のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

迷子の迷子の1年生

2012-04-09 22:48:56 | 先生方に②参考になれば
勤務先の新学年がスタートしています。
今年も1年生のサポートが仕事です。
今日からは集団下校が始まり、大わらわ。

事前に、一年生全部の名前を、地図の自宅位置に書き込み、
それを手書き複写(色分けしたかったので)したものを、
担任の先生それぞれに渡しておいたのですが、
今年も、迷いごが出てしまいました。

何年かこういう仕事をしていると、ピンと来るもので、
なんだか動きの怪しい子には、本来のルートではなくても付き添うようにします。
先導は担任の先生がなさるので、こういう時さっと動けるのです。
それで、一人救ったのですが、
本来ルートに戻ると、
「うちの子がいないです」というお母さん。
予定よりちょっと手前で曲がってしまったようなのですぐに追いかけ、
お母さんと確保しましたが、その子と一緒に細い道を北に向かって走っていた
女の子のお家がわからない。

住居を表示した地図は、もちろん自分の分も用意したのですが、
子供たちをいざ連れて行くという時になって、担任の先生の一人が
「すみません。教室に忘れちゃったのでそれ貸してください。」って。
引率は担任の先生なので、すぐにお渡ししたので、
迷子ちゃんの住所がすぐにはわからないのです。
(こういう時のために用意したのにね)

で、学校に電話。養護の先生に繋いでいただいて
住所を確かめてもらいます。
念のために持っていた携帯で場所を調べると、
そもそも、学校を出た時点で進む方向が違うじゃん!!!

かなり遠いそのお子さんのお家まで、南へ南へ桜並木をてくてくてくてく。
良い運動になりました。


さてさて、毎年必ず起きるこのようなプチ迷子。
防ぐために、事前に地図を用意するのも大事なんですけど、
一番大事なのは、保護者の方に子供が自力で帰宅することの難しさを
わかっていただくことだと思うのです。

幼稚園や保育園は、親が連れていくかバスで連れて行ってもらいます。
それが一年生になった途端に自分で歩いて登下校する。
子供にとっては、とても大きな変化だということをしっかり意識してもらわねばなりません。

でも、これは、言われなくても親御さんのほとんどは不安に思い、
実際に学校まで歩かせたり、曲がるポイントを口を酸っぱくして教えたり
なさるんですよね。
でも、保護者が気づかない落とし穴があるのです。


「学校に行く」という練習は、結構親御さんちゃんとやるんです。
でも、ちゃんと学校につくことが分かると、それで安心してしまって、
「学校から帰る」というトレーニングはしていないことが多いです。

例えば、オリエンテーションや入学式など、親子で学校に来る機会があるでしょ。
そういう時、行きは、自宅からまっすぐ学校に行くんですね。
こういう時を使って、ちゃんといけるかどうか確かめている保護者の方も多いです。

さて、用事が終わって帰る時は・・
知り合いとお喋りするためにちょっと寄り道をしたり、
通学ルートではないところを通ったり、
そういうことって結構ありますよね。

「行くことができる」=「帰ることができる」
ではないのに、ついついそこを錯覚してしまうの。

そして本番の日も、朝、送りだす時に声をかけるのはたぶん「行き方」。
「一つ目の信号で曲がるんだぞ!」
と言われたお子さんが、帰りも「一つ目の信号」で曲がるなんていうこともあるんです。
(帰りは二つ目にあたる信号なのにね)


そしてもう一つの落とし穴。
それは「友達と一緒」ということです。

友達とお喋りをしているうちに、曲がるポイントを通り過ぎてしまった。
なんていうことも良くあるし、
お友達が「この子もこっち!」
と、手を引いて一緒に曲がってしまうということもあります。

「あれ?そうだっけ???」
と思っても、即座に判断して断る力のある一年生はそういません。
引きずられて気が付いたら全然違うところにいたなんていうこともあるんです。

先生が住所表示で確認すればいいじゃないか。
と考える方もいるでしょうが、小路の多い東京の住宅街、
子供をどこで曲がらせるかに関しては、〝わかりやすさ”を重視する保護者、
〝友達と一緒”を重視する保護者。〝近さ”を重視する保護者・・
色々いるので、どこで曲がるのかを勝手に先生が判断するわけにもいかないんですね。


こういうことを、事前に保護者の方にしっかり伝えられたら、
事前練習の仕方とか、迎えにくるポイントの選択とか、
保護者の方でも心づもりができることが色々あるように思います。







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