君は銀河の青い風  八木真由美 岡山

自然に沿って、自分につながって、
心地のよい光とともに。
竪琴ライア 自然農 ライトワーク ヒンメリ

  

川口由一さん 自然農田畑 2018年1月 

2018年01月18日 | 自然農川口由一の世界

新しい年のはじまりに 三輪山のふもと奈良県桜井市の
 自然農実践家指導者 川口由一さんの田畑をお訪ねいたしました。
うっすらと雪を纏う大和の山々、清らかな冬の景色です。

昨年末、お米の収穫を終えられ、稲わらが還された田んぼ。
自然農40年、耕さず、いのちの重なりが続いています。
写真手前の畝には麦が植えられ、↑
近づくと稲わらの下から麦の姿が見られます。↓

夏には緑あふれ 躍動していたいのちたちも
静まり返る冬。
やがて訪れる春の日まで
無数の種や宿根たちが眠っている大地。
ふっくらとした畝は、こんなに寒い冬の日にも
やわらかで暖かそうです。

こちらは田んぼ南側の畑です。↓
キャベツが育ち、いちご・玉葱の苗も元気です。


田んぼから歩いて数分、
果樹・花木・野菜などを栽培されている一反一畝の畑です。 ↓
入り口付近には柿の木が二本並んでいます。


雨が小降りになると
雲の合間から光が射してきました。
清々しい一年の始まりに
美しい畑に入らせていただきうれしいです。

川口さんの畑には様々な種類の水仙があります。
白や黄色の濃淡 春の香りを漂わせ咲きにおうのでしょう。
もうすぐ もうすぐ。

こちらはレモングラス、↑ ↓
素敵な寒さ除けをしてもらっていますね。
支柱を三本立て周囲をライ麦のわらで囲み、
風に飛ばないように麻ひもで留めておられました。

麦藁はしっかりしてますね。

こちらはエンドウの畝です。
三列、種を蒔かれ 
稲わらで支柱と鳥よけをされています。↓

稲わら 麦わら 稲の縄 木々
自然界にあるもので、田畑で栽培したものの一部で、
手作りする美しい支柱や寒さ除け・・、
自然に沿っていのちを育てる自然農において
楽しみ&喜びの作業ですね。


川口さんの畑では近年、
お野菜の芽が鳥についばまれることがよくあるそうです。
その場合には種の蒔き直しをされることも・・。

藁に守られて冬を越すエンドウ。↓

こちらはそら豆です。↓
元気そうですね。
畑の草草や木々の落ち葉がたっぷりの畝で。

「枝を立てておられるそちらの畝には何が育っているのですか?」
とお尋ねいたしましたら ↓
「ここにはラッパ水仙があるのです。これから育ってくるのですが、
間違えて刈ってしまわないように目印にしています。」
と、水仙が咲く頃を待ち望まれる川口さん。

全ての畝にふんわりと枯れ草や木々の葉、
所々に古木の幹が置かれている畝も。
ここで生きるすべてのいのちたちが、
他のいのちのを生かす巡りのなかにあります。

こちらも美しい寒さ除けです。↓
ライ麦の藁で作られていました。

風に飛ばないように古木でおさえて。
寒さ除けの内側には春菊が・・。

北風や霜から守られ 陽ざしをあびて。 

つかの間太陽の光が降りそそぎ、気持ちが和みます。

春に蒔いた夏人参の説明をして下さる川口さん。↑
種用に少し残されています。
自家採取して四年目くらいだそうです。


一昨年のキャベツが復活。↑

ほんとうに美しいいのちです。
不耕起 無肥料 草草や虫たちと同じ舞台で
たくましく美しく生きています。
 

大根です。↑ 
滋味深い自然農のお野菜。
姿形にもあらわれていますが、
いただいた時の喜びは格別で
天然自然というものを全身で味わうことができます。

人参の畝に上がられて ↑
ネズミの穴を踏んでおられる川口さん。
「全部は食べられないのですが、結構食べてるんや。」
「何か対策はされているのですか。?」
「こうして穴を踏むことくらいやな。」

 

さて、こちらは畑南西の角、花木です。

ムクゲがすっきりと剪定されていました。
ライラック 蝋梅 紫陽花 木苺 萩 山吹 ザクロ
そして畑の周囲には平戸つつじが並んでいます。 

木々の足元に水仙の葉が光っています。
厳寒期より花を咲かせ春を待つ清らかな生命たち。

苗木を植えて五年目くらいの桜の木です。↓

「これはね、お茶の木に絡んでいますが藤です。」「藤ですか・・。」
↓ 春には色とりどりの楽園になりますね。

そしてさりげなく目をやった先にクコの実を発見。↓
クコは自然農を始められる前から育てておられたものが
今も実をつけているのだそうです。

 

今年は落葉樹の足元にばら蒔きされた大根の生育がゆっくりだそうです。
毎年同じ場所にばら蒔きをすると、それを好む虫たちも増えるとのこと。
また天候気候にも影響され、早目の寒波などで生育が思わしくない場合は、
新たに筋蒔きなどもされるそうです。 

霰が降ってきました。↑
今年一番の寒さでしょうか。
カメラを持つ手がかじかんできましたが、
冬の自然農田畑も趣があり安らぎます。 

一つ所に寄せられた古木の幹や枝は、
畝に巡らせるなどすべて無駄なく使われます。

ふと見ると手前に大きなキノコが・・。
松または桑の幹の下にできた菌核だそうで、
一本の木が死んだ後にきのこが誕生するそうです。
もし松の木でしたら生薬に使われる「茯苓」かもしれません。

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今回も森のような花園のような川口さんの自然農田畑にて、
自然に沿って生きるということを想いました。


時のかさなりは、いのちの歴史であり
  最善の在り方でいのちを育んでくれます。

余計なことをせず 
必要なことだけを的確に見極めて少しだけ。

人もこの自然の巡りの中にいて
人の分にふさわしい恵みをいただけるのです。

それを、本当のしあわせと感じられ、
豊かな人生と感じられる心が育っていれば
自然はいつまでも私たちとともにいて
よろこびを与え続けてくれるのだと。

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今回も五感を通して全身で 
また川口さんから言葉を通して
自然農の世界を感じ学ばせていただくことができました。

道中の雪景色も清らかな新年の氣にあふれ
静かな冬の営みもまた光かがやき
温かな気持ちに包まれました。

岡山から奈良へ
今年もいのちの世界を観つめる旅は続きます。
写真はすべて1月10日撮影です。

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いつもブログをご覧くださいまして
ありがとうございます。
八木真由美

 

 

コメント
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