2日目からの続きです。
● 自転車で出発
前日は一日雨でしたが、この日は朝から晴れました。
用事は午後からで、それまではフリータイム。レンタサイクルで出発します。
昨日の夜、ネオンでキランキランしていた新世界が気になって、またもや自転車で通りかかりました。
どこもまだ、開店前で静か。
不夜城は、朝になったら眠るんですね。
お店の人が、ガラガラとなにかを店頭に出していました。
何かと思ったら、巨大なたこ焼き!3度見くらいしました。
そばにある動物園もまだ閉まっています。
その辺りを素通りして向かったのは、大阪最古の神社、生国魂神社。
東京には大国魂神社があるけれど、関係あるのかしら?
● 生国魂神社へ
詳細地図を持っておらず、自転車に乗りながらスマホチェックはしたくなかったので、人に道を聞きます。
「済みません、生国魂神社はどこですか?」
「え?どこ?」
「いくくにたま神社です」
聞いた人ははじめきょとんとしていたのでこちらも不安になりましたが、何度か繰り返すと「あ、いくたまさんね」と教えてくれました。
こっちの人は違う呼び方をするのかな?
無事に北門に辿り着きました。
なにか書かれていますね。
やはりこの神社も境内で占いを行っています。
安倍晴明神社・総持寺・生国魂神社で見て「大阪は寺社で占いをしてくれる場所なんだ」と確信しました。
本殿は「生國魂造」と呼ばれる建築様式。
ご祭神は生島神(いくしまのかみ)と足島神(たるしまのかみ)。
そばでは、7月11-12日に行われる「いくたま夏祭」に向けて、若衆が神輿の整備をしていました。
境内には、今にも話し出しそうな井原西鶴像がありました。
境内にある、崖っぷち占い…!ヒエッ!!
とたんに脚がガクガクしそうになります。
字のフォントがまたこわい~。
開いていなかったので、ほっとしたような残念なような気持ちで、前を通りました。
ふいご神社や浄瑠璃神社など、いろいろな境内社がある中で、女性の守護神とされる淀姫ゆかりの鴫野(しぎの)神社をお参りしました。
巳(みい)さんと呼ばれるそうです。
一人の女性が熱心にお祈りしていました。
● 大阪城天守閣
参拝を終えて再び自転車に乗り、さらに北に向かいます。
人に道を教えてもらいながら、長い坂道を上ってたどり着いたのは、大阪城公園。
広々として開けた公園です。
お濠の石垣が立派で、元江戸城(皇居)と比べても遜色ありません。
遠目に天守閣が見えました。きれい。というより派手ー。
江戸城は櫓しかないので、(やっぱり天守閣があるっていいなあ)と思います。
中に入るのはもっと時間がある時にして、今回は外から眺めるだけにしました。
公園をひとしきり散策してから、今度は西へ方向変換します。
● 読めない坐摩神社
次に向かったのは坐摩神社。読めますか?読めませんよね。これで「いかすり」と読むそうです。
生国魂神社といい、大阪の神社は読みづらいところが多くないですか?たまたま?
長い歴史があるからかもしれません。
今回は、ガイドブックを持たず、インフォメーションセンターにも行っていないため、詳しい町の地図がありません。
ネットから印刷した、ざっくりした地図だけです。
なので、またもや地元っぽい人に道を聞いてみます。
「いかすり神社はどこですか?」
でも「は?」と言われてしまいました。
前日、総持寺への道を聞いた人々と同じリアクションだったので、(またか~)とへこみそうになりました。
でも今回は、よっぽど私が情けない顔をしたからか、「地図を見せてもらっていいですか」と言ってもらい、「ああ、そこの道をまっすぐ行けばありますよ」と教えてもらいました。
「御堂筋を超えていくから、ずいぶん先ですけど、大丈夫ですか?」
心配してもらいましたが、御堂筋がどんな道路か、ここからどれだけ遠いのか、わかりません。
お礼を言って、教えてもらった道を進んでいきました。
途中、大阪中央区役所前でいったん自転車を止めて、地図を確認。
7月10日の参院選の期限前投票が行われていました。
● 鳥居違い
御堂筋らしい大きな通りを超えて、神社の近くまで来たようです。
きょろきょろしていたら、大きな鳥居を発見しました。
(あ、見つけた、あそこね)と思って行くと、そこは難波神社でした。
違う神社だった~。でもここも大きな神社なので、これも縁だと、お参りします。
ご祭神は仁徳天皇。仁徳天皇といったら大きな古墳ですが、大阪では土地の神様としても祭られているとのこと。
お初参りの家族がいて、なごやかでした。
● 摂津国の一之宮
そのあと、再び細かく辺りを探しまわり、ようやく坐摩神社を発見。
摂津の国の一之宮なので、行けば簡単にわかる大きいところだろうと思っていたら、予想していたよりも小ぢんまりとした境内でした。
でも立派な風格があるところで、三連の鳥居も立派。
境内には陶器神社もあるそうです。かつて、この神社の周辺に陶器問屋街があり、その守護神として祀られたとか。
陶器の神さまと聞いて、なんとなく「アラジンと魔法のランプ」のジーニーを想像しましたが、御祭神は愛宕山将軍地蔵だそうです。
● 鳥居の先はビル?
ここからまた北上。途中、不思議な光景を目にしました。
ビルの前に、鳥居が立っています。
これはいったい、どういうこと?
普通、鳥居の向こうは神域で、神様の住まいとなる場所のはずですが、見たところ普通のビル。
鳥居の向こうでは、作業員の人たちが座って休憩中でした。
うーん、軽いカルチャーショック。
● 御霊神社の観音さま
次に訪れたのは御霊神社。私が好きな瀬織津姫をお祀りしているところなので行ってみたかったのです。
こちらは思ったよりも大きな神社で、参拝者の数が多く、地元の人に愛されているよう。
茅の輪があったので、くぐってきました。
大阪三十三所観音巡りの札所だそうです。えっ、神社なのに仏教の観音様がいるんでしょうか?
ちょっと混乱したので、後で調べてみました。
江戸時代には、境内に神社と神宮寺があり、そのお寺十一面観音様が祀られていたそうです。
そこで観音巡りができた時に、選ばれたそうです。
そのあと、おそらく明治時代にお寺がなくなったんでしょう。
大阪三十三所観音には、ほかにも神社が2つ選ばれていました。
ところで、御霊神社のサイトに「神社の敷地は、かつては今より広く、明治時代の神仏分離令で神宮寺の敷地が切り離され、現在も神社の南側に鳥居だけが残ったと言われています」とありました。
地図で確認すると、その神社の南側に残った鳥居というのは、先ほど驚いた、ガス工事会社のビルの前にあるもの。
なるほど、先ほどの鳥居は、目の前のビルではなく、御霊神社のものだったんですね~。
納得~。激レアものを見られました。
● 石垣プロジェクト
さて、さらに北へ。そのうちに中之島に着きました。
川を渡ると、立派な大きな建物が立ち並んでいます。
掲示板には、今公開中の映画『殿、利息でござる』のチラシが貼られていました。
「千両集めて、イシガキ発掘!」ってなんだろう?
秀吉が築いた初代大坂城の石垣を発掘する、豊臣石垣公開プロジェクトだそうです。
確かに、かつての大阪城の跡、見てみたいな~。
大阪城天守閣はミュージアムになっているようです。
真田丸のポスターがかっこいい!一文銭だけど。
● ギリシア風図書館
ギリシア建築のようなドラマチックな建物から、普通の恰好をした人が出てきたので、気になって入り口まで行ってみました。
なんとここは、公共図書館でした。
うわあ、外国の図書館のようで、いいですね~。
ここに通って自習なんてしてみたいです。大阪の人がうらやましい!
● ロケ地違い
私の探している建物は、もう少し先に行ったところにあるはず・・・。
ありました。中央公会堂です。
ここは伊坂幸太郎原作の映画『陽気なギャングが世界を回す』のラストシーンが撮影されたところ。
帝都興和銀行だった場所です。こんなに街の中心に近い場所にあるなんて。
とこの時は感激していたのですが・・・わたくし、間違っておりました。
あとで映画を観直してみたら、なんだか外観が違っていたんです。
アレー?
ロケ地はここではなく、豊橋市公会堂でした・・・。
ああ、盛大な勘違い!(ToT)
こうして並べてみると、そんなに似ていないような?
まあ、どちらも絵になる建築ですけれどね~。
中央公会堂は朝ドラ「ちりとてちん」のロケ地になったようです。
隣の大阪市立東洋陶磁美術館では、宮川香山展をやっていました。
ポスターの作品、見てみたーい。この人の作品、とても好きですが、今回は見送ります。
香山は最近あちこちで展覧会が開かれて、一気に脚光を浴びてきたようです。
伊藤若冲のようにブームになるかしら?
大阪って、あんまり水のイメージがなかったんです。
大阪城のお堀は家康に埋められちゃったし。(いつの話)
でも、こうして眺めると、たしかに水都だなあと思います。
● ライオン橋
さらに東にある、難波橋を目指しました。
ここの橋のたもとにライオンがいると聞いたので、確かめに。
日本橋のたもとには狛犬がいますが、こちらには獅子がいるのかしら。
確かにいました。両岸と両側に合計4匹。それでライオン橋とも呼ばれているそうです。
橋を守るライオンを確認して、さらに北へと向かいました。
その2に続きます。
● 自転車で出発
前日は一日雨でしたが、この日は朝から晴れました。
用事は午後からで、それまではフリータイム。レンタサイクルで出発します。
昨日の夜、ネオンでキランキランしていた新世界が気になって、またもや自転車で通りかかりました。
どこもまだ、開店前で静か。
不夜城は、朝になったら眠るんですね。
お店の人が、ガラガラとなにかを店頭に出していました。
何かと思ったら、巨大なたこ焼き!3度見くらいしました。
そばにある動物園もまだ閉まっています。
その辺りを素通りして向かったのは、大阪最古の神社、生国魂神社。
東京には大国魂神社があるけれど、関係あるのかしら?
● 生国魂神社へ
詳細地図を持っておらず、自転車に乗りながらスマホチェックはしたくなかったので、人に道を聞きます。
「済みません、生国魂神社はどこですか?」
「え?どこ?」
「いくくにたま神社です」
聞いた人ははじめきょとんとしていたのでこちらも不安になりましたが、何度か繰り返すと「あ、いくたまさんね」と教えてくれました。
こっちの人は違う呼び方をするのかな?
無事に北門に辿り着きました。
なにか書かれていますね。
やはりこの神社も境内で占いを行っています。
安倍晴明神社・総持寺・生国魂神社で見て「大阪は寺社で占いをしてくれる場所なんだ」と確信しました。
本殿は「生國魂造」と呼ばれる建築様式。
ご祭神は生島神(いくしまのかみ)と足島神(たるしまのかみ)。
そばでは、7月11-12日に行われる「いくたま夏祭」に向けて、若衆が神輿の整備をしていました。
境内には、今にも話し出しそうな井原西鶴像がありました。
境内にある、崖っぷち占い…!ヒエッ!!
とたんに脚がガクガクしそうになります。
字のフォントがまたこわい~。
開いていなかったので、ほっとしたような残念なような気持ちで、前を通りました。
ふいご神社や浄瑠璃神社など、いろいろな境内社がある中で、女性の守護神とされる淀姫ゆかりの鴫野(しぎの)神社をお参りしました。
巳(みい)さんと呼ばれるそうです。
一人の女性が熱心にお祈りしていました。
● 大阪城天守閣
参拝を終えて再び自転車に乗り、さらに北に向かいます。
人に道を教えてもらいながら、長い坂道を上ってたどり着いたのは、大阪城公園。
広々として開けた公園です。
お濠の石垣が立派で、元江戸城(皇居)と比べても遜色ありません。
遠目に天守閣が見えました。きれい。というより派手ー。
江戸城は櫓しかないので、(やっぱり天守閣があるっていいなあ)と思います。
中に入るのはもっと時間がある時にして、今回は外から眺めるだけにしました。
公園をひとしきり散策してから、今度は西へ方向変換します。
● 読めない坐摩神社
次に向かったのは坐摩神社。読めますか?読めませんよね。これで「いかすり」と読むそうです。
生国魂神社といい、大阪の神社は読みづらいところが多くないですか?たまたま?
長い歴史があるからかもしれません。
今回は、ガイドブックを持たず、インフォメーションセンターにも行っていないため、詳しい町の地図がありません。
ネットから印刷した、ざっくりした地図だけです。
なので、またもや地元っぽい人に道を聞いてみます。
「いかすり神社はどこですか?」
でも「は?」と言われてしまいました。
前日、総持寺への道を聞いた人々と同じリアクションだったので、(またか~)とへこみそうになりました。
でも今回は、よっぽど私が情けない顔をしたからか、「地図を見せてもらっていいですか」と言ってもらい、「ああ、そこの道をまっすぐ行けばありますよ」と教えてもらいました。
「御堂筋を超えていくから、ずいぶん先ですけど、大丈夫ですか?」
心配してもらいましたが、御堂筋がどんな道路か、ここからどれだけ遠いのか、わかりません。
お礼を言って、教えてもらった道を進んでいきました。
途中、大阪中央区役所前でいったん自転車を止めて、地図を確認。
7月10日の参院選の期限前投票が行われていました。
● 鳥居違い
御堂筋らしい大きな通りを超えて、神社の近くまで来たようです。
きょろきょろしていたら、大きな鳥居を発見しました。
(あ、見つけた、あそこね)と思って行くと、そこは難波神社でした。
違う神社だった~。でもここも大きな神社なので、これも縁だと、お参りします。
ご祭神は仁徳天皇。仁徳天皇といったら大きな古墳ですが、大阪では土地の神様としても祭られているとのこと。
お初参りの家族がいて、なごやかでした。
● 摂津国の一之宮
そのあと、再び細かく辺りを探しまわり、ようやく坐摩神社を発見。
摂津の国の一之宮なので、行けば簡単にわかる大きいところだろうと思っていたら、予想していたよりも小ぢんまりとした境内でした。
でも立派な風格があるところで、三連の鳥居も立派。
境内には陶器神社もあるそうです。かつて、この神社の周辺に陶器問屋街があり、その守護神として祀られたとか。
陶器の神さまと聞いて、なんとなく「アラジンと魔法のランプ」のジーニーを想像しましたが、御祭神は愛宕山将軍地蔵だそうです。
● 鳥居の先はビル?
ここからまた北上。途中、不思議な光景を目にしました。
ビルの前に、鳥居が立っています。
これはいったい、どういうこと?
普通、鳥居の向こうは神域で、神様の住まいとなる場所のはずですが、見たところ普通のビル。
鳥居の向こうでは、作業員の人たちが座って休憩中でした。
うーん、軽いカルチャーショック。
● 御霊神社の観音さま
次に訪れたのは御霊神社。私が好きな瀬織津姫をお祀りしているところなので行ってみたかったのです。
こちらは思ったよりも大きな神社で、参拝者の数が多く、地元の人に愛されているよう。
茅の輪があったので、くぐってきました。
大阪三十三所観音巡りの札所だそうです。えっ、神社なのに仏教の観音様がいるんでしょうか?
ちょっと混乱したので、後で調べてみました。
江戸時代には、境内に神社と神宮寺があり、そのお寺十一面観音様が祀られていたそうです。
そこで観音巡りができた時に、選ばれたそうです。
そのあと、おそらく明治時代にお寺がなくなったんでしょう。
大阪三十三所観音には、ほかにも神社が2つ選ばれていました。
ところで、御霊神社のサイトに「神社の敷地は、かつては今より広く、明治時代の神仏分離令で神宮寺の敷地が切り離され、現在も神社の南側に鳥居だけが残ったと言われています」とありました。
地図で確認すると、その神社の南側に残った鳥居というのは、先ほど驚いた、ガス工事会社のビルの前にあるもの。
なるほど、先ほどの鳥居は、目の前のビルではなく、御霊神社のものだったんですね~。
納得~。激レアものを見られました。
● 石垣プロジェクト
さて、さらに北へ。そのうちに中之島に着きました。
川を渡ると、立派な大きな建物が立ち並んでいます。
掲示板には、今公開中の映画『殿、利息でござる』のチラシが貼られていました。
「千両集めて、イシガキ発掘!」ってなんだろう?
秀吉が築いた初代大坂城の石垣を発掘する、豊臣石垣公開プロジェクトだそうです。
確かに、かつての大阪城の跡、見てみたいな~。
大阪城天守閣はミュージアムになっているようです。
真田丸のポスターがかっこいい!一文銭だけど。
● ギリシア風図書館
ギリシア建築のようなドラマチックな建物から、普通の恰好をした人が出てきたので、気になって入り口まで行ってみました。
なんとここは、公共図書館でした。
うわあ、外国の図書館のようで、いいですね~。
ここに通って自習なんてしてみたいです。大阪の人がうらやましい!
● ロケ地違い
私の探している建物は、もう少し先に行ったところにあるはず・・・。
ありました。中央公会堂です。
ここは伊坂幸太郎原作の映画『陽気なギャングが世界を回す』のラストシーンが撮影されたところ。
帝都興和銀行だった場所です。こんなに街の中心に近い場所にあるなんて。
とこの時は感激していたのですが・・・わたくし、間違っておりました。
あとで映画を観直してみたら、なんだか外観が違っていたんです。
アレー?
ロケ地はここではなく、豊橋市公会堂でした・・・。
ああ、盛大な勘違い!(ToT)
こうして並べてみると、そんなに似ていないような?
まあ、どちらも絵になる建築ですけれどね~。
中央公会堂は朝ドラ「ちりとてちん」のロケ地になったようです。
隣の大阪市立東洋陶磁美術館では、宮川香山展をやっていました。
ポスターの作品、見てみたーい。この人の作品、とても好きですが、今回は見送ります。
香山は最近あちこちで展覧会が開かれて、一気に脚光を浴びてきたようです。
伊藤若冲のようにブームになるかしら?
大阪って、あんまり水のイメージがなかったんです。
大阪城のお堀は家康に埋められちゃったし。(いつの話)
でも、こうして眺めると、たしかに水都だなあと思います。
● ライオン橋
さらに東にある、難波橋を目指しました。
ここの橋のたもとにライオンがいると聞いたので、確かめに。
日本橋のたもとには狛犬がいますが、こちらには獅子がいるのかしら。
確かにいました。両岸と両側に合計4匹。それでライオン橋とも呼ばれているそうです。
橋を守るライオンを確認して、さらに北へと向かいました。
その2に続きます。
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