麗しの青林檎 -Marine & Silk-

AN OLD & A NEW MAC A NEW LEGEND ~だって俺、MACだもん~

またまた肩すかし…

2007年08月10日 | NEWS!
 新しい iMac・キーボード・iLife についての雑感。なんだか新製品が出るたびに毎回それを否定しているような当ブログですが、古いもんにばかり想いを寄せて新しいものを受け付ける柔軟性が無い狭量な人に思われるのも癪なので最近では自分の好みでない新製品が出てもいちいちそれについて言及したりせず華麗にスルーしていました(単に怠けて更新しないだけとも言う)。でもまぁ、今回は頑張ってちょっと言ってみようかな、と。あくまで自分の心に正直に、イヤなものはイヤ、と発言したいというだけですので「Apple製品が貶されるのは見るに(聞くに)耐えない」という方は以下を読まれる前にどうぞお引き取り下さい。
 もちろん否定のための否定をしているわけではなく、私の心の琴線に触れるようなものであれば当然褒めちぎりたいのです。いや、ホント、たまたまこの発表の時リアルタイムで起きてたんで、もし私好みの新製品だったなら速攻で記事書いてたんですよ。でも琴線というより逆鱗に触れる(←これはまぁちょっと大げさですが)ようなものだったので、(もとよりうちはホットなネタを取り上げることはほとんど無いブログなので)一時の感情にまかせて勢いであれこれ書き散らす前にちょっと静観することにし、他の方の意見を色々と見たりしておりました。しかしやはり初見で感じた印象はそれほど変わりませんでした。

 さて、前置きはこのくらいにしてiMacです。噂どおり薄くなり、アルミボディになりました。これだけなら私も喝采していたところです。しかし、17インチモデルが消えてしまいました。これは個人的にはかなり哀しいことです。まぁ私が新品のiMacを買う可能性はほとんど無いのですが(苦笑)、もし買うとすれば17インチが欲しいんですよね。いや、安いからってわけじゃなく(笑)。でっかいモニターを使ったことが無いので実際にはわかりませんが、店頭で20インチのiMacを見たりすると、あまり大きすぎるのは見づらい気がしてしまうんです。住宅事情のこと等も考えると17インチの需要ってのはあったんじゃないか、でかけりゃいいってもんでもないだろう、と思います。

 でもって例の「アゴ(あるいはベロ)」なんですが、一目見た瞬間「あれ? 細く(小さく)なったんじゃなくて画面の方がでかくなったんじゃないの?」と思いました。…と、そこで気づいたのがあのモニターの黒い枠。あれで錯覚させてるだけで実は画面とその下部の長さは変わってないんじゃないの? と思ったんですが実物を照らし合わせてみないことにはわかりませんでした。しかしそう思っていたところへ折よく「iPod nano なの」のしゅん爺さんが検証してくださいまして、やはり下部の長さ自体は変わっていない(らしい)ことが判明しました。当初は「こんなの詐欺じゃねぇか!」とすら思いましたが、考えてみればAppleは別に「今度のiMacではアゴの部分が短くなるよ」なんて一言もアナウンスしていないわけです。「アルミボディになる」「薄くなる」「アゴが短くなる」というのは主に海外の噂サイトからもたらされる情報というだけで、アゴが短くならなかったからといってAppleに怒るのもお門違いだなぁとちょっと反省。

 また、あの黒縁についても初めて見たときは違和感ありまくりでしたが(余談ですが個人的に今度のiMacの愛称は「くろぶち君」で決まりです)、見慣れればいいのかもしれない、というのと「あれがいい、かっこいい」という意見もあるでしょうからそこについてはあまり目くじらを立てるのはやめようと思います。…が、個人的には「あの黒縁さえ無ければ文句無しなのになぁ」というところ。それから先の17インチの話に絡みますが、従来の白バージョンも残しておいて欲しかったです。17インチのiMacを白色にして残しておけばMacBookのように色による選択も可能で、今回の銀バージョンや黒縁が嫌いな人に需要があるわけです。新製品が出るたびに旧モデルが姿を消す(だから欲しいものは欲しいうちに買わねばならない)というのはPC業界の常ではありますが、毎回思うのは「瞬間的に変わるんじゃなくて、移行期(猶予)が欲しいよなぁ」ということ。私は勝ち組だの負け犬だのという言い方はあまり好きではありませんが、iMacがアルミボディに変わる直前のこの絶妙のタイミングで白iMacを購入した渡香奈さんはある意味勝利者だと思います。

 
 さて、次はキーボードですが…なんですかあれは。もう心底がっかりです。デジイチ最新情報さんでも以前このキーボードの流出写真について「カッコよくない」と評されていましたが、私もまさかこんなキーボードが本当に採用されるとは思いませんでした。カッコ良い悪いは主観なのでそこを評価するのは難しいところですが、まずあの薄さと高さは非常に打ちづらそうに思えます。ノートブックならともかく、デスクトップのキーボードが薄い意義が果たしてどこにあるんでしょうか。ワイヤレスなら膝の上に置いて入力…ということも考えられますがそうするとあの丸い部分が邪魔になって打ちづらそうですし、ワイヤードの方の高さは膝に載せるのに丁度いい感じもしますがいかんせんワイヤードなので膝に載せたらそもそもケーブルが邪魔です。個人的にはデスクトップキーボードはある程度の高さが無いと絶対打ちにくいと思うので、あのキーボードを使うのであれば私は何か台状のものの上に乗せるでしょう。あぁ本末転倒。大丈夫かジョブズ? 
 それでもあえてあのキーボードを擁護するとしたら、まずキータッチがMacBookと同じ感じらしいのでiMacとMacBookを両方使う人にとっては操作感が統一されるのはいいかもしれません(iMacとMacBookを両方使う人がそれほど多数だとは思えませんが…)。また、キータッチについても個人差がある上に私はあのキーボードをまだ触っていませんので、触って(使って)みた結果これまでのものより打ちやすいと感じたらそれは素直に評価したいと思います。それからこれまでのキーボードはゴミが溜まりやすく、クリアボディのためにゴミが目立つという欠点があったようで、この点についてはNEWキーボードに分がありそうです。
 次に値段ですが、これが微妙に高い…。先の「デジイチ最新情報」さんの記事でも言われていましたが、私もこれまでのキーボードの気品溢れる美しさが大好きでした。値段もお手頃なのでそのうち買おうと思っていた矢先のこのモデルチェンジ…Amazonか店頭在庫を探します…とほほ。これまでのキーボードは確か発売当初はもっと高額で、現在(というか現在はもうモデルチェンジしてしまったのだけど数日前まで)の三千円台(3800円でしたっけ?)になったのはしばらく経ってからだったと思います。なのでこのNEWキーボードも後日値が下がる可能性はありますが、これまでのキーボードは「こんなにエレガントなのにこの安さ!」みたいなところもウリだった気がしますので、ワイヤードでも6000円台というのは、よほどあのデザインや薄さが好きでキータッチが自分好みという人でないと新規購入はちょっとツライと思います。このキーボードを買うなら、個人的には従来のキーボードを二つ買って一個を予備用兼観賞用(笑)として取っておきたいくらいです。
 また、これはちょっと余談に近いんですが、「Mac日記の日々」さんでも言われていたように私も一瞬ワイヤレスキーボードの写真を見て「パワーキー復活?」と思いました。私は現在Power Mac G4 付属のキーボードを使っているので問題は無いんですが、パワーキーの無いキーボードというのはちょっと寂しいんですよね。出来れば復活して欲しい機能です。

 さて、長々と書いてきましたがまだあります(まだあるんかい)。一番がっかりしたのは、これが「薄いという以外に一般のキーボードとなんら変わったところが無い」ということです。先月少し紹介させて頂きましたが、NEWキーボードにはクリックホイール式入力ユニットが搭載されるなんていう噂があったので、マルチタッチ風の操作が可能になっているキーボードが発売されるんじゃないかと個人的に非常にわくわくしておりました。それが見事に肩すかしを喰らったカタチとなったわけで、噂に振り回される自分が悪いっちゃあ悪いんですが、私は「噂以上の凄いモノ」を常に新製品に(Apple・ジョブズに)期待しているんですよね。最近は噂サイトの信頼性が非常に高いこともあってか大抵はいつも想定の範囲内のものしか発表されないので、「こんなの想像だにしなかった!」という製品をとにかく見てみたい、と過度の期待をしてしまいます。
 キーボードに関しては以上ですが、しかしキーボードが従来のものと機能的にほとんど変わらなかったことをよくよく考えてみれば、またこのタイミングでキーボードがリニューアルされたということを考えれば、Leopardの発表と同時に新しいマウスが発売される可能性と、そのマウスは表面全体をセンサー化されたものである(上記の先月の記事参照)可能性がある、ということです。もっともこれは私がハナっから「Leopardはマルチタッチオペレーションに対応したOSになるはずだ」と決めつけているせいもありますが、二ヶ月後にまた新たなキーボードが出ることはまずありえないので、今度こそ超クールで度肝を抜く様な機能のマウスを期待したいと思います。

 iLifeについてもざっと。iLifeにも本当にがっかりです。iLifeというかiMovieですね。「Intelプロセッサまたは、Power Mac G5 (dual 2.0GHz以上)、iMac G5(1.9GHz以上)が必要」というのはいくらなんでも要求スペックが高すぎるのではないでしょうか。OSXがバージョンを重ねる度に軽くなっていくように iLife までバージョンを重ねるごとに軽くなっていってしまったら、新しいMacを購入する人は減ってしまうでしょう。だからある程度のスペックを強いるのは仕方ないと言えば仕方ないんですが、「ハードの高スペックを要求する」という方向性はMac(Apple)には出来るだけ避けてもらいたいというか、これではあまりWindows Vistaのことを笑えないなぁ、というのが残念です(苦笑)。結局iLifeは「新しいMacを買った時についてくるソフト」であって、すなわち「新しいMacでないと充分に使えないソフト」、「新規購入して古いMacにインストールして使うようなものではない」という認識が(私の中で)はっきりしました。私が今後iLifeを単体で買うことは絶対無いと思います。
 
 最後に、今回の発表で個人的によかったなと思える点。まずiWorkですが、NumbersがExcelに対するキラーソフトになりそうなので、(Windowsのシェアが下がるかもという点で)これはちょっと嬉しいニュースではあります。それからなんと言ってもMac mini!捨てられるどころかスペックがあがりました(嬉涙)。まだ見捨てられていなかったというだけで万々歳です。それに、以前唐突にiPod shuffleにカラーバリエーションが出たことを考えると、ここらでそろそろMac miniにもカラバリが来そうなタイミングではないかと(まだ言うか)。新iMacについては、「黒縁が無く、キーボードがアレじゃなかったら買い」です。あーだこーだ散々言いましたが、アルミボディと前面の黒林檎はカッコいいと思います。個人的にあの黒縁はやたら気になるというか、アゴなんて長いままでもいいからもう少し縁が細ければよかったのにと思いますが、しかしあの薄さはお見事です。「たのしい検索・ゆかいな検索」さんで以前「ノートPCを使っていた人がデスクトップマシンの本体の存在を知らなかった」という笑い話を読んだんですが、iMacがここまで洗練されてきた現在ではこれはもう笑い話ではありませんね。

 さて、Leopard発売に伴い超凄い新製品の発表は果たしてあるのか? 懲りもせず(苦笑)二ヶ月後に期待しまくりです。


<追記>
 これだけボロクソに言っていたキーボードですが、なんと買ってしまいました。しかも打ちやすくて超お気に入りです。まったくもって前言撤回でございます。素晴らしいです、えぇ。

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