パピとママ映画のblog

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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章★★★

2017年08月06日 | アクション映画ーサ行
荒木飛呂彦の大ヒット・コミックスの第4部“ダイヤモンドは砕けない”を若手キャスト陣の豪華共演で実写映画化したアクション・エンタテインメント。“スタンド”と呼ばれる超能力を持つ高校生が、スタンド使いの凶悪犯から家族と町を守るために繰り広げる戦いの行方を描く。主演は山崎賢人、共演に神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、新田真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介。監督は「テラフォーマーズ」「無限の住人」の三池崇史。
あらすじ:美しい海に臨む杜王町で暮らす東方仗助(山崎賢人)は、心優しい高校生だった。彼はスタンドという特殊能力の保持者で、触れただけで壊れたものを修復し、他人のけがを治すことができた。杜王町では変死事件をはじめとする奇怪な出来事が続発するようになる。やがてそれらが連続殺人犯アンジェロこと片桐安十郎(山田孝之)ら、ほかのスタンド保持者による犯行だと判明。町を守るため、スタンドを駆使して彼らとの戦いに挑む仗助だが……。

<感想>今回も原作読んでないので、いつものアニメの映画化ということで、俳優中心で鑑賞。シリーズ累計発行部数1億部を超える「ジョジョの奇妙な冒険」は、ジョースター一族とディオ・ブランドーらの世代・時空を超えた戦いを描いている。

映画は日本が舞台の第4部「ダイヤモンドは砕けない」を実写化しているというが、スペインのシッチェスで撮影された無国籍風の、海辺のエキゾチックな街並みが綺麗だったし、とにかく主人公の東方仗助を演じる山崎賢人が、これまでのイケメンのイメージとはガラリと代わって、異なる硬派なキャラに挑む他、伊勢谷友介が仗助の従兄弟だったりして面白いし、岡田将生君と新田真剣佑君が虹村兄弟で、ディオ・ブランドーの血筋であり、ジョーとは違ったスタンド使いでもあり、その戦いも迫力があって面白かった。
初めは、東方仗助のお爺さんの國村隼巡査が何者かに殺される。仗助は自分が持っている精神エネルギーを具現化した“スタンド”を駆使して、生き返らせようと試みるも、一度死んだ人間は生き返らせることが出来ないこと知る。彼のスタンドは、触れただけで壊れたものを修復し、他人のけがを治すことができる、最も優しいスタンド“クレイジー・ダイヤモンド”ですが、自分の怪我だけは治せないという欠点もある。

爺ちゃんを殺した犯人の凶悪犯アンジェロを倒すべく奮闘するも、警察に逮捕されるアンジェロには、山田孝之が扮しており、その姿にギョッとさせられる。眉毛が剃り落とされた土気色の顔面、重いまぶたの奥で鈍く光る瞳、見るだけで殺人鬼の雰囲気をまとっていた。彼は、水を操る術を使い、水道水やら川の水、噴水の水、雨と水に関するものは全て彼の思いのまま。アンジェロが操る“アクア・ネックレス”も凄い。

そして、もう一人イケメンの岡田将生くんが演じているスタンドが、軍隊のミニチュアをたくさん出す超能力を持っていて、実弾で戦車や大砲、兵隊の拳銃の弾丸が物凄い勢いで撃ってくるので、それをよけるのに背一杯である。スタンドのバトルとはいえアクションは肉体も駆使し、三池崇史監督自ら、道に寝転んで倒される役者にも演技を指導するなど、得意の任侠ものにも通じるダイナミックな演出で盛り上げている。

岡田くんのスタンドに効力がないと思った仗助は、彼がミサイルを発射させたのを、仗助が自分のスタンドで治して発射させるというやり方は、頭がいい。それに、先に弟に仗助と対峙させるも、負けてしまい用なしとなった弟を殺してしまうという兄貴。それには、仗助が「何も死ぬこたあねーよ」と、自分のスタンドで生き返らせてしまう。

そこに、一緒にくっついていったのが、仗助との出会いをきっかけに奇妙な事件に巻き込まれる気弱な康一の神木隆之介。彼がスタンド能力に目覚めていく様を見せるシーンが、敵のスタンド攻撃を受けて窮地に陥ったとき、康一の目の前にでっかい緑の斑点模様の卵が現れのだ。その卵が何かをするのかというと、何にもしないから笑える。

2階で物音がするので行ってみると、怪物が棲みついているではないか。実は、虹村兄弟の父親だというからびっくりでした。兄はこんな父親、超能力者でもないし殺してしまおうと言うのに、優しい仗助が何も殺すことはないだろうと。
神木隆之介のスタンドで現れた卵が孵るのが、なんと緑色のカメレオンみたいな、仰向けで腕を振り回しジタバタする姿でが可愛い。

特殊なリーゼントのヘアースタイルに、ド派手な紫色の学ランを着て、「俺って、グレイトだぜ」と、マジにキメ顔の山崎賢人を初めとし、岡田将生、新田真剣佑もカッコよかったし、パーマリーゼントの神木隆之介とか、同級生の紅一点の小松菜奈もきっと“スタンド“出来るんじゃないかと思うし、若い母親の観月ありさも華があっていい。
日本でも見応えのあるCGができるんだと思うと、「トーキョーグール」もそうだけど、これからのアニメ映画化も悪いものじゃないと、ハリウッドに負けないくらいの映画になっていた。

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