その1からの続きです。
○ 59番目の国立銀行
住人仲間のヒヤマさんと弘前城を抜けて町に入り、とりとめもなくさらに歩いていきました。
「自販機コーナー 24Hですって!」
「なんか貴重な気がするから、写真撮っておこう!」
2人とも謎のテンションが上がります。
そのうちに、レトロな建物が見えてきました。
青森銀行の記念館。立派~。
あおぎんは59番目の国立銀行だそうです。
昔の銀行って、こんなに瀟洒だったんですね。
預けるお金が無くても、ふらふら来てしまいそう。
いま青森市にある青銀本社(イトコが働いてる)は、巨大なビルディングでクラシカルさはありません。
お金を預けるならこっちだわ。レトロなのっていいなあ。
○ 彼は渡さない
向かいの公園には、遠目にも気になる銅像がありました。
平安風の着物を着た女性二人が、真ん中の男性にしがみついています。
取り合いをしてるみたい。
「彼は私のものよ!」「いいえ、渡さないわ!」
どっちも譲らない様子。源氏物語のワンシーン?でもなぜ弘前で?
近寄ってみると「安寿と厨子王」と書かれていました。
ああ、山椒大夫。
2人の女性は、男性の母と姉で、取り合いではなく寄り添っているのでした。
でもたしかあれは、京都の話です。ゆかりの地を訪ねたことがあります。
なぜ弘前に?
後ろに説明があり、像の作者が弘前出身だからと分かりました。
○ 津軽の写真展
さらに歩いて行くと、白壁・土蔵造りの百石町展示館がありました。
明治16年に呉服店として建てられた建物だそうです。
中では、写真展「津軽の四季と野鳥」を開催中でした。
入り口で記帳をお願いされ、まずヒヤマさんが住所を書くと、受付の人たちがざわめきました。
「大阪からですか?」
青森の人にとって、大阪は遠い場所です。
「上野発の夜行列車」の東京とは、心理的距離感が全然違います。
ビリケンさんを眺めるようなキラキラした目を彼に向ける方々。
次に私が記帳しても、横浜には皆さんノーリアクションでした。
あれ~、さびし~。
地元の原子(はらこ)鉦満さんという方の写真が素晴らしかったです。
サンゴ礁を撮った海中写真のように見える、十和田湖の紅葉に雪が被った光景とか。
色とりどりの紅葉の赤が、えもいわれぬ美しさでした。
ほかに、湖の氷が割れた様子の「氷紋」にも目を奪われました。→紹介HP
ヒヤマさんは楽しく面白い人で、楽しい散歩になりました。
どんなノマドワーカーが集まるんだろうと不安な気持ちでいたので、安心します。
「ほかの人もキャラ濃そうですね~」「ワクワクしますね~」と二人で話します。
きっとおもしろい滞在になりそう。
○ 代表の災難、担当さんの災難
すぐそばに、先ほど集合したコンシス事務所があるとわかりました。
顔を出してみようとそばまで行くと、外に担当さんがおり、先ほど私たちを乗せてくれた愛車を見ています。
驚かそうと背後から忍び寄っていきましたが、かなり接近しても全然気づかれないので、名前を呼びました。
振り向いた彼女は、呆然とした顔つき。
「実は今、車をぶつけちゃって・・・」
車庫入れする時にやっちゃったとのこと。
なんということでしょう。
それを聞いて慌てましたが、「一年に一度はやらかすんです」と言われ、「あ、そうなんですね」と慣れていることに安心(?)しました。
タイヤとバンパー間に引っ掛かりがあって、異音がするとのことでしたが、あとで聞いたらなんとか直せたそうです。
担当さんの思わぬアクシデントにビックリしながら、事務所に顔を出しました。
滞在中、お世話になる代表とご挨拶。落ち着いた、思慮深そうな方。
そうかと思えば「数日前まで台湾出張していたけれど、すさまじい台風で一歩もホテルの外に出れなくてね。街路樹は根こそぎ飛んでいくし、どうなるかと思った、ハハハ」と、ハードな体験を笑い飛ばす、タフマンです。
すでにハウスで暮らしているデグチ先輩(男性)とtomさん(女性)が、事務所のコワーキングスペースでめいめいの仕事をしていたので、ご挨拶しました。
ニコニコと優しそうな方々です。
○ 夜まで待てない
夜は、私たちの歓迎会を開いてくれるとのこと。
それまで少し時間がありますが、あてずっぽうに散歩をして、小腹がすいている私たち。
(夜まで待てない、ガルル)モードなので、ちょっとお茶をしてくることにします。
担当さんが、親切にも最寄りのパティスリー・ヴェルジェまで案内してくれました。
ありがたいのですが、こちらのことより、ぶつけた車のケアをしてくださいねー。
お店は、ジュエリーショップのような小奇麗なまぶしさ。
すてき。弘前、あなどれません。
ただ、中にイートインスペースがなかったので、別のお店がないかと、もう少し進んでみることにしました。
○ ラグノオ・デリカ
すると、デリカスタイルのラグノオ、SAKIがありました。
菓子販売だけでなく、パンを出しているお店もあるんですね。
ラグノオささきは、青森の大手お菓子メーカー。
「気になるりんご」「茶屋の餅」「いのち」など、子供の頃からよく食べています。
ここのお菓子はどれもおいしく、中でもお気に入りは「パティシエのりんごスティック」。
弘前に本店があるそうです。
店名は「酪農」の津軽弁だろうと思っていたら、『シラノ・ド・ベルジュラック』に出てくる菓子職人ラグノーからだそう。(Wikipedia参照)
よっぽどお菓子と文学に精通していないと、わからない~!
このお店は、イートイン可。
ご年配の外国人が、流ちょうな日本語で奥様とおしゃべりしながら、ティータイムを楽しんでいました。
お散歩あとでの楽しいお茶の時間になりました。
ひと息ついたところでスマホを取り出し、久しぶりにポケモンGOを開けてみたら、ハクリュウが出てきました。
わー、初めて見るモンスター。
たくさんボールを投げて、ようやくつかまえました。
○ タンコブヘッドロック
それから事務所に戻り、みんなで歓迎会へ。
お店は「和」という、女性ばかりで切り盛りするお店。
北の女性は働き者なんでしょうか。
三浦酒造製のオリジナルのお酒もありました。
(が、私はレモンサワー…)
ここで、ハウスで暮らすメンバーが勢ぞろいしました。
大阪、岡山、鳥取出身の方もいて、驚きます。
横浜は遠いと思っていましたが、近い方だったのね。
ほかにも別室に関係会社の人などがおり、御一行様は総勢15人くらい。
誰が誰なのかまだ把握しきれず、混乱気味ですが、先輩たちにいろいろと教えてもらえそう。
tomさんは、ハウス歴は先輩ですが、小柄でかわいらしい方。
弘前のアップルパイを追い求めては、食べ比べをしているそうです。
すごーい。おもしろそう。
この町に、アップルパイはきっとかなりありますね。
一位の発表が楽しみです。
まずは新鮮なお刺身。
ヒラメのこぶじめ(画像右上)がお勧めと聞いて「こぶってたんこぶ?」と聞いた私。
「昆布ですよ」と、笑いを含みながらも、丁寧に作り方を教えてくれるデグチ先輩。
顔合わせなのに、おバカな質問をしてしまって、恥ずかしいー。
「昆布締め」の漢字が出ず、とっさにタンコブとヘッドロックを想像してしまったんです。
プロレス好きの先輩に寄ってみたんですね。いい後輩じゃないですか(えっ)
魚介がおいしい青森。青森市も八戸市も魚市場が有名ですが、実は弘前は海に面しておらず、港はありません。
でもまあ、青森県内ですからね~。おいしいからいいのです。
○ 毛豆との出逢い
タコの吸盤の天ぷら、それに枝豆…と思ったら「これは青森特産の毛豆です」との説明が。
毛豆と言われるように、表面に毛がびっしり。
枝豆よりも肉厚で、芳醇な味がしました。
「栗のようにほくほく」と表現されるその味。まちがいありません!
○ イガメンチとの出逢い
きれいに並んだイカメンチがやってきました。正確には「いがめんち」。
げそなどを細かく切って、野菜と一緒に小麦粉を混ぜて焼いたもの。
初めて食べましたが、とってもおいしい。
中にはサツマイモが入っていました。イカとサツマイモのマリアージュ!
家庭料理なので、家によっていろいろなレシピがあるそうです。
かなり食べて飲んで、(ああもうおなか一杯)と思いましたが、まだお開きではありませんでした。
○ スナック とまり木
そこから二次会に移動。魔都と化した夜の弘前の、ネオン街の細道をうねうねと歩いて行きます。
着いたのはなんとスナック。
ス、スナック!?こういうお店に入るの、初めて―。
自分一人では決して足を踏み入れられないだろう場所です。おとな~。
ママに「お酒飲まないのぉ?」と聞かれながらも、烏龍茶だけ飲んでいます。
飲める人たちは、酒量が落ちる様子もありません。
こっちの人は、すごく食べて飲むのねー。
カウンターには、先ほどもお見かけした、いかついトトロのような方。
宮川さんという、町の商業復興に携わる弘前リードマンでした。
すごい人なのに、私の烏龍茶のグラスがあくと、すぐにお代わりを聞いてくれる細やかさ。
もうトトロなんて言いません!トトロ好きですけど!
座席の足元にはリンゴの籠。さすが青森。
食べていいのかな?もうなにも食べられませんけど。
○ 丸いズッキーニ
ママがおもむろにカウンターから出てきて、「ズッキーニをあげる」と丸いなにかをくれました。
「え、これ、ズッキーニ?」「ほんとに?」
周りのみんなで驚いて声を上げます。
プリンスメロンにしか見えなーい!
弘前で、昭和なスナックの大阪ファッションのママに、メロンみたいなズッキーニを手渡される。
どこをとっても、私の日常からはかけ離れています。
初日の体験にしては、ちょっとハードすぎやしませんか?
少ししてから、tomさんが一足先に帰りました。
急の仕事で貫徹だったと、デグチ先輩が教えてくれます。
「大変そうで手伝ってあげたかったけれど、仕事ばかりはね」
そういえば、一次会の時からずっと眠そうでした。
フリーランスの方は、体調管理が大切ですね。
私たちも、その少しあとに抜けましたが、見送りに出てくれた代表や担当さんたちは、夜はまだまだこれからという涼しい顔をしていました。
地元民、タフ!
○ 津軽のポケモントレーナー
帰りは地元のスドウさんがデグチ先輩、ヒヤマさん、私の3人を車で送ってくれました。
「飲んでなかったからさ」
車を出してくれるために、お酒を飲まずにいてくれたのでしょう。いい人です。
デグチ先輩はポケモンGOにとても詳しい、ハイレベル保持者。
攻略サイトも作っているそうです。
先輩、おそらくあなたの記事を読んで、私はピカチュウをファーストポケモンにしましたよ。
「弘前のポケモンはチェックし尽くした」と豪語しているところに、私が
「さっき、ラグノオでハクリュウをつかまえました」と言ったら、
「え!?こっち来てから、まだハクリュウ見かけてない…」と、急にしおしおとなってしまいました。
そのへこみ方たるや、半端ありません。
「そこまで落ち込まなくても~(笑)」とヒヤマさん。
「ラグノオに行けばいますよ~(笑)」と私。
愛すべきキャラの先輩です。
ハウスへの道すがら、坂の上に来ましたが、夜なので岩木山は見えません。
初日にして、もう岩木山を探すくせがついています。
帰宅し、みんなで順番にお風呂に入ります。
tomさんと同室の私は、すでに寝ているお疲れの彼女を起こさないように、静かに就寝しました。
2日目に続きます。
○ 59番目の国立銀行
住人仲間のヒヤマさんと弘前城を抜けて町に入り、とりとめもなくさらに歩いていきました。
「自販機コーナー 24Hですって!」
「なんか貴重な気がするから、写真撮っておこう!」
2人とも謎のテンションが上がります。
そのうちに、レトロな建物が見えてきました。
青森銀行の記念館。立派~。
あおぎんは59番目の国立銀行だそうです。
昔の銀行って、こんなに瀟洒だったんですね。
預けるお金が無くても、ふらふら来てしまいそう。
いま青森市にある青銀本社(イトコが働いてる)は、巨大なビルディングでクラシカルさはありません。
お金を預けるならこっちだわ。レトロなのっていいなあ。
○ 彼は渡さない
向かいの公園には、遠目にも気になる銅像がありました。
平安風の着物を着た女性二人が、真ん中の男性にしがみついています。
取り合いをしてるみたい。
「彼は私のものよ!」「いいえ、渡さないわ!」
どっちも譲らない様子。源氏物語のワンシーン?でもなぜ弘前で?
近寄ってみると「安寿と厨子王」と書かれていました。
ああ、山椒大夫。
2人の女性は、男性の母と姉で、取り合いではなく寄り添っているのでした。
でもたしかあれは、京都の話です。ゆかりの地を訪ねたことがあります。
なぜ弘前に?
後ろに説明があり、像の作者が弘前出身だからと分かりました。
○ 津軽の写真展
さらに歩いて行くと、白壁・土蔵造りの百石町展示館がありました。
明治16年に呉服店として建てられた建物だそうです。
中では、写真展「津軽の四季と野鳥」を開催中でした。
入り口で記帳をお願いされ、まずヒヤマさんが住所を書くと、受付の人たちがざわめきました。
「大阪からですか?」
青森の人にとって、大阪は遠い場所です。
「上野発の夜行列車」の東京とは、心理的距離感が全然違います。
ビリケンさんを眺めるようなキラキラした目を彼に向ける方々。
次に私が記帳しても、横浜には皆さんノーリアクションでした。
あれ~、さびし~。
地元の原子(はらこ)鉦満さんという方の写真が素晴らしかったです。
サンゴ礁を撮った海中写真のように見える、十和田湖の紅葉に雪が被った光景とか。
色とりどりの紅葉の赤が、えもいわれぬ美しさでした。
ほかに、湖の氷が割れた様子の「氷紋」にも目を奪われました。→紹介HP
ヒヤマさんは楽しく面白い人で、楽しい散歩になりました。
どんなノマドワーカーが集まるんだろうと不安な気持ちでいたので、安心します。
「ほかの人もキャラ濃そうですね~」「ワクワクしますね~」と二人で話します。
きっとおもしろい滞在になりそう。
○ 代表の災難、担当さんの災難
すぐそばに、先ほど集合したコンシス事務所があるとわかりました。
顔を出してみようとそばまで行くと、外に担当さんがおり、先ほど私たちを乗せてくれた愛車を見ています。
驚かそうと背後から忍び寄っていきましたが、かなり接近しても全然気づかれないので、名前を呼びました。
振り向いた彼女は、呆然とした顔つき。
「実は今、車をぶつけちゃって・・・」
車庫入れする時にやっちゃったとのこと。
なんということでしょう。
それを聞いて慌てましたが、「一年に一度はやらかすんです」と言われ、「あ、そうなんですね」と慣れていることに安心(?)しました。
タイヤとバンパー間に引っ掛かりがあって、異音がするとのことでしたが、あとで聞いたらなんとか直せたそうです。
担当さんの思わぬアクシデントにビックリしながら、事務所に顔を出しました。
滞在中、お世話になる代表とご挨拶。落ち着いた、思慮深そうな方。
そうかと思えば「数日前まで台湾出張していたけれど、すさまじい台風で一歩もホテルの外に出れなくてね。街路樹は根こそぎ飛んでいくし、どうなるかと思った、ハハハ」と、ハードな体験を笑い飛ばす、タフマンです。
すでにハウスで暮らしているデグチ先輩(男性)とtomさん(女性)が、事務所のコワーキングスペースでめいめいの仕事をしていたので、ご挨拶しました。
ニコニコと優しそうな方々です。
○ 夜まで待てない
夜は、私たちの歓迎会を開いてくれるとのこと。
それまで少し時間がありますが、あてずっぽうに散歩をして、小腹がすいている私たち。
(夜まで待てない、ガルル)モードなので、ちょっとお茶をしてくることにします。
担当さんが、親切にも最寄りのパティスリー・ヴェルジェまで案内してくれました。
ありがたいのですが、こちらのことより、ぶつけた車のケアをしてくださいねー。
お店は、ジュエリーショップのような小奇麗なまぶしさ。
すてき。弘前、あなどれません。
ただ、中にイートインスペースがなかったので、別のお店がないかと、もう少し進んでみることにしました。
○ ラグノオ・デリカ
すると、デリカスタイルのラグノオ、SAKIがありました。
菓子販売だけでなく、パンを出しているお店もあるんですね。
ラグノオささきは、青森の大手お菓子メーカー。
「気になるりんご」「茶屋の餅」「いのち」など、子供の頃からよく食べています。
ここのお菓子はどれもおいしく、中でもお気に入りは「パティシエのりんごスティック」。
弘前に本店があるそうです。
店名は「酪農」の津軽弁だろうと思っていたら、『シラノ・ド・ベルジュラック』に出てくる菓子職人ラグノーからだそう。(Wikipedia参照)
よっぽどお菓子と文学に精通していないと、わからない~!
このお店は、イートイン可。
ご年配の外国人が、流ちょうな日本語で奥様とおしゃべりしながら、ティータイムを楽しんでいました。
お散歩あとでの楽しいお茶の時間になりました。
ひと息ついたところでスマホを取り出し、久しぶりにポケモンGOを開けてみたら、ハクリュウが出てきました。
わー、初めて見るモンスター。
たくさんボールを投げて、ようやくつかまえました。
○ タンコブヘッドロック
それから事務所に戻り、みんなで歓迎会へ。
お店は「和」という、女性ばかりで切り盛りするお店。
北の女性は働き者なんでしょうか。
三浦酒造製のオリジナルのお酒もありました。
(が、私はレモンサワー…)
ここで、ハウスで暮らすメンバーが勢ぞろいしました。
大阪、岡山、鳥取出身の方もいて、驚きます。
横浜は遠いと思っていましたが、近い方だったのね。
ほかにも別室に関係会社の人などがおり、御一行様は総勢15人くらい。
誰が誰なのかまだ把握しきれず、混乱気味ですが、先輩たちにいろいろと教えてもらえそう。
tomさんは、ハウス歴は先輩ですが、小柄でかわいらしい方。
弘前のアップルパイを追い求めては、食べ比べをしているそうです。
すごーい。おもしろそう。
この町に、アップルパイはきっとかなりありますね。
一位の発表が楽しみです。
まずは新鮮なお刺身。
ヒラメのこぶじめ(画像右上)がお勧めと聞いて「こぶってたんこぶ?」と聞いた私。
「昆布ですよ」と、笑いを含みながらも、丁寧に作り方を教えてくれるデグチ先輩。
顔合わせなのに、おバカな質問をしてしまって、恥ずかしいー。
「昆布締め」の漢字が出ず、とっさにタンコブとヘッドロックを想像してしまったんです。
プロレス好きの先輩に寄ってみたんですね。いい後輩じゃないですか(えっ)
魚介がおいしい青森。青森市も八戸市も魚市場が有名ですが、実は弘前は海に面しておらず、港はありません。
でもまあ、青森県内ですからね~。おいしいからいいのです。
○ 毛豆との出逢い
タコの吸盤の天ぷら、それに枝豆…と思ったら「これは青森特産の毛豆です」との説明が。
毛豆と言われるように、表面に毛がびっしり。
枝豆よりも肉厚で、芳醇な味がしました。
「栗のようにほくほく」と表現されるその味。まちがいありません!
○ イガメンチとの出逢い
きれいに並んだイカメンチがやってきました。正確には「いがめんち」。
げそなどを細かく切って、野菜と一緒に小麦粉を混ぜて焼いたもの。
初めて食べましたが、とってもおいしい。
中にはサツマイモが入っていました。イカとサツマイモのマリアージュ!
家庭料理なので、家によっていろいろなレシピがあるそうです。
かなり食べて飲んで、(ああもうおなか一杯)と思いましたが、まだお開きではありませんでした。
○ スナック とまり木
そこから二次会に移動。魔都と化した夜の弘前の、ネオン街の細道をうねうねと歩いて行きます。
着いたのはなんとスナック。
ス、スナック!?こういうお店に入るの、初めて―。
自分一人では決して足を踏み入れられないだろう場所です。おとな~。
ママに「お酒飲まないのぉ?」と聞かれながらも、烏龍茶だけ飲んでいます。
飲める人たちは、酒量が落ちる様子もありません。
こっちの人は、すごく食べて飲むのねー。
カウンターには、先ほどもお見かけした、いかついトトロのような方。
宮川さんという、町の商業復興に携わる弘前リードマンでした。
すごい人なのに、私の烏龍茶のグラスがあくと、すぐにお代わりを聞いてくれる細やかさ。
もうトトロなんて言いません!トトロ好きですけど!
座席の足元にはリンゴの籠。さすが青森。
食べていいのかな?もうなにも食べられませんけど。
○ 丸いズッキーニ
ママがおもむろにカウンターから出てきて、「ズッキーニをあげる」と丸いなにかをくれました。
「え、これ、ズッキーニ?」「ほんとに?」
周りのみんなで驚いて声を上げます。
プリンスメロンにしか見えなーい!
弘前で、昭和なスナックの大阪ファッションのママに、メロンみたいなズッキーニを手渡される。
どこをとっても、私の日常からはかけ離れています。
初日の体験にしては、ちょっとハードすぎやしませんか?
少ししてから、tomさんが一足先に帰りました。
急の仕事で貫徹だったと、デグチ先輩が教えてくれます。
「大変そうで手伝ってあげたかったけれど、仕事ばかりはね」
そういえば、一次会の時からずっと眠そうでした。
フリーランスの方は、体調管理が大切ですね。
私たちも、その少しあとに抜けましたが、見送りに出てくれた代表や担当さんたちは、夜はまだまだこれからという涼しい顔をしていました。
地元民、タフ!
○ 津軽のポケモントレーナー
帰りは地元のスドウさんがデグチ先輩、ヒヤマさん、私の3人を車で送ってくれました。
「飲んでなかったからさ」
車を出してくれるために、お酒を飲まずにいてくれたのでしょう。いい人です。
デグチ先輩はポケモンGOにとても詳しい、ハイレベル保持者。
攻略サイトも作っているそうです。
先輩、おそらくあなたの記事を読んで、私はピカチュウをファーストポケモンにしましたよ。
「弘前のポケモンはチェックし尽くした」と豪語しているところに、私が
「さっき、ラグノオでハクリュウをつかまえました」と言ったら、
「え!?こっち来てから、まだハクリュウ見かけてない…」と、急にしおしおとなってしまいました。
そのへこみ方たるや、半端ありません。
「そこまで落ち込まなくても~(笑)」とヒヤマさん。
「ラグノオに行けばいますよ~(笑)」と私。
愛すべきキャラの先輩です。
ハウスへの道すがら、坂の上に来ましたが、夜なので岩木山は見えません。
初日にして、もう岩木山を探すくせがついています。
帰宅し、みんなで順番にお風呂に入ります。
tomさんと同室の私は、すでに寝ているお疲れの彼女を起こさないように、静かに就寝しました。
2日目に続きます。
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