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『セッション』などのデイミアン・チャゼルが監督と脚本を務めたラブストーリー。女優の卵とジャズピアニストの恋のてん末を、華麗な音楽とダンスで表現する。『ブルーバレンタイン』などのライアン・ゴズリングと『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのエマ・ストーンをはじめ、『セッション』でチャゼル監督とタッグを組んで鬼教師を怪演したJ・K・シモンズが出演。クラシカルかつロマンチックな物語にうっとりする。
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<感想>今度はジャズとミュージカルへの愛がいっぱい詰まった映画を、作り上げたデイミアン・チャゼルが、監督と脚本を務めた男女の恋物語。舞台は現在のLA。ジャズ・ミュージッシャンの男と女優志望の女が恋に落ち、夢と現実のはざまで揺れる姿を、数々のミュージカル・ナンバーと、カラフルな映像美で綴っている。
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主人公のライアン・ゴズリング&エマ・ストーンが、代役なしで挑んだ歌と踊りも素晴らしく、見応え十分でした。特にライアン・ゴズリングの、ピアノ演奏が素晴らしくて、さすがにプロの俳優さんです。
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冒頭部分でのハイウェイの、渋滞に業を煮やした人々が踊り出すプロローグのダイナミックなミュージカルシーンの圧巻なことといったら、それに、もう一人の主人公と呼ぶべきLAの街、ハモサビーチやグリフィス天文台などの名所でのロケを敢行している。劇中で登場するケーブルカーは、2013年に営業停止になっていたが、撮影のために特別動かしてもらったそうです。
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ミュージカル作品はもちろんのこと、名作映画へのオマージュがいっぱいですから。「glee/グリー」のマンディ・ムーアの、振り付け師による華麗なダンス、ワンカット撮影のオープニングも彼女が振り付けしたそうです。
「シェルブールの雨傘」、「ミッドナイト・イン・パリ」などミュージカル以外の映画へのオマージュも。それに、「カサブランカ」が2人の恋の結末など様々な形で影響しています。
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物語は、冬から始まり、最悪の出会いから運命の恋は始まった。女優を夢見て田舎からLAに出てきたミアは、ピアノの音色に誘われて入ったバーで、ピアニストのセバスチャンと出会う。店長の選曲を無視してクビになったばかりの彼は、話かけたミアを無視します。店長には、ちょっとだけれど、「セッション」のJ・K・シモンズが扮してました。
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そして季節は春:偶然のイタズラで何度も再会をする二人。最初は嫌味を言い合っていたが、互いの夢を語るうちにいつしか恋に落ちる。ここでは、ロサンゼルスの夜景をバックに「バンド・ワゴン」のエレガントな公園のタップダンスから、グリフィス天文台のプラネタリウムでの、幻想的でロマンチックな飛ぶシーンが魅惑的。
全編を通してスクリーンを華やかに彩っている本作では、ミニワンピースやカラフルなドレスという心躍る衣装の数々ですね。とりわけインパクト大なのは、やはりエマ・ストーンの黄色のワンピースでした。
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そして「世界中がアイ・ラヴ・ユー」のセーヌ河での空中浮遊まで、新旧ミュージカル映画のエッセンスが詰め込まれているのが最高です。ミアが別の男性とデート中に、セバスチャンが弾いていた曲を耳にした途端に、彼のもとへと向かう。
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季節は夏:共に暮らし始めた二人。ミアは何度も女優のオーデションを受けるも失敗ばかり、それで一人芝居を上演しようと脚本執筆を開始する。
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一方、セバスチャンは、ジャズ・クラブの資金稼ぎのため友人のバンドに参加する。ジャズ以外の演奏をする日々に、夢と現実のギャップに不満を募らせる彼。
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季節は秋:ミアは一人舞台を上演するが、セバスチャンは上演に間に合わずに客席はほぞ空席が目立つ。落胆したミアは、女優を諦めて田舎に帰ってしまう。ミアは、心が折れそうにもなるけど、すごく強い女性なんですね。
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彼はそれに振り回される感じがあって、彼女に去られたセバスチャンは、バンドを抜けて本来の夢を追うことに。二人の夢の崩壊に、恋の行方は?・・・。
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ミアの田舎まで迎えに行くセバスチャン、二人はまた一緒に住んで夢を追うのですが、セバスチャンはお金を稼ぐために友達のバンドとツアー公演に行く。そして、彼のバンドが有名になりアルバムまで発売されて、仕事で忙しく飛び回るようになる。
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だが、ミアの方も一人芝居の脚本が、芝居のプロデューサーの目に止まり、パリへ行くことになり、パリで成功を収める。別々の道へと進む二人なのだが、それがラストでまた出会うのですね。何でかセバスチャンの男の未練がましさとか、弱い部分が出ていてそれが観ていてすごく辛かったです。
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叶った夢なのだが、愛し合う二人と一緒ではなかった。それに男の方も叶った夢のジャズバーの店、別の男と結婚をして子供まで持ったミアがいる。誰もが経験するであろう哀しい人生の経験、そしてかけめぐる過去の幸せが走馬燈のように映し出されます。夢のシーン、ここでは二人は、結婚をして子供までもうけます。
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ミュージカルというと声高らかに歌い上げる歌唱法が印象的ですが、この作品での2人は、声を張らずに優しくセリフを言っているような、そんな歌うシーンが多いですね。それがとてもこの映画には生きていて良かった。
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ラストがハッピーエンドでなくても、二人の関係が余りにも切なくて、大人のラブストーリーでした。帰りの車の中で、二人のラブソング「A Lovely Night」が、いつまでも耳に残って余韻に痺れてました。
2017年劇場鑑賞作品・・・41
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<感想>今度はジャズとミュージカルへの愛がいっぱい詰まった映画を、作り上げたデイミアン・チャゼルが、監督と脚本を務めた男女の恋物語。舞台は現在のLA。ジャズ・ミュージッシャンの男と女優志望の女が恋に落ち、夢と現実のはざまで揺れる姿を、数々のミュージカル・ナンバーと、カラフルな映像美で綴っている。
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主人公のライアン・ゴズリング&エマ・ストーンが、代役なしで挑んだ歌と踊りも素晴らしく、見応え十分でした。特にライアン・ゴズリングの、ピアノ演奏が素晴らしくて、さすがにプロの俳優さんです。
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冒頭部分でのハイウェイの、渋滞に業を煮やした人々が踊り出すプロローグのダイナミックなミュージカルシーンの圧巻なことといったら、それに、もう一人の主人公と呼ぶべきLAの街、ハモサビーチやグリフィス天文台などの名所でのロケを敢行している。劇中で登場するケーブルカーは、2013年に営業停止になっていたが、撮影のために特別動かしてもらったそうです。
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ミュージカル作品はもちろんのこと、名作映画へのオマージュがいっぱいですから。「glee/グリー」のマンディ・ムーアの、振り付け師による華麗なダンス、ワンカット撮影のオープニングも彼女が振り付けしたそうです。
「シェルブールの雨傘」、「ミッドナイト・イン・パリ」などミュージカル以外の映画へのオマージュも。それに、「カサブランカ」が2人の恋の結末など様々な形で影響しています。
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物語は、冬から始まり、最悪の出会いから運命の恋は始まった。女優を夢見て田舎からLAに出てきたミアは、ピアノの音色に誘われて入ったバーで、ピアニストのセバスチャンと出会う。店長の選曲を無視してクビになったばかりの彼は、話かけたミアを無視します。店長には、ちょっとだけれど、「セッション」のJ・K・シモンズが扮してました。
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そして季節は春:偶然のイタズラで何度も再会をする二人。最初は嫌味を言い合っていたが、互いの夢を語るうちにいつしか恋に落ちる。ここでは、ロサンゼルスの夜景をバックに「バンド・ワゴン」のエレガントな公園のタップダンスから、グリフィス天文台のプラネタリウムでの、幻想的でロマンチックな飛ぶシーンが魅惑的。
全編を通してスクリーンを華やかに彩っている本作では、ミニワンピースやカラフルなドレスという心躍る衣装の数々ですね。とりわけインパクト大なのは、やはりエマ・ストーンの黄色のワンピースでした。
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そして「世界中がアイ・ラヴ・ユー」のセーヌ河での空中浮遊まで、新旧ミュージカル映画のエッセンスが詰め込まれているのが最高です。ミアが別の男性とデート中に、セバスチャンが弾いていた曲を耳にした途端に、彼のもとへと向かう。
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季節は夏:共に暮らし始めた二人。ミアは何度も女優のオーデションを受けるも失敗ばかり、それで一人芝居を上演しようと脚本執筆を開始する。
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一方、セバスチャンは、ジャズ・クラブの資金稼ぎのため友人のバンドに参加する。ジャズ以外の演奏をする日々に、夢と現実のギャップに不満を募らせる彼。
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季節は秋:ミアは一人舞台を上演するが、セバスチャンは上演に間に合わずに客席はほぞ空席が目立つ。落胆したミアは、女優を諦めて田舎に帰ってしまう。ミアは、心が折れそうにもなるけど、すごく強い女性なんですね。
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彼はそれに振り回される感じがあって、彼女に去られたセバスチャンは、バンドを抜けて本来の夢を追うことに。二人の夢の崩壊に、恋の行方は?・・・。
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ミアの田舎まで迎えに行くセバスチャン、二人はまた一緒に住んで夢を追うのですが、セバスチャンはお金を稼ぐために友達のバンドとツアー公演に行く。そして、彼のバンドが有名になりアルバムまで発売されて、仕事で忙しく飛び回るようになる。
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だが、ミアの方も一人芝居の脚本が、芝居のプロデューサーの目に止まり、パリへ行くことになり、パリで成功を収める。別々の道へと進む二人なのだが、それがラストでまた出会うのですね。何でかセバスチャンの男の未練がましさとか、弱い部分が出ていてそれが観ていてすごく辛かったです。
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叶った夢なのだが、愛し合う二人と一緒ではなかった。それに男の方も叶った夢のジャズバーの店、別の男と結婚をして子供まで持ったミアがいる。誰もが経験するであろう哀しい人生の経験、そしてかけめぐる過去の幸せが走馬燈のように映し出されます。夢のシーン、ここでは二人は、結婚をして子供までもうけます。
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ミュージカルというと声高らかに歌い上げる歌唱法が印象的ですが、この作品での2人は、声を張らずに優しくセリフを言っているような、そんな歌うシーンが多いですね。それがとてもこの映画には生きていて良かった。
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ラストがハッピーエンドでなくても、二人の関係が余りにも切なくて、大人のラブストーリーでした。帰りの車の中で、二人のラブソング「A Lovely Night」が、いつまでも耳に残って余韻に痺れてました。
2017年劇場鑑賞作品・・・41
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