教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

とっくりバチの巣かと思ったら

2022年05月30日 | 生き物

近々家に業者さんが入るというので休みは断捨離にかかりきり。
夢中になるあまり腰痛が悪化し皆でため息。。

晴れた日、母と久々にラジオ体操をしたのち腰を伸ばしがてら
軽く近所を散歩することにしました。


ウグイスが鳴いて、穏やか~♪


盛んにさえずるモズのメス
近くのカラタチの向こうから聞こえる小鳥の声と呼応しているよう。
ヒナがいるかもとあたりをじっくり探しました。すると

これは何っ♪


母の指さす方を見るとマーブル模様のとっくりが!


とっくりの長さは12~3cm、地上60cmほどの低いところにあり
身長の低い母だからこそ気が付いたハチの巣。


この時はまだ性質の穏やかなトックリバチのものだと思い込んでいたので
腰のことも忘れ二人して覗き込み夢中で接写しました。

ウキウキしながら帰宅して調べると、この美しい縞模様のある巣は
コガタスズメバチの初期段階のものだとわかりました。
知らないって恐ろしい!この時期は母蜂一匹で巣をつくり
卵を産み育てているそう。今回は攻撃されることなく助かりました。

畑の生垣の中につくられた巣で近くに誰もいませんでしたが。。
6月以降働きバチが羽化して増えるとやがてとっくりの口部分は壊され
巣はバレーボール大に丸く大きくなっていくそうです。


ソヨゴの花にはごくごく小さなハチ

周りの畑にはアブラナ科の野菜がたくさん植えられているので
とにかく多かったのがモンシロチョウたち


久々にカップルをみました。


カモミールが花盛り


蕾にアポロチョコを連想するご近所の華やかなカルミア
家にある白いカルミアは今年まったく元気がなく心配です。

やはり外に出ると楽しい♪色々と刺激をもらい学んだ週末散歩でした。



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Kさんの日本画(019)

2022年05月28日 | 教室風景

Kさんは初秋の彩りを描かれました。


「秋桜」 日本画 F4

日暮れ時、色とりどりの華やかなコスモスが可憐に揺れています。
重なり合う茎葉と花びらを丹念に描き、しなやかで強いこの植物の
特質を見事に表しました。清々しい風の吹く生気に満ちた作品です。

近づいてみました。


思い描く黄昏時のイメージがでるまでじっくり岩絵の具を重ねました。
羽毛のような葉が茂る雰囲気を表現するため緻密に描いては粗い粒子を
かけなじませることを繰り返し柔らかで趣深い仕上がりとなりました。

取材をし様々な芸術に触れ世界を広げておられるKさんの過去の作品は
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の“作品集”の中の
Kさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。



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5月最後の教室 初夏の森に蝶が舞う

2022年05月24日 | 教室風景

スキップしたくなるような気持ちの良い快晴の朝でした。
それなのに近所が大渋滞でいつもより30分遅く森に到着。

見たい場所がたくさんあるのに!と小走りで出発すると


四つ葉のクローバーが足元の狭い範囲にいくつも♪

せかせか歩いたら何も見つけられない。。
広範囲は諦めて、いつもの亀ペースで歩くことにしました。


クローバーの近くに出ていた寄生植物のヤセウツボ
すでに盛りを過ぎた花に小さな甲虫がきていました。

5月最後の教室でした。


澄んだ光、清々しい風に「楽園だ・・」とつぶやく方もいるくらい
5月一番の素敵な制作日和で心地よい時間が流れました。


2年ぶりに参加された方が自然豊かな場所で落ち着いて絵を描く
時間がもてることにあらためて感動しておられました。
午後にHさんのパステル画を撮影することができました。
順次ご紹介いたしますのでお楽しみに☆

ウツギ、イボタノキ、ガマズミ、クマノミズキ、ヤマボウシ、シャリンバイ
トベラなど5月の木の花が花盛り。その間を飛びまわる蝶によく会いました。


甘い香りのスイカズラにカラスアゲハ


すばしっこいテングチョウ


クスノキの若木に来ていたのはアオスジアゲハ
産卵行動をしていたので母蝶がいなくなった後この枝をよく見てみましたが
どうしても産みたて卵を見つけることができませんでした。


念入りに綴られたカラムシの葉

葉柄近辺は周囲の葉で包んでいるのに葉先は開いてたので
のぞいてみると


蝶の蛹がありました。


カラムシが幼虫の食草なのはこのアカタテハ


アカタテハの産みたて卵
こちらは3月中旬に撮影したのでカラムシの葉も赤みがあって
ビロードのような質感です。

いつか羽化の瞬間を見てみたい!楽しい季節が続きます。


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Aさんの新作日本画(068)

2022年05月22日 | 教室風景

Aさんは北海道の森で出会った光景を描かれました。


「芽生える」日本画 F10

草木が目覚めはじめた春の森。トクサが繁茂した窪地に横たわる
苔むした樹木に次の世代が芽生えています。循環する森のいのち
を主題に、力強く細やかに描かれた世界は生命感に満ちています。


瑞々しい新葉、硬いトクサ、フワフワした苔。それぞれの質感を
岩絵の具の粒子を使い分け幅広い緑色で重厚に表現されました。
煌めき踊る木漏れ日がそれぞれの物語を浮かび上がらせています。

新たなテーマ、技法に取り組み世界を深め続けているAさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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5月四回目の教室 卯の花咲く☆

2022年05月21日 | 教室風景

森では見頃を迎えた白い木の花がさらに増えて
マスクを外すと何ともいえない濃厚な香りがしました。


ガマズミの花


イボタノキの花にコマルハナバチ


卯の花にはウツギヒメハナバチたち
ウツギの開花期に営巣するというこのハチの営巣も観察できました。
のちほどご紹介いたします。

5月4回目の教室日でした。


薄曇りで動けば暑いけれど室内はひんやり。着るものに迷いますが
制作には最適な一日。中庭では小学生たちの歓声が響き楽しく描けました。


午後にはKさんが日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

爽やかな風の吹く森のこみちをゆくと


ナルコユリがふっくら


サルナシの花は満開をすぎ


子房が膨らみはじめているものもありました。

ノイバラの香りを味わっていたら


ふらふらと黒いアゲハが目の前に飛んできてとまりました。
カラスアゲハのメス、かな。力いっぱい生きている。。


ホタルの池では羽化したて、翅を乾かすトンボが♪


翅がきらめいています。ショウジョウトンボのようです。


こんな近づける機会はなかなかないので接写させてもらいました。
ガラス細工のようです。

緑でうっそうとした小径、満開の木の花、数ヶ所の水辺。。

いつもの場所で例年ならこの時期に会えていた生き物に会えない。
歩く時間の長さは以前と変わらないので昆虫の種類と数が減っている
としか考えられず、森に何がおこっているのか気になります。





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5月の色に癒される☆

2022年05月19日 | その他

今年もお花をおおくりいただきました。


デルフィニウムにブルースター、レースフラワーにトラノオのような花。
5月の風のような爽やかな組み合わせはHさんを思わせます。


Kさん、いつもありがとう。

祥月命日は仕事だったので前日にお参りしました。


今はどこにいるのかな~?
何もかも忘れてしまうのではないかと恐れていたけれど杞憂でした。
いつも心にあるから大丈夫。

すでに活けられていたお花もあったので花立はいっぱい♪
今までお参りする日はかならず雨だったのにこの日は快晴!
おかげでいつもより明るい心持ちで過ごせました。

ここは緑がいっぱいで、初夏の木の花を見てまわるのが楽しみ。


エゴノキは満開を過ぎていましたが、枝の先端に


昨年見つけて嬉しくなった虫こぶ、エゴノネコアシが♪
まだ小さくて成熟までにはもう少し時間がかかりそうな様子でした。

ちょうど図書館で借りていた「虫こぶハンドブック」によると
「形成者はエゴノネコアシアブラムシ、6~7月に猫の”足指”(虫室)先端が
裂開し有翅虫がアシボソ(イネ科)に移住する」とありました。


足元を見るとカナヘビがじっとこちらを見つめていました。
こんなとき、君はHさん?と話しかけてしまうけれど返事はなく。

せっかくの晴れ、遠くまで来たので緑の多そうな近くの公園へ。


木漏れ日の森でおにぎりを食べほっと一息


巨大なセンダンの木を見上げると


花盛り♪


周りにはアオスジアゲハがぶんぶん飛び回っていて


水辺ではシオカラトンボがパトロール

緑のシャワーの癒し効果は抜群で広大な公園を2時間歩きまわり
帰り道の環八の混雑をいつもより楽に通り抜けることができました。


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5月三回目の教室 雨降り続く森

2022年05月14日 | 教室風景

降り続く雨に朝の森は白くけむり


木々も恵みの雨を喜んでいるようでした。

5月三回目の教室日でした。


所により大雨になるという予報だったのでお休みにしようか迷いました。
やはり出控える方がいらして教室内は静かだったものの、中庭では幼児
たちがびしょ濡れで遊び体育館では小学生たちが駆けまわって賑やか♪


制作は作品がなかなか乾かずゆっくりペースですすめました。
午後にAさんが作品を完成させたその時、奇跡的に雨がやみ
撮影することができました。のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆


森では初夏の白い木の花がさらに増え独特の香りが漂っていました。


甘~い香りのノイバラに


あまり香らないシャリンバイの花が満開


マムシグサも咲いていました。


清々しいみどりです♪


小さなハチ2匹が同じ茎で雨をやりすごしていました。


タオルで拭きたくなるほどびしょ濡れ。毛が体にはりついています。


全身に雫をつけたこちらはアブでしょうか。


クララではシロコブゾウムシのカップルが増えていました。

雨宿りするチョウや蛾を探しましたが見つけられず。
降り続く雨を皆どこでどのようにしのいでいるのでしょうか。


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Yさんの新作水彩画(048)

2022年05月12日 | 教室風景

Yさんの空家シリーズの4作目をご紹介いたします。


「横須賀空家(その4)」水彩画 F4

社会課題のひとつ、増え続ける空家をテーマに描いて4作目です。
今作は坂と緑の多い地域の窪地に佇む寂しげな家を寒々しい黒と
青色で強調し表現されました。様々な物語を想起させる作品です。

近づいてみました。


鉛筆で伸びやかに力強く描き込まれた集落は濃く鮮やかな色で
着彩され生命感に満ちています。人工物は色なしの部分をつくり
空家をのみこもうとする自然のエネルギーをも表現されました。

大胆な筆遣いで描かれた作品はどれも熱量がありひきこまれる
Yさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のYさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。



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5月二回目の教室 初夏の森の小さな生き物たち

2022年05月10日 | 教室風景

朝のうちパラパラと雨粒が落ちてきましたが
散策のとき傘は必要なく


あちこちで鳴き交わすコジュケイに出会いました。
ちゃんと仲間の声を聞いて合いの手を入れる様子に感心しました。

5月2回目の教室日でした。


お昼からお天気がくずれる予報だったのですが午前午後とも
教室時間中は降らずに良かった♪風が冷たく久々に暖房を入れました。


午後にHさんがパステル作品を完成させましたが光が足りないので
撮影は後日。のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆

お昼休みは日が射してきたのでカワトンボに会いに行きました。


うっとり見とれていると、少し大きなトンボが視界を横切りました。


サナエトンボだ!
トンボは真上からと側面からと腹部先端を確かめなければ。


じりじり近づいてゆくと高く舞い上がってしまいました。
帰宅してネットで確認するとこのトンボはヤマサナエのようです。


ヒゲナガガの仲間もいました。
この美しい蛾を見ると初夏だな~と思います。


クマノミズキの葉にキイロトラカミキリ


度々であったチョウはヒメウラナミジャヤノメ


ジャコウアゲハのメスは低空飛行しウマノスズクサを探しているようでした。

緑濃い5月の森にもっと蝶が飛んでいてもよさそうなのになかなか出会わず。
初夏に会いたい動植物はたくさん♪これからに期待です。


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5月最初の教室 5月の白い花々

2022年05月07日 | 教室風景

平日でもGW休みの方が多いのか朝の道路は空いていました。
清々しい気持ちで10日ぶりに朝の森を歩くと


ギンラン♪
この森で出会うのは久しぶりです。


クヌギコナラの林床には立派なフタリシズカも咲いていました。

5月最初の教室日でした。


花の香りがする爽やかな風と天窓からさす強い光に5月を感じます。
最高の制作日和で目の前の課題に集中して取り組むことができました。


午後にYさんが水彩画作品を完成させました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆

晴れて気温が上がるという予報だったのですが半袖だと肌寒いくらい。


草木はさらに葉を伸ばして瑞々しい緑のトンネルができていました。

森には白い花が増えていて


ヤブデマリは満開!
湿った場所が好きなのか水場の近くで見られました。


マルバウツギも花盛り♪こちらは日向にあった花


こちらは日陰に生えていたマルバウツギ
葉の質感や色、花の印象も上のマルバウツギとはかなり違うような。


ハコネウツギは咲き始め


ノイバラにはいろいろな昆虫が集まっていました。
とても小さいこの蜂はコマルハナバチの働き蜂かな?

優しいお顔をまた見たくなってクララの株を探すと


シロコブゾウムシのペアがいました。メスの方が大きい。
産卵風景を見たいけれどお邪魔しては申し訳ないのですぐ退散しました。
蕾近辺にある丸いものが卵かな?と思いましたがまん丸で小さく
シロコブゾウムシは折りたたんだ葉に産卵するそうなので違うようです。

道にはオオミズアオの翅が落ちていたりカワトンボやハンミョウが
飛んでいてあちこち見るのが忙しい!出会いの予感にワクワクします。


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