某日、わが西洋長屋の××階のエレベーターホールでのこと。
外出と言ってもゴミ捨ての序に隣のSC迄、夕べの肴を買うためエレベーターを待ってたら、何軒か隣の、服装などからホント?の外出をされるご夫婦に出会った。
たまに出会うご主人とは会釈を交わす程度で、あいつ からは 「誰かさんと違って無口な方ね」と引き合いにされたことも。
奥さんとはこれまでにも出会っていたンだろうけど、女性の顔を殆ど覚えられない症候群の酔狂 には初対面のようなもの。
その奥さんに、「奥様、残念でしたわね」と話しかけられきょとん?
暫し経って二年半ほども前の悔みを下さっているんだと気付いて、「気付いてやれず、可哀想なことをしました」と、聊かピンボケの返事を。
すると、「宅もお医者様から末期癌と宣告されましてね」と、穏当ならざる言葉をさらり。
当方の訝し気な表情に、ご主人が通う病院の名を告げ念を押された。
ものの、酔狂なんざ足下に及ばぬご主人の元気な様子に、癌ならまだしも末期と言われてもねえ。
尤もこの節、××癌でしてね、なんて告げても、「それが?」程度の受け止め方をされるのが関の山。
が、最近の著名人の訃報にはこの病名ばかり、大方の罹患者が、少なからずの屈託を抱え乍ら暮らしているのも現実だろうと思う。
ところでその癌のこと、月初(8/2)に主治医から 「半年後の検査で卒業です」と労(ねぎ)らわれた。
で、月命日(8/6)に墓前で 「そちらへは少し遅れるかも」と報告したら、「どうぞごゆっくり、今、婚活中だから」と聞こえ、此岸で無縁なのにそりゃないやろと苦笑い。
暦の季節は “ 立秋 ”(8/7)だがそれも名ばかり、濃緑の葉が涼やかな 「<夏菊>」、酷暑に耐えて咲く姿が健気。
夏菊と言えば、“ のほほん日記 ” さんの 「夏菊」と題したブログ、勝手に引用(要旨)させて貰えば、“ 毎春、夏菊の苗を貰う人からこの春は連絡がない、気にしつつもままにしていたら訃報が・・・” と、心情が綴られていた。
わが事を顧み、そうなンやなあ、後(のち)の悔い、一遍でいいから先に立ってくれへんかなあ、なんてこと思い乍らしみじみと読ませて貰った。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1168
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