟らせたのだ」


ジルベールは、ボウとアンジェリンの婚約記事を読んで、後先考えず学校を飛び出してマルセイユに向かう。
「脱走は体罰なんだぞ!」と止める仲間だったが、セルジュが聞かないのを知り、協力する。

 

カールは冷静に馬車に倍額を払ってセルジュを送り出す。

 
「オーギュは結婚なんかしない」「そうとも」


その後、セルジュはジルベールに学校での集団生活を学ばせようとするが、ことごとく失敗し仲間に相談する。



カール「親のない子ザルは、親のある子ザルより集団生活がヘタだって」

パスカル
「つまり、育てられてない子なんだよ。教えることをわざと放棄したのか、それとも知らないのか。

 ジルベールに今なにが不足してるかっていやあオーギュストなわけだ・・・
 えらいこったぜ。お前が代わりをやれるのか?」


ジュール「君は本気でボウとセルジュを取り替えるつもり? やめたほうがいい。セルジュには君を受け止める力はない。
     僕はああいう種類の人間は嫌いだ。知らない間に心の奥まで踏み込んでくるよ」

 

「君は知らないだろうが、僕の叔母は社交界の誰より派手好きな人だ。
 それが娘の婚約にお披露目もやらないなんておかしいんだ。
 きっとオーギュがそうさせたんだ。いざという時、いつでも婚約解消できるように。

 だからあの2人は絶対結婚しない。落ち着いて考えてごらんよ。みんなオーギュの策略じゃないか。
 君をいじめて、マルセイユへ帰る気にさせようっていう魂胆なんだよ

「触るな! お前なんか何も分かってやしない。何もできないくせにそばにいるな」

また満たされない思いを上級生相手に発散させはじめるジルベール。





[第7章 アニュス・ディ(神の子羊)]
「キレイだ。君はきれいなんだ。だからたまらない。君が自分をかえりみず、あんな男たちに身を任せているのは。
 どうしたら止められる。誰にも君を触らせたくない! きみが好きだ」

 

「知らなかった。人の体がこんなにもピッタリと合わさるものだったなんて。
 それに、抱き合っていることが、こんなに安心するものだってことも」


[巻頭のカラーページ・巻末イラスト集]
  


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3 コメント

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Unknown (Рио)
2016-04-04 22:50:21
Excuse me, can you sell ma these books? I am from russia, many people here want to read my translation of this novel
返信する
Dear Pno (monty)
2016-04-05 16:27:21
I'm sorry, because I borrowed this comic series at the local library.
But I searched on the internet, I found several sites.
Please check these sites listed below.
Of course, there are many difficult problems like language or exchange of money, I suppose.
I hope you can get this series, and translate for all Russian fans.

https://comic.k-manga.jp/

▼amazon
http://www.amazon.co.jp/

▼YAHOO!JAPAN BOOKSTORE
http://bookstore.yahoo.co.jp/

▼YAHOO! auction
http://auctions.yahoo.co.jp/

▼MANDARAKE(famous secondhand bookseller)
https://www.mandarake.co.jp/index2.html

返信する
For Pno (monty)
2016-04-05 17:37:20
Or, you might be able to read books in the e-book site easier.
Search word is "風と木の詩".
I'm not sure about these sites, but maybe Registration Free & Need to pay to read more.

▼BOOK WALKER
http://bookwalker.jp/

▼ebookjapan
http://www.ebookjapan.jp/ebj/

Another way, try to call the bookstore directly.

▼MANDARAKE at Nakano
03-3228-0007(12:00~20:00)

▼amazon free dial
0120-999-373

I'm so sorry that I can't help you much.
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