前回の<アロマ、その後>に続いて、<元の木阿弥>の後日談が今回の話。
ちなみに、元の木阿弥とは、“ 一旦よくなったものが再び元の状態に戻ること ” とある。(大辞泉)
手術と相俟って病院食に馴染めず体重が激減、加えて入院中に境界型糖尿病の一歩手前のイエローカード。
この際、油を断ってこの体重を維持と決意したまではいいが、食べちゃ駄目と言われれば余計食べたくなるのが世の常、元の木阿弥、メタボに戻るのも時間の問題? とまあ、ここまでが前回。
それに、大腸や小腸や十二指腸であれ、また盲腸であれ、一旦メスが入れば腸閉塞になる確率は非常に高いらしく、ストーマを着けていたこともあって、高脂と繊維質の食物は駄目との指示を忠実に守ってきた。
その甲斐あってか、術前に比べて13㎏近く体重が落ちて72㎏、昔の細身のズボンもピッタシに。
ところが、ストーマ閉鎖後の予後も順調で、退院一月後の外来で主治医から、「何を食べてもいいですよ!」と晴れてお墨付きを貰ったのが災い?した。
あれよあれよと言う間もあらばこそ72㎏が75㎏になり、ここを先途に節食に再挑戦したものの、ビールが美味い夏場になってずるずると昔の陸軍みたく後ろに前進?あっけなく陥落の憂き目に。
やむなく目標を80㎏に変更したもののあっさりとオーバー、術前の太身?のズボンがピッタシになりうろたえる始末。
誰かの哀れむような視線に発奮、朝はパン半切れ、昼夕食の何れかは麺類のみ、御飯は一椀100g、炭水化物の重ね摂りは厳禁、大好きなビールも断って頑張ったが、ひとたび付いた肉は簡単には剥がれず、体重計を前に一喜一憂の毎日。
後は運動だが、俄か作りのよろよろ姿なんぞ見たくもないし、ましてや他人様に見せられるもンじゃないとも承知。
悪玉細胞が好むらしい糖分たっぷりの饅頭を食べながら、「はてどうすべい」と思案投げ首。
秋の花「萩」もそろそろ終わり?涼しい風に枝がそよぎ花びらが舞う。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.529