ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

カレル橋 ‐ ドナウの旅(8)

2015年03月04日 | チェコ/ハンガリー

 クレメンティヌムを右手にカレル通りを東へほんの少し、そこに小さな広場ある。
 そこに
黒い塔がぬっと立っていて驚かされるが、その塔、カレル橋の両端に建つ一方の旧市民広場橋塔。

 カレル橋の前に少し寄り道
 チェコが生んだ作曲家といえば、交響曲「新世界」を作曲したドヴォルザーク(1841-1904)。
 彼の20年ほど前、国家独立の願望、民族主義と密接に関わる国民楽派を発展させた先駆者とされているベドルジハ・スメタナ、ドイツ語でフリードリヒ・スメタナ(1824-1884)という偉大な作曲家がいた。

    

  左端の写真、カレル橋の少し上流、洗堰の傍の建物がスメタナ博物館(左/中)です
 ♪ 祖国チェコの歴史、伝説、風景を六つの連作交響詩として紡いだ「我が祖国」(CDジャケット/右)

 * 序にペトロも独り言
 「我が祖国」の第2曲「ヴルタヴァ(モルダウ)」が著名、聴かれる方も多いと思う
 第1曲「ヴィシェフラド(高い城)」とともに収録された「My Country」(チェコ・フィル/カレル・アンチェル指揮)をたまに聴く (

 ヴルタヴァ川、ドイツ名モルダウ川に架るカレル橋に話を戻す。
 10世紀には既に木の橋が架かっていたとされているが、現存する橋は14世紀になってカレル4世の命によって着工、60年の歳月をかけて完成されたゴシック様式の美しい石橋で、ヨーロッパ中世建築の頂点に立つ傑作だという。
 17世紀後半から19世紀にかけて、ローマのサンタンジェロ橋を模して欄干に30体の聖人像が造られたという。

   

 この橋の両端、外敵から防ぐための橋塔が聳えています
  この塔、<火薬塔>と同様にくすんだ黒というより見た目は真っ黒に近く聊か異様に映ります

 *カタリナの独り言〔写真帳・アルバムのメモ書きから〕
 
橋のほぼ真ん中の主キリストは別にして、ふたりに馴染の聖人は聖フランシスコ・ザヴィエルだけ
 残念ながら聖カタリナも聖ペトロもいなかった (

 そろそろと夕闇迫るプラハ城を望み、ヴルタヴァ川の流れに耳を傾け、橋半ばで折り返し地下鉄の駅へと向かった。
 こうして、プラハの旅の初日を終えた。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.941 

 前号、ドナウの旅(7)へは、<コチラ>から入れます。


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