ふぁ~むずの一歩 ~ 見えないものが見えてくる♪

Runブログ。最近トレラン始めました。練習嫌いのおっさんがもがく日々を綴ります。

薬師岳(1日目) ~ 気合いをいれてテント泊!

2013-09-21 07:57:13 | 登山&ハイキング

 

先日の3連休に有給休暇をプラスして薬師岳(2926m)に登ってきました~。
有給休暇をプラスしたのが結果的に大正解でして、台風が来る前に下山できました。
帰りの高速で足止めをくらいましたけど、登山自体がとても楽しめたので大満足♪ 
(ちなみに名神高速の八日市IC~彦根IC間は1週間経過した今でもまだ通行止め解除されてないみたいです。 )


薬師岳は北アルプス立山連峰の1つで、 百名山にもなってます。
百名山をいくつ登ったのかと思い数えてみたところ、
今回の薬師岳がちょうとは20個目でした。

 

今回の登山ルートは、折立→太郎平→薬師岳 を往復するルートです。
通常は1泊2日で行けるんですが、山の上でゆっくり過ごしたいので2泊3日で登ってきました。 
まぁ実際のところは、体力に少し不安があったのも事実。というのも、今回はテント泊にしたんです!
最近は山小屋泊ばかりで楽なほうに流されていたんですが、大きなザックを背負ってガシガシ登ってる方々を
見ると、自分も頑張ろうって思っちゃったんです。それで嫁さんに「今年はテント泊しよ! 」と言うと
以外にもあっさりと「うん、ええよ♪」との返事。めっちゃ悩んでた僕はどうなのよ!とほほっ。 
 

ちなみにテント泊だと、
テント、テントマット、シュラフ(寝袋)、シュラフマット、ガスバーナー、ボンベ、ランタン、鍋&食器、食材、調理用の水
を背負って登らないといけないのです。他に着換え、雨具など含めると全部で約17,8kgにもなります。 
このくらいの重さになるとザックを背負うだけでも一苦労します。ザックを持ち上げて一度太ももの上に乗せて、
腕を通しながらクルッと背中に乗せる感じ。登山では腕力は使わないんだけど、なぜか腕が筋肉痛になってたんです。
きっとザックを持ち上げる動作が原因だったんじゃないかと思われます。
そんなザックを背負って1日何時間も坂道を歩く登山っていったい何なの?? と思うでしょうが、
それはもう登った人にしか味わえないものがあるんですよねー。 少しでも登山の魅力を紹介したく、
順を追ってレポートしていきますので、自分が登った気分になって見てくださいね。

 

 

はい、では出発です。


9/13(1日目)晴れ

折立→太郎平→薬師峠キャンプ場(泊)

 

■8:00 登山スタート(標高1356m)

登山口には有料道路(1800円)を使って入らないといけないんですが、
20時~6時の間は閉鎖されてるので、どうしてもスタートが遅くなり、登山者泣かせです。
早朝から登山したい方々は登山口横にある広場で前泊もできます。

ザックの重さに「最後まで歩けるかなぁ」と不安を抱きつつ登山スタートです。


登山口の折立からいきなりの急登。体を慣らすため、ゆっくり登っていたんですが、
結構な人数に抜かれちゃいました。「みんなすごいね」と思いながらもマイペースで歩き続けます。
ちなみに僕達夫婦の場合、嫁さんが先頭を歩きます。僕が先頭だと、ついつい先に行っちゃいますから
ペースメーカーは嫁さんにお任せしてるわけですが、たまに僕のほうが置いて行かれちゃうんですよ。
普段運動してない嫁さんに負けてます・・・ 

 

まだまだ紅葉は深まっていませんでしたけど、たま~にハッとするような紅葉に出会いました。
10月になるとキレイな紅葉になりそうでした。次に登るときは紅葉の季節もいいかな。 

 

1時間おきに休憩します。
僕のザック(青)のほうが大きく見えますが、嫁さんのほうが大きいんですよ。 
僕のが55Lで、嫁さんのが58L。 

アラレちゃんポイントを通過。この辺りから針葉樹林に変わります。

 

■10:10 三角点に到着 (標高1869m)

歩きはじめて約2時間で三角点に到着。三角点といっても頂上ではないんです。
ここでちょっと休憩のつもりが、 腹ごしらえしたり、ベンチで大の字になって寝たりと、20分もゆっくりしちゃいました。(^^ゞ
写真の真ん中一番奥に見えるのが薬師岳ですよ。と隣りに陣取ったお兄さんが教えてくれました。
気が遠くなる距離ですね~

 

気合いを入れ直して再び歩き続けます。
登山口で出会ったタクシーのおっちゃんが三角点を越えると緩やかな登りになるといってたのに結構な登り坂。
石がゴロゴロしてるから足の置き場所にも気を使うし、体力的にも気分的にもヘトヘトになりました。 

 

↓このように石を敷き詰めた登山道がところどころにあるんですが、
これが結構歩きにくいんです。

 

■12:25 五光岩ベンチに到着 (標高2196m)

ここまで来ると森林限界を超えているようで、高い木はもうありません。

 

↓これは単に草が枯れてるように見えますが、誰かが草紅葉と呼んでました。

 

薬師岳を横に見ながら進みます。

 

おっ、太郎平小屋が見えてきました。

 

一見なだらかに見える登山道ですが、
ず~っと登りで、ボディブローのように疲れが蓄積されるんです。しんどかったぁ。 

 

もう少しで太郎平に着くというところで、バサバサッという音が聞こえ、
見ると野鳥が5羽、砂浴びをしていました。

近づいても全然逃げないんです。こちらがびっくりするわ。
嫁さんは雷鳥だと言い張ってますが、何の鳥なんでしょうね?? 
雷鳥は冬は毛が白くなるんですが、夏場はこのような茶褐色の毛だそうです。
ちなみに薬師岳にはエサになるハイマツが多くあり、雷鳥の生息数も結構多いそうです。 やっぱ雷鳥かなぁ。

 

↓白い綿毛はチングルマなんですよ。夏に来たら花が満開なんでしょうね。
チングルマの写真は次回2日目の記事に登場予定です。嫁さんが一生懸命撮影してました。 

 

このルートの良いところは、ずっと薬師岳が見えてるところ。
雄大な薬師岳を横目に見ながら歩きます。少し見る位置が変わると山容も変わり、
おぉ~いいね!と何度も言いながら写真を撮ってしまいました。

 

 ■14:00 太郎平に到着 (標高2330m)

やっとこさ太郎平に到着。

360度のパノラマっす!
3000m級の山々が連なってて圧巻です。 

 

太郎平小屋でテントの受付を済ませ、売店を物色してると、生ビールの看板が目に入ってしまいました。
もう釘付け。 生ビールが1000円で、缶ビール(350ml)が500円。みなさんならどっちを選ぶ??
ちなみに山での物価は結構高いんです。近くにヘリポートがなかったからたぶん下から持って上がってるんだと思います。
ヘリだとしても輸送費がべらぼうに高くつきますから、ペットボトル1本で400~500円するんですよ。
ちょっとお高かったですがやっぱ生ビールでしょ! 山の上で生ビールを飲めるなんてこれ以上の幸せがあるでしょうか!?
と、嫁さんを説得して生ビールのゲットに成功! 

 

山を間近に見ながらの生ビールは最高でした。
この後、嫁さんが「山の名前が分からへんから地図を買ってくるわ」と言い置いて売店に行ったのですが
その間にベンチにゴロンと横になってしまい、本気で寝ちゃってました。(^^ゞ   気持ち良かったぁ

 

1時間ほど太郎平で休憩した後、薬師峠キャンプ場に向かいます。

 

 ■15:15 薬師峠キャンプ場に到着 (標高2294m)

太郎平から少し下って20分程でテント場が見えてきました。金曜日なので空いてるようです。 
混雑しているとなかなか平坦な場所を確保しづらいですが、今回はそこそこ平坦な場所を確保できました。 

 

テントを組み立ててる嫁さん。2人用の軽量でコンパクトなテントなので嫁さん1人でも簡単に設置できます。

 

はい、設置完了です。

 

このキャンプ場には水場、トイレが完備されてます。
ありがたいことに水が豊富で、じゃんじゃん出しっぱなし。蛇口がありません。
この水、め~っちゃ冷たいですよ。5秒と触ってられないくらいです。 


(ちなみにこの山ガールさんは他人です。嫁さんではありません)

 

「北アルプス一 キレイなトイレを目指しています!」と書いていたトイレ。
きちんと清掃されていて、今まで行った山のトイレでは一番キレイだったと思います。

 

暗くなるといけませんから、休憩もそこそこにして、
16:30くらいから食事の準備を開始しました。 

できるだけ荷物を軽くしたいので、食糧はドライフードがほとんどなんですが、
1つくらい生の食材をたべくなるもんです。ということで、今回はソーセージを持参しました。
めっちゃ美味しかったー。あっという間になくなりました。次も持っていこっと。 

 

 アマノフーズの麻婆なす丼、中華丼が美味しかったです。
 特に麻婆なす丼がピリ辛で大変美味しゅうございました。

 

 

食後は紅茶ラテでまったりした時間を過ごしました。
日が暮れかかってきて結構寒かったので温かい食事やドリンクは助かります。 

 

この日はまだ暗くなる前の18時半に就寝。
寝始めたときは暑かったので寝袋に入らず、寝袋の上に寝転がってたんですが、だんだんと寒くなり、
その度に目が覚めて、寝袋をはおる → 寝袋のチャックを閉める → 寝袋の顔が出る部分をギュッと絞る。
それでも若干寒かった。私の寝袋は1シーズン用だったかなぁ?ちょっと厳しかった。
嫁さんの寝袋はダウンの3シーズン用でそこそこ暖かったそうです。 

 

寒さで夜中に目が覚めたおかげで、満天の星空を見ることができました。
21時ごろはまだ月が明るくて白っぽくみえたんですが、
0時を過ぎた頃には月も沈んで辺りは真っ暗、漆黒の世界。
そんな中で光り輝く星たちは最高にキレイでした。 

画面のホコリをキレイに取り除いてから見てくださいねー(笑)

すごいでしょ! 僕のコンデジではシャッタースピードを15秒までしか設定できないこともあって、
これが限界の撮影ですけど、実際はもっと、もっと、も~っとすごかったんですよ。マジで。

 

 

 

(2日目につづく)

 

 

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山ガールさんがたくさんいました。僕が登山を始めた15年くらい前とは全然違って、登山道もカラフルになりましたね~

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コメント (10)    この記事についてブログを書く
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10 コメント

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登山 (kemakema)
2013-09-21 14:56:28
アルプスかあ、行ってみたいですね!
当方も山は10年以上になりますが、もっぱら近隣の低山日帰りばかりでテント泊の登山に憧れてます。子供の手が離れる頃にはと思っていますが、何時のことやら、、。
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登山記待ってました! (hiroro)
2013-09-21 18:14:20
自分ではもうこれからの人生の中で経験しないことやから、ゆっくり一緒に行ってる気持ちで読みましたよ。

まず、奥様が素晴らしいわ。
いつも一緒に(って言うかリードして)歩いてくれてやりたいことに付き合ってくれて文句言わないで一緒に楽しんでくれて、最高のパートナーですね。

嵐の印象しか残ってない連休やったけどその前のいい時期に登山できて日ごろの行いがどれほど良いか、ってことですね。

あの鳥はライチョウだと私も思います。
紅葉の葉もハッとする美しさだし星もパソコン拭いてからみましたよ。

後半も楽しみにしてます!
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Unknown (Merrypapa)
2013-09-22 20:34:35
天候に恵まれたみたいで、よかったですね。
いい景色、いい空気で、疲れしらずといった感じのレポートです。
僕達には真似できません(メリーも持ってあるかないといけないし、そもそも体力が・・)。
で、読んでたら、いつものように定番の食べ物風景が。食べログ・アウトドア編みたいです。
奥様、もっとスマートですよね。
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こんばんはー (かんぷのう)
2013-09-22 22:41:42
前置きを読んだ時点で、既に心折れそうになっております(笑)
約18kgですか・・・これは確かに登りきったものにしか分からないですね。

とはいえ、高く登るにつれて変わる景色も、
夜空に浮かぶ星空も見ていると登山も楽しそうやなあと感じます。

・・・ま、始めるには初期投資が半端ないですが(笑)
返信する
こんばんはー。 (yipu)
2013-09-24 00:41:21
いやー興味深く読ませてもらいました。

最近、好日山荘とかスノーピークとか覗くんですけど、
あそこまで計量化にこだわる理由が良く分かりました。

星、綺麗ですねー。天の川が見えそうですね。
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☆kemakemaさんへ (sanda_farm)
2013-09-25 00:31:52
こんばんは~
森林限界を超えると山の景色は一変しますし、
やっぱり3000m級の山はいいですよ。

テント泊は体力がいりますけど、
今回の我が家のように、1泊2日コースを2泊3日にするなどすれば
負荷は軽減できますので、ぜひ行ってみてくださいね~!
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☆hiroroさんへ (sanda_farm)
2013-09-25 00:37:50
ありがとうございま~す。
hiroroさんのお褒めの言葉に嫁さん喜んでます。
趣味が一緒なのか、こちらに合わせてくれてるのか、何でも一緒に楽しめるのは幸せですよね。感謝かんしゃです。

ようやく2日目の記事をアップしました。また長い記事ですが読んでくださいね~。
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☆Merrypapaさんへ (sanda_farm)
2013-09-25 00:44:19
あれっ?疲れてる感が記事では伝わってなかったですかぁ?
後から振り返るとイイことしか思い出せなくなってたりするんですよね。不思議です。

山の食事(ドライフード)、昔に比べて種類も豊富で断然良くなりました。
疲れてる時ってまずいと食が進まないんですが、今回の葉ぺロっと食べれて助かりました。
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☆かんぷのうさんへ (sanda_farm)
2013-09-25 00:50:44
18kg。一度はこの重さに心が折れて小屋泊になってましたが、
まだまだ体力あるんだなぁ~と実感できた今回の登山でした。

登山、楽しそうでしょう!
カメラマンには絶好のターゲットもたっくさんありますし、
ぜひトライしてみてくださいまし。
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☆yipuさんへ (sanda_farm)
2013-09-25 01:13:44
学生さんたちは重くてもへっちゃらって感じですけど、おじさんには重たいのは堪えます。
なので軽量化にはめっちゃ助かってます。ありがたや~

でもチタンの鍋とか食器はやっぱ味気ないもんですよ。
普通のキャンプにはおススメではない気がします。

星空はキレイでした~。
寝袋にくるまりながらいつまでも見ていたかったのですが、
寒くてすぐテントを閉じちゃいました。
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