らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

点字ブロック

2017-03-27 | 雑学

歩道や駅のホームには、黄色い突起状の『点字ブロック』がありますが、この正式名称は『視覚障害者誘導用ブロック』といいます。
足の裏の感覚でその存在や形状を確認できるようにするため、30センチ×30センチのブロックの表面に突起がついており、色は視力の弱い方でも識別しやすいように、黄色が推奨されているそうです。
この点字ブロックは、現在では世界の多くの国でも使用されているそうですが、実は、この点字ブロックを開発した人は日本人だそうです。

点字ブロックは、視覚障害者の安全かつ快適な移動を支援するための設備として、1965年(昭和40年)に三宅精一氏によって考案され、1967年(昭和42年)3月18日、岡山県立岡山盲学校に近い国道250号原尾島交差点周辺(現:岡山県岡山市中区)に世界で初めて敷設されました。
2010年(平成22年)には、点字ブロック発祥の地として同交差点に記念の石碑が建てられたそうです。



現在では、歩道・鉄道駅・公共施設だけでなく、民間の商店の出入り口近くなどにも広く設置が進んでおり、また、「エスコートゾーン」という、形状は異なりますが、車道の横断歩道部分にもブロックの設置が進んでいるそうです。

・中央がエスコートゾーンです。(ネットより)


しかし、さまざまなブロックが製造されて普及し、視覚障害者から統一してほしいとの要望が出されたため、日本工業規格(JIS)は、2001年(平成13年)に「覚障害者誘導用ブロック等の突起の形状・寸法及びその配列に関する規定」を定め、点字ブロックの形を規定しました。
現在、日本では、「視覚障害者誘導用ブロック設置指針」や「道路の移動円滑化整備ガイドライン」に基づき、各自治体の条例等にしたがって点字ブロックが設置されています。
そして2012年(平成24年)、点字ブロックの国際規格は、日本のJISを基に定められ、現在では多くの国に広がっています。