パンプキンズ・ギャラリー

パンプキンヘッドの日々の創作活動やあれこれを記したブログです。イラストなども多く、見て楽しめるかもしれません。

次期主力ゲーム”DARM”への構想その1

2018-10-31 12:01:10 | DARM
 今回はほとんど文章記事で、さらにゲームのネタ出し記事でもありますので、興味がない方は回れ右してくださいな。

 今回の記事は次期主力ゲーム”DARM”。

 この”DARM”。

 ドイツ語では”腸”を意味する言葉ですが、基本的な舞台は地下の閉鎖空間、それこそ腸のような通路と通路がつながりあったような場所で展開されるAVG&RPGを予定しています。

 地下の閉鎖空間とはいえ、いわゆる地下基地、地下街のような感覚で、普通に住人もいます。

 ただ範囲は極めて狭く、それほど広い街ではなく。

 イメージ的には新宿などの大都市ではなく、もう少しローカル、あるいは主要都市ではあっても、そこにあるそれほど広くはない地下街を思い浮かべていただければ、と。

 その中で展開される人との交流や戦闘、あるいはそこから出入りできる地下に広がる洞窟の探索などをテーマとした感じのを予定しています。

 ぶっちゃけると自分で3Dダンジョンの中を移動して、行先の決定や誰と話すかを決めることができる”Dilda Wicth”。

 

 これを3Dで展開して、さらに人物も増やし、アイテム購入や収集、探索や戦闘要素も入れる感じ。
 
 基本的に1シナリオ1時間で終えるようにして、ED数は8から10個あればいいのでは、と。

 基本戦闘などによるレベルアップもそれほどきつくない程度にし、戦闘重視のシナリオ以外では不必要な戦闘も入れなかったりレベルアップも要しない感じ。

 それが基本方針としてはあるんですが、問題はキャラなどをどうするか。

 できれば3Dマップ上では既存のキャラユニットではなく自作したいし、キャラとの会話シーンではLive2Dなどを使って表情の動きがある画面作りをしたい。

 そんなことを思っているのですが、両者ともまだ未修得なのでどの程度までいけるか……

 この辺りは要経験&学習なのですが、基本的概要としてはこんな感じ。

 舞台は惑星ホーマ。

 そこの荒野で見つかった太古文明バヤータの遺跡調査と防衛のために築かれた地下基地と、そこに滞在するものたち、そして遺跡から湧き出でくる怪物やそこの探索を目的とした物語。

 そんな感じでいこうかと。

 そのために、現在制作している”ケイト・ブエルの小さな冒険”は試金石としての意味も持ち合わせているんです。

 制作動画の最新版はこちら☆

 ここで学習&修得した技術なりをそのまま使うこともできるし、応用も可能。

 まぁ、今作っているRPGツクール用の短編RPGももうすぐ上がりますし、マンガもじきに、それが終わればまた”ケイト”は再開できますから、この”ケイト”を完成させて経験値を獲得し、来年には着手したいです。

 とりあえずできればOK!

 そんな感じでいくですよ☆
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日のイラスト】猫又女神様☆

2018-10-21 15:27:59 | 今日のイラスト
 今年のハロウィン絵できました~☆

 

 今年は短編RPG”魔討召魔伝”より、洞窟で出会う女神様☆

 和物RPGだけに、女神様も猫又という和物妖怪であります☆

 ちなみに女神様には、この”魔討召魔伝”で会うことができます☆

 ブラウザ版は多少処理ラグが発生しますが、DL版なら大丈夫だと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

METAL・Rhapsody・おまけ

2018-10-14 10:41:16 | メタル・ラプソディー本文
 登場したオストリッチ以外のアクト・モビルはこんな外見をしています。

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

METAL・Rhapsody・第七章:微笑

2018-10-14 10:37:16 | メタル・ラプソディー本文
 その夜、シャールたちはベルキドの街に無事辿り着き、依頼されていた貨物を搬入した。

 貨物用コンテナを厳重に、ちょっとの振動などでは中の貨物に影響がないようにしていたために、あれだけの戦闘を行ったにもかかわらず、中身にはさほど影響を受けることもなく、この搬入は無事に行われ、依頼は果たされた。

 そしてその夜、ディーノは病院に担ぎ込まれ、シャール達もそれに付き添うことになったが、しばらくたつと医師が現れ、命に別条がないこと、そしてすでに夜も更けていることもあるので、ここは宿に引き下がり、後日、改めて見舞いに訪れようということになった。

 その夜、シャールは宿として泊まったホテルのベッドの中で、その日のこと、そしてここ数日のことを逡巡する。

 確かにここ数日のことは刺激的で、そして、彼女の考えを変えさせるには十分だった。

『でも、明日になればまたいつもと同じ日が待っているわ。うん、なにも変わらない日が……』

 そんなことを思いながら、その日は眠りに就いた。



 ディーノの入院は、少なくとも一か月を要する、ということだった。

 シャールはそれを聞くと少し気落ちした。

 せっかく一人前だと認められたのに、ディーノと一緒に働けないのかと思うと、ちょっと残念な気持ちがあった。

 それでも彼女は毎日ディーノのために見舞いに訪れた。

 ディーノの好きそうな食べ物を差し入れ、そして話し相手にもなろうとしたが、ディーノの態度はぶっきらぼうで、愛想のいいものではなかった。

『それもそうよね……あんなに険悪な態度ばっかりとってたんだもん、私。今さら愛想よくなんてできないよね』

 そう思いながらも、健気に見舞いには通っていた。



 それから数日たったある日、シャールはいつものように病院を訪れた。

 するとそこで、意外な人物とすれ違った。

 背の高いロングの黒髪に、キツネのような耳をちょこんと生やした、ガンバント人の女性。

 まるで女優のような美貌を持つその女性に、シャールは見覚えがあった。

『……フィーリア、さん……?』

 シャールはちょっと心の中に戸惑いを覚えながら立ち止まり、彼女に会釈した。

 ふとフィーリアを見る。

 泣いていた。目に涙を浮かべ、今にも泣き崩れそうなその顔に、シャールは不吉なものを感じた。

 そしてフィーリアも、相手がシャールであることを認めると軽く会釈をし、なにも言わずに通り過ぎた。

 シャールは不安に駆られディーノの病室に急ぐ。



 まさか……だって命には別条がないって!



 そんな思いで彼女は病室の扉を勢いよく開いた!

 そしてそこに、ベッドに横たわるディーノの前で、申し訳なさそうに立ち尽くすピーノの姿を認めた。

「ディーノ、無事なの?」

「お嬢様! あ、あの……これは……」

 シャールの剣幕にピーノがしどろもどろに言葉を返す。

 だが、ディーノはなにも答えない。

「ディーノ!」

 シャールは必死に声をかける。

 すると、ドアに背を向けて横たわっていたディーノが、

「……うるさい……ほっといてくれ……」

 そう一言漏らすと、また黙り込んだ。

 とりあえずディーノが無事なのがわかったシャールはホッと一息つくと、ピーノに事情を聴くために振り向こうとした、その時!

 ふと、ベッドの横のサイドボードの上に、一つのあるものが置かれているのが目に留まった。

 それは指輪だった。

 結婚指輪とは違う、宝石が一つはめ込まれた婚約指輪。

 ディーノがしていたデザインと同じものだが、はめられている宝石が違う。

「これって……?」

 シャールが不審げに声を上げる。

 すると、病室の出入り口付近でピーノが手招きしているのが見えた。

 シャールは気になったので、そちらに向かう。

 なにか申し訳なさそうにしているピーノは、ディーノに聞こえないような小声で、

「あ、あれはですね、お嬢様。驚かないでくださいね」

「う、うん……」

「実はですねぇ……」

 そしてピーノは先ほどまでのあらましを話しはじめた。



 フィーリアがディーノの入院の報を聞き、ベルキドの病院まで駆けつけたのは、一時間ほど前のことだった。

 フィーリアはディーノに怪我の状態を聞き、そして、なぜこうなったのかのあらましを聞いた。

 フィーリアは不安げな声で、

「じゃ、じゃあ、もうこんなお仕事辞めにしましょう? ディーノの腕があれば、もっと安全なお仕事先だって見つかるわよ」

 だがディーノはなにも答えずに、天井だけを見つめていた。

 フィーリアは続けた。

「だ、だってね、今後は私たちの生活だってあるのよ。もしまたディーノにこんなことがあって、そして万が一にもね……」

 フィーリアは必死に説得するものの、ディーノは一向に言葉を返さない。

「ねぇ……聞いてるの? 私ディーノが心配なの! こんなことに巻き込まれて、もしディーノの身に何かあったら、私……!」

「……黙ってろ……」

「……え……?」

 いきなりのディーノの言葉にフィーリアは言葉を失う。

 だが、ディーノはその一言きり、今度はフィーリアから背中を向けて、黙り込んだ。

「……そ、そう……そうなの……」

 フィーリアの声が上ずる。

「私、ディーノのことが心配なのに……それなのにディーノは……」

 途切れ途切れのフィーリアの声が、悲しい涙声へと変わっていく。

「ディーノは……私たちの生活なんてどうでもいいのね……自分のやりたいようにしかやらない……」

 フィーリアの声が、次第に怒りを帯びた声に変ってきた。

「もう! なにか言ってよ! そんなに今のお仕事が大事なの!」

 それでもディーノは、フィーリアに背を向けたまま何も応えない。

「……わかったわ……あなたはいつだってそう……女の気持ちなんて全然考えない……」

 そしてフィーリアは、左手の薬指から指輪を外して、サイドボードの上に乱暴に叩きつけた!



「もうディーノなんて知らない! あなたのやりたいようにすればいいわ! 私たち、もうお終いよ!」



 目に涙を浮かべてそう言うと、フィーリアは病室のドアを乱暴に閉めて出ていった。

 カツカツという、ヒールで廊下を足早に去る音が響き渡り、あとには、そのドアに背を向けたまま無言で横たわるディーノと、その状況にオロオロとしているピーノだけが残された。



 それを聞き、シャールは、

「ふぅ~ん……」

 そう一言漏らすと、少し意地の悪そうな笑みを浮かべ、

「私には、あんなにかっこいいことを言っておいて、フィーリアさんには何も言えなかったんだぁ……」

 そうディーノの顔を覗き込んで囁く。

「うるさい! あれはシャールだから言えたんだ! あんな恥ずかしいこと、あいつに言えるか!」

「ふぅ~ん……」

 ディーノが振り返って怒鳴る声を受けながら、シャールは少し面白そうな、そしてちょっとだけ意地の悪い笑みを浮かべていた。

『私の味わった想い、ちょっとだけでもわかったか、この鈍感男!』

 そんなことを思いながら、微かな笑みを浮かべていた。

 それでもやっぱり、そんなディーノが好き。

 シャールはそんな想いも抱いていた。

 そして今日も、この微妙な関係は続いていくのである。

 

 <オマケヘ>
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

METAL・Rhapsody・第六章:シャール

2018-10-14 10:34:58 | メタル・ラプソディー本文
 戦場には多数のアクト・モビルの残骸と、十数名の捕虜と、シャール達が残された。

「こいつら、どうします?」

 破壊された機体から這い出てきたパイロットたちを拘束したピーノがディーノに聞く。

「どうせこいつらは機体がなければなにもできないしな。適当に転がせておいて、最低限のサバイバル機材を残しておけばいいだろう」

 シャールに肩を貸してもらいながらディーノが応える。

 よく見るとディーノは左足から血を流し、足を引き摺っていた。

 足は明後日の方向に曲がり、たぶん折れているのが見て取れた。

 その怪我を心配そうな眼差しで見つめるシャールに、ディーノが声をかける。

「今日はよくやったな。いや、ここまでできるとは思っていなかったけどな」

 ディーノのあまりにも素直な賞賛の言葉を聞き、シャールは心が少し踊り、顔がほころぶ。

 でも……

「怪我、大丈夫……?」

 シャールはディーノに心配げに問いただす。

 これだけの怪我をしていては、痛みで気を失っても不思議ではないはずだ。

 だがディーノはニヤリと不敵に笑い、

「ふん。ガンバント人の頑強さをなめるなよ」

 鼻で笑うものの、多少痛みが走ったのか顔を歪ませる。

 そんな光景にふっと笑みがこぼれたシャールは、

「もう……そんな風だから、ディーノはダメなのよ」

「なにがダメなんだ? 少なくともシャールよりはしっかりしているつもりだがな!」

「もう! 私と比べたって……ん?」

 ディーノの憎まれ口にシャールが笑いながら言葉を返すが、ふとあることに気がついた。

「ねぇ……今、シャールって呼んだ?」

 するとディーノは、

「あぁ、シャールって呼んだが、なにか文句あるか?」

 不愛想に応える。

「う…ううん。でも、なんで?」

 シャールが不思議そうに尋ねる。

「もうお嬢呼ばわりはやめだ。お前は十分役目を果たせるようになったからな。だから、シャールって呼んでやるよ!」

「もう……やっぱりなんか偉そうじゃない!」

 ぶっきらぼうに応えるディーノに、シャールも口をとがらせて抗議する。



 でも……



「とりあえず機体を修理して、どうにか今晩中にベルキドの街に到着するぞ!」

 ディーノが足を引き引き宣言する。

 それに応えるようにピーノやピチュアの動きが慌ただしくなった。

『まぁ、いいか……』

 ちょっと自分が思っていたのとは違う形でディーノに認められたが、今のシャールにはそれでもよかった。

 自分はやっぱりディーノには追いつけないし、並んでは歩けないかもしれない。

 でも、その後ろ姿を見続けるのも悪くない。

 だって、いつまでも一緒にいられるんだもの。

 そんな暖かな思いが、シャールの心に芽生えていた。

 

 <第七章:微笑へ>
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする