四柱推命≪詩子の推命日記≫

四柱推命に関する日々の命理的考察およびフリートーク

💛生薬「甘草」は脇役!

2024年05月15日 21時17分58秒 | 生薬
 ☆長女宅のバラ

☆生薬
 こんばんは!!
初夏とは言え、朝は肌寒いほどです。しかし心地良いことこの上ないです。日中、爽やかで窓を開けて外気と室内の空気が一体化すると本当に最高です♪ 本日の生徒さんとのコーヒータイム、美味しかったです。コーヒーはもっぱら、浜町の喫茶みどりやのコーヒー豆で淹れてます。やや深い焙煎で香りがしっかりしているので好みです。

 さて、薬膳の試験も終わってしまうと一気に学んだことが抜けていくのがわかります。これではいけないので時々思い出すためにも中薬や方剤について書いていきたいと思います。薬膳というのは薬食同源と言われるように食材は薬剤と考えて日々の料理に使うものです。だからどこかの薬膳の先生がスーパーは食べ物の薬局!と称して絶賛していますがその通りだと思います。食材については時々書きますが中薬については普段の生活であまり使いませんからどうしても記憶としてしか残りません。そういうわけで時々、書かせていただきます(;^_^A

 私たちがドラッグストアでも漢方薬をよく目にします。しかし裏に書いてある生薬名を見ても何が何だかと思われるのが普通です。漢方薬というのはいくつかの生薬を組み合わせて(処方)、ある症状に効くお薬としてお名前がついています。例えば葛根湯、これは風邪の初期感冒に良く飲まれています。厳密には初期感冒といってもいろいろな症状があるのですが一般には深く考えないで手軽に飲まれているのではと思います。しかしその点については今は触れず、その構成については今日は触れます。その葛根湯を構成している生薬がいくつかあるのですがメインはもちろん「葛根」次いで「麻黄」「桂皮」、さらに「芍薬」「生姜」「大棗」、最後に「甘草」です。

 本日はこの最後の「甘草」について書いてみたいと思います。いろいろな漢方薬の最後に目にすることの多い生薬です。

 さて、甘草ですがマメ科の植物です。性味は甘で平性です。独特の甘みで名前の通りにかなり甘いです。多くの漢方薬に取り入れられるのはなぜかというといろいろな薬性を緩和するのです。調和すると言っても良いです。熱性の薬を用いるとその熱性を緩め、寒薬を用いるとその寒性を緩めるのです。また薬効の違うものを合わせるとその薬効を調和したり、毒性を緩和したりするのです。つまり百薬を調和するという事です。漢方薬を構成するときの脇役というタイプです。

 ところが単独での作用もきっちりあります。帰経は心、肺、脾、胃です。
まず脾胃に関しては補気薬となります。脾の力が足りず倦怠感があると脾胃の気を補います。ですから補中益気湯、少健中湯、四君子湯に入ってますね。ちなみにこれらのお薬のお名前の「中」というのはお腹、とくに胃袋あたりを指します。

 また肺に関しては潤肺止咳といって肺を潤し、咳を治める役目もします。
 
 そして特長的なのは「緩急止痛」といって痛みや炎症を和らげるという作用があります。我が家で使っている富山の生薬入りの入浴剤には甘草と当帰が入っていて売り文句は「温泉に浸かって肩凝りや四肢の痛みを和らげましょう」みたいな感じです。
 
 と、このような効能がありますが甘草はあくまで脇役ですからメインの生薬の脇役としてそれぞれの効能を発揮します。例えば肺に関しても咳止めとしては単独ではそんなには効くとは思えません、止咳をメインとする生薬と一緒に使われるときに脇役として力を発揮します。たとえば咳なら杏仁とか桔梗ですがそれらとともに使うと効くということです。また補気薬としても補中益気湯ならメインは黄耆です。黄耆が補気専門ですからそれの脇薬です。四君子湯に関してはメインの補気薬は人参、それを補佐するのが白朮。そしてそして底から調和して補気薬として補佐するのが甘草ということです。地味なお薬ですね。
 本日は甘草について簡単に触れてみました。
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