“しなやかに、清々しく”

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第9回日本美術展覧会(日展)の作品を鑑賞。

2022-11-12 14:08:00 | Weblog

 11月9日午前11時過ぎに、地下鉄大江戸線六本木駅近くの国立新美術館で開かれている第9回日展を観に大江戸線中井駅を出発。

 今年5月には、佐渡出身の宮田先生(前文化庁長官)が公益財団法人日展の理事長に就任したことは皆さんご存知のことと思います。

 私はいつも日展会員の柳さん(篆刻家、高校同級生)から特別入場券(2名分)が送られてくるので、宮田先生の新理事長就任後初めての日展故、心を新たにして家内と二人で会場に伺い、鑑賞した。

  まず、日展のパンフレットをご紹介します。

日展パンフレット。

 地下鉄六本木駅まで乗換なし。六本木駅から徒歩5分ほど。

 国立新美術館の建物容姿には何とも言えないモダンな雰囲気がある。

国立新美術館の前側全容。

 エスカレーターでまず3階に上がり「書の部門」の部屋に入る。そして篆刻作品が展示してある部屋にまっすぐ進む。

 この奥の部屋が「日展会員」らの作品を展示している。

探すと柳さんの作品が直ぐに見つかる。

柳 濤雪さんの作品「賞花釣魚」。ガラスケースに天井の蛍光灯が反射し写真に収めにくい。

 廊下で、「書の部」作品の写真(L版)が販売されていたので、柳さんの作品の写真を購入した。額に入れて飾るつもり。 篆刻は、文字や枠の一部を欠かす場所によって作品の出来栄えを左右すると言われる。とても難しいもののようです。

 隣室に在った大文字の作品を紹介します。

 京都府・会員 杭迫 柏樹さんの作品 「致知」。

 何とも言えない力強さが表示されている作品と思います。

書の作品が大変多く、一つひとつ丹念に観て廻れないので、ざっと観賞し廊下に出た。

 

3階フロワーから覗くと、先ほど外から眺めた外形の裏が、とてもきれいに観られた。光線の漏れも素晴らしい。一つの芸術作品である。

 エスカレーターで2階に下り、「彫刻の部」の部屋に入る。

 作品が数多く展示されている。入った部屋の真ん前には、特選の作品があった。

大分県・新入選 酒井 華さんの作品、特選「ルームウェア」。

洋服と言い下の座布団(?)と言い、とても柔らかな感じを出している。

 毎年出品している佐渡出身で神奈川県在住の彫刻家で日展会員の「親松英治」さんの作品が見当たらない。 再度入口まで戻り、出品一覧表を覗くが名前がない。 そうそう、親松さんは、40年越しに完成した10mを超える「原城の聖マリア観音像」をこの4月に長崎県南島原に送り出し、現在南島原で11月末完成を目指して組み立てをしており、大変お忙しいはず、そのため出品できなかったものと思い、心を静める。

 また、佐渡出身の彫刻家で日展会員だった「林 昭三」さんは、一昨年逝去されたのでやはり作品がなかった。

 佐渡出身者の作品がないと寂しい。

 隣りの部屋「洋画の部」に入った。

 

以下、私の眼に留まった作品をご紹介します。

 山形県・入選 沖津 信也さんの作品 「祈り(羽黒山五重塔)。山林の雪景色の中の五重塔、すごくよく原風景を表していますよね。

新潟県・入選 林 榮市さんの作品 「漁港  ‘ 22」。

 林さんは佐渡に在住の方と思います。毎年、両津港のぶりの水揚げの情景を絵にしています。

新潟県・入選 高橋 正則さんの作品 「冬日(入海山)」。

 

埼玉県・入選 中川 道子さんの作品「花のように」。柔らかな感じが良く出ています。

 私は、以前から「風景画」が好きなので、洋画もつい自然風景の作品の前に留まってよく見る。

  エスカレーターで1階の「工芸・美術」「日本画」の部門に下りる。

 工芸・美術部門の部屋の情景。

工芸・美術部門は、私の趣味に合うので時間をかけて廻った。

 しばらくすると、宮田先生の作品を見つけた。

東京都・理事長・審査委員長 宮田亮平さんの作品「鍛金・鋳金 シュプリンゲン22―2」。

 今年の作品を観て、家内は「良く纏まっているね」と感想を述べる。私も「いい作品だね」と。私の所にも先生から直接造ってもらったイルカの「シュプリンゲン」がある。もう10年以上前になるかしら? その時のシュプリンゲンから近年はやや変わってきている。 

新潟県・準会員・審査員 本間 秀昭さんの作品 「残像一波」。

 この本間さんは佐渡市在住。毎年竹細工で出品されており、昨年か一昨年「特選」に入っていた。今年の作品はややおとなしいがいつも手の混んだ素晴らしい作品を見せてくれていた。

次のものは、染・織で素晴らしい作品だったのでご紹介します。

京都府・特選 外村 達彦さんの作品 「燃秋」。

 黒地に濃淡の赤、それも太さの違う糸で紅葉を表している。素晴らしいものだった。

日本画の部の部屋は、もう疲れが出ていつもスーと通り過ぎるのだが・・・。

東京都・会員 森脇 仁士さんの作品 「山図一蒼穹」。

日本画ながら山の険しさを良く表わしていた。

 

日本画の部の入口から出て、日展作品の各部門を見終えた。

これが国立新美術館の玄関。やはり素晴らしい建物ですよね・・・。

 柳さんのおかげで毎年日展を観ることができ、幸せを感じる良き一日を過ごすことができた。

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2 コメント

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Unknown (山小屋)
2022-11-17 09:49:35
日展・・・
だいぶ前に柳さんから招待券をいただいて
カミさんと見に行ったことがあります。
どの作品も力作揃いでした。
山小屋さんへ (Pegasus)
2022-11-17 17:13:37
 いつも柳さんのおかげで日展を観ることができ喜んでいます。
 先日(9日)、逗子に行ったとき、お食事に誘おうと、電話したのですが、持ち教室のせいか、電話がつながらず、残念でした。 14日(月曜日)の朝、やっとつながり、御礼を申し伝えるとともに、「食事にと思ったのですが、これから東京に帰るところです」と。 彼からも「次回にはよろしくお願いします」とのことでしたので、12月に行ったときには誘ってみようと思っています。
 土曜、日曜は持ち教室で忙しいようです。
 柳さん、お元気でした。

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