もともとそれでよかった♡

すべては自分の中にある

認めてもらうことが基準になっている限り、心が休まらないのも当然。自分が心から満たされるかどうかを基準に生きる。人は自分が何をやっているのかしっかり認識できれば、そこから自由になれる(170818)

2017-08-18 | ゆきのさん
2017-08-18 
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昨日の記事「ひどいことを言われたら」についたコメントで、私はひどいことを言う側の人間なんですが、どうしたらいいでしょうかというご質問がありました。

 

:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:-:+:-:+:-:

19番のコメント

ゆきのさん、素敵なブログをありがとうございます。私は、ひどいことをいう人側の内容が、全て当てはまってしまいました。こっち側の人は、どのようにしたら宜しいのでしょうか。まさに私のことで、こんな私を認めている気がしていましたが、心の奥ではかなり拒否しているみたいです。こんな私ではダメだ、って思いが強くて苦しんでいます。

:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:-:+:-:+:-:

 

 

今ちょうど、次の次の次に出る本を執筆していて、

その本にそれに関わる話が出てくるんですが、

要するにね、何が起こっているのかというと、

こういう人は自分の本当の望みを生きていないんですよ。

ず~~~~っと誰か(たぶん親)の要求水準を満たすことに駆り立てられて生きてきた人なんじゃないかと思います。

 

こういう人たちの中には仕事ができる人も結構いるんですが、いつも精神的に休まることがなく、いつも自分のお尻を叩いているような状態にあることが多い。必死で疲れていないポーズを取るけれど、実際には生きることに疲れ果てています

 

だいたいこういう人達の親は厳しくて、あまり褒めてくれない親であったことが多い。

褒めてもらえなかったから、もっともっとできるようになったらきっと愛してもらえると、自分に対して厳しい要求を突き付けてきたんです。

これは子供からしたら本当に苦しいことですよね。

 

19番の方がそういう環境で育ったかどうか知りませんが、少なくとももっとできる人間にならないと見捨てられるという恐怖は潜在的にこびりついて離れない状態になっているのでは、と思います。

 

でね、それやってても楽しくないし、

報われないし、

疲れるし、

周りの人間とも衝突するし、

シンドイわけじゃないですか。

 

つまり、100点取るまで認めてくれない親の期待に応えようと、非の打ちどころのない人間になろうと頑張ってきたけど、幸せじゃなかったわけでしょ。心が休まることなんて、正直な話なかったわけですよ。

まずそのことを潔く認めることなんです。

 

親に認めてもらうことが基準になっている限り、

あなたが幸せになれるかどうかの決定権が親にある。

こういう状態になったら、

心が休まらないのも当然なんですよ。

 

このこともしっかり認識する。

 

その上で、このパターンをこの先もやり続けるのか、

それとも、親に認めてもらえるかどうかではなく

自分が心から満たされるかどうかを基準に生きるのか、

はっきりさせる。

 

人は自分が何をやっているのか

しっかり認識できれば、

そこから自由になれます。

 

でも何をやっているのかを見ないようにしてごまかしているうちは、

そのパターンから抜け出せないんです。

だってそうでしょ。

その状態では、何をやめればいいのかが分かりませんものね。

 

だから苦しいなら、

何が自分を苦しめているのか、

それをはっきりさせることなんですよ。

 

そうすれば、それを選び続けるのか、

別な選択肢を選ぶのか、

選び直すことができる。

 

そして一度新しい選択肢を選んだなら、

それに慣れるまでは、

自分の選んだ選択肢を手帳にでも書いておいて、

毎日見るんです。

見ることで、昔の価値観に引きずられそうになっても、

「ああ、そうだった」ってリセットできる

 

ライオンズゲートが開いて、

自分はこの先どう生きていくのか

以前より明確になっていますよね。

それは人が押し付けた価値観ではなく、

自分の魂が望んでいる価値観ですよね。

こっちを生きれば、自動的に宇宙とシンクロするようになる

だから人生が驚くべき展開を見せるんです。

しかもこれからの時代は、その展開がさらに早まる。

 

怖れることはありません。

あなたの魂が、本当の望むことをするだけでいいんです。

 

ということで、今日もトリプルでゾーンエネルギーを流します。

 

本の執筆に熱中して、昨日は午前3時まで書いてしまいました。

今朝起きたら、気分が乗ったので、ちょっとした大掃除をやってしまいました。やっぱり掃除すると気分爽快なのよね。床の滑り具合が違う。床に触れる足がよろこんでいるのも分かるo(^-^)o

 

昨日はちょっと根を詰めたので、これからカフェに行ってお茶してきます。戻ったらまた夜まで執筆に勤しむことになると思います。

 

 

バナーを押してくださった方へ、愛と感謝を込めて、白い光で全身を浄化し、ゾーンエネルギーを前頭葉、松果体、魂の3か所に10分間流します。

エントリーは以下のチューリップのバナーから♪


ゾーンエネルギーを受け取る場合は、胡坐か椅子に背筋を伸ばした姿勢で座り、軽く目を閉じて集中して受け取ってください。光を受け取った後は、横になるなどして10分ほど休んで浸透させてください。そのまま寝てしまってもいいですよ。車の運転中には受け取らないでください。光の受け取り方は下記のリンクをご参照ください。

http://ameblo.jp/lifeshift/entry-12023634327.html

http://ameblo.jp/lifeshift/entry-12132733367.html

私のブログには一連の流れがあります。ですので、今日初めてブログを読んでいらっしゃる方は、できれば、2015年の元旦の記事から遡って読んでいただいた方が分かりやすいと思います。また、バナーをクリックすると自動的に流れる様々な光も、同じくから順に受け取っていただいた方が流れに乗りやすくなると思います。

 

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ようやく真の自分を発見し、高次元へと上昇する準備が整いました。..人生は喜びに溢れ、他の人たちと一体になり、今理解している愛を遥かに超えた愛を経験します(170811ク)

2017-08-18 | 覚書

DESPERTANDO.MEあなたはあなたが世界で見たいと思う変化でなければなりませんさんより

8月11日:マイク・クインシーのハイヤーセルフからのメッセージ
(先週8月4日の分を飛ばしてしまったので、後程時間が出来次第、4日の分も翻訳します。ひとまず最新版を先に)
http://www.galacticchannelings.com/english/mike11-08-17.html

みなさんはしっかりと新しい時代へと入っており、必要とされる変化は進みながら、実際形になってきています。この流れは止める事が出来ないもので、新しいバージョンの地球の設立開始には不可欠な変化です。古い地球は浄化され、低い次元のものは全て消えます。それが人類にとって何を意味するかというと、苦痛がな仕事はしなくてもよい、そして平和で豊かな生活にとって必要なものが絶えず不足した状態に耐える必要のない人生を意味します。ネガティブな影響は、徐々に減少していき、やがて完全に無くなります。同時に、みなさんの人生がより実り多いものになる事を保証するような大きな変化がやって来ますそれからは、地球にいる事がとんでもなく素晴らしい経験となるし、更に最も大 事なのはみなさんが自由な時間をたくさん持てるようになるという事です。

バイブレーションを上昇させる事に成功してきた魂のみなさんは、当然アセンションして、現時点からは考えられない程の喜びのレベルを知ります人生は喜びに溢れ、他の人たちと一体となり、今理解している愛を遥かに超えた愛を経験します。黄金の時代は真に始まり、全ての魂たちが前向きな気持ちで取り組む協力関係によって、これまでにないレベルにまで上昇します。これはまさに、みなさんの今までの努力と尽力のたまものです。そして、やがて人類は一つとなり、全ての魂が豊かな地球の恵みを平等に分け合うようになります。あなたがこれまで望んだすべてが実現可能となり、思いの力は全ての方にとっての共通の能力となります個人として欲しいものは全て手に入り欲や自己中心的なエ ネルギーはとうの昔に無くなっているので、人は必要以上に求める事はしなくなります

地球の古いサイクルが終わるという事は、みなさんが効果的にバイブレーションを上昇させる事が出来たという証しです。この時代は、いとも簡単に地球の終焉に繋がる可能性も秘めていましたが、それはあなたのおかげで阻止されました。実際、主要な国家同士が互いに核戦争を始める準備をしていたので、そのような悲劇は可能性の一つであると見られていました。しかし、このような世界的な悲劇が防止された事で、古い予言の全ても消滅し、新しい時代が開けてきました。そして、みなさんがバイブレーションを徐々に上昇させてきた事が変化に繋がってきています。戦争はもう選択肢の一つではなくなり、戦争にまつわるもの全てはこの先の時代には持っていけないものとなります。地球には平和が 定着しつつあり、戦争によって破壊された多くの国々の修復が間もなく開始し、傷ついた人々は回復の為にたっぷりと時間を掛けられるようになります。更に、これまで隠されてきた新しい技術は、地球が平和になり、技術を解放しても良さそうな最適な機会を待って導入開始となります

今は2つの主要なタイムラインが同時進行している状態なので、様々なイベントがどこへ向かっているのかが見極めにくくなっていますが、どうかご理解頂きたいのは、バイブレーションを上昇させてきた方々は確実に明るく美しい平和な未来へと向かっています。これが一旦始まってしまえば、人類は続け様に新しい時代へと大きな一歩を踏み出し、古い時代にはもう永遠に戻る事は無いと疑いの無い気持ちになります。もちろん古き良き時代の記憶は残りますが、それはいずれこれからの新しい楽しい時代によって、一気に吹き飛んでしまうでしょう。これからの自由の意味合いは、世界中を安全に自由に旅する事が出来、新しい交通の手段ができるので、これまでのように移動にたくさんの時間が掛からなく なるという事です。

みなさんが、明るく平和な未来を思い描く事で、その実現を助けると同時に、そのエネルギー内に居る事自体が心地よく安全に感じられ、あなたは周囲のエネルギーに引っ張られなくなります。身近な家族や友人があなたとは違った波長で生きている事に対して、悲しい気持ちになるのは理解できますが、人はそれぞれの道を歩んでいるという事を忘れてはなりません。全ての魂にアセンションの機会が平等に与えられるのですから。人はそれぞれに考え抜かれた人生設計があるので、それがあなたの設計と違ったとしても批判してはなりません。全ての魂が地球での経験を通して、必ず何かを学びますので、今回アセンションしなかったとしても、けっして今世無駄だった訳ではありません。全ての魂が今世 でアセンションする予定をしている訳では無くて、今回は進化を劇的に早める為の経験を積みたいという目的の人もいます。今の地球にいるというのは非常に名誉な事で、来たくても選ばれなかった魂もたくさんいます。ですから、今地球にいる人は特別に選ばれた人しかいません。どうか、与えられたこの機会を最大限に活かしてください。

これからの未来にはワクワクが溢れています。そして、低いバイブレーションを通過するという長い旅の完了にも近付いているので、どうか安堵のため息を一呼吸ついてください。とても辛く苦しい道のりだったと思いますが、ようやく真の自分を発見し、高次元へと上昇する準備が整いましたあなたの人生がより容易で楽しいものにする為の、様々な準備がすでにほぼ整っています人類は成熟したばっかりですが、全ての人と一つになり、これからもより大きな進化を遂げていくでしょう。これから先には本当に多くの事が待ち受けています。そして自由になり、銀河中を自由に旅しながら、更なる知識や経験を積んでいく事でしょう

みなさんが唯一知っている直線に進む時間の概念に関しては、宇宙では珍しい考え方なので、最初の頃はプレアデス人たちが新たな考え方の理解に関してみなさんを手助けしてくれるでしょう。実は、プレアデス人たちはみなさんの進化をかなりの間見守ってきたのですが、その上でみなさんに関しては大きな一歩を踏み出す準備が整ったという風に認識しているようです。そして、適切なタイミングに到達した時に、彼らはみなさんにコンタクトを取り、自らの経験を通して得た知識を基にみなさんが素早く進化できるよう手助けしてくれます。高いレベルにおいては、全ての存在はお互いを同じ一つの存在としてみなしているので、互いの進化を助け合うのが普通です。とはいえ、自由意志は引き続き尊重 されているので、みなさんの未来については自分で判断して決める事が出来ます。しかし、そんな時でも望めば、常に手助けは提供されます。

地球の浄化はまだ完成からは程遠く、古い在り方はもう既に期限切れであり、新しい時代の誕生の為に道を空けて去らなければならないのに、それに気が付かないまましぶとく残っています。物事のサイクルというのは常に来ては去るものなので、あるサイクルの終わりが来たら潔く去るのが不可欠な事なので、このように強い抵抗があったとしても、それは何の意味も持ちません。仕事や自分の時間を増やすという事にまつわる新しい在り方の導入は既に進んでいます。人生をより容易にそして受け入れ易くしてくれるような、これまで隠されてきた新しい技術の数々の恩恵に与りたいのであれば、常に進歩を続けなくてはなりません。新しい時代がみなさんを呼んでいますし、みなさんが今経験しているよ うな問題をほぼ解決してくれる新しい技術は既に開発されています。

人類はやっかいな状況に置かれると、助けや変化を求めて焦りだす事で知られていますので、みなさんの進化を見守っている存在たちは、どうにか重大な変化をみなさんにもたらしてあげようと一生懸命働いています。しかし、そういう変化が起きる為には、闇の存在に邪魔されないようにとか全てが順調に進む為の適切なタイミングがある事は何度もお聞きになられていると思います。それは本当なので、ちゃんとその時が来れば物事は進むのだと知っておきながら待って頂く事が重要となります。

本日は愛と祝福を持って去ります。どうか完了までの日々と道のりを光が照らしてくれます様に。このメッセージは私のハイヤーセルフから来ました。

愛と光をもって
マイク・クインシー
Website: Tree of the Golden Light

訳:JUN


北朝鮮の「草の根資本主義」(170818)

2017-08-18 | 覚書

北朝鮮がミサイル発射のため「資本主義化」を止められないジレンマ

北朝鮮がミサイル発射のため「資本主義化」を止められないジレンマ: 写真:労働新聞(電子版)より
© diamond 写真:労働新聞(電子版)より

 核開発・ミサイル発射で武力挑発を続ける金正恩・北朝鮮労働党委員長と、「予防戦争」を示唆しながら北朝鮮を抑え込もうというトランプ米国大統領の「チキンゲーム」が、一段とエスカレートしてきた。北朝鮮は、先月、相次いで大陸間弾道ミサイル(ICBM)とされる「火星14」型を二度、試射し、さらには「グアム島」を”標的”にするミサイル発射実験の計画までを言い出した。だが核とミサイル開発にかかる多額の開発資金をどう調達しているのだろうか。

 北朝鮮といえば餓死者が出るほどの貧困国家というイメージが持たれているが、筆者が脱北者や内部情報筋のネットワークを通じて得る北朝鮮経済の実態は違う。国連も北朝鮮の核・ミサイル開発を断念させるために、経済制裁を強め、開発資金の調達にダメージを与えようとしているが、本当にそれができるかどうかは、疑問だ。だが北朝鮮自身もジレンマを抱えている。

闇市場から「統合市場」に成長「管理費」などが国家財政を支える

 北朝鮮が貧しい国家であることに間違いはない。国民を食べさせるための配給システムは事実上崩壊し、社会主義経済は名ばかりになった。

 しかし、実はここ10年間で経済は右肩上がりに成長している。

 国連が北朝鮮に対して初めて制裁をかけたのが2006年。つまり、国連の制裁下にもかかわらず、経済は成長しているのである。

 その原動力となるのが一般庶民によって作り出された「草の根資本主義」だ。

 その中心がチャンマダンと呼ばれる「ヤミ市場」だ。

 チャンマダンの形成過程などについては、李相哲・龍谷大教授の記事「北朝鮮経済が制裁強化でも容易に破綻しない理由」が詳しい。

 チャンマダンでは、ありとあらゆるモノが、国境を接する中国から密貿易なども含めて輸入され売られた。中国では食料も民生品も金さえあれば手に入る。

 穀物、海産物、果物、お菓子などの食品類だけでなく、化粧品、電化製品、文房具など、品揃えは豊富でなくても、生活必需品はほぼ揃う。時には、軍隊によって横流しされた国連物資なども売られている。

 多種多様な商品のなかには、車の部品であるラジエーターなども見られる。

 人気のある代表的な業種は「古着商売」。すぐ隣の中国は、世界の工場だ。新品、古着にかかわらず、たくさんの商品が入り込んで販売された。同時に、庶民の生活レベルが向上したせいか、最近では中国製品に飽き足らなくなり、日本製や韓国製の方が質がいいという認識さえ広まっている。

 チャンマダンを通じて人々は、市場経済で当たり前の「モノを仕入れて売る」ビジネスを学んだ。

 かつてのヤミ市場は、今では「統合市場」と名付けられ当局公認となった。しかも当局は、市場から「管理費」などの名目で資金を徴収し、国家財政に充てている。

携帯ビジネス急成長治安当局もブローカーで稼ぐ

 こうした中で、いま急成長するのが、携帯ビジネスだ。

 今年1月の時点で、北朝鮮の携帯ユーザーが370万人を超えたという調査結果がある。 北朝鮮の人口が約2500万人(2015年調べ)だから、14.8%。仮に一世帯4人と計算すると、普及率は60%になる。かなりの世帯が保有しているようだ。

 なによりも、北朝鮮では携帯電話を保有しているかどうかは、ビジネスの信用度にも関わってくる。携帯電話すら持てないヤツに商売なんぞできるわけがないと言ったところだろうか。

 だが、携帯電話の使用は情報の流出入に関わってくるだけに、正規の手続きを経て購入しようとすれば、非常に手間がかかる。

 ここで登場するのがこの制度を利用したビジネス、つまり「携帯ブローカー」だ。

 北朝鮮の携帯電話はプリペイドカード式だ。ブローカーたちは、あらかじめ当局に「賄賂」を渡し、家族名義で複数の携帯電話に加入する。そしてその電話をブローカーに転売するのだ。

 市場でこの「飛ばし携帯」は300ドルという「高値」で売買される人気商品。こうしたことから、治安機関が違法通話などで没収した携帯電話を「飛ばし携帯」として転売して、資金を稼ぐケースもあるほどだ。

 さらに、慢性的な電力不足事情を反映してか、独自開発した充電器まで登場している。中国からバッテリーを輸入する商人が、電気技師を雇って北朝鮮の規格に合わせた充電器を開発してしまったのだ。非正規、すなわち「サードパーティー製」の充電器である。

 携帯電話機器の販売のみならず、国際電話すらもビジネスのネタになる。

 北朝鮮当局公認の携帯電話は、海外とは通話できない。そこで、貿易や外貨調達などで、海外の取引相手などと安全に通話するため、主に中国キャリアの携帯電話を貸し出すビジネス、いわば通話ブローカーが生まれた。

 通話ブローカーには、治安当局者が関わることもある。ブローカーは、電波を監視する機関にワイロを渡して、国際通話を見逃してもらう。

 通話料金は1時間あたり500元(約7620円)と非常に高価だが、念のため安全な通話のためのノウハウも教える。例えば、北朝鮮の治安機関は電波探知機を駆使して、海外との通話に対して厳しい監視をしている。これに対して、電波が探知されにくく、また探知されても見つかりにくい山の中や、安全なスポットで通話するノウハウを伝授するのだ。

 一般庶民の一部には、移動しながらの通話だったら発信源が特定しづらいことに気づき、携帯電話に繋げたイヤホンマイクをマフラーと帽子で隠し、歩きながら通話するという。それだけでなく、自転車に乗って走りながら通話する人もいるという。携帯電話一つとってもありとあらゆるビジネスを考え出すのが北朝鮮の庶民たちだ。

脱北者からの外貨送金が起業を支える

 単純なモノの売買から始まった市場経済化は、日増しに発展しているようだ。

 例えば、国営で立ち行かなくなった炭鉱の権利を個人が買い取って、国営企業の看板を掲げながら、事実上、会社のように経営される「自土(チャト)」。また、商売をしたいが資金がない人のために外貨を保有している人を紹介して、その手数料をもらう「ファイナンス・ブローカー」も存在する。

 外貨を元手に起業する人たちも出ている。数年前に、毎日新聞の記者が興味深い記事を書いている。

 企業家と名乗るある北朝鮮男性は、食品加工業を始めるため、「誰が外貨を持っているか」という情報を仲介する業者に200ドル(約1万6000円)払い、出資者6人から総額5000ドル(約40万円)を集めた。それを元手に操業されていない国営企業の機械を買い取り、改造して、食品加工ビジネスを始めた。

 当時で、原料費約300ドルに対し約1200ドルを売り上げていたという。ちなみに北朝鮮の3~4人家族の平均的な生活費が約100ドルだ。

 市場市場経済で生きる中で、北朝鮮の人々は、様々な制約に縛られながらも、試行錯誤を繰り返しながら、学んでいるわけだ。

 こうしたビジネスを展開するには、資金がいる。しかし、北朝鮮には資金を融資する銀行が存在しない。では、彼らはどこから資金を調達しているのか。

 実は「脱北者」から調達しているのである。

 韓国に定着する脱北者のほとんどが、北朝鮮に残した家族に送金、つまり「仕送り」をしている。その額は、少なくとも年間1000万ドル(10億2000万円)という調査結果がある。これに加えて、中国に潜伏しながら北朝鮮に送金している脱北者も含めると、相当な額が北朝鮮に流れている。

 北朝鮮経済がいくら成長してきているとはいえ、人々が通常の生活を営むために10億円は多過ぎる。この10億円のかなりの額が、ビジネスをするための資金となっていると見て間違いないだろう。

「デノミ」失敗、統制に戻せず市場からミサイル開発資金得る

 こうした草の根資本主義は、金正日体制のころから急拡大したが、金正日委員長は、当時、苦々しい思いで見ていたに違いない。

 国民を統制するためには、経済を統制しなければならない。しかし、統制しようにも国家にその余力はなく、その間にも庶民たちのチャンマダンはどんどん増殖した。

 北朝鮮当局は2009年11月、電撃的に「デノミネーション」を断行する。北朝鮮ウォンの通貨単位を変えることによって、市中にたまった資金を表に出し、再度、市場を統制しコントロールする狙いがあったといわれている。

 ところが、庶民たちがこれに猛反発する。

 もともと、通貨では、人民元や米ドルが信用ある通貨として使われていたのだが、デノミを機に、北朝鮮ウォンの信用はガタ落ちし、またデノミの混乱で経済は停滞した。 庶民の怒りを抑えるため、デノミ実施の責任者だった朴南基(パク・ナムギ)氏は翌年3月に処刑された。

 この事件は、金王朝の独裁体制でさえも、草の根資本主義にはもはや簡単には手出しできないことを象徴する事件といえる。

 朴南基氏の処刑は、当時は一切、明らかにされなかったが、2013年の張成沢(チャン・ソンテク)処刑事件の際に、北朝鮮が公式に明らかにした。

 つまり、デノミネーションの混乱を張成沢と朴南基に押しつけて「失敗」だったと認めたのだ。北朝鮮の草の根資本主義に対する「敗北宣言」と言っても過言ではない。

 この敗北を教訓としたのか、金正恩体制は、草の根資本主義を統制するのではなく、容認しながら囲い込もうとする方針に転換したようだ

 韓国シンクタンクの推計によると、人口2500万の北朝鮮で、市場での仕事に従事している人が110万人にのぼり、当局の許可を得たものだけでも404ヵ所の市場が存在する。この市場から「管理費」という名目で北朝鮮当局が1日に得る額は、日本円にして約1738万円から約2217万円に達する。

 もちろん、この管理費全てが北朝鮮の核・ミサイルの開発資金に充てられてるわけではないだろうが、金正恩体制が市場から相当な資金を得ていることがわかる。

「北朝鮮に核・ミサイルを開発する資金などあるわけがない」というのは、既に過去の話なのだ。

意識を変え始めた経済民主化政治の民主化につながる

 海外からの送金や資金の流入で、市場経済が離陸し始めた例としては、かつてのベトナムがある。

 米国に亡命したベトナム人が家族に送金し、その金を資本にベトナム人たちはビジネスを始め、市場経済が発展した。国家も統制できず、最終的に容認したため、1986年のベトナム共産党大会で提唱された経済開放政策の「ドイモイ(刷新の意味)」につながったという説もある。

 北朝鮮も、このあたりの事情は熟知しているはずで、それ故に、簡単に開放政策に舵を切ることはないだろう。開放政策が、政治的な民主化につながり、いずれ金王朝の体制不安につながりかねないと見ているからだ。

 だからといって、市場に下手に手出しをして統制すると、思わぬしっぺ返しをくらってしまう。

 金正恩体制は、草の根資本主義が発展する現状を黙認しながらも、いずれは牛耳ろうと虎視眈々と狙っている。つまり、国家と市場のせめぎ合いは今現在も続いているのだ。

 こうした北朝鮮の現状を日本や周辺国はどう捉えるべきか。

 経済が発展するということは金正恩体制が潤うことに直結し、より“暴走”を加速させ、体制を強固にしかねないため、もっと経済制裁などで締め付けなければならないという強硬論が出るのはおかしくはない。

 しかし、筆者は金正恩の暴走をストップさせるためにも、草の根資本主義をより発展させるような手段を講じるべきだと思う。

 実際、草の根資本主義を通じて、北朝鮮の人たちの意識は変わり始めている

 今の北朝鮮の閉鎖的な体制では、未来がないということもわかっている。時間はかかるかもしれないが、北朝鮮民衆の意識変化を促すことが、結果的に金正恩体制を変更に導くという考え方があってもいいのではないか。

(デイリーNKジャパン編集長 高 英起)