パピとママ映画のblog

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恋妻家宮本★★★

2017年02月02日 | アクション映画ーカ行
テレビドラマ「家政婦のミタ」「偽装の夫婦」など数々の話題作を送り出してきた人気脚本家・遊川和彦の初監督作。作家・重松清の小説「ファミレス」を脚色し、子供が独立して二人きりになった夫婦が、家族の在り方を模索していくさまがコミカルに展開する。熟年離婚の危機に瀕した主人公には阿部寛、その妻をテレビドラマ「女王の教室」など遊川脚本作品に出演経験のある天海祐希が演じる。さまざまな家族の姿を描き続けてきた遊川が、どんな家族像や夫婦像を示すのか注目。
あらすじ:子供が独り立ちした中学教師の宮本陽平(阿部寛)と妻・美代子(天海祐希)は、25年ぶりに訪れた夫婦二人きりの生活に困惑してしまう。ある夜、妻側の記入欄がきっちり記載された離婚届を見つけた陽平は激しく動揺するが、美代子に意図を聞き出すこともできず悶々とした日々を過ごす。どことなくギクシャクした空気をごまかすように、ワインを開けて酔いつぶれる妻の美代子。
混乱しながらも陽平は、料理教室の仲間や教え子と関わる中で家族の在り方を見つめ直し……。

<感想>この映画の内容は、能天気な夫である宮本陽平の空騒ぎであり、一人息子が結婚して家を出て行ってしまい、夫婦二人っきりになってぎくしゃくしてしまうなんてね。まだ二人とも50歳なんだから、これから何でも出来るでしょうに。今まで子供中心に生きてきたのかもしれないが、奥さんが名前で呼び合いましょうと言ったら、若返ってそうしてみようと言うのも当たり前だと思うし。夫婦役の阿部寛さんと天海祐希さんの、お二人がとってもすんなりと和気あいあいに演技しているのも良かったです。

今では、最初っから名前で呼び合うパパとママが多いので、子供が父親を、母親がいつも口癖で言っている名前で呼んでしまうということもあるらしい。それから慌てて子供たちに、お父さんとかお母さんと呼ぶようになるようにするらしい。こんな他愛もない脚本を映画にしたもんだ。もしかして、制作側に名前を連ねているあの電通に、ドラマの人気脚本家の監督デビューなんでは?・・・なんてね勘ぐってしまった。

映画全体にそれほど大きな影響を与えない一話限りであり、学生時代に妻に渡した「暗夜行路」の本に挟まれていた“離婚届”に、妻のハンコも押されていて、妻が離婚をしたいと思っているとは、これは一大事だ。何せ、夫の性格が問題であって、何事も直ぐに決められない優柔不断な性格が玉にキズであり、だから、それからと言うもの、一人で悶々と妄想しながら、妻が離婚を考えているのは、自分が悪いのではと。

それは違うと思う。夫婦でもっと話しあえばいいものを、問題を抱えながらも妄想が先走りし、中々本音で問いただせないという主人公の姿に、観ていてイライラしてしまうのだ。
しかし、よくよく考えてみれば、それだけ人が善いのだし、妻が勝気でも家庭内のことは良くやっているし、家を買う時もマンションじゃなくて庭のある一戸建てと決める妻。自分は本当は、小説家になりたかったと言うが、現在の中学教師でも、いくらでも小説を書く時間があるだろうにと思ってしまった。

中学校の教師をしている展開では、生徒の克也の母親が不倫をして交通事故で入院。そのことで学校でイジメに遭うが、家庭訪問をしてみて祖母の富司純子がどうもきつい性格で、嫁いびりをしているような。母親の病院へ見舞いに行きたい克也の子供の気持ちも良く分かるし、昔気質の祖母の気持ちも分かるし、弁当を作る手伝いをしたり、卵かけごはんのレシピをあげたり、ファミレスまで連れて行きご馳走する。教師として一人の生徒の面倒を見ることは、エコヒイキになってしまうのではと。

それに、夫が料理教室へ通って憂さ晴らしをして、そこでの教室仲間の菅野美穂や相武紗季と仲良く井戸端会議で、悩みを抱えた女子2人のエピソードもTVでやっている物語である。

その上、主婦の菅野美穂と浮気をしようとラブホテルに誘うと付いていく宮本陽平も優柔不断である。たまたま、菅野美穂の夫から電話が入ったからいいようなものの。男ってダメなのね、スキがあらばどこまでもって。夫役の佐藤二郎がいつもの味を出してて良かった。
ところが、妻の美代子の日常生活が描かれていないので、夫が出て行った後はどうしているのだろう。

それに妻の美代子が何時、この離婚届を書いたのかも描かれていないのだ。夫が料理教室へ通い、若い女性と和気あいあいとしているのが気に入らないと思うし。この映画は「言いたいことが言えなくなってきている」そんな、現代日本そのものを描いているようにも見えるのだが。
「不満はないけれど、不安はある」というセリフが示すように、はっきりとした亀裂を避けていない。終盤で誰もいないホームで向かい会うシーン、そこで夫婦関係が修復されてゆくように見えるが、実はもともと壊れていなかったと言う点でも良かった。中でも最後のファミレスのシーンで、要するに登場人物がラストシーンの続きのまま、吉田拓郎の名曲「今日までそして明日から」歌うのだが、これはとてもほっこりとしてきて正解である。
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