教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

11月末のはなやぎ

2019年11月30日 | 生き物

今季いちばんの寒さだというので厚着して川沿いをゆくと
風は弱く日差しの下では過ごしやすくてホッとしました。


きらきら輝くススキ


コウテイダリアも連日の雨と寒さに負けていませんでした。


いちばん上の花に一瞬大きめのホウジャクが飛来しました!


水辺にはまだアキアカネがおり


ベニシジミも日向ぼっこ


クヌギカメムシのいたクヌギの葉はかなり減っていましたが


まだ幹でじっとしているカップルがいました。


たくさんの実がついたイイギリの木にはヒヨドリたちが群がっているようで
にぎやかだけれど姿は見えず。


落葉するのは12月なかばくらいでしょうか。


イブ・ピアッチェと名札がついていたこの大きなバラ

香りをかいでみると、酸っぱ爽やか~!
目が覚めるような柑橘系の強い香りがして感激☆
素敵な香りを覚えたくて長いあいだ吸い込み続けました。

ふと顔をあげれば太陽が雲に隠れて薄暗い。
きらめきの魔法がとけてしまったようで行く秋を感じ寂しくなりました。


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秋の実と春の花

2019年11月28日 | 散歩

少し前に歩いた公園で桐の木をふと見上げたら


上の大きなものが実、手前の丸いものが蕾。
来春の花の準備がもう始まっているのですね。


今年5月はじめに撮影した花。ひっきりなしにハナバチが来ていました。
花の散った部分を見るとすでに小さな実ができているようです。
先々に備えいつも準備万端。そんな風になれたらといのですが。。


日当たりのよいところに生えているムラサキシキブはやはり健康。


実つきもよくこれからの黄葉も楽しみです。


今年6月に撮影した花。

春の花や秋の実もよいけれど、ムラサキシキブで楽しみにしているのは
春の葉上で見られる生き物のドラマです。


4月末から6月ころによく出会える愛らしい虫


イチモンジカメノコハムシは興味深い♪
半透明で美しい成虫と幼虫、蛹時代の姿とのギャップに驚きます。


これが蛹。イチモンジカメノコハムシの卵や幼虫は見かけるたびに
記録してきましたが蛹は今年初めて出会いました。
どうやって成虫のあの姿になるのか、その変化を見てみたいものです。


センダングサにからんだマルバアサガオがはっとする美しさでした。

葉っぱの虫喰い痕が気になるな。。斜面だから近づけないけれど


おそらく犯人はヨツモンカメノコハムシ。

今年はやけに近所で会うことが多く、11月に入ってからも


こんな幼虫に会いました。
すでに日没間際であたりは暗く立体的なのでなかなかピントが合わない。


もう蛹になるところなのかな?
そういえばどの姿で越冬するのだろう。

定点観察していると小さな公園のひとすみにも植物と動物の
かかわりが見えてきて、いつも感動します。




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11月最後の教室 霧に包まれる森

2019年11月26日 | 教室風景

濃霧注意報が出ていた朝


気温が高く森はにぎやか。
小鳥たちがさかんに飛び交っていました。

11月最後の教室日、施設はどこもかしこも結露してしっとり。
梅雨の頃に戻ったような陽気です。


お昼近くには青空が広がり窓からよい光が入ってきて季節はずれの心地よさ。
集中して描き進めることができました。


午後はさらにあたたかく汗ばむほどでした。
画材も画題も進行度も違うお仲間どうし。お互いの仕事に刺激を受けます。

霧に包まれた森をゆくと


水滴をつけた蜘蛛の網があちこちで見られました。


いろいろな形があるものですね


水平に張られた円網も。


光をあてたら水滴がきらめきました☆

中心には小さな蜘蛛がいて動かなかったので接写させてもらいました。


ゴミグモが網の作り手のようです。
6mmほどと小さい!幼体の状態で越冬するのでしょうか。


この秋初めてジョウビタキ女子を撮影できました。


お昼には小さな池の周りで4頭ほどのアキアカネが
縄張り争いをしていました。メスが来てくれるとよいね。

一転、今日は寒い曇り。トンボたちはどうしているだろう?
気温の変動が激しくて体調管理が大変ですね。


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11月四回目の教室 雨に濡れた森

2019年11月23日 | 教室風景

朝のうち、雨はぱらつく程度でした。


大丸山方面を見るとだいぶ秋色が増え寂しい雰囲気。
晴れた日であれば感じ方は違うのでしょうね。

11月四回目の教室日は久しぶりに寒く感じられました。


皿のニカワが固まらないのでまだ本格的な冬ではないのかな。
作品の乾きが遅いこんな日はのんびりペースで描き進めました。


あまり変わっていないように見えてもじっくり取り組んだ分だけ
作品は進化していて、次々と新しい課題が見つかりますね☆

リンドウの様子はどうかな?


葉の色が赤っぽくなっています。
開いたり閉じたりを繰り返して、そろそろ花期も終盤でしょうか。


ヤマノイモの黄葉も綺麗♪


真っ赤な葉っぱはガマズミかな?


びしょ濡れのオオカマキリの卵のう

嬉しい出会いがありました。


昨年も同じ時期同じ場所にまとまって生えていたこのキノコ

以前ナラタケモドキと教えてもらいました。


ツバがある。。ナラタケのように見えます。
今年の塊は小さなものでした。


お昼休みが終わる頃、どしゃ降りになり森が白く霞みました。

乾いていた森には恵みの雨。。季節が進んでいきます。


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川沿いの彩りと生き物たち

2019年11月22日 | 散歩

正午、川沿いをゆくと

ピィーーー


カワセミが目の前の枝に!
一枚撮ったところで飛んでしまいましたが画像を見てガックリ。


雲ひとつない秋空に皇帝ダリアの花色が映えます。


よく見るとアブやハチが花粉をもとめて飛来していました。


残るセイタカアワダチソウには3頭のムラサキシジミ。
翅に触れても動かず冬に備えて一生懸命栄養を蓄えているようでした。


表面の綺麗な紫色が見たかったけれどずっと姿勢のまま。


ウラナミシジミはお相手探し


翅がすれているけれどイチモンジセセリかな?
こう見ていくとチョウたちがいるのはキク科の花ばかり。

色づきはじめたツタ


いつまでも見ていたい彩り。。

これから冷たい雨が続く予報。残る花々と小さな生き物たちは
どうなるのでしょう。秋が深まってきました。

コメント (2)
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Aさんの新作日本画(058)

2019年11月20日 | 教室風景

Aさんは北の大地の清らかな流れを描かれました。


「癒しを求めて」 日本画 F20

サケも遡上するという内別川。初夏の瑞々しい森の緑や倒木の
影を映す水面は煌めいて万華鏡のよう。一時もとどまることの
ない水の表情を丹念にとらえ強い意志で緻密に表現されました。

近づいてみました。


まず水紋の華麗さに釘付けになりますが左奥、熊が出そうな茂み
も真に迫っており見応えがあります。その場での感動を持ち前の
鋭い観察眼で分析され目指す心の中の水辺を描きだされました。

毎作テーマを決め時間をかけ様々な技法に挑戦してこられたAさん。
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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晩秋に輝く生き物たち

2019年11月19日 | 生き物

夕方から寒気が降りてきて急に気温が下がる、
と天気予報でいっていましたが日中は上着いらずでした。

池の中のザリガニやウシガエルのおたまじゃくしでも見ようかな?
しゃがみこむと


ふわ~っと視界を横切るものがいました。


オオアオイトトンボ♪まだ頑張っていたんだ~。
お相手が見つかるとよいね。


葉っぱをもそもそしていたのは親指ほどの子ザリガニ
大人は間髪を入れず隠れたというのに。

11月に入ってからは通りかかるたびクヌギの幹をチェックしていました。
この時期に必ず会えるのは

クヌギカメムシです。何組ものカップルが歩き回っていました。
クヌギカメムシ達が集まるのは毎年同じ2本のクヌギだけ。


産卵は幹の日陰側、樹皮の溝にしています。賢いですね。


お腹に卵がたくさん。お母さんガンバレ!

産みたて卵はゼリー状のもので包まれていて赤味をおび、
時間がたてば深緑色になって樹皮のコケ色と区別がつきにくくなります。
樹皮の溝にペンライトをあてるとものすごい数の卵が。

真冬に孵化した幼虫は3齢までゼリー状物質を食べ春を迎えるのだそう。
思い出したときに卵を探すのだけれどいつも見つけられず。
この冬はどうかな~?拡大鏡が必要ですね。


シジミチョウの類はまったくとまってくれず、モデルになってくれたのは
ヒメウラナミジャノメ。会えるのも今年は今日で最後かな。。


挨拶するとハスキーボイスで律義に返事してくれる黒猫さん。
以前より明るい場所にいて堂々としています。


変わらず健康そうでよかった。
帰り道見ると、いつものお姉さんに遊んでもらっていました。

このあと歯医者さんへ。
ようやく思い切って予約を入れたのですが行ってよかった。
先生の繊細な手さばきに感動!嬉しい一日となりました。



コメント (4)
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カツラが色づきはじめた森

2019年11月18日 | 散歩

爽やかに晴れたお休み、久しぶりに大きな池のある公園に行きました。

ふんわり漂ってきたのはキャラメルのような香り!


香ばしい~!
うっとりとカツラの木を見上げると


葉が黄色くなりはじめていました。
なぜだかナッツ入りの甘いお菓子が食べたくなります。

日向はあたたかくて、虫かごと虫捕り網をもった子供がいました。


ムラサキシジミに


キタキチョウ


近づいても逃げません。
他にもモンシロチョウにツマグロヒョウモン、キタテハに
ウラギンシジミなどが飛んでいました。


以前ホウジャクの仲間が吸蜜にきていたホトトギスで
飛ぶ虫が来るのを待ったけれど何にも会えず


日陰にあるホトトギスに来ていたのはバッタの仲間のみ


ニシキギの実はだいぶシワシワに


小鳥の鳴き交わす声でにぎやかな高木を見上げるとハゼノキでしょうか、
赤く色づいた葉が。小鳥たちは実に集まっているのかな?


青い空に黄金色の葉♪


葉は大人のてのひら大、樹皮はなめらか。ヤマグワなのかな~。

秋の森は五感を刺激するものでいっぱい!良い栄養補給ができました。




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Mさんの新作日本画(052)

2019年11月17日 | 教室風景

Mさんは心の森を描かれました。


 日本画 F4

晩春。小さな家に明かりがともっていますがそれは小川に映る
月あかりより仄かで温か。夜なのに明るい光景はどこか懐かしい。
月夜に輝く森の表現にMさんの繊細な詩的感性を感じる作品です。

近づいてみました。


象徴的、平面的に表した森とやや写実的に表した家と月。その
表現のはざまに悩み掬いあげた形と色は新鮮に感じられながらも
澄みきった空気感はMさんらしい。静かで温もりある物語です。

長いあいだ幅広い画題と技法で詩情豊かな世界を描いてこられた
Mさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のMさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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Iさんの新作水彩画(012)

2019年11月17日 | 教室風景

Iさんはご家族との思い出を描かれました。


 水彩画 F4

美術館でフェルメールの作品を前に立つ女性の表情は穏やかです。
水を多く用いた彩色は透明感がありがやわらかい鉛筆の線を生かし
ています。豊かな時間を共に過ごす喜びを爽やかに表現されました。

近づいてみました。

お顔の表情はミリ単位で調整し印象が似るよう時間をかけました。
寒色と暖色のバランスが心地よく暗部の流れも美しい作品です。
作者Iさんのご家族への優しい眼差しが感じられ心が和みます。

気持ちを込めじっくり鉛筆デッサンに取り組まれるIさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス
内の作品集の中のIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。

コメント (2)
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