パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ファール・プレイ ★★★

2016年07月15日 | DVD作品ーな行、は行
1978年制作、監督は「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」などの脚本家として知られているコリン・ヒギンズ。もちろん彼の代表作です。出演はゴールディ・ホーン、チェヴィー・チェイス。
あらすじは、図書館勤めのバツイチ女性グロリアは、車の故障で立ち往生していた男性を同乗させる。彼は彼女に煙草を預け、次の日映画館デートの約束をし、その時に煙草を持ってきて欲しいという。当日、ウキウキして映画館に向かったグロリアの前に瀕死の彼が現れ、“小人に気を付けろ”というメッセージを残してこときれる。大騒ぎするグロリアだが、何故か彼の死体は忽然と消え、誰からも信じてもらえない・・・。

<感想>ジャンルは巻き込まれ型のサスペンス・コメディ。ヒッチコック映画のパロディみたいなシーンが続々登場。そもそも巻き込まれ型サスペンスで、ヒロインがブロンドで、その武器がハサミじゃなくて編み棒で、舞台がサンフランシスコで、クライマックスがオペラの演奏会で.、「ハリーの災難」、「知りすぎていた男」、「ダイヤルMを廻せ!」、等々を思い起こさせる要素がいっぱいなんです。
だからといって、パロディに溢れている分けではなくて、ちゃんとサスペンスを積み上げ、笑わせてオリジナリティだって付け加えている。そのオリジナリティが、ヒロイン演じるゴールディ・ホーンの魅力と、彼女を取り巻くクセモノ役者たち。ゴールディはとにかく信じられないくらいに可愛くて強い。

ファッションもキュートで、レインコートの着こなしなんてびっくりするほど素敵なんです。彼女と恋に落ちる刑事役のチェヴィー・チェイスのドジっぷりや、ゴールディのアパート管理人のバージェス・メレディスの意外な腕っ節もいいが、やっぱり笑いをさらってしまうのはマヌケな男役のダドリー・ムーアには爆笑。

エロ好きなヘンタイオヤジとしてゴールディと絡むのだが、その登場タイミングも最後のオチも最高。ホーンのキュートなドタバタぶりが映えるコメディです。繰り返しギャグをもちいた典型的な手法だけれど、ムーアの個性とツボにハマった演出のおかげで見事スペシャルになっているのだ。
熟年男女のカンフー対決、なんといっても最後の無駄に派手なカーチェイスは見もので、これぞこの時代のアメリカ映画といえる、サービス精神がぎっしり詰まってます。
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