ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

後悔、先に・・・

2016年08月08日 | 日記

 某日、わが西洋長屋の××階のエレベーターホールでのこと。
 外出と言ってもゴミ捨ての序に隣のSC迄、夕べの肴を買うためエレベーターを待ってたら、何軒か隣の、服装などからホント?の外出をされるご夫婦に出会った。

 たまに出会うご主人とは会釈を交わす程度で、あいつ からは 「誰かさんと違って無口な方ね」と引き合いにされたことも。

 奥さんとはこれまでにも出会っていたンだろうけど、女性の顔を殆ど覚えられない症候群の酔狂 には初対面のようなもの。

 その奥さんに、「奥様、残念でしたわね」と話しかけられきょとん?
 暫し経って二年半ほども前の悔みを下さっているんだと気付いて、「気付いてやれず、可哀想なことをしました」と、聊かピンボケの返事を。

 すると、「宅もお医者様から末期癌と宣告されましてね」と、穏当ならざる言葉をさらり。
 当方の訝し気な表情に、ご主人が通う病院の名を告げ念を押された。
 ものの、酔狂なんざ足下に及ばぬご主人の元気な様子に、癌ならまだしも末期と言われてもねえ。

 尤もこの節、××癌でしてね、なんて告げても、「それが?」程度の受け止め方をされるのが関の山。
 が、最近の著名人の訃報にはこの病名ばかり、大方の罹患者が、少なからずの屈託を抱え乍ら暮らしているのも現実だろうと思う。

 ところでその癌のこと、月初(8/2)に主治医から 「半年後の検査で卒業です」と労(ねぎ)らわれた。

 で、月命日(8/6)に墓前で 「そちらへは少し遅れるかも」と報告したら、「どうぞごゆっくり、今、婚活中だから」と聞こえ、此岸で無縁なのにそりゃないやろと苦笑い。

 暦の季節は “ 立秋 ”(8/7)だがそれも名ばかり、濃緑の葉が涼やかな 「<夏菊>」、酷暑に耐えて咲く姿が健気。

 夏菊と言えば、“ のほほん日記 ” さんの 「夏菊」と題したブログ、勝手に引用(要旨)させて貰えば、“ 毎春、夏菊の苗を貰う人からこの春は連絡がない、気にしつつもままにしていたら訃報が・・・” と、心情が綴られていた。

 わが事を顧み、そうなンやなあ、後(のち)の悔い、一遍でいいから先に立ってくれへんかなあ、なんてこと思い乍らしみじみと読ませて貰った。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1168


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