ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

10/10/30 彩の国シェイクスピア「じゃじゃ馬馴らし」千穐楽。祝・蜷川!亀ちゃん最高!!

2010-10-30 23:58:24 | 観劇

台風の近づく雨の中、自転車で娘と与野本町へ向かい、ランチ会に合流。彩の国シェイクスピア・シリーズ第23弾「じゃじゃ馬馴らし」千穐楽にご一緒する北西のキティさんの車に乗せてもらって劇場へ。地下の駐車場から劇場に入るのは初めてだったので、それもなんだか面白くウキウキ気分で入場。
オールメールシリーズではよく楽師隊として舞台出演もしているメンバーが舞台の扮装で演奏しているロビー。そこには「蜷川幸雄芸術監督に文化勲章が授与されます」というお知らせのパネルがあり、その周りにお祝いの花鉢がずらっと並んでいた。パネルが光らないようにするにはかなり斜めに撮らないといけなかったのだが、雰囲気はわかっていただけると思う。

その文面は公式サイトにあるこちらのニュースと同じ。
最後の3行がご本人の決意表明。
「キャスト・スタッフ、そして観客の皆さまに支えられて、走り続けることができました。この度の受章は、もう少し仕事をし続けろというメッセージと受け止め、今後も頑張りたいと思います。ありがとうございました。蜷川幸雄」

「走り続ける」「仕事をし続けろというメッセージ」という表現が、泳ぎ続けないと息ができなくて死んでしまう、大海を泳ぐマグロのようだという私の蜷川さんへのイメージをまたまた裏打ちしてくれている。身体はとうにズタボロのようなのに、ここまでハイレベルな仕事を続ける姿に敬意を表し、可能な限り観つづけようという思いを強くした。
次はネクスト・シアターの「美しきものの伝説」千穐楽のチケットGET済みだ。

稽古中の市川亀治郎と遭遇した話はこちらでもご報告したが、いよいよ舞台で亀治郎キャタリーナに会える!
旅の一座による芝居という劇中劇という設定なので、その役者たちが登場すると大きな帽子を目深に被った女形がいて亀ちゃんとわかるが、キャタリーナとしての登場までお預けというのが憎い。
そして登場しての髪型がスカーレット・オハラの娘時代のヴィヴィアン・リーのパロディのようなのだが、残念ながらこの髪型はあまり似合わなかった。しかしながら、ひねくれ者の「じゃじゃ馬娘」の心の動きを過剰に顔に出すのが可笑しく可愛い。
結婚してからのアップに結い上げた髪型は実によく似合い、ペトルーチオの調教で目を吊り上げた表情がしおしおし、反抗し、従順な妻としての態度をみせるようになっていくにつれ、大人の女の落ち着いた美しい表情に変わっていく。
しかしながら、台詞は夫に従順な妻のものになっていくのに、その生き生きとした表情からはそのように振る舞って実は夫を操縦している、したたかな女を感じ取った。「薩摩おごじょ」をはじめとして九州の女たちがそうだという話は聞いているのだが、そういう演出にぴったりの亀治郎の魅力炸裂という感じだった。
最後の従順な妻としての在り方を説く演説は、剣を振り回しながらの力強いもので、その所作は実に美しい。
床にグサッと刺して終わるのだが、芝居が終わって剣を抜いて退場する時には床の一部がはずれて一緒に袖にもっていかれた。これって今日だけ?いつもなの?

亀ちゃんキャタリーナが途中で立ち見得を切る場面もあり、「西太后」の藤間紫のタイトルロールの姿を彷彿とした。カーテンコールの最後に登場した、亀ちゃんは伏し目がちに進み出て舞台の前方で目を上げるという堂々とした立女形ぶり。
千穐楽は1階の後ろ席にいるはずの蜷川さん。今日は私たちの席の列の一番後ろのコーナーに増設のパイプ椅子に座っていた。正面の最後列には瑳川さんもいたし。カーテンコールの最中に姿を消すとちゃんと亀ちゃんに手を引かれて舞台に登場。
「NINAGAWA十二夜」で見つけた異色の女形芸をここまで生かして良妻の押し付け的ストーリーをここまで現代的味付けで演出した蜷川マジックに感嘆。二人の出会いが素晴らしい舞台を生み出した。それに立ち会えたことに感謝!

10/10/25 名古屋遠征(5)最終日も「コメダ珈琲」のなごやんモーニングで満足

2010-10-28 23:58:44 | 観劇

御園座初遠征も兼ねた今回の名古屋3泊4日も最終日。2日目に母親は妹1に「コメダ珈琲」のモーニングに連れていってもらったのがよくてもう一回行きたいとリクエスト。月曜日で姪っ子1・2が仕事や大学に行くのを見送り(パパさんはとっくに出勤済み(^^ゞ)、私と娘も加わった4人で「コメダ珈琲」へ。

昨年末に引っ越してまだまだ今の家の近所の道に慣れない妹1の運転は、早道をしようとして道に迷うことになり、遠回りしてたどり着く。その間に私と娘は早くも車酔い。そんなんじゃ、名古屋名物の餡こトーストは無理。シンプルなモーニングにする。

厚切りのバタートーストのタテ半分とゆで卵つきで、アメリカンにしたりブレンドにしたりカフェオレにしたりとそれぞれの好みで注文。早くに簡単な朝食はすませているし、今回はこのくらいで我慢。メニューに載っていたクリームをのせたシロノワールとやらにも次回は挑戦したいぞ。
喫茶店でモーニングを食べるなんて久しぶり。東京ではファストフード店や新興チェーンのカフェに押されて普通の喫茶店はどんどん閉店してしまっている。名古屋は「コンパル」といい「コメダ珈琲」といい、老舗チェーンの喫茶店が頑張っている。最大の魅力が「なごやんモーニング」メニューの充実なのだろう。
帰る時にフリーマガジン『コメダお得ブック』Vol.4が置いてあるのに気づき、もらってきて新幹線の中で読んだ。冒頭の写真がその表紙だ。読んだらますます次にも行きたくなった。フリーマガジンとして立派に威力を発揮している。エライ!!

姪っ子たちに教わったコスメを買いたいと娘のリクエストでドラッグストアに寄って買い物。中でも今回は椿油の良さにめざめたという。朝起きてから長い髪のまとまり具合がいいらしい。私もたまに頭皮クレンジング&マッサージに使うので一瓶使い切ったところなので、姪っ子の使っていた銘柄を今度は買ってみることにした。

荷造りをして宅配便で送るものを妹に頼んで、JR名古屋駅へ。駅裏の公営の駐車場で迎えにきてもらった際に無料時間のうちに戻ったはずが600円とられたので、もっとよさそうな駐車場を探すとデニーズの入ったビルが安い。ついでに遅い昼食もデニーズですませ、チケットショップで回数券を買ってきてもらう。銀座でGETする方が安かった。有効期間の残りが少ないと安売りするようだ。
16:10発ののぞみの座席指定をとって妹1に別れを告げる。妹1一家やお友達の皆さんに本当にお世話になった3泊4日。感謝、感謝である。

さすがに往きと違ってのぞみの中では何も食べる必要なし。母親と並んでいろいろ話をしたり、居眠りしたりであっという間に1時間40分。

京浜東北線に乗り換えて1本で自宅の最寄駅まで行けるところを南浦和で途中下車。母親を武蔵野線のホームで電車に乗せるまでアテンド。
お互いに無事に帰宅。なんとも一大事業をやりおおせた。お疲れ~であった。
10/22名古屋遠征(1)老舗喫茶「コンパル」の味噌カツサンド
10/23名古屋遠征(2)御園座デビュー!
10/24名古屋遠征(3)「その手はくわなの焼き蛤」、美味!
10/24名古屋遠征(4)桑名城の三の丸跡、七里の渡し
10/24名古屋遠征(5)ナガシマリゾート「なばなの里」の大輪のダリアに仰天?!

10/10/24 名古屋遠征(5)ナガシマリゾート「なばなの里」の大輪のダリアに仰天?!

2010-10-26 23:57:47 | おでかけ、旅行

私の変な特技は、幼少の頃のTVCMの歌をけっこう覚えていて歌えること。埼玉県でも長島温泉のTVCMが流れてきて♪「グランスパー、ナ、ガシマ!」♪という歌とともに何やらジェットコースターの映像の記憶がある。
ランチのあとは、ナガシマリゾートにある「なばなの里」へ。高架の道路から長島温泉の施設が見える。今度は温泉というのもありかもしれないと思う。

春には妹2がツレアイくんともどもやってきて、「チューリップまつり」を楽しんだという。今回は「ダリア・コスモスまつり」開催中とのこと。
「ビール園」や鮮やかな色のうねる小菊の植え込みの脇を通ってどんどん奥へ。富士山をかたどった変な乗り物が空に上がっている。「アイランド富士」という昇降する展望施設で、地上45メートルもの高さに上がってその上でゆっくり回転して360度の展望を楽しむことができた。曇天ではあったが、「なばなの里」全体と濃尾平野の広々とした景色を眺めることができた。何本も流れる川も七里の渡しも見えた。赤い宣伝塔がついているビルは「柿安本店」とのこと。「アイランド富士」は見てくれの奇天烈さは置いておくとして、予想以上の景色を楽しむことができて満足した。

いよいよ、「ダリア・コスモスまつり」開催中の「花ひろば」エリアへ入ると、ビ、ビ、ビックリ!ダリアの花というのは掌を広げたくらいのイメージしか持っていなかったのに、こんなに大きいのがあるの?!と驚くばかりの大輪の見事なダリアにノックアウトされてしまった。一株ごとに品種名と花の大きさの説明プレートがある。「巨大輪」「超巨大輪」「中輪」・・・・・・。うーん、こんなに多種多様な色と形があるなんて知らなかった。
「日本最大の花ひろば(13,000坪)に秋の花々が咲き誇ります。巨大輪50種を含む200種8,000株32,000本のダリアや、ピンク、白の観賞用のコスモスが150万本」とHPの「ダリア・コスモスまつり」のところに書いてあった。しかし、はっきり言ってダリアが見事すぎてコスモスがかすんでしまうほどだ。

娘はデジカメで気に入ったダリアの写真を撮るのに夢中。姪っ子と従姉妹同士で並んでダリアの花と一緒に写真に納まったりもしている。娘たちの顔と並んでも大きさでひけをとらない大輪の花、花。最後には世界で最小の極小輪種もあって、品種改良というのは凄いものだとまたまた感心。今回はダリアを馬鹿にしていたことを大いに恥じ、よいものを観せてもらったと大満足した。花ひろばの散策の最後には雨が落ちてきた。雨で「花市場」までは行かないことにしたが、散策中は降られずにすんでラッキーな一日!

さぁ、お楽しみの「長島ビール園」へ。各人が地ビール3種を味わった。私はハーフアンドハーフくらいの色のデュンケルを中ジョッキ一杯。スペアリブが美味しいということで大きな切り身を骨の1本1本に沿って切り分けた。母親が美味しい美味しいと3本も食べたのにまたびっくり。2日目の鶏手羽先料理は全く美味しいと言わなかったが、これで少しは満足してくれたようだ。私はパングラタンで、娘はハーブウインナーかな。

手羽先料理からおつきあいいただいた、HさんYさんに感謝、感謝であった。

10/10/24 名古屋遠征(4)桑名城の三の丸跡、七里の渡し

2010-10-25 23:57:24 | 観劇

3日目のドライブは、ランチ前に七里の渡しへ。桑名城の三の丸跡につくられた芝生広場吉之丸コミュニティパークに車を停めて、散策。
木曽三川の合流地点は歴史的に大洪水を繰り返した。
川沿いの散策道には、治水の歴史のパネルが3枚立っていて、
「宝暦治水事件」のパネルの前では、母親と一緒に帝劇で観た「孤愁の岸」の森重久彌の舞台を母親とともに思い出した。

「伊勢湾台風」のパネルの前では、妹1のツレアイくんの地域のソフトボール仲間で当時5歳だったHさんが、子ども心に記憶している台風の物凄さを語ってくれた。4600人を超す死者を出した災害で私も歴史的には知っているが、あらためて阪神大震災のように多くの方が亡くなった災害は昔からあって、人間の力が大自然にはまだまだ及ばないのだなぁという思いを強くした。人間はもっと謙虚になって、コツコツと努力をしないといけないのだろう。

渡しには、かつては東海道を行き交う人々が必ず目にして広重の浮世絵「東海道五十三次」にも描かれた桑名のシンボルを忠実に復元した蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)が展示館になっていて、ざっと見学してきたが、その浮世絵の複製に納得。さらに驚いたのは寛政の改革の松平定信の肖像画の複製があったこと!白河藩主だったはずなのに何故?と思ったら、この松平家は元は桑名藩主だったのが白河に国替えになっていて、定信が老中を辞して隠居した後、また国替えで桑名に戻り、晩年は桑名ということだったのだそうだ。知らなかった~。こんなことで喜んでいるのは私くらい(笑)

大きな水門があって、そこの上流は淡水で蜆がとれ、その下流は海水と混じった汽水で蛤がとれるのだと、ツレアイくんが説明してくれた。そういう説明を聞いているのは私だけなのだが(^^ゞ
七里の渡跡の端の鳥居のところまで私だけが走っていってデジカメで撮影して戻る。なんでそんなにしつこく観るところがあるのかと母に言われたが、このあたりの興味関心の持ち方が母娘でこんなに違うというのが困ったものなのだ。旅行に一緒に行くことに気が進まない所以だ。

一行が一番盛り上がったのは、芝生公園の向かいにあった「柿安本店」。1階は松坂牛や柿安牛の肉だけでなく、惣菜もたくさん売っている。バイキング方式の「柿安三尺三寸箸」では馴染みがあり、そこに並ぶおかずのような感じ。みんなサンドイッチなどをお土産に買っていた。

ここからランチへ行ったのだった。
冒頭の写真は、桑名市観光ガイドのサイトから蟠龍櫓の画像。

10/10/24 名古屋遠征(3)「その手はくわなの焼き蛤」、美味!

2010-10-24 23:59:30 | おでかけ、旅行

名古屋3日目はドライブ。妹1一家とその友人たちとご一緒して車2台で繰り出す。
妹1のツレアイ氏は3年ほど桑名支社に勤務した関係で、桑名のあちこちのお店に顔が効く。
そのひとつ風流うどんそば料理の「歌行燈」でランチ。
その後、「なばなの里」で長島地ビールを味わう予定なので他のメンバーは少な目メニューにしていたが、私は桑名名物の焼き蛤が入った「蛤御膳」をしっかりいただいた。だって「その手はくわなの焼き蛤」というほどの名物だし、桑名にまた来られるかどうかわからないと思ったから(^^ゞ
焼き蛤で3個、天ぷらで2個、茶わん蒸しで1個、うどんに4個入っていて、合計10個の蛤を味わった。美味しいのもその順番。あまり大きくもなかったが十分おいしかった。

またまた続く・・・・・・。

10/10/23 名古屋遠征(2)御園座デビュー!

2010-10-23 23:59:19 | おでかけ、旅行

名古屋遠征の第一の目的だった御園座デビューを果たした。
妹1の新居の最寄駅は地下鉄桜通り線「野波」駅。土日エコ切符を買って乗車。ご一緒する玲小姐さんを名古屋駅まで送っていくために一日のうちに何度も乗り降りできるエコ切符にした。
途中「今池」で乗り換えて東山線で「伏見」駅へ。コンビニでお昼ご飯を調達して御園座へ。姪っ子2の大学の先生の観劇会でのチケット確保なのだが、学生向け企画なのでチケットと一緒に届いたプリントに、お昼ご飯は劇場内の食堂は高いので、お弁当などを確保して持参するとよいという注意書きがあったためだ。

ところが、コンビニの方のミスでお弁当にお箸をつけてくれていない。食堂の男性スタッフに事情を話してお箸を分けてほしいとお願いしたら、「有料になります」とのこと。
私「おいくらですか?」→スタッフ「100円です」→私「それでいいのでお願いします」
ということで頒けていただいた。竹の割り箸で隈取のデザインの入った綺麗な箸袋に入っていたが、さすが、名古屋!だと思った。
姪っ子2には「せっかくだから、箸袋は捨てないで本のしおりにでもしたらいいんじゃない」とおすすめ。そうかと思ってくれる素直ないい子であった。

昼の部「通し狂言 旭輝黄金鯱」で幕間3回、舞踊「汐汲」までに1回という、4回もある幕間にさすがに疲れたが、御園座名物の最中アイスもしっかりと食べてきた(飛騨米使用の最中の皮がパリパリと香ばしくて美味)。
姪っ子2は今回が歌舞伎デビューなので、楽しんでもらえるか心配だったが、一幕の後の幕間には「ゾクゾクした」と言ってくれたし、全部終わった後も「面白かった」と言ってくれたので、一緒に観る機会をつくって本当によかったとホッとした。(姪っ子1からもリクエストが来たので次に観に来たら一緒に観ようと約束した次第)。

夜の部をご覧になるhitomiさんと待ち合わせして、短時間おしゃべり。御園座前やカラクリ時計などの前の記念撮影のカメラマンをお願いしてしまった。感謝m(_ _)m

玲小姐さんを送って、JR名古屋駅へ。姪っ子2ともども3人で駅のツインタワーのマリオットアソシアホテル1階の喫茶でスイーツセットをいただく。(gooブログの無料サービスでも簡単に文中に写真を入れられるようになり、早速下記で実験!)

一泊二日で帰る玲小姐さんを見送って、私たちは妹1宅へ帰還。

10/10/22 名古屋遠征(1)老舗喫茶「コンパル」の味噌カツサンド

2010-10-22 23:59:18 | 観劇

顔見世興行中の御園座の遠征も兼ねて、名古屋の妹1の新居に初訪問。
何年かぶりで新幹線に乗り、娘と実家の母とを引率して、11:20発の「のぞみ」に乗って1時間40分。3人とも車中で弁当を食べる気にはならず、おにぎりやどら焼きでしのぐ。

13:03に名古屋駅到着。御園座にご一緒する玲小姐さんと同じ「のぞみ」に乗ることができたので、改札のところで駅まで車で迎えに来てくれた妹1にも挨拶してもらって、今日は別行動。
私達は妹1おすすめの老舗の喫茶店「コンパル」へ。
"昭和系名古屋喫茶"コンパル・徹底ガイド - [名古屋] All Aboutの記事はこちら
コメダ珈琲と並ぶ名古屋喫茶の代表的チェーンということで、「コンパル」は昭和22年創業の老舗なのだそうだ。
大須の一号店ではなく御器所(ごきそ)店へ。
写真は、名物の味噌カツサンド。3大名古屋名物サンドの筆頭を2つ。その2の海老フライサンド、普通のミックスサンドも頼んで4人で分け合って食べる。
コーヒーもコクがあって美味しい。ホットのお替りは200円。

アイスコーヒーも熱いままカップに入って氷の入ったグラスとともに出てきて自分であわせてつくるのも名物。
これはこれからご贔屓にしたいお店だ。名駅の地下街にメイチカ店もあるようなので、時間がない時はそちらでもいいかもしれない。

姪っ子2のパソコンを借りてのアップでした!

10/10/15 国立劇場「天保遊侠録」で自在な吉右衛門を堪能

2010-10-21 23:59:50 | 観劇

なぜか最近、真山青果の歌舞伎上演が続いており、今月の国立劇場公演も「天保遊俠録」と「将軍江戸を去る」の2本立て。新橋演舞場では「頼朝の死」もやっている。
さらに国立劇場のこの2本は、ちょうど大河ドラマで「龍馬伝」をやっている時で幕末もののドラマということでタイムリーな企画ではある。
「天保遊俠録」は2009年8月に橋之助の勝小吉で観ている。
【天保遊俠録(てんぽうゆうきょうろく)】一幕二場
作:真山青果 演出:真山美保、織田紘二
第一場 向島料理茶屋
第二場 同 囲い外
あらすじは前回の記事を参照。今回の配役は以下の通り。
勝小吉=吉右衛門 松坂庄之助=染五郎
勝麟太郎=梅丸 阿茶の局=東蔵
小吉の友人井上=錦吾、同飯田=高麗蔵
八重次=芝雀、大久保上野介=大谷桂三、ほか

この間、江戸社会の勉強ということで、玲小姐さんのおすすめ本2冊を読んでいる。
『江戸の役人事情-「よしの冊子」の世界』水谷三公著(ちくま新書)
『鬼平と出世 旗本たちの昇進競争』山本博文著(講談社現代新書)
そうなると、無役の御家人勝小吉がなんとかお役につこうと小普請組の組頭や同役になる人たちを饗応して賄賂を贈るというエピソードが実にリアルなものだったことがわかる。

若い頃から放蕩三昧だった小吉が卑屈に振る舞うことに我慢に我慢を重ねていく無理が爆発するのも無理はない。養子に入った勝家への義理を果たすためもあるが、愛する息子の麟太郎のために頑張っているのに、甥の庄之助が悪口雑言に怒って暴れ出したことでタガがはずれてしまうのだ。
前回は橋之助と勘太郎、今回も吉右衛門と染五郎という叔父甥のコンビ。染五郎は漫画のように弓なりの太眉毛をつけて三枚目に徹しているその覚悟がいい。しかしながら、こんな男で花魁を身請けしようというまで通いつめることができるのだろうかという突っ込みを入れたくなった(笑)

芝雀の八重次はこういうお役が初めてということだが、駆け落ち相手だった小吉に捨てられて芸者にまで身を落とした女の恨みを拗ねてぶつけるところもいじらしい。小吉から、捨てたのではなく座敷牢に入れられてしまっていたのだと説明され、今回の饗応への協力を拝み倒されて、しぶしぶ受け入れてしまうところに、小吉への愛情が深いところに息づいているという女の可愛らしさが滲み出る。吉右衛門とのコンビの芝居は相性も実にいいと思う。

小吉は住んでいるところからか、「入江町」とか呼ばれているが、それからして「入江町の鐡」こと鬼平を連想し、吉右衛門につながってしまう。若い頃の放蕩三昧というのがぴったり重なってしまうのも、観ていて心地いい。やっぱり若い頃から女にもてていただろうなぁ、座敷牢で女房を引っ張り込んで子どもをつくったのは俺くらいとかいう台詞もちっともおかしく感じさせない色気があるのが小気味いい。

梅玉の部屋子の梅丸の麟太郎が実に理知的で品がよく、将軍後継者の若君に気に入られて召し出されるのも無理がないと思える。鳶が鷹を産んだような息子ぶりが適役。東蔵の阿茶の局が貫録たっぷりで、生家の跡取りとしての養育を小吉に任せられないとたしなめるやりとりも見応え十分。小吉が抵抗しても本人が納得して城中に上がるということでの親子の別れとなる。

吉右衛門の小吉のくだけた遊俠人ぶり、それが我慢して卑屈な振る舞ってみせた上でべらんめえ口調で啖呵をきり、胸をすく思いをさせてくれたかと思うと、子を取り上げられて身をよじって切ながる、その芝居の自在さに酔わせてもらった。
そのせつない小吉の吉右衛門に寄り添う八重次の芝雀というのが、また美味しい幕切れだった。

冒頭の写真は、公式サイトより今回公演のチラシ画像から吉右衛門の小吉を携帯でアップで撮影したもの。いい男ぶりだなぁ。
明日から、名古屋御園座顔見世興行への遠征を兼ねて三泊四日、妹1の家に遊びにいってきます。「将軍江戸を去る」までアップするつもりだったが時間切れ。また頑張ります(^_^)/

10/10/16 娘はバイト、私は歌舞伎・・・・・・

2010-10-17 23:58:19 | おでかけ、旅行

今月に入って娘が年末年始の郵便局のバイト以来、久しぶりに試食のマネキンのバイトを始めた。私服勤務というからどんなもんかと思ったら、白いブラウスと黒いパンツに黒のローヒールパンプスと黒のエプロンと三角巾を自前で用意せねばならないという。結局、私が全部買うことになって付き合って買い物。娘が研修を受けた日に私と仕事帰りに待ち合わせ。イトーヨーカドーの翌日からキャッシュバックセールという週末の前日の買い物になってしまい、かなり残念だったが、仕方がない。

一回目は休憩1時間で実働7時間で浦和の伊勢丹の地下食品売り場でずっと立ちっぱなしで頑張ってきたら、足の裏が真っ赤に腫れ上がってしまって、帰宅してから保冷剤で冷やして寝込んでいた。パソコンを買い替えるお金をつくりたい一心だ。接客の仕事は苦にならないし、時給はいいので、散発的に仕事をもらって頑張りたいらしい。
今は研修に参加しても日当もないし、資格の証明書発行手数料の1000円まで徴収されるというし、私たちの頃と違って労働環境は本当に買い手市場だとつくづく思う。しかし、この派遣会社、大丈夫だろうか?まだタイムカードの用紙を送ってこないのだ。騙されていないかちょっと心配。

16日の土曜日は、娘が2回目のバイトで大宮の高島屋に出かけるので朝がバタバタして起こされてしまった。軽く食べて二度寝に成功し、12時頃起きて、BS朝日でドラマ「相棒」の再放送を観ながら昼食。どうもTVを買い替えてから調子が悪いので電器屋さんに電話をして、月末の日曜日に見に来てもらうようにした。電話回線が少ないようで5回くらいかけ直してようやく通じた。デッキにHDMIコードをつないだままTVを観るとBSはいいのだが、地デジの方が画像が乱れて消えてしまいアンテナの受信がうまくできないという表示が出てしまうのだ。困る!

演舞場の錦秋十月歌舞伎の夜の部へ。来週の名古屋行きのためにチケットショップで回数券を買うために久しぶりにJR有楽町駅から歩いていく。

そして、歌舞伎座の解体工事の前を向かいの道路から通って携帯で撮影したのが、冒頭の写真。昼の部を観た先週ももうすでに建物がなくなっていたが、この日はブルドーザーまで入っていた。どんどん工事はすすんでいく。
今月の歌舞伎もなんだかんだと堪能できて満足。

翌日の日曜日もゆっくり寝て休養。風邪っ気もようやく抜けたかにみえる。久しぶりの掃除と名古屋行きの準備開始!

10/10/15 国立劇場の歌舞伎の夜の公演を観ようとしたら・・・・・・

2010-10-17 00:51:28 | 観劇

国立劇場の歌舞伎公演は昼の時間帯がほとんどで、夜の時間帯は月2~3回くらいしかなかった。それでもありがたいと思っていた夜の公演。職場が四ツ谷の駅前で、歩いて20分ほどで行けるため、職場から夜の公演にかけつけるのがこの5年くらいの習慣となっていた。
ところが、10月の「天保遊俠録」「将軍江戸を去る」を観ようとすると、夜の公演は2回だけで、それも22日は貸切になっていて、15日しか選べない。なんとかその日は空いていたからよかったものの、釈然としなかった。
夜の部で貸切でない一般向けが1日しかないというのはいかがなものか?社会人のためには不親切だと思う。

歌舞伎鑑賞教室公演の6月と7月は今年も夜7時からの「社会人のための鑑賞教室」が2回あったようだ。
ところが通常公演の夜の公演は開演時間が早い。今月は午後4時30分からになっている。調べてみると、1月が4時からで2回、3月が5時からで3回あった(いずれも土曜日で昼夜2回公演)。
しかしながら、来月の「通し狂言 国性爺合戦」は午後4時30分からで2回、12月の「仮名手本忠臣蔵」は4時からで2回になっている。
まぁ開演時間は公演時間にもよるのかとも思う。しかしながら、国立劇場の歌舞伎公演の客層はいかにも元ホワイトカラーの定年後の年金生活のご夫婦連れが多いように見受けられる。若い現役層が半休なり時間休なりフレックスなりを利用して観ることができる夜の部をもう少し重視してほしいと思うがいかがだろうか?

「社会人のための鑑賞教室」で配布されていた上演台本のミニ冊子はまだ継続してくれているのだろうか?今年は6月公演を友人と一緒に休みの日に観たので冊子をもらいはぐってしまった。
事業仕分けとかいうことで、なくなったということがないように願いたいが、どうだったのだろうか?