教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

東京湾で貝拾い

2022年12月31日 | その他

すこし前に南房総へ行ってきました。
久里浜港から東京湾フェリーに乗船して金谷港へ。


行き交う船を見ながら持ち込んだ朝御飯を食べあっという間の40分。
以前強風でフェリーが欠航した時、東京湾アクアラインを使いましたが
やっぱりフェリーの方がのんびりできてラクチン。雰囲気も好きです。


15年程前から母姉と毎冬貝拾いの旅をしてきましたが
新型コロナの流行でここ数年遠ざかっていました。

さらに母が先月足の指を怪我して、今年もダメかなと思いましたが
楽しみにしているようだったので思い切って出かけました。

せっかく千葉県に来たので落花生屋さんへ。


旅行すると冬だろうがソフトクリームを食べたがる母のため
今回は木村ピーナッツさんでピーナッツパフェをいただきました。

貝拾いもよいけれど、磯の生き物に会うのが楽しみで


干潮の時岩場を探したら、ウメボシイソギンチャクに会えました♪


満潮になって海水に満たされたら触手を伸ばすのでしょう。


色といい形といい梅干しそっくり。
奥にカニがいましたがどうしても写せませんでした。


こちらは数年前訪れた真鶴町立遠藤貝類博物館で飼育されていた
ウメボシイソギンチャク。神奈川県では天然記念物だそうです。


浜にポツンとこの美しいミスガイが打ちあがっていました。
ミスガイはウミウシの仲間。

裏返したら


あっ、生きてる!
連れ帰るのは貝殻だけなので、記念撮影のあと海へ返しました。


いい♪と思うと以前拾ったことがあってもまた拾ってしまう。


洗って乾かして、あとで名前を調べるのも楽しい。


この寒いのに、好きだね~と釣り人を眺めながら
暗くなるまで貝拾いしている我々もお仲間。。

よろめきながらも夢中で貝拾いを楽しむ母をみて
やっぱり出かけてよかったと思いました。
また来られますように。


これで2022年の投稿は最後です。
すっかりのんびりペースになった拙ブログに
お付き合いくださった皆様、今年もありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

よいお年をお迎えください☆



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Sさんの新作日本画(041)

2022年12月28日 | 教室風景

Sさんは5月のいろどりを描かれました。


 日本画 F4

あたたかみある空間に咲く一輪のバラ。うすくやわらかい
花びらは表情豊かで華やかな香りがただよってきそうです。
緊張感のある線で美しい姿を表したみずみずしい作品です。

近づいてみました。


空間は深い味わいとボリュームが出るまでじっくり岩絵の具
を重ね、花びらは淡色から濃色まで細かい線を重ねました。
緻密なタッチが生命感に溢れ花の息遣いが聞こえるようです。

優れた観察眼でモチーフの中に新たな美を見出だされている
Sさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス
作品集”の中のSさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。




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マユミの仲間とミノウスバ雌雄

2022年12月25日 | 生き物

子供時代は楽しみだったクリスマスですが今年は家にこもって仕事です。
年が終わる前に最近出会ったミノウスバをご紹介いたします。

今年もマユミの実は鈴なりでした。


小鳥がやってこないかな~と遠くから見張っていると


シジュウカラがやってきました♪

マユミはニシキギ科ニシキギ属。
ニシキギ科の仲間は他にも


ニシキギ。 ニシキギ科ニシキギ属。


マサキ。 ニシキギ科ニシキギ属


ツルマサキ。 ニシキギ科ニシキギ属


ツリバナ ニシキギ科ニシキギ属

検索してみると、似たものにサワダツという植物があるそうで
今までツリバナだと思って撮影してきた植物がはたしてツリバナなのか
どうか混乱してきました。


ツルウメモドキ。  ニシキギ科ツルウメモドキ属

こうしてマユミなどニシキギ科の植物を並べてみると
晩秋から初冬にかけて熟す実の形が似ていることがわかります。

なぜマユミの仲間(ニシキギ科)を並べようと思ったかというと


11月末に見たミノウスバのオスが、菊の茎にいたからです。
ミノウスバといえば、マユミ。
成虫が晩秋に現れる、マユミに産卵する蛾だと思っていたので意外でした。

撮影した時はなぜ菊に・・としか思わなかったのですが、先日
同じ場所を通りかかった時ミノウスバのいた菊の上はマサキの生垣
だと気づきました。マサキって確かマユミと仲間だっけ?と気づき
ひとりウキウキ。

今年も11月末の夕方、若いマユミの木を通りかかったら


ミノウスバのオスがフワフワ飛んでいました。


触覚がブラシのようです。
メスが出てくるのを待っているのでしょう。

そして12月はじめ


違うマユミの若木でミノウスバのメスに出会いました。
出会うミノウスバは、虫くいだらけの弱ったマユミの若木が多く


昨年同じころ出会ったミノウスバのメスたちが産卵場所に選んだ枝も
そんなマユミの若木でした。

孵化して今年早春に小さなイモムシとなったミノウスバたちは
あっというまにこの若木の葉を食べつくし、その木は今枯れかかっています。
マサキやニシキギをお庭に植えている方にとっては脅威の害虫。。

食草のニシキギ科植物は種類豊富で近所の公園に多い。
昆虫の少ない冬にミノウスバの痕跡を探す楽しみが増えました。


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Aさんの新作日本画(070)

2022年12月23日 | 教室風景

Aさんは北の大地の情景を描かれました。


「過ぎゆく時空 木は知る」 日本画 F10

思い出ある牧場にかつてのにぎわいはなく柵は朽ち始めています。
流れる季節、地と人々の変遷を草原で見てきたポプラの生命力と
孤独、存在感を力強く描き上げた、鮮烈で熱気に満ちた作品です。

近づいてみました。


近景の草花や杭を緻密に描き込み、積乱雲の表現は粗い岩絵の具を
重ねてボリュームを出しました。隅々まで工夫のこらされた静と動、
明と暗の印象的な対比により自然に作品世界の奥へひきこまれます。

今までも迫力ある作品を描いてこられ、ますます冴えわたるAさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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今年最後の教室日 小鳥の季節

2022年12月21日 | 教室風景

長靴を履くつま先が霜やけになりそうな冷たい朝でした。

残るガマズミの実に小鳥たちが集まり


メジロや


ヤマガラがついばんでいました。

清々しく晴れたこの日は12月最後の教室日でした。


年内最後といっても他の日と何ら変わりはありませんが
3週間ほど冬休みが入るため、心なしか筆運びが早くなりました。


「良いお年を~!」と年末のご挨拶を交わして2022年度は笑顔で終了♪
今年も一年を通して新型コロナ感染症の影響は続きましたが
9月には22周年記念展を無事開催することができ安堵しました。
参加し支えてくださる皆様に感謝しながら丁寧に掃除してスッキリ!

この日の朝は12月に入って最も寒く感じました。


池には薄い氷が。日差しは強いのでみるみる融けてゆきます。


葉に霜がつきいよいよ冬本番

カツ カツ カツ
力強く木を突く音がごく近くで聞こえました。


アオゲラです!
逆光なのでいろいろ調整しながら撮影していると


タイワンリスが突進してきてアオゲラを追っ払ってしまいました。

カラスザンショウの木の下にくると、強い柑橘系の香り!
実の殻や葉がたくさん落ちています。


熟し始めた実に集まるのはメジロたち


葉の色や形にそっくりで目をはなすと見失ってしまいます


目の前に飛び出してきて、逃げも隠れもしないガビチョウ


カマツカの葉が赤褐色に


モミジも素敵な色に染まりました♪


ひと風吹くとハラハラ舞い落ちてきます。だいぶ森が明るくなりました。

先週一頭だけ見かけたフユシャクは撮れずじまいでした。
年明けはどんな光景が見られるでしょうか。


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12月四回目の教室日 森の赤

2022年12月17日 | 教室風景

一週間ぶりの森は紅葉が進んでいました。


ミズキの谷近辺のモミジが華やか♪


ハッとする彩りがあちこちに


ウキウキ歩いていたら忙しなかったここ数日の疲れが吹き飛びました。

爽快な青空が広がったこの日は12月四回目の教室日でした。


骨描きをするかた、絵の具をこつこつ重ねるかた、印を彫るかた。
絵のテーマはもちろん画材や作業過程、進行具合もそれぞれなので
お互いの制作を見るのはとても勉強になり、よい刺激になります。


金曜日の部は今年最後。しばらく参加されず心配していたメンバーも
加わり、Aさんの淹れてくれたコーヒーでプチ忘年会となりました。
お付き合いの長いお仲間どうし。やはりお顔を見るとホッとしますね。

晴れて気温が上がったためか森は活気にあふれていました。


目の前の藪でゴソゴソしていたコジュケイの一家。
こちらに気づいているはずですがのんびりしたもの。


恋の季節なのか追いかけっこをしていたタイワンリス


成虫越冬するバッタ、ツチイナゴも活動していました。
蝶はルリシジミを一頭見ただけ。


カラスザンショウが熟し始めたようでメジロがやってきていました。

ヒヨドリの声がする方へ行くと


ツルウメモドキを食べていたようで一斉に飛び立ちました。


マユミもツヤツヤ
これだけあれば小鳥が集まりそうなのにまだそのシーンが見られません。


アキグミもたくさん残っていました。
リスは気が付いていないのかな?

厳しい冬を前にした動植物たちのパワーを感じた一日でした。


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Iさんの新作日本画(028)

2022年12月16日 | 教室風景

Iさんの銘木シリーズは8作目となりました。



「楽しく遊ぼう」 日本画 21x11cm

厚みのあるケヤキの板を立てて鑑賞するようデザインしました。
懐かしい紙風船を色とりどりの親和箔で華やかに演出し、明快な
絵と箔の煌めきが密に刻まれた年輪の美しさを際立たせています。

近づいてみました。


板の表面はじっくりやすり、絵を描ける状態になるまでドーサを
かけて整えた後、盛上絵の具を少しずつのせて再びやすりました。
納得のいくまで磨き色合いは直感に従った力強く鮮烈な作品です。

箔を多く用いて精力的に制作し挑戦しつづけておられるIさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集のなかのIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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Iさんの新作水彩画(027)

2022年12月15日 | 教室風景

Iさんは身近な秋を描かれました。


「晩秋のころ」 M8 水彩画

お庭で収穫した様々な野菜の中でモチーフに選んだのはカボチャ。
それにつる植物のヘクソカズラを組み合わせ流れをつくりました。
充実した南瓜とねじれ伸びる軽やかな葉の対比が美しい作品です。

近づいてみました。


しっかりと鉛筆で形を確かめた後、鮮やかな色から淡く慎重に着色し
白い南瓜の種は紙の地をいかし、皮の厚みや質感もよく観察され真に
迫っています。鉛筆の線があたたかく情趣と生命感にあふれています。

枚数を重ねる毎に線が軽やかに、色は明るく進化しておられる
Iさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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12月三回目の教室 晩秋の森の実り

2022年12月10日 | 教室風景

朝日が眩しく感じられた朝


森は小鳥たちのさえずりでにぎやか♪


赤く染まるのを待っているコナラの葉は白茶けてきました。

12月三回目の教室日でした。


日射しに力があると気分が上がりいつにもまして筆の運びも滑らか♪
小鳥たちの歌を聴きながら心穏やかに集中して描くことができました。


午前中にIさん、午後にSさんとAさんが日本画作品を完成させ
撮影することができました。順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

この日はよくカラスに会った日でした。
地面に降りて何かを埋めていたり枝にくちばしをこすりつけて
粘つく食べかすを落としていたり


表情豊かでおもしろい。
こちらが見ている間は素知らぬ顔のハシブトガラス

少し目を離してからもう一度レンズを向けたら


こっちを見てる!
少しずつ近づきながらだるまさんが転んだをしている気分になりました。

足元にふわっとしたものが落ちていたので見上げると


テイカカズラの種が風を待っていました。


ボタンヅルや


センニンソウにも立派な髭が♪


アオツヅラフジも熟したようです。


夏に咲く花を見逃してしまったアマチャヅルには


白線がアクセントの愛らしい実がたくさんついていました。


日差しが強くなった昼頃ウラナミシジミたちが飛びはじめました。
今までどこで寒さをしのいでいたのだろう?

久々のぽかぽか陽気にもう師走だということを一瞬忘れました。


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フユシャクのメスとクヌギカメムシ

2022年12月08日 | 生き物

一昨年の同じころ、初めてフユシャクのメスに出会い感激しました。


今年も同じ公園で11月下旬からオスが舞い始めました。


クロスジフユエダシャクのようです。昼行性なので助かります。
夜行性のものも見てみたいけれど暗く寒い森を歩く勇気はありません。


飛んでいたオスがスッと落ち葉の裏に入り込みました。
これはメスと出会ったのかもしれない!

そっとカメラを落ち葉の横に差し込むと


おお!メスとペアになっています♪

葉をそーっと持ち上げてさせてもらいました。


メスのお腹に緑色の部分がありますね。


ちょこっと翅の名残りが。

メスは翅が退化していて飛べません。
めったに現れないレアなメスを近くで見れて感激!


オスがメスを隠すように翅をひろげたので早々に元に戻しました。
オスメスともに口が退化していて成虫は何も食べず子孫を残すのみ。。
卵はどこに産むのかな?

クヌギ林ではこの時期ならではの出会いは他にもあって


幹をよく見るとこのクヌギカメムシが続々と登ってきます。


樹皮の窪みに産卵するお母さんカメムシのお腹は卵でパンパン。


産みたて卵は赤みがかっているけれど時間がたつにつれ深い緑色に。

2月頃に孵化すると3齢までこのゼリー様のものだけを食べるそう。


蜘蛛に捕まってしまったものもいました。


クヌギの木のまわりをぐるぐる歩いていたらクロコノマチョウが
とびだしました。この枯葉の中で冬を越すのですね。

冬支度が進むクヌギ林で色々な命のドラマが見られました。



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