ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

07/12/06 蜷川幸雄演出作品の感想のリンク記事をつくる

2007-12-06 00:47:59 | 観劇

「オセロー」の感想をようやくアップし、「覇王別姫」のコクーンシートを先行予約でGET。以前こちらで決意表明したのにつくっていなかった蜷川幸雄演出作品の感想をまとめてリンクする記事をつくっておこう。
蜷川幸雄が小劇場から商業演劇に進出した1970年代に高校生だった私。当時は宝塚にハマっていたが、東京宝塚劇場の公演がない月もあった。そういう月に帝劇やら日生劇場やら新橋演舞場の舞台も観ていた。
帝劇で平幹二朗マックヒースの「三文オペラ」、日生劇場で当時の染五郎主演の「オイディプス王」を観たのだが、なんかよくわからなかったというのが本音。
最近は蜷川さんの舞台は面白くてたまらないのだが、蜷川さんも観ている私も双方が成長したのだろうと僭越ながら思っている。
井上ひさし作品のまとめ記事も先日つくったが、井上さんも蜷川さんも70歳を超えても大活躍だ。演劇界での位置が重ならなかったふたりだが、最近井上作品2本=「天保十二年のシェイクスピア」「薮原検校」を蜷川幸雄が演出。うまくいけばこれからも一緒にやりたいという話が「薮原検校」あたりのプログラムにあったので、おふたりの贔屓の私は大歓迎である。
人間社会に厳然としてある階級とか階層とかをきちんと踏まえてどこに所属する人間のどういうドラマなのかをきっちりと描き出しているところは、共通していると思う。ふたりの描く(作品だったり演出だったりするが)猥雑な場面が大好きな私。高尚な人々が悩むだけのドラマもいいが、やっぱり庶民(=人間全般も)の逞しさをきちっと描いた作品が好ましい。
これからもお元気で長く活躍して欲しいおふたりにエールを送りたい。

古い順に書き出すと以下の通り。

05/02/24シアターコクーン:「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」→こちら
05/03/27TVで再放送「オイディプス王」アテネ公演→こちら
05/04/23シアターコクーン:「KITCHEN」→こちら
05/05/18シアターコクーン:「メディア」→こちら
05/06/15『近代能楽集』「卒塔婆小町」→こちら、「弱法師」→こちら
05/07/31歌舞伎座:「NINAGAWA十二夜」千穐楽→こちら『演劇界』の記事関連
05/09/25シアターコクーン:「天保十二年のシェイクスピア」=いのうえひでのり演出版のDVDでの予習の記事のみ→こちら、本格感想未アップm(_ _)m
06/02/14さいたま芸術劇場:「間違いの喜劇」→こちら
06/07/14半分だけ観たNHK「この人にトキメキっ!蜷川幸雄」→こちら
06/09/29シアターコクーン:「オレステス」→こちら
06/11/29シアターコクーン:「タンゴ・冬の終わりに」千穐楽→こちら
07/01/28さいたま芸術劇場:「コリオレイナス」→こちら
07/02/11シアターコクーン:アヌイ×蜷川×松の「ひばり」→こちら
07/03/30さいたま芸術劇場:「恋の骨折り損」前楽→こちら
07/05/20シアターコクーン:「藪原検校」→こちら
07/07/29歌舞伎座「NINAGAWA十二夜」再演の千穐楽→こちら
07/09/01さいたま芸術劇場:「エレンディラ」→こちら
07/10/30さいたま芸術劇場:「オセロー」千穐楽→こちら

多分何本かもれていると思うのだが、検索欄で「蜷川幸雄」と「NINAGAWA」でヒットした記事を拾っていった。
今のところ、蜷川シェイクスピア喜劇のベスト1は「間違いの喜劇」、悲劇のベスト1は「オセロー」といったところだろうか。
「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の公式ブログもあわせてリンク→こちら
上記のブログには次回作「リア王」の記事も続々アップされている。
蜷川さんは最後の「リア王」にするとさいたま芸術劇場の会報で宣言されていたはずだ。平幹二朗と組むのも最後だろうという。財布の紐を引き締めている私だが、これはメンバーズ先行で千穐楽のS席を確保してある。ちゃんと戯曲も読んでみようと思うが、頑張れるかな(^^ゞ

写真は公式ブログより「リア王」のチラシ画像。


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3 コメント

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こちらも待ってました! (恭穂)
2007-12-08 17:03:53
ぴかちゅうさんの蜷川さんの舞台のまとめリンク、
お待ちしておりました!
今まで読ませていただいたものも、
辿りつけていなかったものも、
一気にいろいろ読ませていただいて、
また蜷川さんの舞台が観たくなりました。
リア王まで後1ヶ月ちょっと・・・長いです(笑)。
井上さんとのコラボ作品も、また是非観てみたいですね。
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お言葉に甘えて・・・ (恭穂)
2007-12-09 15:25:55
連投、すみません。
お言葉に甘えて「カリギュラ」の記事、TBさせていただきました。
「卒塔婆小町」の記事を読ませていたいて、あの椿の花は、私の中では凄い衝撃だったことを思い出しました。そして、あの当時はまだこんなに洋さんにはまってなかったなあ・・・と(笑)。「弱法師」の藤原竜也の最後の笑みと声音が心底怖くて、打ちのめされていたからかもしれませんが。この舞台も、また再演してほしいなあ、と思います。
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★「瓔珞の音」の恭穂さま (ぴかちゅう)
2007-12-09 21:22:49
「カリギュラ」の記事のTBも有難うございますm(_ _)m
>この舞台は、恐怖と、焦燥と、怒りに満ちていた......やっぱりそうだったんですねぇ。小栗旬主演の暴君の破滅の物語と聞いた時に腰がひけて見送りをほぼ決定してしまいました。最近の私の感性では刺激が強そうな作品だとシェイクスピアとかギリシャ悲劇とかある程度の様式性というセーフガードがないと敬遠することが多いです。
>井上さんとのコラボ作品も、また是非観てみたいですね.......また江戸時代モノになるのか、それとも今度はまた違ったジャンルになるのか、どっちでもいいのでなるべく早くやってもらいたいと願っています。
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