教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

炎天下の小さな生き物たち

2023年07月31日 | 生き物

もう7月末!この夏こそは朝早く歩こう、と思いながら三日坊主で
この日の散歩は正午頃。


アブラゼミの撮影はこの夏はじめて


杉林ではヒグラシが肩にとまって驚きました。

あまりの日差しに木陰を選んでゆくと


久しぶりにハグロトンボに会いました。
翅をゆっくりひらいてサッととじる。
その様子をみているとなんだか心が和みます。


あまり数は多くないコノシメトンボ。今年も会えてよかった。


何トンボだろう?
帰宅後調べるとナツアカネの未成熟メスでした。


数が多いのはここでもオオシオカラトンボ


このシオカラトンボもよく見かけます。

会いたい生き物がいたのでハーブ園まで足をのばしました。


花盛りのブロンズフェンネルには


様々な大きさのキアゲハの幼虫がたくさん♪


アカスジカメムシも目立ちます。


アップルミントの花にはベニシジミがじっとしていました。


また杉林にもどってくるとムラサキシジミが翅を広げてくれました。

ハチを探してほんとうはもっと歩くつもりでしたが足が重くなって断念。
休日というのに公園に人は少なく、セミの声ばかりが響いていました。


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富士山麓で出会った生き物たち

2023年07月27日 | 生き物

記憶を頼りに辿り着いた森。
枯れた木が多く、道が乾いているのに驚きましたが


リョウブの木は花盛りで昆虫たちが集まっていました。
後ろの木が枯れて繁栄しているように感じられました。

花にカミキリムシやハナムグリなどの甲虫やチョウやハチなど見えますが
高いところにいるのでなかなか撮影できない。。

突然小さなシジミチョウがとびだしてきて


目の前の枝にとまりました。
久しぶりの夏型トラフシジミです♪


尾状突起がちぎれていてかなり傷づいているけれど
近づいたら元気に飛び去りました。

この日たびたび出会ったチョウは


イチモンジチョウに


コミスジ

カラスアゲハやクロアゲハやジャコウアゲハも会いましたが
まったくとまってくれず撮影はできませんでした。

やや湿った所に、飛ぶと青く輝く甲虫がいました。


ニワハンミョウのようです。初めての出会い♪

ウドと思われる葉に


ゾウムシのペアがいました。


ヒメシロコブゾウムシです。目が優しい♪

とても綺麗な蛾にも会えました。


ビロードナミシャク


数が多かったキンモンガ

道を歩くたび様々な小型の蛾が飛び交う木漏れ日の道で


カモメヅルの仲間に出会いました。


いつも会うコバノカモメヅルより花は小さく葉が大きい。


花に近づくと細かい毛が生えていました。
帰宅して検索すると、カモメヅルの仲間はたくさんあって。。
その中で近いのはオオカモメヅルなのかな、と思いました。


近所で見るコバノカモメヅルはこちら。
花は大きく無毛で先が少しねじれていて葉が細長い。

以前この森を訪れた時もヤマユリが咲いていて足元は苔むしていて
なによりHさんの笑顔があった。
帰宅後その撮影データを探したら、何度も行っているはずですが
見つかったのは14年前のもの。。時の流れを思いました。


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ツチアケビに出会う

2023年07月25日 | 自然

森でリフレッシュしたいという友と久しぶりに散策しました。
毎夏、慣れ親しんだ近場の森で大汗をかいてきましたが、今年は
ひとりで行くのをためらっていた森に付き合ってもらうことにしました。


よく晴れましたが富士の山頂は雲に隠れたままでした。

その森を訪れるのは10年ぶりくらいでしょうか。
樹木の種類が豊富で美しいオオセンチコガネや数種のカエルに
出会った楽しい思い出があります。
たしか森は広く、鬱蒼として薄暗く、あまり人には出会わなかった。

それが、歩きだしてすぐ印象が変わっているのに気づきました。


明るくて道が乾いている。
真夏だからかな?と思いましたが


見上げるとおびただしい数の枯れた木々が!
ここでもナラ枯れ病がまん延しているようです。。

ひさびさに


立派なツチアケビに出会いました。


ツチアケビは葉緑素を持たず、ナラタケの菌から栄養を得ているそう。

菌糸束をのばし木に入り込んだらやがて宿主を枯らすというナラタケ。
ツチアケビの周辺にはナラタケ菌に侵された弱った木があるのかも。


日あたりのよいところにはこのウツボグサや


ヒメヤブランの花が咲いていました。

やや暗いところでは


愛らしいトチバニンジンの実♪


咲きはじめのタマアジサイにアカハナカミキリ


すらりとしたチダケサシには


アシグロツユムシの幼虫がいました。

このほかにも生き物との出会いがありました。次にご紹介いたします。


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レンゲショウマ咲く

2023年07月23日 | 生き物

近所の公園で素敵な花に出会いました。


レンゲショウマです♪
一週間ほどまえ蕾に気づき「こんな所で会えるなんて!」と驚きました。
ようやく一輪咲いたので夢中で覗き込んでいると背後に人の気配。

振り向くと目を輝かせた方が「一か月前から楽しみにしていた」
というので急ぎその場を去りました。
レンゲショウマは花界のアイドルですね♪


これは前日のようす。ほんのり薄紫に染まってどこか神秘的です。


レンゲショウマの近くには大好きなフシグロセンノウ
一瞬高原にいるような気がして暑さを忘れます。

この辺りで今花盛りなのは


ハエドクソウ
昨年よりも増えたようであちこちに咲いています。


アキノタムラソウにはマルハナバチや


ここにもダイミョウセセリ


ヤブミョウガも見頃です。


これから青く変化してゆく実りも楽しみです。


マメコガネが群がる花がありました。
このコガネムシは好き嫌いがあまりないようでほんとうに数が多い。


キツリフネの花にもマルハナバチが。


日向にあるキツリフネはぐったり。。
雨が降らないので森は乾いています。


突然足元からヒグラシがとびだして、目の前の木にとまりました。
美しい色合いです~♪

つい最近までニイニイゼミの大合唱だったのに、いつのまにか
アブラゼミとミンミンゼミの声が大きくなって森はにぎやか!
暑い森でこれからどんな出会いがあるのか楽しみです。


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Kさんの新作日本画(021)

2023年07月20日 | 教室風景

Kさんは素敵な物語を描かれました。


「思い出」 日本画 F8

卯年生まれのお父様にいただいた備前焼。お茶をたてて一緒に楽しみ
たかった、その気持ちを仲良し父娘のスズメに託して描きました。
うさぎ饅頭にも深い思いを込めた、清々しく情趣あふれた作品です。

近づいてみました。


竹林は鎌倉の報国寺で取材しました。時間をかけ力強く描き込んだ後
竹や木肌に何度も薄い胡粉をかけました。ふんわり霞む心和む光景に
年月を重ねてなお胸に残るあたたかさ、感謝の思いが表されています。

描くテーマに深く入り込み、取材を重ねじっくり取り組むKさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のKさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。





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ハチに似たアブ アリに似たハチにクモ

2023年07月17日 | 教室風景

7月初旬のことですが、いつもの散歩道で嬉しい出会いがありました。

近づくとフワ~っと発酵臭のする樹液の出たクヌギの木に
今年もハチにそっくりなアブがいました。


触覚が可愛い♪ハチモドキハナアブです。

今年はじっくり観察してみると


樹液をなめたり

ウロウロと歩きまわって


産卵するそぶりをみせました。腹部先端が樹皮に差し込まれています。

その様子を動画に録ってみました。

ハチモドキハナアブの産卵行動

動く様子を見ていると


〇で囲った部分の黄色い匙状のものが激しく動いているのが気になります。

検索してみると、これは平均棍。後翅の飛翔能力が退化し変化したもので
前翅の羽ばたきと同じ速さで振動し、飛行に大切な役目をもっているそう。
アブ、ハエ、カ、ガガンボなど双翅目の生き物にあるのだと初めて知りました。

双翅目の仲間は進んで撮影しないので気にも留めませんでした。
これからは平均棍を意識して見てみよう。


このハチモドキハナアブが似せているというハチにも出会いました。


この立て札の、ターの下あたりにハチがとまったので見てみると


オオフタオビドロバチが穴の中に入るところでした。
こう並べて見ると触覚も眼も翅も全く違うけれど
黒と黄色の柄を見ると、反射的にハチだっと警戒しますね。

地面に変わったアリが歩いていました。


暗いところを素早く歩くのでうまくピントが合わなかったのが残念。

帰宅後正体を調べると、ムネアカアリバチというハチでした。
メスは翅がないそう。ハチがアリに似せるとは!

アリに似ているといえば


アリグモの仲間。
動きもアリにそっくりですが、脚が8本なので確かにクモです。


オスは上顎が発達しています。



こちらは、華奢な印象のアリグモの仲間。
ヤサアリグモという名前のようです。

室内にいたアリをティッシュに包んで外に出そうとしたときに
脚が8本のクモだと気づきました。

ハチに似たアブ、アリに似たハチ、アリに似たクモ。
アリは敵に狙われにくいのか。。生き残り戦略はさまざま、興味深いです。


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7月最後の教室 トゲナナフシに出会う

2023年07月15日 | 教室風景

ニイニイゼミの合唱はますます力強く小鳥たちもにぎやか。
耳をすませながら歩くと、遠くで草刈り機の音がしました。


早朝から業者さんが入っているようで新鮮な草の香りがしました。
暑い中、ほんとうにお疲れさまです。

すっかり見通しがよくなった道に


2羽のコジュケイが佇んでいたので見ていると


一羽が砂浴びをし始めました。
手前の一羽は辺りを警戒する役。つがいなのでしょうか。

7月最後の教室日でした。


9月19日から始まる作品展に向け、気合いが入ります。
額装など夏休み中にできることをまとめ、展示の打ち合わせをしました。


午前中にGさんの、午後にKさんの日本画の完成作品を撮影できました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

これから8月末まで、長い夏休みが始まります。
「お身体大切に、よい夏をお過ごしください」とご挨拶して
今年前半のお教室が終わりました。


トンボが羽化していないかな~と水辺に急ぐと


クロコノマチョウの幼虫が食べ残した葉脈のまんなかに


上陸したばかりの赤ちゃんガエルが♪


水草をつけたこのコはだいぶ尾が退縮しています。
もうすぐ変態が完了し、晴れて成体へ。

遠くからでも目立つカミキリムシがノイバラをかじっていました。


今このカミキリにそっくりな外来種、ツヤハダゴマダラカミキリが
問題になっているというのでじっくり観察。
翅の付根の表面がざらついているので在来のゴマダラカミキリでした。

あらためて見ると美しい甲虫ですが、家のバラでペアを発見した時は
落ち込みました。心配した通りバラは枯れてしまいました。。


外来種といえば身近なのはこのアカボシゴマダラ。
神奈川県で1998年頃に人為的に放されたそうでこの森にたくさんいます。
エノキで産卵する場所を探していたようですが飛び去りました。

この森で出会うのはほとんどこの蝶ばかりで
在来のゴマダラチョウを見かけることは稀となってしまいました。

珍しいとおもう生き物にも会えました。


なんて黒い!と思って撮影したハゴロモ。
アミガサハゴロモの緑色の鱗粉が落ちた姿のようです。
いつも出会っていたのは若い個体だったんだ~と感動。


そしてこちらの蛾。他県で会ったことはありますがこの森では初めて♪
ヨツボシホソバのオスで、幼虫の食草は地衣類。

地衣類って何だろう?とあらためて考えるとはっきりわからず、
検索してみると国立科学博物館のサイトにあった記事がとても分かりやすく
「菌類の仲間で必ず藻類と共生している特徴がある」とありました。


すぐ探し出せた手持ちの地衣類の画像はこれだけ。
種類が多いようなので、これからは意識して探してみよう♪

さらに嬉しかった出会いはこちら


トゲナナフシです。
こんなにトゲトゲしているんだ♪はじめて撮影できました。
シダ類やウコギ科の植物を食べる南方系のナナフシ。
地表で活動しているということでなかなか目につかないのかも。

通いなれた道でも新しい出会いがある!いつも期待でワクワクします。


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Sさんの新作日本画(042)

2023年07月13日 | 教室風景

Sさんは夏の水辺を描かれました。


「花飾り」 日本画 F6

涼やかな佇まいの睡蓮は岡山の旅で出会ったもの。花びらの中の
微妙な彩り、新旧の葉の違い、水に映る表情など細やかに観察し
鮮やかに描写されました。生気に満ちた透明感あふれる作品です。

近づいてみました。


地となる水の濃紺色をしっかりと塗り重ねた後、胡粉で花や葉を
描き起こし厚く色を重ねました。花や新葉のゆったりした表現と
黄変した葉の緻密な質感表現の対比も美しく静かな迫力があります。

構想をよく練り、一筆一筆丁寧に根気強く仕事を積み上げる
Sさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス
作品集”の中のSさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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7月三回目の教室 成長途中

2023年07月11日 | 教室風景

強烈な日射しが降り注いだ朝


気温の高さが伝わるでしょうか。
吹き抜ける風がありがたい~♪


ススキ野原に行くと低いところにニイニイゼミの抜け殻が。
複眼の部分が風の谷のナウシカに出てくるオームを思わせます。

7月三回目の教室日でした。


夏休み目前。作品展にむけ、きりがよいところまではりきって進めます。
額装などを考えあわせると9月初旬には新作を仕上げたいところです。


午後にSさんの新作日本画を2点撮影することができました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

そろそろトリノフンダマシの仲間が見られる頃。
葉裏を探しながら歩くと


イボタノキにいました!


体長4mmほどのオオトリノフンダマシの幼体です。


桑の葉裏にもいました。
成体は10mm以上のはず。これから何回脱皮するのだろう?

近くには


美しい蛾。スカシノメイガのようです。


繊細なカゲロウの仲間もいました。
名前を調べるのに時間がかかりましたがヤマトヒロバカゲロウのようです。

他に会えた生き物は


カマキリの幼体に


隠れ帯を編んだナガコガネグモの幼体
幼子とはいえ、狩人は堂々としています。

すくすく育つものがいる一方で


すでに命をおとしたものも。
一週間前に羽化したての姿を撮影したリスアカネでしょうか。

それにしても暑い。夏好きとはいえこれからが思いやられます。



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Uさんの新作水彩画(099)

2023年07月09日 | 教室風景

Uさんはお庭のいろどりを描かれました。


「オオスカシバとクチナシ」 水彩画 F4

毎年その香りを楽しみにしているクチナシの葉に大きな穴が!
オオスカシバの仕業です。庭で起こるドラマを観察し愛情を込め
描きました。変化に富む葉の表現も見応えある優しい作品です。

近づいてみました。


鉛筆での下描きは淡く軽やかに、花は紙の地を活かしてぬり残し
ました。水を多く使用し溜め、滲み、線描を駆使し強弱をつけた
画面は滋味に溢れ、梅雨時の濃密な空気や花の香りを感じさせます。

透明水彩絵の具を心から楽しみ、魅力をひきだしているUさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のUさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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