らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

どっこいしょ

2019-08-01 | 雑学

関西では連日、猛暑が続いています。
天気予報を見ていると最高気温の予報は1週間先まで35度以上となっています。勿論、雨マークはありません。
このような日にはスーパーで過ごすのが一番です。
涼しいし、ショッピングもできるし、何と言ってもコーヒーが飲めるラウンジがあるのがいいですね。

ところでスーパーでも家でもそうですが、歳とともに椅子に座る時や立ち上がる時、無意識に「どっこいしょ」と云う言葉が口から出てきます。
この「どっこいしょ」の言葉を発すると身体が楽に動くような気がしますが、気のせいでしょうか?
そこで今日は「どっこいしょ」について調べることにしました。

 「どっこいしょ」は、広辞苑で調べると
①力を入れる時、又は大儀な時の掛け声。
②民謡などの囃子ことば。
と説明していますが、この語源は何処から来ているのでしょうか?

日本では、古くから山岳信仰があり、その対象となっている霊山が全国各地に存在しています。
これらの霊山に登るときに唱える『六根清浄(ろっこんしょうじょう)』という掛け声があります。
「どっこいしょ」の言葉はこの「六根清浄」に由来すると言われています。



「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」とは、五感と意識を合わせた六つを清らかな状態にすることを指します。
視覚・嗅覚・聴覚・味覚・・触覚の五つとそれらから生まれる意識を合わせて「六根」とよび、これを清らかにすることで釈迦の説いた正しい道をゆくことができるとされています 。

霊山に登る修験者の人達は、
「懺悔懺悔(さーんげさんげ)、六根清浄(ろっこんしょうじょ)」「六根清浄お山は晴天(おやまはせいてん)」
などの言葉を念仏のように唱和しながら登ったといわれています。
この言葉は、信仰で登山をする時、山の天候の安定と心身の不浄を祓い清めるための祈りとして唱えるものです。
この「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」を繰り返すうちに「六根浄(ろっこんじょう)」となり、「どっこいしょ」になったと言われています。

「五感と心を研ぎ澄ませ、修行に集中し、力を発揮できますように」と祈る言葉が六根清浄から変化した「どっこいしょ」だったのです。

でも、「どっこいしょ」を使うとなぜか年を取った気分になってしまいますが、何故、歳をとると「どっこいしょ」と言うのでしょうか?
その理由は分かりませんが、仏様に近づき、お力にすがりたいという気持ちの表れなのかもしれません。
いずれにしても、この言葉は「身も心も清浄になろうとする祈りの表れである」と云う事なので、自信をもって「どっこいしょ」と言ってみては如何でしょうか?

コメント
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