5-1からの続きです。
○ 今日も混んでる清水寺
昼食後、清水寺へ向かいました。
みんな大好き、清水寺。
いつ訪れても避けきれないほど混んでいる、京都一の混雑地帯です。
この日もやっぱり人でいっぱい、混んでいるところが苦手なマイコが気になりますが、行くと決心した本人は、戻ろうとは言わずに人込みをかき分けるように進んでいきました。
「修学旅行で来たんだけど、清水の舞台とか全然覚えてないわ」とマイコ。
「えー、ほんとに来たの?」
「それだけ興味がなかったってことね」
右から左に忘れていったのね。
それでみんな、大人になってから再び行きたくなるのかも。
長いこと工事のほろの中だった子安の塔がようやく姿を現したと思ったら、今度は本殿の方がほろをかぶっていました。
こちらもまた、改修までに長い期間がかかるのだろうと思います。
○ 手さぐりの胎内巡り
初めて念願の胎内巡りをしました。一人の時には、いつも早朝に参拝するので、胎内巡り(たしか8時から)は始まっていないのです。
善光寺で体験した時のように、ここも見事に真っ暗で、先に進むのが怖くなります。
私の前にいるマイコは、さっさと先に行ったのか、もう気配さえ感じられません。
逆に、後ろの女性がキャーキャー言うのが堂内に響き、さらに「右に曲がりますー」とか、後ろの人に教え出したので、前にいる私は(おいっ!)と思いました。
一種の神秘体験で、おもしろかったです。
西国巡礼の御朱印をもらい、縁結びの地主神社に群れ集う女子たちの集団を抜けて、丑の刻参りの五寸釘の痕を二人で震えながら観察。
おかげ明神をお参りしました。
境内を出ると、三年坂はもっと人でごった返していました。
人の隙間を縫うように通り、二年坂の八坂の塔の横を通ります。
修学旅行生はいなくなりましたが、今度は舞妓さんの格好をした人と外国人ツーリストの姿をよく見かけました。
誰が通っても、絵になる場所です。
○ 縁切り神社は大賑わい
そして安井金毘羅宮へ向かいました。
ここは、縁切りと縁結びで有名な神社です。
人間関係をすっきりさせたいというマイコを案内しました。
こちらもいつも早朝に訪れるため、無人の境内にある縁切り願掛け石の存在感が怖いのですが、今回は男女問わず、大勢の人たちが石の周りにいました。
みんな、ためらうことなく縁切りの穴をくぐり抜けています。
あまりにたくさんの人がいすぎて、二人で圧倒されます。
座り込んで、願掛け石につける短冊の文章をじっくりと考えている人たちもいます。
みんな、そんなに縁切りしたい人たちなの?
修学旅行の中学生も来ていました。子供にはまだ早い!
この神社にも狛犬は数対いたので、私たちはむしろそちらに気持ちがいって、ウキウキしながら撮影しました。
ここにいる狛犬は、京都で一番古いんだとか。ありがたや~。
○ ○△□乃庭
それから建仁寺へ。
入り口には、このお寺の肩書もちの人々の名前が木札に書かれて掲げられており、名誉顧問として細川護熙元首相の名前がありました。
入ってすぐのところで見つけた、金魚鉢。
赤い金魚がひらひらと尾っぽを揺らしています。
金魚が動くと、水草もゆらりゆらりと揺れて影を落とします。
風情があって、いいですね。時の流れを忘れてしまいそう。
気持ちのいい庭園。参拝者はみんな、和室で足をくずして、庭を見ながらめいめいにくつろいでいます。
あまりに心地よいためか、ごろ寝をしている人もいました。
それを咎めない、おおらかなお寺です。
ここは○△□乃庭。よ、読めない・・・
まるさんかくしかくのにわ、とそのまま読めばよいそうです。
○△□の形を取り入れた庭園。
名前はゆるいですが、これで宇宙の根元を地(□)水(○)火(△)で象徴したものと言われているそうです。
○ 風神雷神の御朱印帳
このお寺の御朱印帳は風神雷神。
かっこいいデザインで、前々から欲しいと思っていたのです。
入手できてうれしい!
ほかにもオリジナルの風神雷神グッズがいろいろとそろっていました。
会計の時に、クレジットカードが使えることにびっくり。お寺でー!
さ、さすがは京都五山の建仁寺です!?
作務衣姿のお坊さんに「一括払いでよろしいですか?」と聞かれて、とってもシュールな気分になりました!
○ イノシシだらけの摩利支天堂
境内の案内に沿って摩利支天が祀られた塔頭に行きました。
イノシシの狛犬がたくさん奉納されていました。全部で5対くらい。たくさんあります。
猪突猛進という言葉がありますね。実際にイノシシ狩りをした知人が、「イノシシは本当に走り出すと止まらないし、体当たりされたら人間は死ぬから、死に物狂いで避けるしかない」と話してくれたことを思い出しました。
どこかから本物のイノシシがドスドスと走って来やしないかと、身構えながらの参拝です。
○ 耳が遠い恵美須神社
そして都七福神の恵美須神社へ。
マイコは、鳥居についた恵比寿様のお顔にお賽銭を投げ入れることに成功しました。
投げるのが下手な私は、普通のお賽銭箱にしておきました。
恵比寿様は、耳が遠いんだそう。
そこで拝殿横の木壁をこんこんノックして、「もしもーし、えびすさま、お願いきいてー」と頼んできました。
○ 六波羅蜜寺・六道珍王寺
そして六道の道を通って、六波羅蜜寺へ。
西国のお寺のつもりでいたけれど、都七福神の案内ばかり。
まちがったのかと思い、七福神だけもらいましたが、やはり西国だったようです。
また行かなくてはいけないわ。
近くにある六道珍王寺では、小野篁が仕えたとされるえんま様の像を見ます。
ここの鐘楼は、外から見えず、ひもを引っ張ると鐘が鳴るようになっていました。
○ そろそろ東寺
東山道からバスに乗って、今度は東寺へ。
七福神の毘沙門天が祀られています。
御朱印をいただきましたが、夕方になっていたため、もう毘沙門堂は参拝できませんでした。
参拝せずに御朱印だけいただいた形になったので、あらためてまた来ようっと。
ここでこの日の御朱印集めはおしまい。
○ 締めは西本願寺
どどーんと大きな西本願寺か東本願寺を見てみたい、というマイコのリクエストで、東寺から向かいやすい西本願寺に行きました。
いつ来ても、その巨大さは肝をつぶすレベルです。
閉門時間が近づくと、お坊さんが木板を槌でたたき始めました。
お坊さんの数は、二人に増え、帰る足を止めて見入りました。
「そうだ 京都、行こう」のポスターになりそうな光景でした。
境内には、園児を模した顔はめパネルがあり、しっかりはまってきました。
○ 夢の新幹線グリーン車
それから宿に戻って預けていた荷物を受け取り、はやばやと京都駅へ。
JR新幹線構内でお土産とお弁当とお茶とおたべを買って、乗り込む準備万端です。
今回は、奮発してグリーン車で帰ることにしました。
広々として贅沢~!!ひざ掛けも貸してもらえます。
東海道新幹線開業50周年記念の赤ワインと白ワインで乾杯をしながら、楽しい旅の余韻を味わいました。
停まった駅でふと見上げると、空の上には月が煌々と輝いています。
旅のはじめには、月を見上げる余裕さえなかった自分が、気がつけば、いつしかその美しさを愛でる余裕を取り戻せていました。
○ epilogue
今回は、疲れた心身を癒すのが目的だったため、無理せずのんびりをテーマに旅をしました。
一つの宿にずっと滞在したのも、住んでいるような気分になれてよかったです。
いつもの一人旅ではできずにいたことをいろいろできて、世界が広がった感じ。
今回、環境に忙殺されて疲れきった私につきあって、苦手な京都を一緒に旅してくれたマイコには感謝感激です。
彼女も、京ラーメンに目覚めたようだし、新たな発見があってよかったわ。
この旅行のおかげで、自分の中が息を吹き返したようです。
気持ちよく、心身再生できました。
紅葉季節はあんなに人でごった返しているのに、今回はすいているところばかり。
シーズンオフに訪れるのもまた、いいですね。
マイコも、前ほどは苦手意識はなくなったよう。
「次に京都に行くのは、2年後くらいかな」
まあそう言わずに~。
そのうちにまた、ネギいっぱいの京ラーメンが食べたくなるに違いないわ~と、にらんでます(笑)
おばんざいにも京ラーメンにも、いつでも付き合うからね!
(おしまい)
◆ のんびり京都巡り index
○ 今日も混んでる清水寺
昼食後、清水寺へ向かいました。
みんな大好き、清水寺。
いつ訪れても避けきれないほど混んでいる、京都一の混雑地帯です。
この日もやっぱり人でいっぱい、混んでいるところが苦手なマイコが気になりますが、行くと決心した本人は、戻ろうとは言わずに人込みをかき分けるように進んでいきました。
「修学旅行で来たんだけど、清水の舞台とか全然覚えてないわ」とマイコ。
「えー、ほんとに来たの?」
「それだけ興味がなかったってことね」
右から左に忘れていったのね。
それでみんな、大人になってから再び行きたくなるのかも。
長いこと工事のほろの中だった子安の塔がようやく姿を現したと思ったら、今度は本殿の方がほろをかぶっていました。
こちらもまた、改修までに長い期間がかかるのだろうと思います。
○ 手さぐりの胎内巡り
初めて念願の胎内巡りをしました。一人の時には、いつも早朝に参拝するので、胎内巡り(たしか8時から)は始まっていないのです。
善光寺で体験した時のように、ここも見事に真っ暗で、先に進むのが怖くなります。
私の前にいるマイコは、さっさと先に行ったのか、もう気配さえ感じられません。
逆に、後ろの女性がキャーキャー言うのが堂内に響き、さらに「右に曲がりますー」とか、後ろの人に教え出したので、前にいる私は(おいっ!)と思いました。
一種の神秘体験で、おもしろかったです。
西国巡礼の御朱印をもらい、縁結びの地主神社に群れ集う女子たちの集団を抜けて、丑の刻参りの五寸釘の痕を二人で震えながら観察。
おかげ明神をお参りしました。
境内を出ると、三年坂はもっと人でごった返していました。
人の隙間を縫うように通り、二年坂の八坂の塔の横を通ります。
修学旅行生はいなくなりましたが、今度は舞妓さんの格好をした人と外国人ツーリストの姿をよく見かけました。
誰が通っても、絵になる場所です。
○ 縁切り神社は大賑わい
そして安井金毘羅宮へ向かいました。
ここは、縁切りと縁結びで有名な神社です。
人間関係をすっきりさせたいというマイコを案内しました。
こちらもいつも早朝に訪れるため、無人の境内にある縁切り願掛け石の存在感が怖いのですが、今回は男女問わず、大勢の人たちが石の周りにいました。
みんな、ためらうことなく縁切りの穴をくぐり抜けています。
あまりにたくさんの人がいすぎて、二人で圧倒されます。
座り込んで、願掛け石につける短冊の文章をじっくりと考えている人たちもいます。
みんな、そんなに縁切りしたい人たちなの?
修学旅行の中学生も来ていました。子供にはまだ早い!
この神社にも狛犬は数対いたので、私たちはむしろそちらに気持ちがいって、ウキウキしながら撮影しました。
ここにいる狛犬は、京都で一番古いんだとか。ありがたや~。
○ ○△□乃庭
それから建仁寺へ。
入り口には、このお寺の肩書もちの人々の名前が木札に書かれて掲げられており、名誉顧問として細川護熙元首相の名前がありました。
入ってすぐのところで見つけた、金魚鉢。
赤い金魚がひらひらと尾っぽを揺らしています。
金魚が動くと、水草もゆらりゆらりと揺れて影を落とします。
風情があって、いいですね。時の流れを忘れてしまいそう。
気持ちのいい庭園。参拝者はみんな、和室で足をくずして、庭を見ながらめいめいにくつろいでいます。
あまりに心地よいためか、ごろ寝をしている人もいました。
それを咎めない、おおらかなお寺です。
ここは○△□乃庭。よ、読めない・・・
まるさんかくしかくのにわ、とそのまま読めばよいそうです。
○△□の形を取り入れた庭園。
名前はゆるいですが、これで宇宙の根元を地(□)水(○)火(△)で象徴したものと言われているそうです。
○ 風神雷神の御朱印帳
このお寺の御朱印帳は風神雷神。
かっこいいデザインで、前々から欲しいと思っていたのです。
入手できてうれしい!
ほかにもオリジナルの風神雷神グッズがいろいろとそろっていました。
会計の時に、クレジットカードが使えることにびっくり。お寺でー!
さ、さすがは京都五山の建仁寺です!?
作務衣姿のお坊さんに「一括払いでよろしいですか?」と聞かれて、とってもシュールな気分になりました!
○ イノシシだらけの摩利支天堂
境内の案内に沿って摩利支天が祀られた塔頭に行きました。
イノシシの狛犬がたくさん奉納されていました。全部で5対くらい。たくさんあります。
猪突猛進という言葉がありますね。実際にイノシシ狩りをした知人が、「イノシシは本当に走り出すと止まらないし、体当たりされたら人間は死ぬから、死に物狂いで避けるしかない」と話してくれたことを思い出しました。
どこかから本物のイノシシがドスドスと走って来やしないかと、身構えながらの参拝です。
○ 耳が遠い恵美須神社
そして都七福神の恵美須神社へ。
マイコは、鳥居についた恵比寿様のお顔にお賽銭を投げ入れることに成功しました。
投げるのが下手な私は、普通のお賽銭箱にしておきました。
恵比寿様は、耳が遠いんだそう。
そこで拝殿横の木壁をこんこんノックして、「もしもーし、えびすさま、お願いきいてー」と頼んできました。
○ 六波羅蜜寺・六道珍王寺
そして六道の道を通って、六波羅蜜寺へ。
西国のお寺のつもりでいたけれど、都七福神の案内ばかり。
まちがったのかと思い、七福神だけもらいましたが、やはり西国だったようです。
また行かなくてはいけないわ。
近くにある六道珍王寺では、小野篁が仕えたとされるえんま様の像を見ます。
ここの鐘楼は、外から見えず、ひもを引っ張ると鐘が鳴るようになっていました。
○ そろそろ東寺
東山道からバスに乗って、今度は東寺へ。
七福神の毘沙門天が祀られています。
御朱印をいただきましたが、夕方になっていたため、もう毘沙門堂は参拝できませんでした。
参拝せずに御朱印だけいただいた形になったので、あらためてまた来ようっと。
ここでこの日の御朱印集めはおしまい。
○ 締めは西本願寺
どどーんと大きな西本願寺か東本願寺を見てみたい、というマイコのリクエストで、東寺から向かいやすい西本願寺に行きました。
いつ来ても、その巨大さは肝をつぶすレベルです。
閉門時間が近づくと、お坊さんが木板を槌でたたき始めました。
お坊さんの数は、二人に増え、帰る足を止めて見入りました。
「そうだ 京都、行こう」のポスターになりそうな光景でした。
境内には、園児を模した顔はめパネルがあり、しっかりはまってきました。
○ 夢の新幹線グリーン車
それから宿に戻って預けていた荷物を受け取り、はやばやと京都駅へ。
JR新幹線構内でお土産とお弁当とお茶とおたべを買って、乗り込む準備万端です。
今回は、奮発してグリーン車で帰ることにしました。
広々として贅沢~!!ひざ掛けも貸してもらえます。
東海道新幹線開業50周年記念の赤ワインと白ワインで乾杯をしながら、楽しい旅の余韻を味わいました。
停まった駅でふと見上げると、空の上には月が煌々と輝いています。
旅のはじめには、月を見上げる余裕さえなかった自分が、気がつけば、いつしかその美しさを愛でる余裕を取り戻せていました。
○ epilogue
今回は、疲れた心身を癒すのが目的だったため、無理せずのんびりをテーマに旅をしました。
一つの宿にずっと滞在したのも、住んでいるような気分になれてよかったです。
いつもの一人旅ではできずにいたことをいろいろできて、世界が広がった感じ。
今回、環境に忙殺されて疲れきった私につきあって、苦手な京都を一緒に旅してくれたマイコには感謝感激です。
彼女も、京ラーメンに目覚めたようだし、新たな発見があってよかったわ。
この旅行のおかげで、自分の中が息を吹き返したようです。
気持ちよく、心身再生できました。
紅葉季節はあんなに人でごった返しているのに、今回はすいているところばかり。
シーズンオフに訪れるのもまた、いいですね。
マイコも、前ほどは苦手意識はなくなったよう。
「次に京都に行くのは、2年後くらいかな」
まあそう言わずに~。
そのうちにまた、ネギいっぱいの京ラーメンが食べたくなるに違いないわ~と、にらんでます(笑)
おばんざいにも京ラーメンにも、いつでも付き合うからね!
(おしまい)
◆ のんびり京都巡り index
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