パピとママ映画のblog

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スウィート17モンスター ★★★

2017年05月16日 | アクション映画ーサ行
「トゥルー・グリット」「ベアリー・リーサル」のヘイリー・スタインフェルドが、ままならない日常に空回りしてしまう痛々しくも愛すべき女子高生を好演し、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされるなど高い評価を受けた青春コメディ。共演はウディ・ハレルソン、キーラ・セジウィック。監督は長編デビューにして一躍ハリウッド期待の女性監督となった新鋭、ケリー・フレモン・クレイグ。

<感想>ファーストキスも未体験の17歳の女子高生のネイディーン役を演じているのは、若き実力派のヘイリー・スタインフェルド。1万5千人の候補者からコーエン兄弟に見出された「トゥルーグリット」の演技で14歳にして、オスカー候補になったほか、「ビッチ・パーフェクト2では、歌唱力の高さも実証済みの彼女。等身大の17歳を演じきり、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされている。
本作では、アメリカ最大の映画批評まとめサイト「ロッテントマト」で、95%のフレッシュ好評価を叩きだした青春映画なのであります。ヒロインは幼い頃から、兄のダリアンに対するコンプレックスで一杯の17歳のネイディーンなのだ。妄想だけがいつも空回りして、教師のブルーナー先生や母親を困らせてばかりいる。

兄のダリアンには、ブレイク・ジェナーが扮しておりエブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2016)に出演しており、筋肉マンの身体でイケメンで、これでは妹でも負けてしまう。その兄の友達のニックに一目惚れして、メールで「好きです、私のすべてを捧げます」なんて送ってしまい、返事が来て有頂天になり、おめかしして出かけるも、彼は“セックスOK”の女だと勘違い。車の中で速、襲ってきて慌ててこんなはずじゃなかったと、バージンは本当に好きな人にあげてよね。

母親には、「崖っぷちの男」「ポゼッション」(12)に出ていたキーラ・セジウィック。手のかからない兄に対して、いつまでも子供のままの妹に手を焼いてしまうし、母親もまだ恋愛をしたいと思っているのだ。

最大の理解者だった父親を交通事故で亡くしてからは、家庭でも学校でも居場所を見つけられないまま暗い生活をしている。そして、たったひとりの親友クリスタだけがネイディーンの心の支えだったのに、ところがある日、そのクリスタが、よりによって兄ダリアンと寝ているところを目撃し、2人が付き合い出したことを知ってしまう。唯一の心の友だったのに、彼女にまで裏切られたと世の中を恨み、孤独と絶望に打ちひしがれるネイディーンだったが…。

親友のクリスタには、「スプリット」(17)で誘拐された女子高生役のクレア役で、ヘイリー・ルー・リチャードソンが扮していて、可愛いし演技力もあるしで、これからが楽しみですね。

そして、親友を失ったと悲劇のヒロインぶるネイディーンの相談役として、駆け込み寺のような存在になるのが、ウディ・ハレルソン扮する歴史教師のブルーナー。ネイディーンから勝手に負け組仲間扱いされる彼のポーカーフェイスぶり、絶妙な間合いや、とぼけた空気はまさに、名優の仕事ここにあり。

この場面が一番笑える。ブルーナーがひとり教室でランチをしているところに、ネイディーンが突撃するところからスタート。ネイディーンが「たぶん陸橋から飛び降りてトラックに轢かれる。即死がいいの」と、自殺計画を早口でまくし立てるも、ブルーナーは落ち着いた口調で「実は先生も遺書を書いていたところだ」と切り返す。「俺がこの学校で楽しい時を過ごすのは、昼休みの32分だけ。その貴重な時間さえたびたび邪魔される。それも奇抜な服の生徒に」とネイディーンを揶揄した即興の遺書を読み上げ、ネイディーンを激怒させる。

実行するつもりのない自殺計画を、あえて教師に打ち明ける“かまってちゃん”のネイディーン。ブルーナーの想定外の反応に苛立ち、「私を止めないとクビだよ」と脅すものの、「望むところだな」とまったく相手にされない様子が笑いを誘うシーンとなっている。(ここのところの記事は映画・comから)
勝手にブルーナー先生が独身だと決めつけているネイディーンに、最後のシーンで自分の家に連れて行くと、可愛い赤ん坊と綺麗な奥さんがいて結婚していたのね。ネイディーンもびっくり。

それでも、クラスメイトで机が隣席の韓国人の彼が、ネイディーンに話かけて来て、家に遊びにいくと豪邸で温水プールもあり仲良くなってしまう。良かったね。

辛口のレビュアーたちが心をワシヅカミされたのは、イタくて恥ずかしいヒロインのキャラクターに、10代の自分を見てしまうからだろう。でも、「私だけはそんなことないよ」と、自負しているのだが、どうしても自分には甘くなるからね。彼女の自己中なのに憎みきれないそのさじ加減が最高なのだ。
10代の生の声が詰まった脚本も秀悦だし、中でもシュワちゃん主演作を引き合いに出す会話には笑ってしまった。

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