ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

09/01/31 天候悪化でやっぱりダウン

2009-01-31 22:39:12 | つれづれなるままに

昨晩からの雨が続く土曜日。疲れがたまっているところに気圧が低下すると喘息症状も悪化するだけでなく身体全体が機能ダウン。
さいたま芸術劇場に「冬物語」観劇予定を変更。インフルエンザで観劇できなくなった友人のピンチヒッターで明日2/1で観劇させていただけるようになり、自分の今日のチケットのピンチヒッターを探して何人かに声をかけたがそちらは見つからず。ともかく明日観ることができることに感謝したいm(_ _)m

一日どこにも出ずにおとなしくしていた。一昨日観た「リチャード三世」のプログラムを読んだり、大阪の友人にお借りしている劇団☆新感線のDVD「阿修羅城の瞳」の2枚目を娘と一緒に観たりして過ごした。富田靖子の翼鬼/阿修羅王バージョンはやっぱりいいなぁ。こちらの舞台を観ることができていたらもっと早く劇団☆新感線にハマっていたかもしれないと思う。

夕方、静岡の友人から紅ほっぺという苺が宅配便で届く。こんな立派な苺は久しぶりでワクワクとしながらまずは私も娘も携帯で撮影(笑)
チキンシチューを食べた後で洗って何もつけずに食べたら・・・・・・美味~。おいしい~。感謝感謝m(_ _)m

苺での思い出。昨年4月に亡くなった父と3月に一緒に行った一族の熱海旅行の帰りがけ、ぶらついていた熱海の商店街の店頭で大粒の見事な苺のパックの値札の値が下がった。妹1・2・両親・我が家分の4パックをエイっと買い、4つの袋に入れてもらってそれぞれお土産にと渡した。その苺が美味しかったと父が言っていたと母親に珍しく誉められたものだ。大きく見事な苺を見るとその記憶が甦る。

明日に向けて体調を整えま~す(^O^)/

09/01/30 咳払いで声がかすれた(T-T)

2009-01-30 23:59:17 | 医療・介護・福祉など

薬の管理が下手くそなので同じような数で減るべき喘息の常備薬のうちの1種類が先になくなってしまった。
週末にかけて天候がくずれるという天気予報を裏付けるように喘息っぽさがひどくなり、咳払いのしすぎで声もかすれてしまった。昼休みに職場近くの耳鼻科へ。

正月の風邪のあと、咳が残っていて咳止めがなくなっても売薬の咳止めがないと観劇できないこと等をお話し、常備薬と一緒に処方していただく。それと前回の抗生剤ではお腹がくだってしまったこともご報告して薬を変えていただく。
それと3週間おきの減感作療法注射もお願いする。前回(1/13)の減感作療法注射はどうだったかと先生から質問あり。
私「前回はとにかく痒くて痒くて掻いてしまってかさぶたができてその跡がまだ残っています」と腕をまくって見せる。それと思い出して携帯で撮影しておいた腕の写真を見ていただく(この写真がそう)。入浴後に身体が赤くなっているのに注射をしたところの周囲だけ白く残っているのが不思議だったので撮影しておいたのだ。
先生「それでいいの。そこだけむくんで身体中に広がらないようにしているの。そうじゃないと身体中が痒くなっちゃうでしょ」とのこと。なぁるほど、それが生体の正常な反応らしい。ガッテン!

それでも今回はもう少しスギ花粉の濃度を下げて注射するとのこと。三歩進んで二歩下がる状態?並みの人よりもかなり薄い濃度での注射が続く。かなり体力が落ちているのだろう。道は遠いなぁ。

呼吸のつらさを訴えたので、久しぶりに鼻ではなく口で吸う方の吸入を受ける。
先生が「どう?ラクになったでしょ?」と聞くので、ラクにはなったが少しボーっとすると言うと「筋弛緩剤だからねぇ」。これもなぁるほどである。
自宅の近くのアレルギー科で一度受けた吸入でふらついてすぐに帰れずに20分くらい横になったことがあったけれど、こちらで前に吸入した時も今回も大丈夫だった。要は薬剤の濃度管理が難しいようだ。

ラクになって戻ってきたが、根をつめる作業はできない感じなので今日は無理をしないマイペースの作業に変更。
帰宅して薬を飲んで気がついたが、処方する薬を確認したつもりなのに今度は別の薬の数のバランスが悪い。やっぱり体調が悪い日はボーっとしていて思考力が鈍っている。困ったもんだ(^^ゞ

09/01/29 赤坂ACTシアターで勘三郎に遭遇!

2009-01-29 23:54:42 | 観劇

今日は「かもめ」以来の赤坂ACTシアター観劇。ありすさんにお声をかけていただき、いのうえひでのり演出・古田新太主演の「リチャード三世」を観に行った。
仕事帰りにいつものようにぎりぎりに行ったが、左ブロックの真ん中あたりなので先に着席している皆さんの膝の前をあくせくと通っていく。そこで耳寄り情報をGET。「あのへんに○○さん(?よく聞き取れず)がいるみたいだよ」という情報にみんながその方向を伸び上がって見ている。お隣の男性に「どなたがいらっしゃっているんですか」と聞いてみると、「勘三郎さんです」と教えてくれた。
開演。ポスターのおどろおどろしいイメージと全く違う舞台で、先入観をいい意味で裏切ってもらって大満足で幕間へ。

さて、ちゃんと一階の前方席の後ろの横通路を通って後方席1列目のセンターに情報通りに勘三郎丈発見!いらっしゃったら一昨日の歌舞伎座千穐楽の「鏡獅子」の100回の毛振りの話をしようと脳内で一通りイメージしておいてから探索(^^ゞ
それでも一瞬ためらったが、目が合ってしまったので思い切って接近。
私「一昨日の千穐楽で100回の毛振り見ました!」
勘「そりゃどうもありがと」
私「この間、福助さんが80回振ったので、今回は100回は振ってくれるんじゃないかと見ていたら本当にやってくださったので嬉しかったです」
勘「そうなの?」と福助丈の10月千穐楽の80回の毛振りはご存じなかった様子。親戚でもそういう話はしないのかぁと思った。
私「これからも見ますのでよろしくお願いします」
とサッと手を差し出す。
勘三郎丈、しっかり握手してくださいました!!勘三郎丈との握手はこれで2回目。またまた贔屓度アップの私である。

お隣は奥様だったのかもしれないが、お綺麗な方だった。まぁあまり気にしないのも私である。

「リチャード三世」の二幕も面白く、これはゲキ×シネ向きにもいい演出だと思えたのでゲキ×シネになったら絶対観たいと決意。
舞台では明るくサイケデリックな衣裳をまとった役者たちが暗くおどろおどろしい拵えで写っている写真がずらずら並んでいるプログラムではあったが、読むところも多くて2000円だったのでしっかり買ってきた。蜷川さんの寄稿もあるし、翻訳家の松岡和子×いのうえひでのりの対談もあり。これは買いだ!
蜷川さんのページに、古田さんが舞台が終わったあとも飲みに行って遊んでいるのを魅力でもあるけれど身体が心配と書いてあった。長生きしろってさぁ。断固支持する!でも、今晩も勘三郎丈と飲みに行っちゃったんじゃないかなぁと推測。
お二人とも飲みすぎないようにして長く頑張って欲しいので、よろしく~と祈念。

私?劇中で何回も古田リチャードがマックの袋からハンバーガーを食べたりマーク入り紙カップで飲んだりしているのを笑いながら、しっかりインプットされたのだろうか??しっかり劇場そばのマックでチーズバーガーとチキンナゲットを食べて帰ったのだった(笑)
それと、コメント返しが遅れていてなんとも恐縮です。もう少々お待ちくださいますようお願いしますm(_ _)m

09/01/27 歌舞伎座千穐楽夜の部①勘三郎100回の毛振り、予測的中!

2009-01-28 23:57:04 | 観劇

「対面寿曽我」の前に勘三郎の「鏡獅子」から感想を書く。
【新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子】
2007年1月の勘三郎の「鏡獅子」の感想はこちら
今回の配役は下記の通り。
小姓弥生後に獅子の精=勘三郎
胡蝶の精=千之助、玉太郎
局吉野=歌江 老女飛鳥井=吉之丞
家老渋井五左衛門=友右衛門
用人関口十太夫=高麗蔵

江戸城の大奥の広間に並ぶ奥女中ふたり。老女飛鳥井を前回つとめた歌江が局吉野に回り吉之丞の飛鳥井とのコンビとなっていてこれはもう最強のおふたりであられると感心。友右衛門の老け役は珍しいと思った。
いよいよ勘三郎の弥生が登場すると前回の弥生とはまた違った印象。前回よりもさらにダイエットがすすんだとみえて、ふっくらした娘の顔から大人びた女になっている感じがした。
今回は詞章のコピーも膝の上に乗せて準備万端。「ここで扇をもつ」とか以前の書き込みの赤文字も見ながら、長唄で歌われている内容と踊りの振りの関係も一生懸命チェック。牡丹の花が咲き乱れ扇が花びらが舞う様子を表したり、二枚扇になって花の波を表したりしつつ、「牡丹→胡蝶→獅子」につながっていくのかと、手に獅子頭をもつ前くらいからの運びにあらためてよくできた舞踊だと感じ入る。
後見の胡蝶の動きにつられて獅子頭に獅子の精が宿るんだろうなぁとこれもまた納得。やっぱり詞章を理解して味わうことの面白さを痛感した。そういえば「シネマ歌舞伎 三人連獅子」のポスターに長唄の詞章が字幕で出る上映回ありとあったが、それっていいと思った。
「春興鏡獅子」の詞章のサイトをご紹介。

今回の胡蝶は御曹司の二人、千之助・玉太郎コンビ。開演前に舞台写真をチェックしたら台に乗って登場する赤の衣裳でポーズを極めているふたりがあまりに可愛いので即買ってしまった。大人の役者の写真は筋書にあるので今月は我慢。千之助は父・孝太郎にそっくりでびっくり。終始伏し目がちにしているのがいいし踊りもうまい。さらに驚いたのが玉太郎。「盛綱陣屋」の小三郎で見直していたが今回はさらに頑張っている。千之助に負けないように一生懸命ついていっているという感じ。負けん気は強いのかもしれない。こちらは大きな眼が可愛い。父・松江がきりっとしているのでそういう風になっていくかなと思えて応援モードへ。最後の毛振りのところのうさぎとびまでふたりとも頑張った。

花道から獅子の精が登場するが、今回の席からはあまり見えない~。我慢我慢。
とにかく前半の弥生と後半の獅子とをそれぞれ堪能させてくれてまさに「兼ねる役者」の本領発揮だ。千穐楽だけに大向こうのあちこちから掛け声が飛ぶ。「中村屋」「十八代目」だけでなく「当代一」も!
獅子が髪洗いを始めるとだんだんと期待が高まっていく。実は今日の千穐楽の毛振りの回数を100回ではと予測していた。その理由は、福助が昨年10月の「英執着獅子」千穐楽で父の傘寿の祝いで80回振ったから。福助の獅子よりも今回の獅子とでは毛の量が段違いに多いと思われるがそこは勘三郎のことだから負けん気で上回ってくるだろう。昨年が歌舞伎座120年だったが120回というのもまた大変だ。だから100回あたりでくるだろうと思い、いつものように数え始めたら40回、50回と回し続けるので客席の興奮が高まっていくのを身体で感じる。70回、80回、やっぱり超したぞ。90回を超したあたりからスピードアップ!これは100回だな。100回!!客席の割れるような拍手!!
毛振りの後で二畳台の上で片足で立つという見せ場もあるのだが、さすがにふらつきながらも幕が引かれるまで頑張って片足維持!意地の見せ所だね。

今月の勘三郎は夜の部だけ出演で、続けて「鰯賣戀曳網」の猿源氏だ。夜の部は3本立てだし、どれも見応えあり。少しずつアップしていく予定。
写真は千穐楽の垂れ幕のかかった歌舞伎座正面を携帯で撮影。

さて、明日は古田新太の「リチャード三世」。このふり幅が自分でも快感である(笑)

09/01/25 「禅 ZEN」の勘太郎の道元は立派だった

2009-01-26 23:59:01 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)

道元ものと言えば、ヤフオクで絶版本をGETして読んだ上で観たのに感想がなんともまとまらず感想未アップの「道元の冒険」
昨年の平成中村座近くに特設の「浅草奥山風景」の中村屋の店でチラシを手に入れて楽しみにしていた勘太郎主演の映画「禅 ZEN」でリベンジをはかる。

cinemacafe.netの「禅 ZEN」のページはこちら
以下、そのページよりあらすじを引用。
「750年前の乱世の鎌倉時代。困窮する人々や戦で滅ぼされた怨霊におびえる時の権力者の苦悩を、自らも一つになって受け止めていった孤高の人、道元禅師。既成仏教に疑問を抱き、大宋国にわたって正師と真実の教えに巡り合った道元は、日本に戻り、様々な出会いと別れの中で、時の権力に心の太刀で立ち向かい、万人を救済する真の教えを説いていく…。道元禅師の清冽な生涯を通して描く感動の歴史ロマン。原作は、大谷哲夫の『永平の風 道元の生涯』。」

【スタッフ】
原作・製作総指揮:大谷哲夫 監督・脚本:高橋伴明
音楽:宇崎竜童/中西長谷雄
【キャスト】
道元=中村勘太郎、母・伊子=高橋惠子、北条時頼=藤原竜也、波多野義重=勝村政信、源公暁/寂円=テイ龍進、懐奘=村上淳、義介=安居剣一郎、俊了=高良健吾、老典座=笹野高史、如浄=鄭天庸、浙翁=西村雅彦、おりん=内田有紀、おりんの夫=哀川翔、比叡山の僧兵・公仁=菅田俊、他

8歳の時に死に臨む母が道元に人が逃れられない苦しみから抜ける道を見つけて欲しいと頼む場面から道元の求道の一生が始まる。その母・伊子に高橋惠子という贅沢なキャスティングだが、監督のオツレアイだし納得。道元の子役も勘太郎と目のあたりがよく似ていた。
宋の国に渡って出会う中国の僧たちとの中国語会話の場面に感心した。如浄役は中国人俳優だし、寂円役は日中英のトリリンガルということで、勘太郎は本格的に中国語会話を勉強したそうだ。
正師・如浄と巡りあうきっかけをつくった老典座の笹野高史がいい味を出している。道元は源公暁と幼馴染で寂円が瓜二つという設定は実話かどうか知らないが、テイ龍進が地味ではあるがなかなかの存在感を出していた(その寂円が如浄の死後に道元に師事するために日本にやってきたのは史実)。
如浄の元で大悟する場面のCGは笑えてしまうし、その意味がよくわからなかったが、その辺は見ていくうちにわかってくるから大丈夫。

日本に戻って禅の道場を開くが、叡山の僧兵たちが自分たちを否定する道元たちを根こそぎにしようと建仁寺も京都の母方の所領の地に開いた寺も次々に襲撃。
道元に帰依した六波羅探題の波多野義重の所領の越前に後の永平寺になる道場を開くことになるのだ。ここでもなぁるほどと納得。波多野役の勝村政信の隻眼姿がカッコよかった。

その波多野の頼みで執権・北条時頼が滅ぼした政敵たちの怨霊の幻に苦しんでいるのを救って欲しいと頼まれる。懐奘に嗣書を与えて後継指名。生きて帰れない覚悟を固めて鎌倉に赴く。寂円の方がともに如浄の弟子だったのにと思うが、日本においてはやはり日本人の弟子が継がないと続いていかないと判断したのかと思った。「正法眼蔵隋聞記」の筆録も懐奘だしと納得。
藤原竜也は狂気にとらわれた若き執権を大熱演。首と一緒に飛び回る胡蝶たちは死んだ人間の魂の象徴(昨年の前進座の「累~」で知った)。そのCGはまぁ許容範囲(^^ゞ教え諭しながら狂気の刃の下で座禅を組む道元と寂円の姿に時頼も座禅を始め、帰依する。救われた感謝のために大寺院を建立するので開祖になって欲しいという時頼の鎌倉在留要請を断り、道元は永平寺に戻る。藤原竜也はその辺りの一回り大きな人間になった人物を感じさせてはくれなかった。ま、友情出演だしこんなもんでもいいか(笑)
実際に時頼に菩薩戒を授けて6年後、道元は座禅中に入滅。弟子たちは涙をこらえて座禅を続ける。

一方、実在していないおりんとのエピソード。内田有紀が大熱演で見直した。足が悪いと働かずにおりんに身体を売らせるヒモの夫を哀川翔がハマリ役でみせる。小さい頃に命を救ってくれた道元に再会し、自暴自棄の生き方から道元の人柄と教えに生きる力を徐々に得て、ついに夫から自由になる女の生き様を逞しく見せてくれた。尼僧になって子どもたちを導いて暮らしていく。強い意志を漲らせたり、温かく子どもを見つめる大きな眼が魅力的だ。
そのおりんを愛してしまい、典座の修行を続けられなくなる俊了も哀れ。在野で病人の世話をするという生き方で更正しているので安心した。

人は自らのうちに仏(仏性)をもっているのに、いろいろな欲や執着心でそれが見えないのだという。それらをうち払って自らの仏を見出すための修行が座禅ということのようだ。結跏趺坐した上に結ぶ両手の形はその中に仏を入れるための空間なのだという。その形は座禅をする人が一番いいと思う形でいいらしい。
「道元禅」に全く馴染みがない者でもすっと入れる映画になっていたのもよかったと思う。

勘太郎は特に二枚目でもないが、剃髪頭もすがすがしく、眼力も強く、背筋もピンと伸び、しっかり台詞に力がこもり、実に僧として大成していく主人公を立派に演じてくれた。これは見に来た甲斐があったというもの。

ぎりぎりの時間に行ったら後方は一席しかなくてあせったが、なんとか後ろの方で見ることができた。この来客数の多さは恋愛発覚報道や直前のTVの中村屋特番のせいかもしれないと推測。その番組自体は見逃してしまったのが残念。このシネコンでいつも観る映画よりも中高年の観客が多かった。この世代に「禅」への関心が高いからかもしれない

写真は宣伝用の画像より。

09/01/25 花粉飛散前にやること+母に「要介護1」の再認定!

2009-01-25 23:57:15 | 医療・介護・福祉など

今日は天気もいいし、スギ花粉が飛ぶ前に枕を洗った。私の今の枕は厚手のバスタオルを3枚くるくる巻いて両端をひもで縛ったものだ。だからほどいて洗濯して乾いたものを乾燥機で柔らかくもみほぐしてまた巻いて綺麗になったのがこの写真の状態だ。この上に枕カバー代わりのタオルをかけて使う。
頚椎の並び方がまっすぐでショックを吸収するためのS字形になっていないので疲れがたまると腕にしびれが出てしまう。大リーガーの松井秀樹も愛用しているという低反発ウレタンの枕を使っていたのだが、かかりつけの接骨院で低反発の枕は頭の形で固定されてしまって寝返りがうちにくくなるのでよくないと言われ、バスタオルの枕をすすめられた。厚手のバスタオルが家になかったので実家に行ってもらってきて、巻いた側面が掌を広げたくらいになるのがいいとのことなので最初は4枚でつくり、使ってみて少し低くしたかったので3枚に減らして今は快適に使っている。どちらを下にしても横になって眠れるようになり、朝起きると仰向きで寝ているので寝返りをうっているのだろう。
子どもの頃から滅多に寝返りをうてないタイプだったのだが、それは身体に悪いのだそうだ。だから今こんなに不調なんだろうが、今からでもやれることはやってみようと実践して私には調子がいい。イタリアに旅行した時も余分のバスタオルを巻いて枕にしていたくらいだ。
枕に不満な方にはトライをおすすめである。

さて、12/25に2回目の介護認定調査を受けた母は、引き続き「要介護1」の認定がとれたようだ。17日の土曜日に娘と一緒に実家に行った時はまだ結果の通知がきていなかったが、週明けには通知がきていたらしい。

母は妹1だけに電話したらしい。さらにその後、変な電話がきてパニックを起こしたりして妹1に「救急車呼びたいけど、救急車って何番だっけ?」と携帯に電話をしてきたという。いつもの過呼吸症状だと見破られ、その場で電話で呼吸の指導とかを受けて沈静化したらしい。そんなやりとりをママさんバレーで大汗をかいた後にやっていたら妹1の方が一気に風邪症状が出て2日も寝込んだのだそうだ。
そういう状況で二人のいずれもから電話もこないし、私は私で風邪で咳症状が残っているのをだましだましで過ごしているせいで自分からも電話せず、ようやく今日になって確認をすることができた。
自分からは電話をしてこずに、久しぶりにこちらから電話をすると「昨日辺りに電話をくれるかなぁと思ってたのに」と皮肉っぽく言うくせのある母に、前回それはもうやめてくれと頼んだのにまたやってくれるので溜息が出た。

いろいろとストレスがあちこちでかかるので喘息もよくなりにくい。昨年飲んで美味しかった梅醤番茶を今年も手に入れなくてはと思っていたら、今日行ったシネコン(勘太郎主演の「禅 ZEN」を観てきた!)の入っているショッピングモールに自然食品店があることにようやく気がついてGETしてきた。これで送料を払って通販で買わなくてすむ!しかし咳にいいというレンコンの粉末を探すのを忘れた。肝心な方を忘れてしまって自己嫌悪(^^ゞ
まずは明日から梅醤番茶を試してみよう。今年は生姜入りを買ってみた。どんな味だろうか?

09/01/23 二十三万アクセスの御礼m(_ _)m+今月の観劇予定追加

2009-01-23 23:59:55 | 観劇

夜10:45くらいに23万アクセスを超したようです。皆様のご訪問に深く感謝申し上げます。マイペースでの観劇記事アップではありますが、これからもどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

さて、3月の演舞場の「猿之助十八番の内 獨道中五十三驛」の歌舞伎会先行予約をすっかり忘れていて今日アクセスしてびっくり。一般前売り前だというのに3階はA席もB席も全部×印!なんとか戻りでGETできるようチェックしようと思う。
歌舞伎座が無くなって演舞場での公演が中心になると毎月こういう状況になるのかもと思うと気が重くなってしまうが、まぁその時はその時と思うことにしよう。

今月の観劇予定に追加も入ったので再度アップしておこう。
3(土)歌舞伎座初日・昼の部→風邪がひどくてボーっと観劇していたので記事が書けるかはなんともいえないが・・・・・・。「本日初日」の垂れ幕あり門松ありの歌舞伎座正面の写真だけでもアップしておこう。
9(金)国立劇場初春歌舞伎→直前に追加=全部アップ済み!
①「象引」 ②「十返りの松」 ③「競艶仲町」
12(月)新橋演舞場歌舞伎・昼の部=全部アップ済み!
①「口上」「お祭り」 ②澤潟屋の「二人三番叟」 ③「海老蔵の権太」
20(火)青山円形劇場:花組芝居「夜叉ヶ池」→楽しかった!
22(木)新橋演舞場歌舞伎・夜の部→面白かった!
27(火)歌舞伎座千穐楽・夜の部
29(木)赤坂Actシアター「リチャード三世」→お声をかけていただき、急遽観劇決定!!
31(土)さいたま芸術劇場「冬物語」(蜷川シェイクスピア)

さて後半も寝込まないように頑張ります!!

09/01/09 国立劇場初春歌舞伎③「競艶仲町」

2009-01-22 23:59:49 | 観劇

南北の復活狂言ということでおどろおどろしい場面もあるかもと思っていたら、この作品は「双蝶々もの」の書替狂言だということで全くの杞憂に終わり、面白く観ることができた。
2006年9月「双蝶々曲輪日記・引窓」の感想はこちら
【競艶仲町(いきじくらべはでななかちょう】四幕六場
四世鶴屋南北・二世瀬川如皐=作
古井戸秀夫=監修 国立劇場文芸課=補綴 国立劇場美術係=美術
今回の配役は以下の通り。
下総八幡村郷士南方与兵衛=三津五郎 妹お虎=芝のぶ
深川仲町の遊女都/娘お早=福助 姉・濡髪のお関=芝喜松
鳶頭山崎町の与五郎=橋之助 吾妻屋女房おさと=秀調
千葉家家中平岡郷左衛門=團蔵 
丸屋仁右衛門=権十郎 丸屋総領長吉=巳之助
丸屋番頭権九郎=市蔵 深川仲町の遊女お照=新悟

 序 幕 永代橋高尾茶屋の場
      深川仲町吾妻屋の場
 二幕目 浅草駒形米屋の場
      駒形堂うしろ河岸の場
 三幕目 下総八幡村与兵衛町宅の場
 大 詰 行徳船場の場

まさに「双蝶々もの」で御馴染みだったりそれに似たりの役名が並んでいるが、役の性格は踏襲していないものも多い。
あらすじはざっと書くと以下の通り。
「双蝶々」と同じ八幡村の郷代官の南方という名前だが、十次兵衛と違って下総の八幡村の与兵衛。この人物は一番もとの作品の性格に似ていて、真面目で誠実な人柄。江戸深川仲町の遊女都に思いを寄せて通い詰めている。しかしながら都は鳶頭山崎町の与五郎と深い仲でそのことを与兵衛に打ち明ける。与兵衛は男らしくすっぱりとあきらめると言って「都、命」の入れ黒子を腕から削りとり、二人に困ったことがあったら力になる約束までしてくれた。まさに男二人の「意気地くらべ」である。
与兵衛は妹お虎と二人で暮らしているが、同じ村の娘お早が惚れ込んでいる。そのお早は実の親とはぐれてしまって育ての親も亡くなり、実の親が見つかるように願掛けの写経を与兵衛の家来に預けている。一緒につけたお守りがめぐりめぐって濡髪のお関の手に入り、血のつながらない妹・都を丸屋仁右衛門の娘お早に仕立て上げ、都にぞっこんの平岡郷左衛門のものにする謀がどんどんすすんでしまう。
また丸屋は与五郎の主筋にあたり、郷左衛門と一味している番頭権九郎によって千葉家の重宝の香炉を盗み出されてしまった総領長吉が勘当の憂き目にあっている。
ところがお関や権九郎、郷左衛門の謀が与五郎にばれる。さらに長吉が権九郎を斬ってしまったところにかけつけた与五郎は権九郎にとどめを刺し、勢いでお関をも殺してしまう。八幡村の与兵衛のところに都を預けにいくが、与兵衛は都一人は預かれないと悩む。入れ黒子を女房代わりと独り者の誓いを立てた与兵衛の思いを知ったお早も腕を傷つけて独り者の誓いを立てていて、そのお早を娶って都を預かることにする。その中でお早こそ守り袋の持ち主であり、丸屋の実の娘と判明。
与五郎は郷左衛門から香炉を取り戻すべく追い詰める。与兵衛も助太刀して見事に取り戻したところに都もかけつける。与五郎の人殺しの罪も与平が仕える千葉家の殿様にかけあって計らいをうけられることになり、万事解決の幕切れ。

福助・橋之助は3演目全部に出演の奮闘。三津五郎の郷代官の南方与兵衛が実に魅力的な男。橋之助の与五郎との意気地比べも気持ちいい。「双蝶々」のお早が元遊女だったことから遊女都と村娘お早の二役という設定に書替えたのだと推測するが、その二役をくっきり演じ分けた福助。お早が一途に与兵衛を思う可愛さも遊女都の色っぽさも両方ともいいのだ。
團蔵・市蔵・芝喜松の悪役3人組も面白い。殺しの場もあるが、怨念の殺しでもなくおどろおどろしさもなくて南北でもこんな作品があるのかという復活上演となった。

お正月公演の演目として、邪気払いの荒事、祝儀舞踊、明るい内容でめでたい結末を迎える世話物の芝居という3本立ては、実に気持ちよく観ることができてよかったと思う。
ここ数年続いた通し狂言の復活上演もいいが、長くない小品の狂言の復活もいいものだと思うので、是非こういう取り組みを期待したい。

写真は今回公演のチラシからこの演目に関わる写真の部分を携帯で撮影。
1/9国立劇場初春歌舞伎①「象引」
1/9国立劇場初春歌舞伎②「十返りの松」

09/01/20 青山円形劇場デビュー前に見たのは

2009-01-20 23:59:34 | おでかけ、旅行

このリムジン!
仕事帰りに四ツ谷から渋谷に回り、ハチ公口から宮益坂の方に出たところの交差点。あまりの長さにびっくりして思わず携帯で撮影。

帰宅してからイタリアのコロッセオの近くで見て撮影したリムジンと比較したら前の方の扉が2ドアだった(イタリアのは1ドア)。
真ん中の長いスペースにはTVがあって暗い中で相撲中継を見ているのがくっきり浮き上がっていた。

夜の部で花組芝居の「夜叉ヶ池」を観に行く途中だった。青山劇場は何度も行ったことがあるが、青山円形劇場は今回が初めて。
行って見たら私の席はライトの後ろのかぶりつき。Hブロック11とかいう席番号だとどのへんかわかっていなかった。舞台は本当にまん丸で奥の出入りに使うところだけ席がない。本当に小さい劇場で椅子もパイプ椅子だった。
玉三郎の「夜叉ヶ池」とは全く趣が違っていたが、面白かった。またゆっくり感想は書きたい。咳もまだ抜けないが昼間に咳止めを飲むので観劇中は咳も出ない。あさっては演舞場歌舞伎夜の部と今週は観劇頻度が高いので気力体力の配分に注意してがんばろう。

(1/21追記)
車体に英語でファーストリムジンと書いてあったので、ネット検索してみたら、こんなサービスをする会社があるのねと納得。リムジンの中でパーティもできるらしい。ぐるなびでの「ファースト リムジン」紹介ページをご紹介。このページの冒頭にある車種を見たようだ。

09/01/09 国立劇場初春歌舞伎②「十返りの松」

2009-01-19 23:54:38 | 観劇

【十返りの松(とかえりのまつ)】箏曲連中・囃子連中
中内蝶二=作 中村芝翫=振付
今井慶松=作曲 国立劇場美術係=美術
今回の配役は以下の通り。
松の精=芝翫 梅の精=福助
竹の精=橋之助 松の童=国生
松の童=宗生 松の童=宜生

筋書の解説によると「松は古来、長寿を象徴する縁起の良い樹木とされてきました。それは『百年に一度花が咲き、十回繰り返すと実をつける』という伝説に拠るもので、そこから“十返り”という別称が生まれました。この筝曲には長寿の祝賀が込められています」とのこと。
山田流筝曲の今井慶松の筝曲家団体十周年のご祝儀曲として昭和3年に六代目菊五郎が踊ったという。歌舞伎舞踊としての上演は今回が初めてということで、今の天皇の即位二十年記念の上演ともされている。私は特に祝う気持ちがないが、観ないということもないので純粋に芝翫が息子2人孫3人と一門を率いての舞踊として鑑賞。

孫3人による若松の踊り。長男国生は相変わらずの太めの身体だが一生懸命踊っていた。子ども時代に肥っていても思春期に体型ががらっと変わって痩せ型になった実例も知っているのでそれに期待。次男宗生は七之助にそっくりで驚いた。さすがに従兄だけある。宜生が一番小さいのに動きがいいので感心。この橋之助の3人の子息がどう成長するかは楽しみである。

梅の精の福助の女方の踊り、竹の精の橋之助の若衆の踊りも美しい。
最後に白っぽい衣裳で天女のような髪型で登場した老松の精の芝翫。美しいというのではないが、仏様のようなありがたい感じがして息を飲んでしまった。客席の三方に向かって仰ぎ見てのお辞儀をされていたが、こちらがお辞儀したくなるような実にありがた~い感じなのだ。

幕間のイヤホンガイドの特別インタビューでは、このように子どもや孫と同じ舞台に立つのは稀なのだとのことだった。節目の年に子や孫、一門を率いてこういうご祝儀の舞台を作り出せたというのは素晴らしいことだ。負担のかかるものは難しいが少しずつでも舞台に出て皆様に長く自分の舞台を観ていただけるようにしたいというお話もあった。やはり昨年10月の「藤娘」のような大作を一人で踊りきるということはこれからなくなるのだろうなと感慨深い。その言葉の通り、短い登場時間でもぴりりと舞台を引き締める舞台を長くお願いしたい。

お正月らしい筝曲舞踊というのも清清しかった。昨年1月の「鶴寿千歳」と同様、人間国宝の山田流の女性筝曲家・山瀬松韻さんを中心にした箏曲連中だった。今回初めて歌を歌われている方がそうだと気づき、あらためて筝曲家もこんなに歌うのだとわかった。筋書に山田流は歌が中心の流派で歌舞伎に通じるところがあると書かれていて納得した。

舞踊も演奏も人間国宝が揃った大舞台だったわけで、多人数の振り付けも舞台装置も含めてなかなか見応えがあり、居眠りもせずに堪能した

写真は国立劇場ロビーの鏡餅の飾り。さすがにでっかい!
1/9国立劇場初春歌舞伎①「象引」