○ ゆったり宇治の朝 ○ 三室戸寺の美しさ ○ 宇治サイクリング
○ 宇治の吊り橋 ○ 同居人のあたたかさ ○ 店まで鍵いらず?
3-2からの続きです。
○ ゆったり宇治の朝
最終日は、この旅初めての一人行動。
いつもの京都旅行は、夜明け時間に飛び起きて朝早くから行動を開始するのに、今回は明るくなってもぬくぬくと寝ています。
宇治にいるので、京都市内への朝一番乗りをはじめからあきらめているからでしょう。
でもこうしたのんびりした朝も、いいものです。
ゆっくり過ごして、建物内にいたミワちゃんとユウコさんに挨拶をすませました。
昨夜戻ってきたウメちゃんの自転車を借りて、三室戸寺まで出かけます。
ゆるやかな坂を上りつづけ、徒歩だと15分かかるところを5分で着きました。
停めるときに、自転車に鍵がついていないと気づきます。
鍵なし自転車に乗ったのなんて、幼少時の三輪車以来、初めてだわー。
置いている間に誰かが乗って行っちゃったらどうしようと、駐輪場所にかなり悩みました。
まあお寺に来る人にそんな悪い人はいないでしょうけれど。
○ 三室戸寺の美しさ
入り口からは長い参道が続き、全貌がつかめません。
遠くに見えるのは門。
門までやって来ましたが、まだ道は続きます。お寺はどこにあるの?
でも、自然に囲まれた気持ちがいい道で、距離を感じません。
歩いた先に、急な石段がありました。
うーん、これを登らずして、本堂にはたどり着けない模様。
こういう時にいつも、(足腰の自由が効くうちに、来ておいてよかった)と思います。
それでも、ご年配の人たちが何人も上がっていきました。
フーフーいいながら登り切ったところで出迎えてくれたのは、このおじいちやん。
不気味~!とこわがらないでください。
これは宇賀神という福の神様なのです。
こんなに大きな宇賀神像をみたのは初めてで、さすがに(うわっ)と思いましたが、せっかくなので撫でてきました。
宇賀神の奥にようやく本堂がありました。
時代を感じる古刹。風格を感じます。
開運うさぎと開運牛の像がありました。
ちょうど紅葉のシーズンで、とても美しい境内でした。
燃えるような三重塔。美しい~。
今回の旅行は、天気と気温と紅葉に恵まれていて、連日すばらしい紅葉を楽しめます。
とってもきれいなのに、それほど混んでいないのがいいわ~。
紅葉に覆われたあずまやがすてき。あずまやから見下ろす庭園もすてき。
ベンチ。趣がありすぎて、座れません。
庭園に降りて散策しました。
わあ、本当に空いている境内です。参詣者はほかにもいますが、広大なのであまりひと気を感じません。
気持ちいいわ~。
白砂を池に見立てた庭。
色のコントラストの美しさ。見とれて動けません。
本物の池もあります。
もう、言葉になりません。
水面に浮かんだ落ち葉も、またうつくしや。
三室戸寺は、これまで名前は聞いていましたが、情報が少なく、よくわからないままに訪れた場所。
庭園の美しさに大満足。見どころがたっぷりあり、時間を忘れて鑑賞しました。
好きなお寺になりました。
ここが宇治なので、ほどよい静けさが保たれているんでしょう。
京都市内にあったら、紅葉みたさの人々で混んで混んで大変だっただろうと思います。
○ 宇治サイクリング
けっこうお寺にゆっくりとしていたので、自転車がちゃんと残っているか気になり、出口から小走りになりましたが、停めた場所にそのままあったので、ほっとしました。
帰りは下り坂なのでスイスイ。
次は宇治中心部の方へ行きました。
宇治川の上流に吊り橋があることを地図で知り、数年前から気になっていたのです。
ただ、歩いて行くにはちょっと距離があるため、なかなか足を運べずにいました。
宇治は歩いて散策するに適した場所なので、お寺巡りだけでもけっこう歩くのです。
宇治に滞在しているため軽装で、自転車に乗っている今回は、吊り橋を訪れる絶好のチャンスです。
○ 宇治の吊り橋
川に沿ってどんどん下流に進んでいきました。
宇治神社の前を通り、ペダルを漕いで漕いで、自転車でもけっこうな距離を走ってきたなあと思い始めた頃に、吊り橋が見えてきました。
自転車を停め、橋を渡ってみます。
思い描いていたよりも頑丈な造り。
さらに、思ったよりも人が橋の上にいたのが意外でした。
もっとマイナーな場所だと思っていましたが、きちんと観光地になっていました。
車で来た人が多いようです。
歩くと少し揺れますが、人が多いので怖さは感じられません。
『源氏物語』の「夢浮橋」っぽい雰囲気があるのかしら~と想像していましたが、もっと健康的で現実的でした。
あれ~、宇治十帖ゆかりの地なのに~。
橋の下で、釣りをしている人も何人かいました。
水がきれいで、橋の上からでも水中を泳ぐ魚が見えます。網採りもできそう。
宇治神社の鳥居からここまで2.2km。
自転車や車を使わないと、ちょっと億劫な距離です。
さらにこの先にダムがありますが、ここで引き返します。
真っ赤な紅葉を愛でながら。
○ 同居人のあたたかさ
今回の宇治サイクリングの目的2つを果たして満足。
宿に戻り、ウメちゃんに自転車を返して、滞在中のお礼を言いました。
「旅先ではいつもみんなに親切にしてもらうから、私も旅行中の人には親切にしようと決めているの」と彼女。
そうやって、親切な気持ちって伝わっていくんですね。
夕べはリンゴを切ってくれ、今度は柿を切って持たせてくれた彼女。
2個入りの北海道の十勝おはぎの一つを分けてくれました。
かなりずっしりとした重さで、愛情を感じます。ありがたいわ~。
旅人の私は、逆に軽さで勝負。
くまモンのイラストがパッケージについた、熊本産のトマトグミをプレゼントしました。
住人3人への挨拶を終えて、荷物とともに宿を出発します。
短い間ながら、お世話になりました。
○ 店まで鍵いらず?
ファンキーなオーナーにも挨拶をしようと、彼のバーに行きました。
乗せてもらったトゥクトゥクが停まっていたので、中にいるのかなと思いましたが、店はとても静か。
ドアには「不在もしくは旅行中」の札が下がっています。
ホリー・ゴライトリー(『ティファニーで朝食を』)ですかい!
お店のドアは普通に開けられましたが、何度呼んでも建物は静まり返っていて、誰もいないようでした。
鍵のない自転車にもビックリしましたが、鍵のかかっていないお店にはさらに驚愕。
大丈夫なの?泥棒が入ったりしないの?
ここは沖縄ですかい~!?
宇治ってそんなに平和な町なのかしら。
たしかに滞在中はのびのびと過ごせて、早起きできないくらいにリラックスできました。
そんなゆるめの宇治の町と人々を、好きにならずにいられません!
4-2に続きます。
○ 宇治の吊り橋 ○ 同居人のあたたかさ ○ 店まで鍵いらず?
3-2からの続きです。
○ ゆったり宇治の朝
最終日は、この旅初めての一人行動。
いつもの京都旅行は、夜明け時間に飛び起きて朝早くから行動を開始するのに、今回は明るくなってもぬくぬくと寝ています。
宇治にいるので、京都市内への朝一番乗りをはじめからあきらめているからでしょう。
でもこうしたのんびりした朝も、いいものです。
ゆっくり過ごして、建物内にいたミワちゃんとユウコさんに挨拶をすませました。
昨夜戻ってきたウメちゃんの自転車を借りて、三室戸寺まで出かけます。
ゆるやかな坂を上りつづけ、徒歩だと15分かかるところを5分で着きました。
停めるときに、自転車に鍵がついていないと気づきます。
鍵なし自転車に乗ったのなんて、幼少時の三輪車以来、初めてだわー。
置いている間に誰かが乗って行っちゃったらどうしようと、駐輪場所にかなり悩みました。
まあお寺に来る人にそんな悪い人はいないでしょうけれど。
○ 三室戸寺の美しさ
入り口からは長い参道が続き、全貌がつかめません。
遠くに見えるのは門。
門までやって来ましたが、まだ道は続きます。お寺はどこにあるの?
でも、自然に囲まれた気持ちがいい道で、距離を感じません。
歩いた先に、急な石段がありました。
うーん、これを登らずして、本堂にはたどり着けない模様。
こういう時にいつも、(足腰の自由が効くうちに、来ておいてよかった)と思います。
それでも、ご年配の人たちが何人も上がっていきました。
フーフーいいながら登り切ったところで出迎えてくれたのは、このおじいちやん。
不気味~!とこわがらないでください。
これは宇賀神という福の神様なのです。
こんなに大きな宇賀神像をみたのは初めてで、さすがに(うわっ)と思いましたが、せっかくなので撫でてきました。
宇賀神の奥にようやく本堂がありました。
時代を感じる古刹。風格を感じます。
開運うさぎと開運牛の像がありました。
ちょうど紅葉のシーズンで、とても美しい境内でした。
燃えるような三重塔。美しい~。
今回の旅行は、天気と気温と紅葉に恵まれていて、連日すばらしい紅葉を楽しめます。
とってもきれいなのに、それほど混んでいないのがいいわ~。
紅葉に覆われたあずまやがすてき。あずまやから見下ろす庭園もすてき。
ベンチ。趣がありすぎて、座れません。
庭園に降りて散策しました。
わあ、本当に空いている境内です。参詣者はほかにもいますが、広大なのであまりひと気を感じません。
気持ちいいわ~。
白砂を池に見立てた庭。
色のコントラストの美しさ。見とれて動けません。
本物の池もあります。
もう、言葉になりません。
水面に浮かんだ落ち葉も、またうつくしや。
三室戸寺は、これまで名前は聞いていましたが、情報が少なく、よくわからないままに訪れた場所。
庭園の美しさに大満足。見どころがたっぷりあり、時間を忘れて鑑賞しました。
好きなお寺になりました。
ここが宇治なので、ほどよい静けさが保たれているんでしょう。
京都市内にあったら、紅葉みたさの人々で混んで混んで大変だっただろうと思います。
○ 宇治サイクリング
けっこうお寺にゆっくりとしていたので、自転車がちゃんと残っているか気になり、出口から小走りになりましたが、停めた場所にそのままあったので、ほっとしました。
帰りは下り坂なのでスイスイ。
次は宇治中心部の方へ行きました。
宇治川の上流に吊り橋があることを地図で知り、数年前から気になっていたのです。
ただ、歩いて行くにはちょっと距離があるため、なかなか足を運べずにいました。
宇治は歩いて散策するに適した場所なので、お寺巡りだけでもけっこう歩くのです。
宇治に滞在しているため軽装で、自転車に乗っている今回は、吊り橋を訪れる絶好のチャンスです。
○ 宇治の吊り橋
川に沿ってどんどん下流に進んでいきました。
宇治神社の前を通り、ペダルを漕いで漕いで、自転車でもけっこうな距離を走ってきたなあと思い始めた頃に、吊り橋が見えてきました。
自転車を停め、橋を渡ってみます。
思い描いていたよりも頑丈な造り。
さらに、思ったよりも人が橋の上にいたのが意外でした。
もっとマイナーな場所だと思っていましたが、きちんと観光地になっていました。
車で来た人が多いようです。
歩くと少し揺れますが、人が多いので怖さは感じられません。
『源氏物語』の「夢浮橋」っぽい雰囲気があるのかしら~と想像していましたが、もっと健康的で現実的でした。
あれ~、宇治十帖ゆかりの地なのに~。
橋の下で、釣りをしている人も何人かいました。
水がきれいで、橋の上からでも水中を泳ぐ魚が見えます。網採りもできそう。
宇治神社の鳥居からここまで2.2km。
自転車や車を使わないと、ちょっと億劫な距離です。
さらにこの先にダムがありますが、ここで引き返します。
真っ赤な紅葉を愛でながら。
○ 同居人のあたたかさ
今回の宇治サイクリングの目的2つを果たして満足。
宿に戻り、ウメちゃんに自転車を返して、滞在中のお礼を言いました。
「旅先ではいつもみんなに親切にしてもらうから、私も旅行中の人には親切にしようと決めているの」と彼女。
そうやって、親切な気持ちって伝わっていくんですね。
夕べはリンゴを切ってくれ、今度は柿を切って持たせてくれた彼女。
2個入りの北海道の十勝おはぎの一つを分けてくれました。
かなりずっしりとした重さで、愛情を感じます。ありがたいわ~。
旅人の私は、逆に軽さで勝負。
くまモンのイラストがパッケージについた、熊本産のトマトグミをプレゼントしました。
住人3人への挨拶を終えて、荷物とともに宿を出発します。
短い間ながら、お世話になりました。
○ 店まで鍵いらず?
ファンキーなオーナーにも挨拶をしようと、彼のバーに行きました。
乗せてもらったトゥクトゥクが停まっていたので、中にいるのかなと思いましたが、店はとても静か。
ドアには「不在もしくは旅行中」の札が下がっています。
ホリー・ゴライトリー(『ティファニーで朝食を』)ですかい!
お店のドアは普通に開けられましたが、何度呼んでも建物は静まり返っていて、誰もいないようでした。
鍵のない自転車にもビックリしましたが、鍵のかかっていないお店にはさらに驚愕。
大丈夫なの?泥棒が入ったりしないの?
ここは沖縄ですかい~!?
宇治ってそんなに平和な町なのかしら。
たしかに滞在中はのびのびと過ごせて、早起きできないくらいにリラックスできました。
そんなゆるめの宇治の町と人々を、好きにならずにいられません!
4-2に続きます。
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