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コンピュータ開発のはてしない物語  小田 徹 技術評論社

2017年07月07日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制の松本です。

「職業人たるもの自分の業界の歴史を知るべし」とは思っていますが、本書の著者の小田さん、まさにこの言葉を実践しています。 年齢は私よりも10歳上ですから、私が学生の頃当時は花形であった大型計算機の分野でご活躍されていたのでしょう。 本書、1970年代の計算機に遡るバビロニア時代の計算道具から始まっているのはすごいことです。私は、国立大学で計算機関連の学科が始まった時の第一期生で、1970年~1980年までは大型計算機に関わり、80年代以降はPCが台頭してきてPC関連に乗り替わりましたが、昔の大型計算機の話はなつかしさが一杯です。

昔の計算機は今から見れば甘やかされていた時代でした。 計算機本体だけでも小学校の教室程度の面積はありましたから、専用の一棟を建てることは普通の事でした。 集積度が低い物理的に大きく広がった電子回路を安定的に動かすいろいろな工夫がされていました。 当時の通産省の統計でもメモリーが512KB以上は、統計上の大型と区分されていた時代です。 それが、今やスマホが、キロの千倍のメガを通り越し、ギガのメモリーをもっているとは、それだけでスマホを手にするのを尻込みしてしまいそうです。通信速度も当時は「キロ」の世界でしたから、要領的には、この40年で100万倍の発達があった訳です。 本書は30年前に小田さんが「コンピュータ史」として書いたものをアップデートしたものを土台にしているとのことですが、30年前に書いていかなければ、当時の大型計算機に関わった人たちも少なくなり、今からではもう遡れない当時の貴重な話が継承されています。

「構造化プログラミング」で世界を沸かせたオランダのダイクストラ博士。 私は、来日された時にお会いしたことがあり、雲の上の方でしたが謙虚な数学者でした。 本書ではスーパーコンピュータの元祖として「クレイ」が紹介されていますが、当時、並列計算機でクレイに対抗するプロジェクトにいました。 直列の流れで記述されるプログラミングの中から、並列に同時に計算可能な部分を見つけ出すアルゴリズムが当時は不十分で、このプロジェクト、失敗してしまいました。 失敗作ですから、本書には一言たりとも紹介されていませんが、当時は、挑戦したものの失敗して日の目を見なかった試みも多くありました。

歴史に残り紹介されているのは、成功例だけですが、失敗作を体験した経験は、負け惜しみのようではありますが、歴史の理解の幅を広げてくれるような気がします。 忙しいい仕事をしながら、業界の流れを記録に残された小田様に敬意を表します。

〒220-8144 神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-2-1
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知人と知人をつなぐ愉しみ

2017年07月06日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制の松本です。

私の知人の一人(Aさん)が取り扱いを始めたものに、与那国島原産の化石サンゴ剤「ドナン」があります。サンゴは長い間、海の中でそれが化石になるくらい古いもので、豊富なミネラル成分を含むそうです。 それを散布した田畑はミネラル分が豊富になり、そこで栽培する作物の出来具合はただの肥料などとは段違いの差が出るとのことです。 この知人、与那国島の経済に貢献しながら、この良き製品を日本中に広めることで、農家の皆様の助けにもなる一石二鳥のビジネスに取り組んでおられます。

別の知人(Bさん)は、美味しいお米の栽培に人生をかけています。 ド素人から始めて今や品評会でも賞を取れる実力にまで成長しました。 このお米の味を一層、引き立てるのに化石サンゴが役に立てばよいと思い、早速、Bさんの田んぼでAさんの化石サンゴ剤を使ってもらうように手配しました。

こういうものは使ってみなければ分からないのです。 使用して良い実例が出ているのですから、少なくとも、マイナスにはなりません。日本の農作物は、見た目は美しくとも栄養価が落ちると言う話も聞いたことがありますし、別の知人(Cさん)は、現代病の多くがミネラル不足に原因があるということで、岩石から取り出したミネラル剤の販売をしています(薬事法という厳しいルールがありますから、医薬品ではありません)。 これも自分の体と相性が良い方には、とても効果があるとのことです。 私も試しては見ましたが、私は健康体で特に不自由はなく、効果のほどは分かりませんでいたが。。。。

Bさんのお米がAさんの化石サンゴ剤で、より一層、美味しくなれば、この二人を結んだ事はとても嬉しいいことです。 Cさんからは、生物にとってミネラル分が大事であることは「耳タコ」レベルで聞かされましたから、必ずやお米にも良い結果が出せるものと期待しています。 こういうものは今日の明日で結果がでるものではなく、来年の稲刈りまで待たねばねなりません。 来年の9月が楽しみです!!

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安直なスポーツ解説

2017年07月05日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制の松本です。

最近、スポーツの解説で、元選手の方が「自分の相撲を取れれば」とか「自分のテニスができれば」「自分のゴルフができれば」というのをよく耳にします。。 これって、安直なコメントですね。 特定の相手と対戦して「自分のプレー」が困難になりそうな理由まで掘り下げる事なく、明日は「自分のプレーができれば楽勝」というのは、天気予報で「明日は雨が降らなければ晴れでしょう」と言うのと論理レベルでは同じようなものです。

私も冗談で、「知らないこと以外はなんでも知っている」とかよく言います。 「トランプ大統領も安倍首相も知っている。(ただ、向こうがこちらを知らないだけ)」というようなバカ話と「自分のプレーができれば楽勝」というのも同じ程度の話です。 

この程度のコメントでも、堂々と真面目な顔をして解説するとそれで仕事になってしまうのですから楽なお仕事のように見えます。 世の中、一見、筋が通った話のようでも中身のない話があるものです。 しかし、小難しい中身のある話よりは、誰の耳にもス~ット通り抜ける中身のない話の方が万人受けする。。。。これがマスコミの怖いところです。

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鉄道技術の日本史  小嶋英俊   中公新書

2017年07月04日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制の松本です。

著者の小島さん、鉄道技術者ではなく、食品関係のお仕事されていたそうで、いわゆる「鉄ちゃん」なのでしょうが、「鉄ちゃん恐るべし」という印象を受けます。

かつてイギリスから指導されて作った日本の鉄道が、140年後のロンドン・オリンピックでは、ロンドンの都心とオリンピック・スタジアムを結ぶ高速鉄道には日立製作所で作られた車両が走りました。 日本の夜明けには、いろいろなものが英国製でした。日本海海戦で活躍した戦艦「三笠」も英国製でした。。当初は、輸入物であった戦艦を国産で戦艦「大和」を作ってしまったご我々の先祖様はスゴイ方達です。 当初は輸入物の「スカッド」ミサイルをテポドン、ノドンだと改良して発展させてしまった北朝鮮も、技術的には敵ながらアッパレです。

本書では、鉄道技術の変遷を蒸気機関車から新幹線までは幅の広さとともに、奥の深さ、これは「鉄ちゃん」ならではなのが、技術者は「専門バカ」になる傾向があり、蒸気機関に没頭したら、ディーゼル機関車や電車にまで広がりを見せることは困難です。 そこは、趣味で接している「鉄ちゃん」の強みで、線路から製鉄の歴史、蒸気機関、ディーゼル、電車、VVVF(可変電圧・可変周波数)、新幹線からリニア・モーター、フリー・ゲージトレインの話まで趣味を極めると、こんなに広く深く語ることができるという素晴らしい例です。

まだ、少し先ですが、TGVでの旅を計画しています。 その前に、日本の鉄道技術について一通りおさらいをしておくのに絶好の書です。

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三重県立水産高校実習船「しろちどり」 入港

2017年07月03日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制の松本です。

先日の愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」(499トン)が出港すると、次に入港したのは、三重県立水産高校の「しろちどり」(499トン)です。白千鳥は、三重県の県の鳥だそうで、カツオの一本釣りの実習縁だそうです。



高校生から明確な職業意識の下に、実習船で大海原に乗り出す小年。 たくましいですね。 調べてみると、全国にはかなりの数の水産関係の高校と実習船があります。 そうとは知らずに食べているマグロやカツオ、高校生の頃から海で鍛えた水産関係者のおかげで食べているようです。 各県で水産業を発展させるために県立高校として水産業に携わる人材を育成しているのです。 ここ、神奈川県にも「三崎水産高校」から発展した「海洋科学高等学校」があり、海に関連した教育をしています。「湘南丸」という600トンを超える立派な実習船があります。

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