のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

怒る先生と着衣泳

2011-07-06 21:38:35 | 先生方に②参考になれば
これはもう、愚痴の類になってしまいますが、今日の出来事。

今日「着衣泳」があったんです。
水難事故に備えて、長袖長ズボンの洋服と靴を履いて水につかった時
どんな感じがするのかを知り、更に、溺れないようにどう対応したらいいかを体験するのが
着衣泳です。

学校では、夏の事故に備えて、プール指導が始まると間もなく
この着衣泳を授業の中に組んできます、

1年生はもちろん今回が初めての着衣泳。
服を着たまま(授業では、水着の上にズボンとシャツと靴を装着)
プールに入れるなんて、なんか興奮しちゃいますよね。

興奮しちゃった1年生。
教室では水着に着替えるだけだという指導は各クラスの先生がされたはずなのだけれど、
2つのクラスで、洋服まで来ちゃう子が続出しました。
着替えの時間、先生も着替えのために教室を離れるので、
その間に誰かが「着るんだよ!」とでも叫ぼうものなら
みーんなそうなっちゃうんですよね。

きちんと支度をした1つのクラスは、ベテラン先生のクラス。
他の2クラスは若手。
若手の先生の方がベテラン先生よりも着替えで教室を空ける時間が長いのです。
ベテラン先生は、指示が行き届いたのを見届けてから教室を出て
さっと着替えて大急ぎで教室に戻りますが、
若手先生達は、指示を出すとすぐに教室を後にして、
お着替えも長め。帰りに職員室に寄ったりしているので
教室に戻るのがギリギリになるのですね。

さて、そうして戻った二人の若手先生の対応はというと・・・

「怒る先生」は、当然怒ってやり直しさせてました。
「話したのに、聞いていない!」
「聞いてた子は何故教えない!」
「そんなことでは着衣泳に連れていけない!!!」

隣のクラスのもう一人の若手先生は、やっぱり
「言ったじゃない。なんで着替えちゃうのよ。」
とは言いますが、その言い方はそれ程怖くはないので、
子供たちも
「あっ、やっちゃった。」
という雰囲気です。
特にしっかりしている子供には、
「ねぇ、なんで教えてあげなかったの?」
と聞いています。すると、
「言ったよ。でも『ちがうよ。着るんだよ!』って言われて聞いてもらえなかった。」
だそうで・・・。

さて、そうして体育館まで移動。
打ち合わせでは、ここで着衣泳用の服を着て、
靴とビニール袋とバスタオルを持ってプールに移動するはずでした。
それ以外の荷物は更衣室に置いていくことで、
例年起る
「全部の服がびしょびしょで、帰りのパンツがないよ」事件
を防ぐ目的もあったのですが、
全体指導にあたっていた「怒る先生」が、それをころっと忘れて、
服を持ってプールサイドへ移動することになっていました。
(この間、私を含めた他の先生たちは、それぞれ役割があって散ってます。)

そのことで、指示が複雑になり、
教師側のチェックも難しくなりました。

で、プールサイドでのこと。

この「怒る先生」のクラスの男の子が、
着衣泳用の服を体育館の更衣室に置き忘れたと言ってきたのです。

「怒る先生」はやっぱり怒って、
「聞いてないお前が悪い。着衣泳は出来ません。ここで見学してなさい。」

更衣室はすぐそばで、まだシャワーも浴びていない状況でした。
そして、1年生には見学者担当のフリーになる先生(私のことです)がいますから、
すぐに取りに行けるのですが、そうおっしゃる。

横で聞いていたもう一人の若手先生は、なぜか私に向かって
「まずいですよ。だって、体育館で着ていればこうならなかったのに・・。」
と話しかける。

通りかかった主任のベテラン先生は、
怒る先生の顔も立てて、
「話を聞いてなかった君が悪い。やりたいんだったら、しっかり先生に謝って
お願いしなきゃ駄目だよね。」
と、その子の背中を押すのだけれど・・・
「だめです。もうこの時間になって、君一人のために大人を動かすわけにはいかない。」
と頑な。

そこへ、更にその先生のクラスの子が一人
おなじように「更衣室に置いてきた」とやってきて、
「二人とも見学!!!!!」
の御沙汰が下ってしまいました。

はぁーーー。

着衣泳はね、「命を守るため」の授業なのです。
出来れば、見学者なく全員に受けさせたい授業。
「話を聞かないと困る」
体験も必要な場合があることはわかるけれど、ことの軽重を考えれば
くぎを刺したうえで参加させるべきだと私は思う。

いえ、私だけではなくて、他の二人の先生も同じ気持ちなのです。
ただ一人「怒る先生」だけがわからない。

結局、主任先生が説得してくれました。
「聞いていないのは良くないけれど、初めてのことだし、
家でもちゃんと準備して、ここまで来て参加させないのは良くないよ。」
と。


この処置に、もう一人の若手先生が私の横に来てぼそり。
「朝の打ち合わせで、体育館で着替えるって言う話しを確認したのに間違えたんですよね・・・。」

そう、怒る先生自身も間違ったことをしているのよ。
つまり、
人の話を聞いてないってことじゃん!!!

なのに何故、子供にはそうまで厳しくできる????

もしかして、間違えたことに気がついてないのかな?

って思って、もう一人の若手先生にこそっと聞いてみると、

「ううん。主任先生に『あれっ、間違えちゃった。えへっ。』って言ってたよ。」
ですってさ。
いやはや何ともです。


体育館で着替えるという案は、1年生の発達の段階を考えて、
教師の側も持ち物などをチェックしやすくするために話しあって決めたもの。
子供も教師も負担が少なくなるように、間違いが出にくくなるように考えられたもの。

それをしないで、子供が間違たのを
「聞いてない!!!!」
にしちゃうから、いつまでたってもこの先生は同じ所にいるんだな。

もう一人の若手先生の方は、
着替えの時の失敗を、
「あぁ、書いとけばよかった。いつもは書くんですけどね、今日は私も気持ちが焦ってたから
書かなかったんです。あれがいけなかったなぁ。」
と、「自分がどうしたらいいか」
につなげてるのに。


同じ時間を過ごし、同じ失敗に向き合っても
「自分のこと」として考える人と、
「子どものせい」として考える人では
積み上がっていくものが全然違うのですね。


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