ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

春 ‐ 2月がきた

2013年02月01日 | 季節/暦

 睦月一月最後の日曜(27日)、午後になって少し曇ったけれど、雨や風には無縁でよかったと思う。

 この日、カタリナ の最後の初釜、今年も恙無く四回の席を終えたようだ。
 仲間の皆さんにそれぞれ役目を担って貰う参加型の茶事にしたと、先のブログにあったが、楽しんで貰えたのだろうか?

 12_bijyutukan_311_bijyutukan_4ところでその日、借りていた本の返却のため、久し振りに夙川公園の中央図書館へ行った。

 余談だが、この日、津波が到達する恐れがあるとの想定のもと、浜側に住まう人たちがJR神戸線の北側へ避難する訓練が市などの主催で行なわれ、夙川公園の桜道を多くの人14_roubai_2 13_teien が列をなして歩いていた。
 その流れに逆行しながら、「日頃の訓練が大切なンだよなあ」と、他人事のような感想。

 本を返した後、近くの西宮市大谷記念美術館へ。
 例年どおり開催中の新春展、「日本画 その妙(たえ)なる世界」を覗いてきた。

 今年は、「開館40周年記念」とサブタイトルが付けられ、広がりのある空間、観念の表現、自然の美、佇まいの美といったテーマを辿りながら、日本画独特の美の世界を紹介するとある。

  架かるのは、上村松園の三点の美人画のほか、伊東深水、川合玉堂、下村良之介、寺島紫明、富岡鉄斎、冨田渓仙、山元春挙などの代表的な所蔵品が展示されていた。

 2_sennyo_kansetu_2ただ、横山大観の「大和心」や「若葉」、福田平八郎「竹」、上村松園「蛍」、濱田観「白木蓮」、杉山寧「雉山百合図」や「鴨」、前田青邨「薔薇」など、毎年、この時期に架かる絵も多く少し淋しい気もする。
 小さな美術館が収蔵作品だけで展覧会をとなると、この辺りが限界なのかなとも思う。

 と言う訳で、今回素晴らしかったのは、橋本関雪「僊女」と山下摩起の「椿」。
 その「僊女」、写真(下)は平板でちっとも面白くないが、実物の方が際立って素晴らしい、と言う当たり前のことを改めて知らされた。

 足早に見て回った後、建物を囲む庭園を一回り。
 梅はまだまだだったが、この美術館自慢の蝋梅、陽あたりのいい場所では甘い香りを放っていた。

 如月・二月の最初の日曜(3日)は、“ 節分 ”、今年の恵方を向いて巻寿司を丸齧りするのもよし、豆を撒くもよし。
 そして、その翌日は、“ 立春 ”、外はまだまだ寒いけれど気分は春である。

  山一つあなたに春のある思ひ (虚子)

 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.573

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