プロ野球 OB投手資料ブログ

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有村家斉

2016-10-11 20:19:19 | 日記
1952年

第一戦をものにした巨人は是非とも連勝し、首位確保を不動のものとするため別所の連投策をとって必勝を狙った、別所は安居の五号ホーマーを許したが、要所要所はよく締めて危な気なく一蹴、巨人攻撃陣も前半有村の好投に多少押されていたが中盤からじりじりと本調子を出し有村を攻略、打撃力の差で順当な勝利をおさめた。巨人はスタートから有村のアウトシュート、インコースに入るカーブに手こずってチャンスらしいチャンスはなかったが、五回四球の青田が二盗に成功、さらにこのとき捕手の悪投もあって一挙に三塁に進み、続く宇野の中飛で青田還り一点を先取、まずリードを奪った、しかしこれに対し大洋は一回二死後ながら藤井が右中間に痛烈な三塁打を放ったが、岩本が遊飛に倒れたのは痛く、先取点を奪えなかった。その後は別所の剛腕に押されながらも四回まで毎回ヒットは記録したものの得点機はつかめなかったしかし六回安居が左翼に5号ホーマーとしてタイとし、俄然投手戦を白熱化させた、しかり有村の好調子も六回が峠で七回ごろからぐんと疲労の色が濃くなり、球威がおちた、巨人川上、青田が連続四球を選び、続く宇野も遊撃右に内野安打して一死満塁の絶好機をつかみ、小松原の中飛、つづく広田のスクイズ・バントが幸運な内野安打となり二点を奪い、さらに八回はリリーフの林から平井の遊失をきっかけに千葉の中堅越し二塁打、川上の中前安打とダメ押しの二点を追加、さらに九回にも小松原、広田の安打と大洋守備陣の混乱から一点を拾うなどまったく後半は巨人のワンサイドゲームに終わった。これにひきかえ大洋は七回木村保の左翼線二塁打、八回には安井の四球など無死で走者を出しながら別所に後続を阻まれ、さらに最終回二死後からこの日の当たり屋木村保がまたも左前安打を放ちさらに遊失もまぜてチャンスをつかんだが、後続なくとくに四番岩本の不振が目立った。

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