風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

2012-8 箱根・湘南・夏すすき2

2012-08-31 | 神奈川
箱根二日目。朝も露天風呂に入ります。つくづく贅沢ー!
朝食には、温泉卵が出ました。
今年の夏は、ちょこちょこ温泉宿に泊まっていましたが、意外に温泉卵が出てこなかったので、嬉しくなりました。

  

離れにいると、全く外の様子がわからず、人の気配も感じませんが、食事の時には別邸の宿泊客が勢ぞろいします。
行き届いたサービスに、女性客同士が多いかと思いきや、親子やカップルの率が高かったです。

  

チェックアウト後は、芦の湖へと降りて行きました。
湖には海賊船やスワンボートが浮かんでいましたが、参勤交代の『つらつらわらじ』を読んでいるためか、久しぶりに箱根杉並木を歩いてみたくなりました。
夏の強い日差しや冬の寒風から旅人を守ったこの道はとても涼しく、たしかに暑さをしのいでくれます。先人の知恵ですね。
切られた杉の年輪を数えると、300年以上のものもあったりしました。

 

暑かったので、サイダーを飲むことに。
数種類が売られている中でも、ラーさんが好きで、お取り寄せしているという片浦レモンサイダーを飲んでみました。
スカッとさわやか、おいしかったです。壜を透かした向こうには、青い空と夏雲が見えました。

 

それから、ロープウェイに乗ることにしました。
ロープウェイといったら大涌谷だろうと思った私は、硫黄の臭いを思い出していましたが、乗りこんだロープウェイはなんだかどんどん山の上へと向かっていきます。
下はうっそうとした緑の山。ぐつぐつと煮えるような谷ではありません。
あれ、ほかにもあるのね。知りませんでした。

 

どうやら、大涌谷の方は「箱根ロープウェイ」といい、私たちが乗ったのは、「箱根駒ヶ岳ロープウェー」というそうです。
まぎらわしーい。そして「ウェイ」と「ウェー」の違いはいったいなにかしら?
駒ヶ岳ロープウェーは初めて乗ったので、新鮮でした。
正式名称は、伊豆箱根鉄道駒ヶ岳索道線というそうです。噛みそう~。

 

標高1,357mの駒ヶ岳山頂まで登ると、とても涼しくなります。
眼下に広がる芦の湖もとてもきれい・・・と思っていたら、霧が立ち込めて、あっという間に下界が見えなくなりました。
まあ、そのうちすぐに霧も張れるだろうと思っていたら、ますます濃くなる一方で、下界どころか、周囲の様子もわからなくなります。
山の天気は変わりやすいものですね。

 

視界はいまいち、というより全くダメでしたが、それでも涼しさが心地よくて、しばらく上にいました。
ロープウェーで解説をしながら一緒に乗ってきた係員が「降りたくない」とつぶやいていました。
山頂には箱根神社元宮があり、これまで、下の神社にしか参拝していなかったなあと、お参りしました。
2400年前の、人皇五代孝昭(こうしょう)天皇の御代に建てられたものだそうです。
そばには遺跡もあります。なんて古い由来でしょう。キリストも真っ青ですね。

 

これまで、箱根といったらあのくねくね坂で必ず酔い、モウロウとした浅い意識の中で芦の湖に着いていたため、今回は酔い止めを飲んで行きました。
ただ今回、行きに全く酔わず、(これなら薬なしでも大丈夫かも)と思って、2日目は飲まないでみました。
全く酔いませんでした。ラーさんの慎重な運転でプリウスに乗っているからですね。
そのプリウス、箱根でめでたく走行距離10万キロとなりました。おめでとう~。

 

のんびり帰途につきます。
北海道で、動物注意の標識をたくさん見てきましたが、箱根でも見るとは思いませんでした!
北海道にはなかった、お猿さんバージョンでした。

 

箱根湯本の駅には、ちょうどロマンスカーが止まっていました。
いっぺん乗ってみたいな~と思いますが、神奈川県民はかえって遠くなるから、乗りません。見てるだけー。

 

小田原辺りで昼食にしようと降りていったら、月末だからか道路が混んでいました。
駐車しやすそうな海沿いのお寿司屋さん「あじわい回転寿司 禅」に入りました。
回転寿司ビストロという一風変わったお店で、イベリコ豚やフォアグラなどを使った、まったくお寿司とは関係ないヨーロピアンなメニューがたくさんありました。

生シラスの握りがあると聞いて、さっそく注文したら、こぼれんばかりの生シラスが出されました。
ほかにも、はもや地魚三味など、魅力的なネタがたくさん。

   

お昼を外した時間だったので、席がありましたが、いつも行列ができているそうです。
店長はじめ店員さんたちのノリノリのノリにビックリしましたが、とてもおいしくて「近くにあったら、通っちゃうね」と話しました。

 

そこから海沿いに走ります。大磯ロングビーチの前も通り過ぎました。
コテコテでも、やっぱりここはサザンの曲を流して走らないと。
「あなたはサザンって雰囲気じゃないわね」とラーさん。
そうかしら?B'zも合わないって言われたことあるわー。カラオケで。(あたりまえ!?)

 

立ち寄った茅ヶ崎サザンビーチは、前にも来たことがある場所でした。
ただ、夏に来たことはないため、広い砂浜にずらりと海の家が建っている光景に目を見張ります。

 

夏はこんな風ににぎわっているのねー。
(たしかこの辺にあったはず)と、サザンのジャケットにもなっているCのオブジェを探していきました。

 

夏の海岸は、日光が反射して、まぶしいほどにキラキラ。
湘南の海っていいな!と思います。 

 

ビーチでは、ビキニ姿の人たちが水辺で楽しくはしゃぎ、バーベキューをしている人たちもいました。
ナツオとナツコの楽園です。

 

湘南ビールのラベルに描かれたえぼし岩も、ちゃんと見えました。

 

夏の海を十分満喫してから、横浜に戻り、食事をとってお別れしました。
近いようで遠いような場所にある箱根。
日帰りでも十分行けますが、一泊するとゆったりできるものだなあと実感しました。
なんやかやで、ハードな旅ばかりだった今年の夏でしたが、箱根ではじっくりと「なにもしない休日」を楽しむことができました。

 


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