昼なお暗い森の中の小さな池。早春にはヤマアカガエルの産卵、
初夏にはシュレーゲルアオガエルの合唱、盛夏にはクロスジギンヤンマの
パトロールと楽しませてもらっていますが、先日
落葉の浮かぶ水面にゆらめいているものがありました。
何だろう?
近づいてみると
息絶えたセスジツユムシに小型のゲンゴロウのような甲虫と
トンボのヤゴが!腹部の先端を水面に出しているのは
呼吸しているのでしょうか。
カメラを水中に入れてみると
エイリアンの口みたい・・
脚でがっちり獲物をつかんでいます。
水が濁っていたのでなかなかピントが合わず。
食事中のヤゴを見れて嬉しかった~♪やっぱり水辺は楽しい!
ここの池は干上がったり冬場は凍ったりと環境が安定しませんが
確かに多くの生物が息づいているようです。
色づいたヌルデの葉にいたのはヒメクダマキモドキ
同じツユムシの仲間がヤゴに食べられているのを見た後だったので
思わずがんばってと声をかけてしまいました。
冬を越す方法はみなそれぞれ。飛ぶ虫はだいぶ減りましたが
森のどこか、何らかの形で命をつなげているのでしょう。
葉の陰、土の中、水の中。幹の中。想像するだけで楽しいです。
あれだけおびただしい落ち葉が浮かぶ水面に揺らめくものを発見するその眼がすごいと思いました。
近づいて観察。
水中にまでカメラを入れてヤゴが獲物を食べている様子をぴたりと撮影。
貴重な一瞬をとらえましたね。
葉っぱと、みまごうヒメクダマキモドキを発見する眼。
葉の陰、土の中、水の中。幹の中を探る眼。
虫愛ずる姫君にとって、池や林、森は魅惑の世界ですね。
その魅惑のおすそ分けをいつもいただいている私は果報者です。
ありがとう。
暖かい時期は目の前に飛来した生き物が、いまはほとんど眠りについてしまい森は静か。。
寂しいな~思っていましたが、見えないところで懸命に生きているものがいるのですね。
生き物がぎっしりいると思うと申しわけなくてそうっと歩いています。
よい出会いがあったらまたご報告しますね♪