9月16日

 @rinakko
 樹の幹を流れゐる血と男子らのよびごゑに眩む五月の少女──塚本邦雄
 船大工螢に船を焼かれたり──西川徹郎
 #詩歌蠱術函






 @rinakko
 【時ノアゲアシ取リ―笙野頼子窯変小説集/笙野 頼子】を読んだ本に追加
 

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9月15日(中山寺、「お好み焼き・鉄板焼き 偶」)

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 奏でつつかたへを過ぎしオルフェウスゆきつきし鏡の中に溢れぬ──葛原妙子
 病む昼の小鳥に貌を偸まるる──鷲巣繁男
 #詩歌蠱術函



 

 @rinakko
 今日のお揃い。ヴィンテージアイリスガラスのピアスとブレスレット。まだ夏っぽい。
  

 




 @rinakko
 昼ビール部からの、お昼ごめん。中山の鉄板焼の店にて。ホルモン焼うどんとか。
 

 

 

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9月13日(読んだ本、『彼方』)

 @rinakko
 上膊より缺けたる聖母みどりごを抱かず星の夜をいだかず──葛原妙子
 冥婚の雨はオルガン地方より──九堂夜想
 #詩歌蠱術函







 @rinakko
 【彼方 (創元推理文庫)/ジョリ=カルル・ユイスマンス】
 
 “この男は、さっきもいったとおり、ほんとうの神秘主義者なんだ。しかも、歴史上に類例のない異常な出来事を目撃したのだ。それで、ジャンヌ・ダルクとの頻繁な交渉が、神への情熱を尖鋭化したにちがいない。ところが、熱狂的な神秘思想と過激な悪魔礼讃とのへだたりは、わずかに紙ひとえだ。(略)彼は熱狂的な祈禱の態度をその逆の領土に移したまでだ。”
 “ともかく、研究する興味のあるのは、聖者と極悪人と狂人だけだ。”

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9月11日

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 やがて崩るるかたちを成せり あなたとは忘れ得ぬ別の世の夕焼け──森島章人
 女ぱつと現われ擦れば椿地獄──永田耕衣

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9月10日(読んだ本、『抽斗のなかの海』)

 @rinakko
 雪割草咲く野に少女を攫いたく夕暮るるまで風を集めぬ──永田和宏
 青葉闇陶の足ゆび拾い捨つ──安井浩司
 #詩歌蠱術函






 @rinakko
 【抽斗のなかの海 (単行本)/朝吹 真理子】
 
 朝吹さんの清透な佇まいの文章が好きで、エッセイを読むのは多分初めてだがとてもよかった。勿体ないようにも思いつつ、気付けばぐびぐび読み耽っていた。文学のこと、小説を読むよろこびについて語る箇所には身を乗りだすほどに惹かれたし、それ以外の思い出や日常を綴るエッセイも堪能した。
 とりわけ印象深いのは、古井由吉の小説をとり上げて、時制や“無事”という時間の流れについて思惟を巡らせていく「背表紙が卒塔婆にみえていた頃」や、ああここにもガール・ミーツ・シブサワ…と嬉しくなった「昼休みのドラコニア」、金井美恵子に触れている「ともぶれするよろこび」とか。

 素敵だな…と見惚れた装幀は、国際信号旗K(通信を求める。交信したい)の色遣いなのだと知った。

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9月9日(読んだ本、『視線は人を殺すか』)

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 【視線は人を殺すか―小説論11講 (MINERVA歴史・文化ライブラリー)/廣野 由美子】
 
 まずは“視線”という切り口自体が私には盲点で、ぐっと掴まれた。それは目に見えない出来事でありつつ、投げかける側にも投げかけられる側にも心理的作用を及ぼし、相互関係の変化のきっかけともなり得る。では小説において人間が描かれるとき、視線はいかなる戦略として用いられるか…という考察が、馴染み深い作品を中心に繰り広げられる。恋を見破る視線、覗き見、錯覚、誘発、脅かし…。
 最近読んだ『ヴィレット』の章や、『ヴェニスに死す』『高慢と偏見』『緋文字』『レベッカ』『グレート・ギャツビー』『春琴抄』などなど、頗る面白かった。

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9月8日(読んだ本、『説教師カニバットと百人の危ない美女』 再読)

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 【説教師カニバットと百人の危ない美女/笙野 頼子】
 
 再読。うーむ、面白かった。作者からはかなりデフォルメされたところの主人公、異色カルト作家の八百木千本がいよいよ出てきた。この人、「笙野頼子」と幾つかの共通点はありつつも全くの別人であり、八百木千本は「笙野頼子」嫌いだし、「笙野頼子」は八百木千本の語りに結構つっこみを入れてくる。
 笙野さん自身から突き離された感のある八百木千本が語り手になることによって、より作品内の声が重層的になり面白くなっていく…そんな作品。

 

 

 


 @rinakko
 【地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 1巻/竹宮 惠子】を読んだ本に追加

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 【地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 2巻/竹宮 惠子】を読んだ本に追加

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 【地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 3巻/竹宮 惠子】を読んだ本に追加

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9月7日(石橋、「サバニー」)

 @rinakko
 入江・赤き実・小鳥とあかり・砂の丘、硝子になつたきみに映れり──森島章人
 髑髏から舌落ちきれず夕雲雀──安井浩司
 #詩歌蠱術函








 @rinakko
 昼ビール部です。あっついっすね。
 

 

 @rinakko
 お昼ごめん。今季の鱧摂取量がいささか足りなかったので、ここぞと、ハモとキノコの白ワインソースのパスタ、いただきまひた。石橋のサバニーにて。
 

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9月6日(読んだ本、『東京妖怪浮遊』)

 @rinakko
 ちらと揺れ滅ぶる夜と装飾燈(シャンデリア)妬む熾天使(セラフィム)落ちてくる空──紀野恵
 斜塔この火のこなゆきの火の見かな──加藤郁乎
 #詩歌蠱術函






 @rinakko
 一昨日からうちの本。ようこそようこそ (๑˃̵ᴗ˂̵)
 美しい‥‥。
 







 @rinakko
 【東京妖怪浮遊/笙野 頼子】
 
 こちらは初読。単身妖怪ヨソメと、字が読めて人の心も読めてワープロも打つ触感妖怪スリコ(不思議猫ドラ)。“ドラの体調が悪い時はなぜかヨソメの方も具合が悪くなっている”とか、今読むと「ああそうだったのねー」とじんわりくる。守り猫。

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9月5日

 @rinakko
 遠い春湖に沈みしみづからに祭りの笛を吹いて逢ひにゆく──齋藤史
 手袋をして架空なること多く──加藤郁乎
 #詩歌蠱術函







 @rinakko
 昼ビール部です。夫の所用に付き合って三宮に来たが、何故わざわざ神戸にてビールとおでんなのか釈然としない(夫がどうしてもおでんリクエスト)。
 

 




 @rinakko
 【音楽の憎しみ (パスカル・キニャール・コレクション)/パスカル キニャール】再読

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