教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

中央の教員講習史をどのように描くか

2014年11月14日 22時15分20秒 | Weblog

 寒くなってきました。みなさま風邪をひかれませぬよう。

 明日明後日11月15日・16日に中国四国教育学会第66回大会が広島大学で開催されます。例年通り私は発表しますが、やっと発表準備ができました。

 明日15日10:30から「明治期帝国教育会における教員講習の展開奪取中等教員程度の学力向上機会の小学校教員に対する提供」と題して発表します。これまで、明治31(1898)年までの大日本教育会・帝国教育会の教員講習事業を明らかにしてきましたが、それ以降の講習事業は概要と中等教員講習所について明らかにしてきただけでした。今回、明治32(1899)年から45(1912)年までの帝国教育会の教員講習事業を整理しました。
 教員講習史研究って、地方の講習は最近研究が進められているのですが、中央の講習の研究は意外と見当たらないんですよね。明治20~30年代に限っても、文部省主催のものや、帝国教育会・明治義会・育成会などの私立団体主催のものもたくさん開かれているので、やりようによっては研究のしがいがありそうですが…。中央の教員講習史をどのように描くか。まだまだ研究の蓄積が必要ですが、帝国教育会の講習を見る限り、地方の講習と中央の講習とをまったく同じようには語れないように思います。
 さて、明治30年代以降、帝国教育会の講習事業は、夏期講習会だけでなく夜間・女子・冬期・常設とバリエーションが広がります。今回はそのあたりの展開過程を明らかにしました。夏期講習会の一覧も作りましたので、どんな科目が誰が講師で開講され、どれくらいの受講者がいたのかなども整理しました。ついでに、明治32年~45年の教育学講師の履歴分析も簡単にやりました。明治後期の教育学を一覧することもできるような気がします。
 学位論文執筆の際にできなかった研究をして、学位論文の補填をした感じです。結論を補強しただけでなく、おもしろいこともわかりました。女子受講者や准教員の受講などです。

 それにしても家から通いで中四(中国四国教育学会の略称)に出席できる日がまた来ようとは。不思議な気持ちです。

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働き過ぎはダメ!

2014年11月02日 22時11分34秒 | Weblog

 やっっっっっと、待ちに待った2連休! 明日は火曜の準備をしますが、今日は何もしなくてOK。+。:.゜ヽ(´∀`。)ノ゜.:。+゜
 何もしなくても明日を迎えられる喜び! ノーストレスでりふれっしゅです。

 リフレッシュするとアイディアがわいてきます。やっぱり、休日なしで働かないといけないという最近の社会の風潮は、おかしいですよ。人は休まないと、まともな仕事はできないですね。

 9月下旬からずっと土曜か日曜なし、またはどちらもなし。土日の用事は、半分くらいは自分で設定したお仕事でしたけど。平日も当然休める日はなし、それどころか毎日びっちりスケジュールが埋まる。働き過ぎでした。よく一ヶ月以上も耐え抜いた!
 なお、大学は、休みなさいと言ってくれていますよ。休める状況ならもちろん休みますが、…そうはならなかったというわけですね。

 また来週からしばらく連休なしです。がんばります。(^^;)

 来年も今年と同じようになりたくないので、教育力を落とさないように、むしろ維持・向上するように、慎重を重ねて改善案を計画中です。周りの皆さんが話を聞いてくださるので、助かっています。

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