パピとママ映画のblog

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パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊★★★★★

2017年07月02日 | アクション映画ーハ行

ジョニー・デップが孤高の海賊ジャック・スパロウを演じる、大ヒットシリーズ第5弾となるアクションアドベンチャー。ジャック・スパロウが、全ての海賊の滅亡をもくろむ“海の死神”サラザールとの闘いを繰り広げる。過去のシリーズにも出演してきたオーランド・ブルームやジェフリー・ラッシュのほか、悪役に『ノーカントリー』などのハビエル・バルデムがふんし、カヤ・スコデラーリオやブレントン・スウェイツらが共演。監督を、『コン・ティキのヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリが務める。壮大なスケールで描かれる冒険とバトルに注目。
あらすじ:ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、過去に伝説の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と旅をした父のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪われた運命を、何とかしたいと考えていた。そこで海にまつわる伝説を調査したところ、呪いを解くには伝説の秘宝“ポセイドンの槍”が必要なことがわかる。その後、英国軍の水兵になったヘンリーが船に乗っていたところ、“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)の襲撃に遭い……。

<感想>今回は、どういう訳かいつもの3DIMAXではなく、4DX3Dというアトラクション付きの動く椅子に、霧が噴射され、挙句には背中がド付かれてシャボン玉まで出るという、本当に生きた心地がしないほどに激しい映画を観ましたね。これでは、映画を楽しめないので、改めて2D字幕版で鑑賞します。

前作の「~生命の泉」からずいぶんと時間が経ったのですね。しかもストーリー的には3作目の「~ワールド・エンド」の続きなのか・・・。3作目のラストで、幽霊船フライング・ダッチマン号の船長になり、呪いによって10年に一度しか陸に上がれず、妻となったエリザベス(キーラ・ナイトレイ)や息子に会えなくなったウィル(オーランド・ブルーム)を救うために、成長した息子のヘンリーが活躍する話になっている。

コン・ティキを撮ったノルウェーのヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリ監督コンビは、本作でもゾンビ鮫のアクションなど全編でサービス精神を発揮。それでも、例によって基本設定や人間関係について説明がなく始まるので、昔の作品を見返してから、映画館へ行った方がよろしいのではと思いました。

それでも、なにしろ前作「~ワールド・エンド」から10年も経っているので、実質的には主人公ヘンリーと天文学者カリーナの若いカップルがメインなんですね。ですが、ジョニデのジャック・スパロウがシリーズを通しての主役を張ってますが、彼って物語を動かす役回りではなくて、どちらかというとトラブルメーカーとして物語を引っ掻き回す疫病神的なポジションですよね。

ジャックに恨みを持っている連中が、次から次へと出て来るし、今回も登場時から酔っぱらっていて、やることなすことドジばっかりで、カッコいいんだか、悪いんだか相変わらずのジャック・スパロウですが、なにせ彼が出ない「パイレーツ~」なんて考えられないですから。それだけジャックのジョニー・デップの存在感があるってことですからね。
それにしても、海の死神サラザールの、本気の悪役モードが怖すぎるハビエル・バルデムの登場には、驚かされました。サラザール率いる亡霊軍団なんかは、全員が体のどこかが失われていて向こう側が透けて見える状態。そんな体で自由自在に動き回るんだから、CGに手間がどれくらいかかったんだろうなんてね。

それに、ジャックの宿敵バルボッサは贅沢な暮らしをしているのは、「~生命の泉」で黒ヒゲを倒し“アン女王の復讐号”の船長となったため、クロひげの全能の剣も今や彼の所持品に、演じるはジェフリー・ラッシュ。今回は、自分の娘が現れて驚きのパパになる。

今回の物語の中心になるヘンリー役には「キング・オブ・エジプト」で盗賊を演じたブレントン・スウェイツ。カリーナ役には「メイズ・ランナー」で活躍中のカヤ・スコデラーリオ。そして、冒頭の銀行強盗シーンなんか、銀行の建物の中の金庫ごと馬車で引きずる、市街地でのアクションシーンですが、これって「ワイルド・スピード MEGA MAX」の金庫強奪シーンそのまんまですから。金庫の中は空っぽで、酔っ払いのジャック・スパロウが入ってました。

それに、ジャックは金がないので大事なコンパスを手放した為に、かつてジャックにハメられ、海の地獄“魔の三角海域”に幽閉されていた“海の死神”サラザールが解き放たれ、残忍な手下を率いて海賊の絶滅とジャックへの復讐へと動き出すのです。

そして、勇気ある青年に成長したヘンリーは、英国軍の水兵となるが、いまだ<ポセイドンの槍>にはたどり着けずにいた。

ある日、船が危険な“魔の三角海域”近くを航行中、恐ろしい姿をした“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)に襲われる。 “魔の三角海域”の呪いから我が身を解き放つため、伝説の海賊ジャック・スパロウと彼の持つ<北を指さないコンパス>を欲するサラザールは、同じくジャックを探すヘンリーをひとりだけ生かし、ジャックへの伝言を託した。
ほどなく船は遭難し、ヘンリーは、英国植民地セント・マーティン島に流れ着く。そこで
ヘンリーが遭遇したのは、科学者ゆえに魔女の濡れ衣を着せられて追われている、美しい天文学者カリーナ(カヤ・スコデラリオ)だった。彼女は、まだ幼い頃に生き別れた父が残したガリレオ・ガリレイの日記に秘められた謎を解こうとしていた。その謎とは、なんと<ポセイドンの槍>にたどり着くための方法・・・。だが彼女は、英国軍に捕らわれ、投獄されてしまう。

今回は、物語もしっかりと作り込まれていて、見せ場もたくさんあり、ジャックがどうして船長になったのだとか、あのスタイルをしている秘密は?とかの過去も明らかになります。第2作から続くウィルとエリザベスの恋物語や、ジャックとバルボッサとの対立にも、それなりの結末が訪れる。

そして、一番の見どころは、ポセイドンの槍がある島を発見するのですが、まさか海が真っ二つに割れるとは、これはびっくりですから。まさに総決算的な作品になっているので、今まで観てきたファンにとっては、必見と言えるのではないかと思います。
ラストに、おオマケの映像がありますので、エンドロールで帰らないで終わりまで堪能下さい。
見どころと言ってはなんですが、CG加工した若き日のジャック・スパロウや、ジャック叔父さんとしてのポールマッカートニーのゲスト出演など、細かいサプライズもしっかり用意されています。

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