医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

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コーヒーは糖尿病の発症を減らす

2006年02月26日 | 生活習慣病
Coffee, caffeine, and risk of type 2 diabetes: a prospective cohort study in younger and middle-aged U.S. women.
Diabetes Care. 2006;29:398.
(インパクトファクター★★★☆☆、研究対象人数★★★★★)

多量のコーヒーの消費が中年以下の糖尿病の発現リスクを低下させることは以前から知られていましたが、、コーヒーの種類の違いと糖尿病リスクとの関連に関するデータはありませんでした。それらに関する研究が今月報告されました。

対象は26歳から46歳の米国女性88,259人で、1991年、1995年および1999年にコーヒーおよび他のカフェイン含有食品および飲料の摂取量を調査するとともに、1991年から2001年に糖尿病が確認された1,263人について調査をおこないました。

糖尿病に関する潜在的な危険因子、すなわち体重や摂取カロリー量、運動量などで調整した後の糖尿病の相対危険度は、コーヒーを飲まない人と比較して、コーヒー摂取量が1日当たり1カップの人で0.87倍、1日当たり2から3カップの人で0.58倍、および1日当たり4カップ以上の人で0.53倍でした。

この関係は、カフェイン入りコーヒー(0.87倍)、カフェイン抜きコーヒー(0.81倍)、フィルターで淹れたコーヒー(0.86倍)、およびインスタントコーヒー(0.83倍)に関して同等でした。その一方、お茶を1日当たり4カップ以上摂取する人とまったく飲まない人を比較した場合、お茶を1日当たり4カップ以上摂取する人の糖尿病発症率は0.88倍でしたが、統計学的に差があるとは認められませんでした。

つまり、カフェイン入りおよびカフェイン抜きコーヒーは両方とも、適度に摂取することによって中年以下の糖尿病のリスクを低下させる可能性があることが示唆されました。ただ、適正な摂取カロリーや体重の管理の方が糖尿病のリスクを低下させる有効な因子であることはいうまでもありません。

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コメント (1)
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